霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
目 次設 定
設定
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
話者名の追加表示 [?]セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。[×閉じる]
表示できる章
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
フォント

ルビの表示



アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注 [?][※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]


文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色 [?]底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。[×閉じる]
外字1の色 [?]この設定は現在使われておりません。[×閉じる]
外字2の色 [?]文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。[×閉じる]

  

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。


【新着情報】サブスクのお知らせ
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。

【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034  アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。

          

第一章 富士山(ふじさん)〔一〇一三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第37巻 舎身活躍 子の巻 篇:第1篇 安閑喜楽 よみ(新仮名遣い):あんかんきらく
章:第1章 富士山 よみ(新仮名遣い):ふじさん 通し章番号:1013
口述日:1922(大正11)年10月08日(旧08月18日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年3月3日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
わが富士山は古来数多の歌人によってその崇高雄大にして日本国土に冠絶し、日本一の名高山と称され、天神地祇・八百万の神の集まりたまう聖場となり、特に木花咲耶姫命の御神霊と崇敬されている。
現在の富士山は、高千穂の峰がわずかに残っているだけである。十万年以前の富士山は昔天教山といった。そのころは西は現代の滋賀県・福井県まで、北は富山県・新潟県、東は栃木・茨城・千葉、南は神奈川・静岡・愛知・三重の諸県より、百四五十里もすそ野がひいていた。
大地震のために南方が陥落し、今は太平洋の一部となっている。
富士山のすそ野があった地域が高天原と称され、その土地に住んでいた神人が高天原人種または天孫民族ととなえられた。
周囲ほとんど一千三百里の富士地帯は青木ケ原と総称し、世界最大の高地であった。五穀や果実に恵まれ、真に世界の楽土ととなえられて生存競争もなく、神の選民として天与の恩恵を楽しみつつあった。
現代の富士山の頂上の高さあたりが、古代の富士山地帯の三合目あたりにあたっている。天孫民族は古代の富士山の四合目以上の地帯に安住していた。ほかの国々から見れば、雲を隔ててそのうえに住居していたのである。
皇孫瓊瓊杵尊が葦原の中津国に天下りたまひき、という古言は、古代の富士山の富士地帯より低地の国々へ降ってこられたことをいうのである。
現代のヒマラヤも古代の富士山の二分の一にも及ばなかった。仏者の須弥仙山も天教山をさしていた。現代の清水湾および遠州灘の一部は、富士山の八合目に展開してた大湖水であって、筑紫の湖と称えられていた。
また同じ富士山地帯の信州諏訪の湖は、須佐の湖といった。
筑紫の湖には金竜が数多棲息して大神に仕え、世界の気候が順調になるよう守護していたのである。そして素盞嗚尊の神霊がこれを保護し給い、富士地帯の二合目あたりに位置を占めていた。
太古の大地震によって中心点ほど陥没し、周囲は比較的陥没の度が少なかった。現代の山城・丹波などは地球の傾斜の影響で少しく上昇したほどであった。
丹波は元田場と書き、天照大御神が青人草が食べて活きるべき稲種を作り給うたところである。ゆえに、五穀を守る豊受姫神は丹波国丹波郡丹波村比沼の真名井に鎮座ましまし、雄略天皇の御代に伊勢の国山田に御遷宮になられたのである。
また小アジアのアーメニヤおよびコーカス山、エルサレム、メソポタミヤおよびペルシャ、インドの一部は、古代は富士山地帯のごとく雲上に突出していた。富士山の陥没とともにこれらの地も今の高度に陥落したのである。
エルサレムは現今の位置ではなく、アーメニヤの南方に当たるエルセルムであった。現今のペルシャ湾が死海であった。この物語は古代の地理によって口述しているから、今日とは非常に位置や名称が変わっていることをあらかじめ承知してもらいたい。
『舎身活躍』の最初に当たって富士山を述べたのは、瑞月が入道の最初、富士の天使松岡神に霊魂を導かれて太古の状況を見せてもらった因縁による。
『舎身活躍』は瑞月が明治三十一年の五月、再び高熊山に神勅を奉じて二週間の修行を試み、霊眼に映じさせていただいたことや、過去・現在・未来、現・幽・神の三界を探検して神々の御活動を目撃した大略を口述する考えである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ:ヱルセルム(エルズルム) データ凡例: データ最終更新日:2022-10-15 15:37:13 OBC :rm3701
愛善世界社版:9頁 八幡書店版:第7輯 33頁 修補版: 校定版:9頁 普及版:3頁 初版: ページ備考:
001  ◎万葉集(まんえふしふ)(さん)(まき) 山部(やまべの)赤人(あかひと)望不尽山(ふじのやまをのぞむ)(うた)底本では「望」の直後に返り点の二点の記号が、「隙行く駒」に一点の記号が入る。
002天地(あめつち)(わか)れし(とき)(かみ)佐備(さび)て、003(たか)(たふと)き、004駿河(するが)なる布士(ふじ)高嶺(たかね)を、005天原(あまのはら)006振放(ふりさけ)()れば(わた)()の、007(かげ)(かく)ろひ、008照月(てるつき)の、009(ひかり)()えず、010白雲(しらくも)伊去(いゆき)はばかり、011時自久(ときじく)ぞ、012(ゆき)(ふり)ける、013(かたり)つぎ、014言継(いひつぎ)ゆかむ、015不尽(ふじ)高嶺(たかね)は。
016   ◎反歌(はんか)
017 田児(たご)(うら)ゆ、018打出(うちい)()れば真白(ましろ)にぞ、
019  不尽(ふじ)高嶺(たかね)(ゆき)(ふり)ける。
020   ◎万葉集(まんえうしふ)021隆弁(りうべん)(うた)
022 めに()けて、023いくかに(なり)東道(あづまぢ)や、
024  三国(みくに)をさかふ、025ふじの芝山(しばやま)
026   ◎夫木集(ふぼくしふ)027光俊(みつとし)朝臣(あそん)(うた)
028 こころ(たか)き、029かふひするがの(なか)()で、
030  四方(よも)()えたる(やま)布士(ふじ)()鎌倉時代に成立した『夫木和歌抄』巻二十(雑二)に収録されている歌。「かふひ」は「甲斐」、「するが」は「駿河」のこと。/『国歌大系 第21巻』(1930年)https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1884175/334 「こゝら高きかふひ駿河の中に出でて四方にみえたる山はふじのね」/日文研DB https://lapis.nichibun.ac.jp/waka/waka_i070.html 「ここらたかき かふひするかの なかにいてて よもにみえたる やまはふしのね」
031   ◎よみ(びと)()らず
032 布士(ふじ)(やま)(ひと)つある(もの)(おも)ひしに
033  かひにも()りてふ、034駿河(するが)にもありてふ
035   ◎
036 天雲(あまぐも)伊去(いゆき)はばかり()(とり)(とび)(のぼ)らず燎火(もゆるひ)(ゆき)もて(けち)037落雪(ふるゆき)()もて(けち)つつ()ひも()ず、038()()らに(あやし)くも座神(いますかみ)かも。
039   ◎源光行(みなもとみつゆき)(うた)
040 富士(ふじ)()(かぜ)(ただよ)白雲(しらくも)
041  (あま)少女(おとめ)(そで)かとぞ()
042   ◎万葉(まんえふ)十四(じふし)駿河歌(するがうた)
043 佐奴良久波(さぬらくは)多麻乃緒婆可里(たまのをばかり)044古布良久波(こふらくは)
045  布自能(ふじの)多可禰乃(たかねの)046奈流佐波(なるさは)能其登(のごと)万葉集14 歌番号3358 「さ寝らくは 玉の緒ばかり 恋(こ)ふらくは 富士の高嶺の 鳴沢のごと」〔ウィキソース〕
047   ◎
048 ()()()()()049奴良久波思家良久(ぬらくはしげらく)050(こう)良久波(らくは)
051  伊豆能(いづの)多可禰能(たかねの)052奈流佐波(なるさは)奈須与(なすよ)万葉集14 歌番号3358S1 「ま愛(かな)しみ 寝(ぬ)らくはしけらく さ鳴(な)らくは 伊豆の高嶺の 鳴沢なすよ」〔ウィキソース〕 「奈良久波」の「奈(こう)」は間違っている。
053   ◎(ぞく)古今集(こきんしふ)054後鳥羽(ごとば)(ゐん)(うた)
055 けぶり(たつ)056(おも)ひも(した)(こほ)るらむ、
057  ふじの鳴沢(なるさは)058(おと)むせぶ(なり)
059   ◎(しん)拾遺集(しふゐしふ)060慈円(じゑん)(うた)
061 さみだるる、062ふじのなる(さは)063(みづ)(こえ)
064  (おと)(けぶり)(たち)まがふらむ
065   ◎(どう)(ごん)中納言(ちうなごん)公雅(こうが)(うた)
066 飛螢(とぶほたる)(おも)ひはふじと鳴沢(なるさは)
067  うつる(かげ)こそ、068もえばもゆらむ
069   ◎伊勢(いせ)家集(かしふ)
070 (ひと)しれず(おも)ひするがの富士(ふじ)のねは
071  ()がごとやかく()えず()ゆらむ
072   ◎
073 はては()富士(ふじ)(やま)とも()りぬるか
074  ()ゆるなげきの(けぶり)たえねば
075   ◎古今集(こきんしふ)
076 (ひと)()れず(おも)ひを(つね)にするがなる
077  富士(ふじ)(やま)こそわがみなりけれ
078   ◎同集(どうしふ)
079 (きみ)()へばみまれ()ずまれ富士(ふじ)のねの
080  めづらしげなく()ゆるわが(こひ)
081   ◎同集(どうしふ)
082 富士(ふじ)のねのならぬ(おも)ひにもえばもえ
083  (かみ)だにけたぬむなし(けぶり)古今集1028紀全子(きのぜんし)の歌 「富士の嶺の ならぬ思ひに 燃えば燃え 神だに消(け)たぬ 空(むな)し煙を」
084   ◎能宣集(のうせんしふ)
085 (くさ)(ふか)みまだきつけたる蚊遣火(かやりび)
086  ()ゆるは不尽(ふじ)(けぶり)なりけり
087   ◎重之(しげゆき)(しふ)
088 ()(ひと)()らじと(おも)富士(ふじ)(やま)
089  (ゆき)(なか)より(けぶり)こそたて
090   ◎拾遺集(しふゐしふ)
091 千早(ちはや)ぶる(かみ)(おも)ひの()ればこそ
092  (とし)()てふじの(やま)()ゆらめ
093   ◎大和(やまと)物語(ものがたり)
094 ふじのねの()えぬ(おも)ひも()(もの)
095  くゆるはつらき(こころ)なりけり
096   ◎
097 ()(ため)(なび)()ててか富士(ふじ)()
098  (けぶり)(すゑ)()えず()るらむ
099   ◎
100 朽果(くちは)てし名柄(ながら)(はし)(つく)らばや
101  富士(ふじ)(けむり)()たずなりなば
102   ◎十六夜(いざよひ)日記(につき)
103 立別(たちわか)富士(ふじ)(けむり)()ても(なほ)
104  (こころ)ぼそさのいかにそひけむ
105   ◎其返(そのかへ)
106 かりそめに()(わか)れても()(おも)
107  おもひを富士(ふじ)(けぶり)とぞ()
108   ◎
109 (とひ)きつる富士(ふじ)(けむり)(そら)()えて
110  (くも)になごりの面蔭(おもかげ)()
111   ◎西行(さいぎやう)(うた)
112 (かぜ)(なび)富士(ふじ)(けむり)(そら)()えて
113  ()()()らぬ()(こころ)かな
114   ◎源頼朝(みなもとよりとも)(きやう)(うた)
115 (みち)すがら富士(ふじ)(けむり)もわかざりき
116  ()るるまもなき(そら)のけしきに
117   ◎
118 (とき)()らぬ富士(ふじ)(けむり)(あき)()
119  (つき)(ため)にや()たずなりけむ
120   ◎
121 (きた)になし(みなみ)になして今日(けふ)いくか
122  富士(ふじ)(ふもと)(めぐ)りきぬらむ
123   ◎
124 みせばやな(かた)らば(さら)(こと)のはも
125  (およ)ばぬふじの(たか)()りけり
126   ◎
127 富士(ふじ)のねの(けぶり)(すゑ)()えにしを
128  ふりける(ゆき)()えせざるらむ
129   ◎
130 きさらぎや今宵(こよひ)(つき)(かげ)ながら
131  富士(ふじ)(かすみ)雲隠(くもかく)れして
132   ◎尋常(じんじやう)小学(せうがく)国語(こくご)読本(とくほん)にも
133  ふじの(やま)
134 あたまを(くも)(うへ)()
135  四方(しはう)(やま)()おろして
136 かみなりさまを(した)にきく
137  ふじは日本一(につぽんいち)(やま)
138 青空(あをぞら)(たか)くそびえたち
139  からだに(ゆき)着物(きもの)()
140 (かすみ)のすそを(とほ)くひく
141  ふじは日本一(につぽんいち)(やま)
142 以上(いじやう)(ごと)(わが)富士山(ふじさん)古来(こらい)各種(かくしゆ)歌人(かじん)()つて(その)崇高(すうかう)雄大(ゆうだい)にして、143日本(にほん)国土(こくど)冠絶(くわんぜつ)し、144日本一(につぽんいち)名高山(めいかうざん)(しよう)され、145天神(てんしん)地祇(ちぎ)八百万(やほよろづ)(かみ)(あつま)(たま)聖場(せいぢやう)となり、146(とく)木花(このはな)咲耶姫(さくやひめの)(みこと)()神霊(しんれい)崇敬(すうけい)されて()る。147三国一(さんごくいち)富士(ふじ)(やま)(とな)へ、148日本(やまと)149唐土(もろこし)150天竺(てんぢく)三ケ国(さんかこく)()ける第一位(だいいちゐ)名山(めいざん)となつて()た。151(しか)(なが)(その)富士山(ふじさん)()ふは、152十数万(じふすうまん)(ねん)以前(いぜん)富士山(ふじさん)とは(その)(たか)さに(おい)て、153(また)(ひろ)さに(おい)ても、154非常(ひじやう)相違(さうゐ)がある。155現在(げんざい)富士山(ふじさん)皇典(くわうてん)所謂(いはゆる)高千穂(たかちほ)(みね)(わづか)(のこ)つてゐるのである。156(むかし)天教山(てんけうざん)()ひ、157(また)天橋山(てんけうざん)()つた(ころ)は、158西(にし)現代(げんだい)滋賀県(しがけん)159福井県(ふくゐけん)(なが)(その)(すそ)()れ、160(きた)富山県(とやまけん)161新潟県(にひがたけん)162(ひがし)栃木(とちぎ)163茨城(いばらぎ)164千葉(ちば)165(みなみ)神奈川(かながは)166静岡(しづをか)167愛知(あいち)168三重(みへ)諸県(しよけん)より、169ズツと南方(なんぱう)(ひやく)四五十(しごじふ)()裾野(すその)()いて()た。170大地震(だいぢしん)(ため)南方(なんぱう)陥落(かんらく)し、171(いま)太平洋(たいへいやう)一部(いちぶ)となつて()る。
172 (この)地点(ちてん)高天原(たかあまはら)(しよう)され、173(その)土地(とち)()める神人(しんじん)を、174高天原(たかあまはら)人種(じんしゆ)(また)天孫(てんそん)民族(みんぞく)(とな)へられた。175現在(げんざい)富士山(ふじさん)古来(こらい)富士(ふじ)地帯(ちたい)八合目(はちがふめ)以上(いじやう)(のこ)つて()るのである。176周囲(しうゐ)(ほとん)一千(いつせん)三百(さんびやく)()富士(ふじ)地帯(ちたい)青木(あをき)(はら)総称(そうしよう)し、177世界(せかい)最大(さいだい)高地(かうち)であつて、178五風(ごふう)十雨(じふう)順序(じゆんじよ)よく、179五穀(ごこく)豊穣(ほうじやう)し、180果実(くわじつ)(みの)り、181(しん)世界(せかい)楽土(らくど)(とな)へられて()た。182(その)()め、183生存(せいぞん)競争(きやうそう)弊害(へいがい)もなく、184(かみ)選民(せんみん)として天与(てんよ)恩恵(おんけい)(たのし)みつつあつたのである。
185 近江(あふみ)琵琶湖(びはこ)富士(ふじ)地帯(ちたい)陥落(かんらく)せし(とき)186(その)亀裂(きれつ)より(しやう)じたものである。187そして古代(こだい)富士山(ふじさん)地帯(ちたい)(ほとん)三合目(さんがふめ)四辺(あたり)現代(げんだい)富士(ふじ)頂上(ちやうじやう)(ごと)(たか)さを(たも)(くも)取巻(とりま)いて()た。188(ゆゑ)天孫(てんそん)民族(みんぞく)四合目(よんがふめ)以上(いじやう)地帯(ちたい)安住(あんぢう)して()た。189(ほか)国々(くにぐに)より()れば、190(ほとん)(くも)(へだ)てて(その)(うへ)住居(ぢうきよ)して()たのである。191皇孫(くわうそん)瓊々杵(ににぎの)(みこと)(あめ)八重雲(やへくも)伊都(いづ)千別(ちわき)千別(ちわき)葦原(あしはら)中津国(なかつくに)天降(あまくだ)(たま)ひきといふ古言(こげん)は、192(すなは)(この)世界(せかい)最高(さいかう)富士(ふじ)地帯(ちたい)より、193低地(ていち)国々(くにぐに)(くだ)つて()られた(こと)()ふのである。194(けつ)して太陽(たいやう)世界(せかい)とか、195金星(きんせい)世界(せかい)から()(くだ)りになつたのでない(こと)勿論(もちろん)である。
196 顕国(うつしくに)御玉(みたま)延長(えんちやう)して(きん)(ぎん)(どう)(すくひ)(はし)()けられし(とき)も、197最高(さいかう)金橋(きんけう)富士山(ふじさん)(じやう)(たか)さを(ひと)しうしてゐた。198(また)ヒマラヤ(さん)今日(こんにち)では世界(せかい)最高(さいかう)(やま)()はれてゐるが、199(その)時代(じだい)地教山(ちけうざん)()(また)銀橋山(ぎんけうざん)とも()つて、200古代(こだい)富士(ふじ)(たか)さに(くら)ぶれば、201二分(にぶん)(いち)にも(およ)ばなかつたのである。202現代(げんだい)富士山(ふじさん)一万(いちまん)三千(さんぜん)(しやく)なれ(ども)203古代(こだい)富士(ふじ)六万(ろくまん)(しやく)(たか)さがあつたのである。204仏者(ぶつしや)所謂(いはゆる)須弥仙(しゆみせん)(ざん)(この)天教山(てんけうざん)()したものである。
205 現代(げんだい)清水湾(しみづわん)(および)遠州灘(ゑんしうなだ)一部(いちぶ)(ごと)きは、206富士山(ふじさん)八合目(はちがふめ)(ひろ)展開(てんかい)せる大湖水(だいこすゐ)であつて、207筑紫(つくし)(うみ)(とな)へられてゐた。208(また)(おな)富士山(ふじさん)地帯(ちたい)信州(しんしう)諏訪(すは)(うみ)須佐(すさ)(うみ)()つたのである。209筑紫(つくし)(うみ)には金竜(きんりゆう)数多(あまた)棲息(せいそく)して、210大神(おほかみ)(つか)へ、211風雨(ふうう)雷電(らいでん)守護(しゆご)してゐた。212(また)(たま)(うみ)には白竜(はくりう)数多(あまた)棲息(せいそく)して、213葦原(あしはら)瑞穂国(みづほのくに)全世界(ぜんせかい))の気候(きこう)順調(じゆんてう)ならしむべく守護(しゆご)してゐたのである。214そして素盞嗚(すさのをの)(みこと)神霊(しんれい)がこれを保護(ほご)(たま)ひ、215富士(ふじ)地帯(ちたい)二合目(にがふめ)あたりに位地(ゐち)()めてゐた。216太古(たいこ)大地震(だいぢしん)()つて、217(この)地帯(ちたい)中心点(ちうしんてん)(ほど)(おほ)陥没(かんぼつ)し、218周囲(しうゐ)比較(ひかく)(てき)陥没(かんぼつ)()(すくな)かつた。219(その)(ため)現代(げんだい)(ごと)く、220高千穂(たかちほ)(みね)たる(げん)富士(ふじ)(のぞ)(ほか)221海抜(かいばつ)程度(ていど)(ほとん)平均(へいきん)(たも)(こと)になつたのである。222現代(げんだい)山城(やましろ)223丹波(たんば)などは、224どちらかと()へば地球(ちきう)傾斜(けいしや)影響(えいきやう)()つて(すこ)しく(あが)つた(くらゐ)である。
225 丹波(たんば)(もと)田場(たば)()き、226天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)青人草(あをひとぐさ)()いて()くべき稲種(いなだね)(つく)(たま)うた(ところ)である。227(ゆゑ)五穀(ごこく)(まも)ると()豊受姫(とようけひめの)(かみ)は、228丹波国(たんばのくに)丹波郡(たんばごほり)丹波村(たんばむら)比沼(ひぬ)真名井(まなゐ)鎮座(ちんざ)ましまし、229雄略(ゆうりやく)天皇(てんわう)御代(みよ)(いた)りて、230伊勢国(いせのくに)山田(やまだ)()遷宮(せんぐう)になつたのである。231()即位式(そくゐしき)(とき)232由紀田(ゆきでん)233主基田(すきでん)をお(えら)みになるのも、234現今(げんこん)琵琶湖(びはこ)以西(いせい)五穀(ごこく)(つく)られた神代(かみよ)因縁(いんねん)(もとづ)くからである。235由紀(ゆき)といふ言霊(ことたま)安国(やすくに)霊反(たまかへ)しであり、236主基(すき)といふ言霊(ことたま)()ろし()(くに)霊反(たまかへ)しである。237(これ)()ても丹波(たんば)(くに)には神代(かみよ)より(ふか)因縁(いんねん)のある(こと)(わか)るのである。
238 (また)(せう)亜細亜(アジア)のアーメニヤ(およ)びコーカス(ざん)239エルサレム、240メソポタミヤ(およ)びペルシヤ、241印度(いんど)一部(いちぶ)は、242富士(ふじ)地帯(ちたい)(ごと)(たか)雲上(うんじやう)突出(とつしゆつ)してゐた。243印度(いんど)(ごと)きも天竺(てんぢく)(とな)へられて、244(その)地方(ちはう)での最高(さいかう)地点(ちてん)であつたが、245富士山(ふじさん)陥没(かんぼつ)同時(どうじ)に、246(この)()(また)(いま)(ごと)陥落(かんらく)したのである。247アーメニヤといふ(こと)(あめ)意味(いみ)(また)高天原(たかあまはら)意味(いみ)である。248エルサレムといふ神代(かみよ)意義(いぎ)はウズの(みやこ)249天国(てんごく)楽土(らくど)意味(いみ)がある。250(ここ)国祖(こくそ)国治立(くにはるたちの)(みこと)(はじ)めて出現(しゆつげん)され、251大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)敵軍(てきぐん)(かこ)まれ(たま)ひし(とき)252国治立(くにはるたちの)(みこと)蓮華台(れんげだい)(じやう)より神力(しんりき)発揮(はつき)して、253悪魔(あくま)()れる天保山(てんぱうざん)陥落(かんらく)せしむると同時(どうじ)天教山(てんけうざん)現出(げんしゆつ)せしめ(たま)うたことは、254霊界(れいかい)物語(ものがたり)第一(だいいつ)(くわん)()ぶる(とほ)りである。255(また)エルサレムは現今(げんこん)のエルサレムではない。256アーメニヤの南方(なんぱう)(あた)るヱルセルムであつた。257そしてヨルダン(がは)も、258現今(げんこん)のヨルダン(がは)とは(ちが)つてゐることは勿論(もちろん)である。259死海(しかい)位置(ゐち)もメソポタミヤの東西(とうざい)(はさ)んで(なが)()つる現今(げんこん)波斯湾(ペルシヤわん)がそれであつた。
260 (また)現今(げんこん)地中海(ちちうかい)(この)物語(ものがたり)(おい)て、261古代(こだい)()(もち)ゐ、262瀬戸(せと)(うみ)(とな)へられてゐる。263(この)瀬戸(せと)(うみ)はアーメニヤの附近(ふきん)(まで)展開(てんかい)してゐた。264(しか)(なが)らこれも震災(しんさい)(ため)瀬戸(せと)(うみ)東部(とうぶ)陸地(りくち)となつて(しま)つたのである。265(ゆゑ)(この)物語(ものがたり)地球(ちきう)最初(さいしよ)地理(ちり)()つて口述(こうじゆつ)するものであるから、266今日(こんにち)地理学(ちりがく)(うへ)から()れば、267非常(ひじやう)位置(ゐち)(また)名義(めいぎ)(かは)つてゐることを(あらかじ)承知(しようち)して()んで(もら)ひたいのである。
268 『舎身(しやしん)活躍(くわつやく)』の最初(さいしよ)(あた)りて、269(この)富士山(ふじさん)太古(たいこ)天教山(てんけうざん))を()べたのは瑞月(ずゐげつ)入道(にふだう)最初(さいしよ)270富士(ふじ)天使(てんし)松岡神(まつをかしん)霊魂(れいこん)(みちび)かれ、271(この)太古(たいこ)状況(じやうきやう)()せて(もら)ひ、272(その)肉体(にくたい)高熊山(たかくまやま)岩窟(がんくつ)(まも)られて()つた因縁(いんねん)()つて、273物語(ものがたり)(はじ)めに、274富士山(ふじさん)大略(たいりやく)口述(こうじゆつ)するのが順序(じゆんじよ)だと(おも)ふからである。
275 『舎身(しやしん)活躍(くわつやく)』は瑞月(ずゐげつ)明治(めいぢ)卅一(さんじふいち)(ねん)()(ぐわつ)276(ふたた)高熊山(たかくまやま)神勅(しんちよく)(ほう)じて()週間(しうかん)修業(しうげふ)(こころ)み、277霊眼(れいがん)(えい)じさせて(いただ)きし(こと)や、278(くわ)279(げん)280()現幽神(げんいうしん)三界(さんがい)探険(たんけん)して、281神々(かみがみ)()活動(くわつどう)目撃(もくげき)したる大略(たいりやく)口述(こうじゆつ)する(かんが)へである。
282 あゝ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
283大正一一・一〇・八 旧八・一八 松村真澄録)
絶賛発売中『超訳霊界物語2/出口王仁三郎の「身魂磨き」実践書/一人旅するスサノオの宣伝使たち』
オニド関連サイト最新更新情報
10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【メールアドレス
合言葉「みろく」を入力して下さい→  
霊界物語ネットは飯塚弘明が運営しています。【メールアドレス】 / 動作に不具合や誤字脱字等を発見されましたら是非お知らせ下さるようお願い申し上げます。 / 本サイトに掲載されている霊界物語等の著作物の電子データは飯塚弘明ほか、多数の方々の協力によって作られました。(スペシャルサンクス) / 本サイトの著作権(デザイン、プログラム、凡例等)は飯塚弘明にあります。出口王仁三郎の著作物(霊界物語等)の著作権は保護期間が過ぎていますのでご自由にお使いいただいて構いません。ただし一部分を引用するのではなく、本サイト掲載の大部分を利用して電子書籍等に転用する場合には、必ず出典と連絡先を記して下さい。→「本サイト掲載文献の利用について」 / 出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別的と見なされる言葉や表現もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。 / プライバシーポリシー
(C) 2007-2024 Iizuka Hiroaki