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第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
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第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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第61巻(子の巻)
序文
第1篇 常磐の松
01 神苑
〔1551〕
02 神影
〔1552〕
03 神雲
〔1553〕
04 神田
〔1554〕
05 神山
〔1555〕
第2篇 神国の春
06 神天
〔1556〕
07 神地
〔1557〕
08 神台
〔1558〕
09 神行
〔1559〕
10 神厳
〔1560〕
第3篇 白梅の花
11 神浪
〔1561〕
12 神徳
〔1562〕
13 神雨
〔1563〕
14 神服
〔1564〕
15 神前
〔1565〕
第4篇 風山雅洋
16 神英
〔1566〕
17 神月
〔1567〕
18 神人
〔1568〕
19 神恵
〔1569〕
20 神郷
〔1570〕
第5篇 春陽自来
21 神花
〔1571〕
22 神日
〔1572〕
23 神暉
〔1573〕
24 神泉
〔1574〕
25 神家
〔1575〕
余白歌
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第二一章
神花
(
しんくわ
)
〔一五七一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
篇:
第5篇 春陽自来
よみ(新仮名遣い):
しゅんようじらい
章:
第21章 神花
よみ(新仮名遣い):
しんか
通し章番号:
1571
口述日:
1923(大正12)年05月08日(旧03月23日)
口述場所:
筆録者:
隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年10月16日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
主な登場人物
[?]
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm6121
愛善世界社版:
271頁
八幡書店版:
第11輯 114頁
修補版:
校定版:
297頁
普及版:
61頁
初版:
ページ備考:
001
第二〇二
002
一
003
掟
(
おきて
)
を
忘
(
わす
)
れ
村肝
(
むらきも
)
の
004
心
(
こころ
)
のままに
世
(
よ
)
を
過
(
す
)
ごす
005
汚
(
きたな
)
き
身魂
(
みたま
)
となりにけり
006
恵
(
めぐ
)
みの
深
(
ふか
)
き
父母
(
ちちはは
)
に
007
逆
(
さか
)
らひ
背
(
そむ
)
く
子
(
こ
)
の
如
(
ごと
)
く
008
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
御恵
(
みめぐ
)
みを
009
忘
(
わす
)
れてもとの
故郷
(
ふるさと
)
の
010
永遠
(
とは
)
の
住所
(
すみか
)
を
捨
(
す
)
てにけり
011
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
012
今
(
いま
)
悔
(
く
)
いまつる
吾
(
わが
)
罪
(
つみ
)
を
013
赦
(
ゆる
)
させ
玉
(
たま
)
へと
願
(
ね
)
ぎまつる。
014
二
015
虎
(
とら
)
狼
(
おほかみ
)
や
獅子
(
しし
)
熊
(
くま
)
の
016
咆
(
ほ
)
え
猛
(
たけ
)
るなる
岩山
(
いはやま
)
や
017
荒野
(
あらの
)
を
洩
(
も
)
れず
相尋
(
あひたづ
)
ね
018
飢
(
うゑ
)
渇
(
かわ
)
きたる
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
を
019
劬
(
いたは
)
り
抱
(
いだ
)
きて
大神
(
おほかみ
)
の
020
永遠
(
とは
)
にまします
神国
(
かみくに
)
へ
021
進
(
すす
)
ませ
玉
(
たま
)
ふ
瑞御魂
(
みづみたま
)
022
仰
(
あふ
)
ぎ
敬
(
うやま
)
へ
只管
(
ひたすら
)
に
023
命
(
いのち
)
の
守
(
まもり
)
は
外
(
ほか
)
になし。
024
三
025
パリサイ
人
(
じん
)
が
吾
(
わが
)
罪
(
つみ
)
を
026
教
(
をしへ
)
の
主
(
きみ
)
に
負
(
お
)
はせつつ
027
その
身
(
み
)
の
安
(
やす
)
きを
祈
(
いの
)
る
折
(
をり
)
028
憐
(
あは
)
れみ
給
(
たま
)
ひて
瑞御魂
(
みづみたま
)
029
千々
(
ちぢ
)
に
心
(
こころ
)
を
砕
(
くだ
)
きつつ
030
平安
(
やすき
)
と
栄光
(
さかえ
)
を
与
(
あた
)
へむと
031
仇
(
あだ
)
なす
身魂
(
みたま
)
を
守
(
まも
)
ります
032
その
御恵
(
みめぐ
)
みは
海
(
うみ
)
よりも
033
深
(
ふか
)
きを
思
(
おも
)
ひ
明
(
あき
)
らめて
034
夢
(
ゆめ
)
にも
忘
(
わす
)
るる
事
(
こと
)
なかれ
035
神
(
かみ
)
の
愛
(
あい
)
には
限
(
かぎ
)
りなし
036
人
(
ひと
)
の
愛
(
あい
)
には
限
(
かぎ
)
りあり。
037
四
038
厳
(
いづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
039
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
畏
(
かしこ
)
みて
040
百
(
もも
)
の
艱難
(
なやみ
)
を
打
(
うち
)
忘
(
わす
)
れ
041
日毎
(
ひごと
)
夜毎
(
よごと
)
に
現世
(
うつしよ
)
を
042
楽
(
たの
)
しく
清
(
きよ
)
く
送
(
おく
)
るべし
043
神
(
かみ
)
は
愛
(
あい
)
なり
力
(
ちから
)
なり
044
愛
(
あい
)
と
力
(
ちから
)
と
充
(
み
)
ちませる
045
命
(
いのち
)
の
主
(
きみ
)
に
身
(
み
)
も
魂
(
たま
)
も
046
あななひまつれよ
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
よ
047
神
(
かみ
)
は
汝
(
なんぢ
)
と
倶
(
とも
)
にあり
048
神
(
かみ
)
は
無限
(
むげん
)
の
力
(
ちから
)
なり
049
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
050
御霊
(
みたま
)
幸
(
さちは
)
ひましませよ。
051
第二〇三
052
一
053
皇神
(
すめかみ
)
の
御赦
(
みゆる
)
しなくば
現世
(
うつしよ
)
の
054
身
(
み
)
も
魂
(
たましひ
)
も
亡
(
ほろ
)
び
行
(
ゆ
)
くべし。
055
二
056
此
(
この
)
儘
(
まま
)
に
吾
(
わが
)
魂
(
たましひ
)
を
此
(
この
)
儘
(
まま
)
に
057
救
(
すく
)
はせ
玉
(
たま
)
へ
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
に。
058
三
059
罪
(
つみ
)
ばかり
身
(
み
)
に
重
(
かさ
)
なりて
功績
(
いさをし
)
は
060
なけれど
神
(
かみ
)
は
恵
(
めぐ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
061
四
062
御恵
(
みめぐ
)
みを
得
(
う
)
べき
身魂
(
みたま
)
にあらねども
063
命
(
いのち
)
を
玉
(
たま
)
へ
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
名
(
な
)
に。
064
五
065
大神業
(
おほみわざ
)
仕
(
つか
)
へまつらむ
身魂
(
みたま
)
ぞと
066
守
(
まも
)
らせ
玉
(
たま
)
へ
瑞
(
みづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
067
第二〇四
068
一
069
百
(
もも
)
の
艱難
(
なやみ
)
に
驚
(
おどろ
)
きて
070
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
を
捨
(
す
)
て
去
(
さ
)
りし
071
醜
(
しこ
)
の
身魂
(
みたま
)
の
行末
(
ゆくすゑ
)
は
072
浮
(
う
)
かぶ
瀬
(
せ
)
のなき
涙川
(
なみだがは
)
073
御旨
(
みむね
)
をなみし
御恵
(
みめぐ
)
みを
074
拒
(
こば
)
みて
逃
(
に
)
ぐる
人草
(
ひとぐさ
)
の
075
いとかたくなな
魂
(
たましひ
)
を
076
黄金
(
こがね
)
の
鎚
(
つち
)
を
打
(
うち
)
振
(
ふる
)
ひ
077
砕
(
くだ
)
かせ
玉
(
たま
)
へと
願
(
ね
)
ぎまつる
078
頑迷
(
ぐわんめい
)
不霊
(
ふれい
)
の
魂
(
たましひ
)
を
079
黄金
(
こがね
)
の
鎚
(
つち
)
もて
打
(
うち
)
砕
(
くだ
)
き
080
平安
(
やすき
)
と
栄光
(
さかえ
)
に
充
(
み
)
ち
足
(
た
)
らふ
081
神
(
かみ
)
の
言葉
(
ことば
)
に
従
(
したが
)
ひて
082
五六七
(
みろく
)
の
御代
(
みよ
)
の
神業
(
かむわざ
)
に
083
身
(
み
)
もたなしらに
仕
(
つか
)
へ
行
(
ゆ
)
く
084
珍
(
うづ
)
の
柱
(
はしら
)
となさしめよ。
085
二
086
御目
(
みめ
)
に
溢
(
あふ
)
るる
涙
(
なみだ
)
もて
087
知
(
し
)
らずに
犯
(
をか
)
せし
罪
(
つみ
)
なれば
088
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
し
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
089
許
(
ゆる
)
させ
給
(
たま
)
へ
厳
(
いづ
)
の
神
(
かみ
)
090
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
麻柱
(
あななひ
)
に。
091
三
092
栄光
(
さかえ
)
つきせぬ
天津国
(
あまつくに
)
093
光
(
ひか
)
りの
園
(
その
)
の
訪
(
おとづ
)
れを
094
いと
平
(
たひら
)
けく
安
(
やす
)
らけく
095
知
(
し
)
らしめ
玉
(
たま
)
へと
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る。
096
第二〇五
097
一
098
許々多久
(
ここたく
)
の
罪
(
つみ
)
を
悔
(
く
)
いたる
吾
(
わが
)
魂
(
たま
)
を
099
赦
(
ゆる
)
させたまへ
厳
(
いづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
100
二
101
朝夕
(
あさゆふ
)
に
罪
(
つみ
)
をば
詫
(
わ
)
ぶる
吾
(
わが
)
乞
(
こ
)
ひを
102
憐
(
あは
)
れみたまへ
瑞
(
みづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
103
三
104
身
(
み
)
の
罪
(
つみ
)
の
重
(
おも
)
きに
朝夕
(
あさゆふ
)
咽
(
むせ
)
びつつ
105
不断
(
たえぬ
)
祈
(
いの
)
りを
赦
(
ゆる
)
させたまへ。
106
四
107
吾
(
わが
)
罪
(
つみ
)
の
只
(
ただ
)
一
(
ひと
)
つだに
贖
(
あがな
)
はむ
108
術
(
すべ
)
なき
身
(
み
)
をば
憐
(
あは
)
れみたまへ。
109
五
110
罪
(
つみ
)
穢
(
けがれ
)
亡
(
ほろ
)
びの
道
(
みち
)
に
遠
(
とほ
)
ざかり
111
神国
(
みくに
)
に
上
(
のぼ
)
る
魂
(
たま
)
ぞ
畏
(
かしこ
)
き。
112
第二〇六
113
一
114
御心
(
みこころ
)
に
背
(
そむ
)
きまつりし
吾
(
わが
)
魂
(
たま
)
の
115
進
(
すす
)
み
得
(
う
)
べきや
神
(
かみ
)
の
大前
(
おほまへ
)
。
116
二
117
罪科
(
つみとが
)
に
包
(
つつ
)
まれ
亡
(
ほろ
)
ぶ
吾
(
わが
)
魂
(
たま
)
を
118
甦
(
よみが
)
へらせよ
瑞
(
みづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
119
三
120
虫族
(
むしけら
)
も
命
(
いのち
)
を
玉
(
たま
)
ふ
皇神
(
すめかみ
)
よ
121
罪
(
つみ
)
の
此
(
この
)
身
(
み
)
を
赦
(
ゆる
)
させたまへ。
122
四
123
偲
(
しの
)
ぶだにいと
恐
(
おそ
)
ろしき
吾
(
わが
)
罪
(
つみ
)
を
124
赦
(
ゆる
)
すは
主
(
きみ
)
の
力
(
ちから
)
なるかも。
125
五
126
戦
(
をのの
)
きて
御前
(
みまへ
)
に
平伏
(
ひれふ
)
す
罪
(
つみ
)
の
身
(
み
)
も
127
希望
(
のぞみ
)
を
賜
(
たま
)
ふ
瑞
(
みづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
128
第二〇七
129
一
130
咽
(
むせ
)
び
泣
(
な
)
く
悔悟
(
くわいご
)
の
涙
(
なみだ
)
を
乾
(
かわ
)
かせて
131
身
(
み
)
を
照
(
てら
)
します
神
(
かみ
)
ぞ
尊
(
たふと
)
き。
132
二
133
御恵
(
みめぐ
)
みの
涙
(
なみだ
)
の
川
(
かは
)
に
身
(
み
)
を
浸
(
ひた
)
し
134
世
(
よ
)
を
清
(
きよ
)
め
行
(
ゆ
)
く
主
(
きみ
)
ぞ
尊
(
たふと
)
き。
135
三
136
如何
(
いか
)
にせむ
人
(
ひと
)
の
心
(
こころ
)
の
薄衣
(
うすごろも
)
137
浮世
(
うきよ
)
の
風
(
かぜ
)
を
凌
(
しの
)
ぐ
術
(
すべ
)
なし。
138
四
139
破
(
やぶ
)
れたる
衣
(
ころも
)
の
袖
(
そで
)
を
翻
(
ひるがへ
)
し
140
命
(
いのち
)
を
賜
(
たま
)
ふ
時
(
とき
)
は
来
(
き
)
にけり。
141
五
142
飢
(
うゑ
)
渇
(
かわ
)
き
亡
(
ほろ
)
び
行
(
ゆ
)
く
身
(
み
)
を
憐
(
あは
)
れみて
143
生命
(
いのち
)
の
清水
(
しみづ
)
与
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
ひぬ。
144
六
145
仇人
(
あだびと
)
の
手
(
て
)
にも
足
(
あし
)
にも
口
(
くち
)
づけて
146
親
(
した
)
しみたまふ
瑞
(
みづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
147
七
148
渡
(
わた
)
されて
獄舎
(
ひとや
)
の
中
(
なか
)
に
苦
(
くる
)
しみつ
149
世人
(
よびと
)
を
恵
(
めぐ
)
む
厳
(
いづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
150
八
151
夜
(
よる
)
深
(
ふか
)
く
肌
(
はだ
)
も
寒
(
さむ
)
けき
獄舎
(
ひとや
)
にて
152
いと
暖
(
あたた
)
かき
道
(
みち
)
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ふ。
153
九
154
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
時
(
とき
)
来
(
き
)
ぬと
155
叫
(
さけ
)
び
給
(
たま
)
ひし
御祖
(
みおや
)
ぞ
畏
(
かしこ
)
き。
156
一〇
157
許々多久
(
ここたく
)
の
艱難
(
なやみ
)
苦
(
くる
)
しみ
悟
(
さと
)
ります
158
教祖
(
をしへみおや
)
の
教
(
をしへ
)
尊
(
たふと
)
し。
159
一一
160
死
(
し
)
の
艱
(
なや
)
み
黄泉
(
よみ
)
の
苦
(
くる
)
しみ
悉
(
ことごと
)
く
161
祓
(
はら
)
ひ
給
(
たま
)
ひぬ
生言霊
(
いくことたま
)
に。
162
第二〇八
163
一
164
思
(
おも
)
ひまはせばまはす
程
(
ほど
)
165
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
深
(
ふか
)
き
罪科
(
つみとが
)
を
166
知
(
し
)
らずに
友
(
とも
)
の
諌止
(
いさめ
)
をば
167
心
(
こころ
)
になみし
嘲
(
あざけ
)
りて
168
真心
(
まごころ
)
こめての
祈
(
いの
)
りをば
169
笑
(
わら
)
ひ
罵
(
ののし
)
り
皇神
(
すめかみ
)
の
170
御旨
(
みむね
)
に
背
(
そむ
)
きまつりたる
171
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
罪
(
つみ
)
ぞ
恐
(
おそ
)
ろしき
172
友
(
とも
)
の
心
(
こころ
)
の
有難
(
ありがた
)
き。
173
二
174
雲霧
(
くもきり
)
深
(
ふか
)
く
包
(
つつ
)
みたる
175
心
(
こころ
)
の
闇
(
やみ
)
にさまよひて
176
吾
(
わが
)
魂
(
たましひ
)
は
曇
(
くも
)
りはて
177
厳
(
いづ
)
の
光
(
ひかり
)
に
遠
(
とほ
)
ざかり
178
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らずに
百
(
もも
)
の
罪
(
つみ
)
179
犯
(
をか
)
せし
事
(
こと
)
も
咎
(
とが
)
めずに
180
玉
(
たま
)
の
御手
(
みて
)
をばさし
伸
(
の
)
べて
181
明
(
あか
)
きに
導
(
みちび
)
き
給
(
たま
)
ひたる
182
大御恵
(
おほみめぐみ
)
ぞ
有難
(
ありがた
)
き
183
道
(
みち
)
の
光
(
ひかり
)
の
畏
(
かしこ
)
けれ。
184
三
185
罪
(
つみ
)
の
淵瀬
(
ふちせ
)
に
陥
(
おちい
)
りて
186
とまる
瀬
(
せ
)
もなく
漂
(
ただ
)
よひし
187
孱弱
(
かよわ
)
き
身魂
(
みたま
)
を
皇神
(
すめかみ
)
は
188
憐
(
あは
)
れみまして
玉
(
たま
)
の
手
(
て
)
を
189
のべて
命
(
いのち
)
を
玉
(
たま
)
ひけり
190
いや
永久
(
とこしへ
)
の
歓喜
(
よろこび
)
と
191
平安
(
やすき
)
を
来
(
きた
)
す
嬉
(
うれ
)
しさは
192
天地
(
てんち
)
に
譬
(
たと
)
ふるものもなし
193
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
194
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みの
有難
(
ありがた
)
き。
195
第二〇九
196
一
197
涙
(
なみだ
)
は
雨
(
あめ
)
と
降
(
ふ
)
り
濺
(
そそ
)
ぎ
198
雷
(
いかづち
)
空
(
そら
)
に
轟
(
とどろ
)
きて
199
水瀬
(
みなせ
)
は
溢
(
あふ
)
れ
住家
(
すみか
)
をば
200
吾
(
わが
)
身
(
み
)
と
共
(
とも
)
に
流
(
なが
)
すとも
201
赦
(
ゆる
)
されまじき
吾
(
わが
)
罪
(
つみ
)
を
202
千座
(
ちくら
)
の
置戸
(
おきど
)
の
御
(
おん
)
徳
(
とく
)
に
203
洗
(
あら
)
はせ
玉
(
たま
)
ふ
有難
(
ありがた
)
さ
204
慎
(
つつし
)
み
感謝
(
かんしや
)
し
奉
(
たてまつ
)
る。
205
二
206
心
(
こころ
)
を
千々
(
ちぢ
)
に
砕
(
くだ
)
きつつ
207
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なによき
業
(
わざ
)
を
208
励
(
はげ
)
みて
神
(
かみ
)
に
仕
(
つか
)
ふとも
209
大御恵
(
おほみめぐみ
)
の
万分一
(
まんぶいち
)
210
如何
(
いか
)
で
酬
(
むく
)
いむ
惟神
(
かむながら
)
211
愛
(
あい
)
の
御神
(
みかみ
)
の
御手
(
みて
)
により
212
罪
(
つみ
)
を
洗
(
あら
)
はれ
久方
(
ひさかた
)
の
213
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
に
進
(
すす
)
むより
214
頼
(
たよ
)
りも
力
(
ちから
)
もなかるべし
215
如何
(
いか
)
に
尊
(
たふと
)
き
御教
(
みをしへ
)
を
216
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
聞
(
き
)
くとても
217
誠
(
まこと
)
の
行
(
おこな
)
ひなき
時
(
とき
)
は
218
如何
(
いか
)
でか
清
(
きよ
)
めむ
罪
(
つみ
)
の
身
(
み
)
を。
219
第二一〇
220
一
221
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
御旨
(
みむね
)
をば
222
悟
(
さと
)
りも
得
(
え
)
せず
厳
(
おごそ
)
かな
223
奇
(
く
)
しき
神示
(
みのり
)
を
疑
(
うたが
)
ひて
224
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
力
(
ちから
)
を
頼
(
たの
)
みてし
225
その
愚
(
おろか
)
さを
今
(
いま
)
となり
226
神
(
かみ
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
てら
)
されて
227
漸
(
やうや
)
く
悟
(
さと
)
り
悔
(
く
)
いにけり
228
許
(
ゆる
)
させ
玉
(
たま
)
へ
厳御魂
(
いづみたま
)
。
229
二
230
神
(
かみ
)
より
受
(
う
)
けし
身
(
み
)
を
忘
(
わす
)
れ
231
やがて
朽
(
く
)
つべき
宝
(
たから
)
をば
232
貪
(
むさぼ
)
り
慕
(
した
)
ひし
恐
(
おそ
)
ろしさ
233
神
(
かみ
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
てら
)
されて
234
誠
(
まこと
)
の
宝
(
たから
)
の
所在
(
ありか
)
をば
235
覚
(
さと
)
りて
悔
(
く
)
ゆる
身
(
み
)
となりぬ
236
あゝ
有難
(
ありがた
)
し
神
(
かみ
)
の
教
(
のり
)
。
237
三
238
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
の
神国
(
かみくに
)
に
239
いや
永久
(
とこしへ
)
に
咲
(
さ
)
き
匂
(
にほ
)
ふ
240
恵
(
めぐみ
)
の
花
(
はな
)
を
他
(
よそ
)
にして
241
咲
(
さ
)
けば
忽
(
たちま
)
ち
散
(
ち
)
り
失
(
う
)
する
242
物
(
もの
)
言
(
い
)
ふ
花
(
はな
)
の
色
(
いろ
)
や
香
(
か
)
に
243
酔狂
(
よひくる
)
ひたる
恐
(
おそ
)
ろしさ
244
神
(
かみ
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
てら
)
されて
245
今
(
いま
)
は
悟
(
さと
)
りぬ
且
(
かつ
)
悔
(
く
)
いぬ
246
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
247
いとも
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
教
(
のり
)
。
248
第二一一
249
一
250
限
(
かぎ
)
りなき
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
はありとても
251
赦
(
ゆる
)
されまじと
歎
(
なげ
)
きてしかな。
252
二
253
皇神
(
すめかみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
をなみし
且
(
かつ
)
あざみ
254
背
(
そむ
)
きまつりし
心
(
こころ
)
忌々
(
ゆゆ
)
しき。
255
三
256
玉
(
たま
)
の
手
(
て
)
を
拡
(
ひろ
)
げて
主
(
きみ
)
は
待
(
ま
)
ちたまふ
257
いかで
捨
(
す
)
つべき
迷
(
まよ
)
はで
来
(
こ
)
よと。
258
四
259
憐
(
あは
)
れみの
涙
(
なみだ
)
に
宿
(
やど
)
る
月影
(
つきかげ
)
は
260
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
姿
(
すがた
)
なるらむ。
261
五
262
濁江
(
にごりえ
)
の
底
(
そこ
)
にも
月
(
つき
)
は
御姿
(
みすがた
)
を
263
映
(
うつ
)
して
暗
(
やみ
)
を
照
(
てら
)
し
玉
(
たま
)
ひぬ。
264
(
大正一二・五・八
旧三・二三
北村隆光
録)
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