潮水に月は姿を洗ひつつ磯辺の松に清く宿れる〈序文〉
月は今潮水浴びて大空に昇り初めたり闇晴れ初めたり〈序文〉
今の世はベースト(獣)のみがはびこりて日に夜に道を汚し行くなり〈第1章〉
神名を騙るマルベーロ(醜)の偽救主朝な夕なに御世を曇らす〈第1章〉
肝向かふ心の鬼の恐ろしさにふるひをののく醜人あはれ〈第2章(三版)〉
山は裂け海は荒渡狂ふとも三五の月は高く澄むなり〈第7章〉
獅子豺や虎狼を言向けて早く五六七の御世迎へたき〈第7章〉
皇神の教のまにまに神司プロパガーンド(宣伝)の旅に出で行く〈第8章〉
老の坂踏みはじめたる身にしあれど神の大道を安く歩まむ〈第8章〉
月は今谷のはざまに潜みつつ星の往来に任せつつまつ〈第13章〉
浮雲の走りゆく様見澄ましていつしか出でむ三五の月〈第13章〉
曲神の伊猛り狂ふ今の世は神の御声を聞くものぞなき〈第14章〉
猩々はよく物言ふも
畜生たるを免れず
鸚鵡も九官鳥もその通り
教へられた事より外に言語の知識がない
そこが人間との相違点だ
しかし今日の学者は
皆右の類だ〈第14章〉
千二百六十日の間月汚す六百六十六匹のけもの〈第15章〉
自然愛地獄愛の世いつまでも続くとすれば此の世は泥海〈第18章〉
神なしの蛸間の山に集まりし怪しき獣もろく失せける〈第18章〉
山も飛べ海もかへれと天津風吹かずばこの世の闇は晴れまじ〈第19章〉
言さやぐ醜の邪神の亡ぶとき天と地とは神国となる〈第22章〉
皇神の御許しなくば何人の智慧も力も何の用なき〈第22章〉
物語聞く度ごとにわが胸は蓮の薫る心地なりけり〈第24章〉
わが胸の曇りを払ふ物語読む人神の御使と思ふ〈第24章〉
村肝の心の塵を払はむと暇あるごとに物語読む〈第24章〉
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に他の資料と付き合わせて作成しました]