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霊界物語
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第2巻(丑の巻)
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第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
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第13巻(子の巻)
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第25巻(子の巻)
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第29巻(辰の巻)
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第33巻(申の巻)
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第61巻(子の巻)
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第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
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第42巻(巳の巻)
序文に代へて
総説に代へて
第1篇 波瀾重畳
01 北光照暗
〔1126〕
02 馬上歌
〔1127〕
03 山嵐
〔1128〕
04 下り坂
〔1129〕
第2篇 恋海慕湖
05 恋の罠
〔1130〕
06 野人の夢
〔1131〕
07 女武者
〔1132〕
08 乱舌
〔1133〕
09 狐狸窟
〔1134〕
第3篇 意変心外
10 墓場の怪
〔1135〕
11 河底の怪
〔1136〕
12 心の色々
〔1137〕
13 揶揄
〔1138〕
14 吃驚
〔1139〕
第4篇 怨月恨霜
15 帰城
〔1140〕
16 失恋会議
〔1141〕
17 酒月
〔1142〕
18 酊苑
〔1143〕
19 野襲
〔1144〕
第5篇 出風陣雅
20 入那立
〔1145〕
21 応酬歌
〔1146〕
22 別離の歌
〔1147〕
23 竜山別
〔1148〕
24 出陣歌
〔1149〕
25 惜別歌
〔1150〕
26 宣直歌
〔1151〕
余白歌
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序文
(
じよぶん
)
に
代
(
か
)
へて
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第42巻 舎身活躍 巳の巻
篇:
前付
よみ(新仮名遣い):
章:
序文に代へて
よみ(新仮名遣い):
じょぶんにかえて
通し章番号:
口述日:
1922(大正11)年11月14日(旧09月26日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年7月1日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
人種、地域、古今を越えて神示のままに口述編纂した珍書は、この物語のほかには求めることはできない。そのために一般読者の批評の種となっているのは当然のことかもしれない。
釈迦の教説、キリストの努力はもはや今日では人心を善導する力なく、偽善者が夜を欺くための材料にすぎなくなっているように見える。世界の動乱の大勢を見れば、神柱である人間として生まれ出た責任の大なるを覚らざるを得ない。
欧州の大戦はひとたび沈静したが、天下はふたたび累卵の危機に瀕し、経済は衰退し人心の悪化がそれに伴い至っている。世界の人類はこの現状に救世の福音を望んで久しい。
仁慈無限の大神は天下万類のために綾の聖地に降り給い、神の僕と選ばれた瑞月の肉の宮を借りて、もって救世の福音を宣旨し給うたのがこの霊界物語です。天下を憂うる志士淑女は心をひそめて御神慮のあるところを御探究あらんことを希望する次第です。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-12-18 12:21:52
OBC :
rm420001
愛善世界社版:
前付 1頁
八幡書店版:
第7輯 641頁
修補版:
校定版:
前付 1頁
普及版:
前付 1頁
初版:
ページ備考:
派生
[?]
この文献を底本として書かれたと思われる文献です。
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:
出口王仁三郎全集 > 第五巻 言霊解・其他 > 【随筆・其他】 > 世界の危機と大偉人
001
人種
(
じんしゆ
)
を
超越
(
てうゑつ
)
し、
002
地域
(
ちゐき
)
を
脱離
(
だつり
)
し、
003
古今
(
ここん
)
を
絶
(
ぜつ
)
し、
004
過去
(
くわこ
)
と
現在
(
げんざい
)
と
未来
(
みらい
)
に
亘
(
わた
)
りて、
005
神示
(
しんじ
)
の
儘
(
まま
)
に
口述
(
こうじゆつ
)
編纂
(
へんさん
)
したる
珍書
(
ちんしよ
)
は、
006
此
(
この
)
物語
(
ものがたり
)
を
措
(
お
)
いて
外
(
ほか
)
には
今日
(
こんにち
)
迄
(
まで
)
の
賢哲
(
けんてつ
)
知識
(
ちしき
)
の
著述
(
ちよじゆつ
)
の
中
(
なか
)
には
認
(
みと
)
むる
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ませぬ。
007
従
(
したが
)
つて
一般
(
いつぱん
)
の
読者
(
どくしや
)
の
種々
(
しゆじゆ
)
批評
(
ひひやう
)
の
種
(
たね
)
となるべきは
寧
(
むし
)
ろ
当然
(
たうぜん
)
かも
知
(
し
)
れませぬ。
008
彼
(
か
)
の
仏祖
(
ぶつそ
)
釈迦
(
しやか
)
は、
009
比喩
(
ひゆ
)
や
偶言
(
ぐうげん
)
、
010
謎
(
なぞ
)
等
(
とう
)
を
甘
(
うま
)
く
利用
(
りよう
)
して
一大
(
いちだい
)
教典
(
けうてん
)
を
作
(
つく
)
り、
011
後世
(
こうせい
)
に
伝
(
つた
)
へて
人心
(
じんしん
)
の
生命
(
せいめい
)
の
綱
(
つな
)
を
与
(
あた
)
へ、
012
キリストは
地上
(
ちじやう
)
に
降誕
(
かうたん
)
して
天国
(
てんごく
)
を
地上
(
ちじやう
)
に
建設
(
けんせつ
)
すべく
努力
(
どりよく
)
した。
013
されど
最早
(
もはや
)
今日
(
こんにち
)
となつては
釈迦
(
しやか
)
の
教理
(
けうり
)
もキリストの
聖訓
(
せいくん
)
も
人心
(
じんしん
)
を
善導
(
ぜんだう
)
するの
実力
(
じつりよく
)
なく、
014
徒
(
いたづら
)
に
偽善者
(
きぜんしや
)
が
世
(
よ
)
を
欺
(
あざむ
)
く
原資品
(
げんしひん
)
となつたやうな
感
(
かん
)
がするのである。
015
古
(
ふる
)
き
宗教
(
しうけう
)
、
016
古
(
ふる
)
き
道徳
(
だうとく
)
は
影
(
かげ
)
を
没
(
ぼつ
)
して、
017
新
(
あたら
)
しき
救世
(
きうせい
)
の
宗教
(
しうけう
)
も
偉人
(
ゐじん
)
も
顕
(
あら
)
はれず、
018
千古
(
せんこ
)
不磨
(
ふま
)
の
倫理
(
りんり
)
も
道徳教
(
だうとくけう
)
も
出現
(
しゆつげん
)
を
見
(
み
)
ず、
019
実
(
じつ
)
に
世
(
よ
)
は
古典
(
こてん
)
に
所謂
(
いはゆる
)
天
(
あま
)
の
岩戸隠
(
いはとがく
)
れの
惨状
(
さんじやう
)
を
再
(
ふたた
)
び
現出
(
げんしゆつ
)
しつつあるのである。
020
天下
(
てんか
)
の
秋気
(
しうき
)
動
(
うご
)
いて
山野
(
さんや
)
の
草木
(
さうもく
)
既
(
すで
)
に
黄紅化
(
わうこうくわ
)
するの
時
(
とき
)
、
021
表面
(
へうめん
)
地上
(
ちじやう
)
は
黄金
(
わうごん
)
の
波
(
なみ
)
漂
(
ただよ
)
ふ
時
(
とき
)
、
022
眼
(
まなこ
)
を
遠
(
とほ
)
く
海外
(
かいぐわい
)
に
放
(
はな
)
つて
世界
(
せかい
)
の
大勢
(
たいせい
)
を
見
(
み
)
れば、
023
吾人
(
ごじん
)
は
実
(
じつ
)
に
人間
(
にんげん
)
として
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でたる
神柱
(
ひと
)
の
責任
(
せきにん
)
の
重
(
ぢゆう
)
にして
大
(
だい
)
なるを
悟
(
さと
)
らざるを
得
(
え
)
ないのである。
024
ケマル・パシヤ
一度
(
ひとたび
)
小
(
せう
)
亜細亜
(
アジア
)
の
風雲
(
ふううん
)
に
叱咤
(
しつた
)
して
長剣
(
ちやうけん
)
を
撫
(
ぶ
)
し
咆哮
(
はうかう
)
怒号
(
どがう
)
するや、
025
欧洲
(
おうしう
)
列強
(
れつきやう
)
悉
(
ことごと
)
く
震駭
(
しんがい
)
し、
026
流石
(
さすが
)
の
大英
(
だいえい
)
帝国
(
ていこく
)
宰相
(
さいしやう
)
ロイド・ジヨージも
其
(
その
)
地位
(
ちゐ
)
を
失墜
(
しつつゐ
)
して
一平民
(
いちへいみん
)
となり、
027
幾度
(
いくたび
)
となく
死
(
し
)
を
報
(
はう
)
ぜられたレーニンは
再
(
ふたた
)
び
健康
(
けんかう
)
を
恢復
(
くわいふく
)
して、
028
奇策
(
きさく
)
を
欧亜
(
おうあ
)
の
天地
(
てんち
)
に
揮
(
ふる
)
ひ、
029
依然
(
いぜん
)
として
一敵国
(
いちてきこく
)
の
感
(
かん
)
を
為
(
な
)
し、
030
日露
(
にちろ
)
の
会議
(
くわいぎ
)
は
其
(
その
)
効
(
かう
)
を
収
(
をさ
)
むること
能
(
あた
)
はずして、
031
武器
(
ぶき
)
問題
(
もんだい
)
倏忽
(
しゆくこつ
)
として
起
(
おこ
)
り
日本海
(
にほんかい
)
の
波浪
(
はらう
)
之
(
これ
)
が
為
(
ため
)
に
騒
(
さわ
)
がしく、
032
印度
(
いんど
)
また
叛乱
(
はんらん
)
勃発
(
ぼつぱつ
)
し、
033
支那
(
しな
)
には
独立軍
(
どくりつぐん
)
威
(
ゐ
)
を
振
(
ふる
)
ふあり、
034
米国
(
べいこく
)
は
自由
(
じいう
)
と
正義
(
せいぎ
)
を
標榜
(
へうぼう
)
しつつ
全国
(
ぜんこく
)
に
渡
(
わた
)
りて
軍事
(
ぐんじ
)
教育
(
けういく
)
を
施
(
ほどこ
)
し、
035
海相
(
かいしやう
)
デンビーをして
伊仏
(
いふつ
)
両国
(
りやうこく
)
の
海軍
(
かいぐん
)
条約
(
でうやく
)
に
批准
(
ひじゆん
)
せざる
間
(
うち
)
は、
036
一艦
(
いつかん
)
たりとも
之
(
これ
)
を
破却
(
はきやく
)
せずと
宣告
(
せんこく
)
し、
037
其
(
そ
)
の
仮想
(
かさう
)
敵国
(
てきこく
)
の
何
(
いづ
)
れにあるかを
疑
(
うたが
)
はしむ。
038
然
(
しか
)
るに
我
(
わが
)
国
(
くに
)
独
(
ひと
)
り
率先
(
そつせん
)
して
戦艦
(
せんかん
)
を
破
(
やぶ
)
り、
039
海員
(
かいゐん
)
を
減
(
げん
)
じて、
040
只管
(
ひたすら
)
華府
(
くわふ
)
会議
(
くわいぎ
)
の
条規
(
でうき
)
に
対
(
たい
)
して
極力
(
きよくりよく
)
忠誠
(
ちうせい
)
を
誓
(
ちか
)
ふ
実状
(
じつじやう
)
である。
041
世界
(
せかい
)
は
今
(
いま
)
や
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く
大動揺
(
だいどうえう
)
を
来
(
きた
)
しつつあるのである。
042
欧洲
(
おうしう
)
の
大戦
(
たいせん
)
、
043
一度
(
ひとたび
)
鎮静
(
ちんせい
)
して
天下
(
てんか
)
の
大勢
(
たいせい
)
は
再
(
ふたた
)
び
累卵
(
るゐらん
)
の
危機
(
きき
)
に
瀕
(
ひん
)
す。
044
経済界
(
けいざいかい
)
の
沈衰
(
ちんすゐ
)
と
人心
(
じんしん
)
の
悪化
(
あくくわ
)
は
並
(
なら
)
び
臻
(
いた
)
る。
045
アヽこの
危局
(
ききよく
)
に
立
(
た
)
つて
能
(
よ
)
く
人類
(
じんるゐ
)
救済
(
きうさい
)
の
大業
(
たいげふ
)
を
全
(
まつた
)
うせむとする
大偉人
(
だいゐじん
)
の
出現
(
しゆつげん
)
を
望
(
のぞ
)
むや
切
(
せつ
)
ならざるを
得
(
え
)
ず。
046
世界
(
せかい
)
の
人類
(
じんるゐ
)
は
腐敗
(
ふはい
)
糜爛
(
びらん
)
の
極
(
きよく
)
に
達
(
たつ
)
せる
社会
(
しやくわい
)
の
現状
(
げんじやう
)
を
眺
(
なが
)
めて、
047
救世
(
きうせい
)
の
福音
(
ふくいん
)
を
翹望
(
げうぼう
)
するや
久
(
ひさ
)
し矣。
048
しかもキリスト、
049
釈迦
(
しやか
)
を
温
(
たづ
)
ねて
満足
(
まんぞく
)
を
得
(
え
)
ず、
050
立正
(
りつしやう
)
、
051
見真
(
けんしん
)
、
052
弘法
(
こうぼう
)
また
当時
(
たうじ
)
人心
(
じんしん
)
の
渇
(
かつ
)
を
医
(
い
)
するに
足
(
た
)
らず。
053
煩悶
(
はんもん
)
焦燥
(
せうさう
)
の
結果
(
けつくわ
)
今
(
いま
)
や
世人
(
せじん
)
は
糾然
(
きうぜん
)
として
天啓
(
てんけい
)
的
(
てき
)
神書
(
しんしよ
)
を
求
(
もと
)
め、
054
之
(
これ
)
を
得
(
え
)
て
以
(
もつ
)
て
人生
(
じんせい
)
の
苦悩
(
くなう
)
を
医
(
い
)
せむとしつつあるのである。
055
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
は、
056
茲
(
ここ
)
に
天下
(
てんか
)
万類
(
ばんるゐ
)
の
為
(
ため
)
に
綾
(
あや
)
の
聖地
(
せいち
)
に
降
(
くだ
)
りたまひ、
057
神
(
かみ
)
の
僕
(
しもべ
)
と
選
(
えら
)
まれたる
瑞月
(
ずゐげつ
)
の
肉
(
にく
)
の
宮
(
みや
)
を
藉
(
か
)
りて、
058
以
(
もつ
)
て
救世
(
きうせい
)
の
福音
(
ふくいん
)
を
宣示
(
せんじ
)
し
給
(
たま
)
うたのが
即
(
すなは
)
ちこの
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
であります。
059
世道
(
せだう
)
人心
(
じんしん
)
の
廃頽
(
はいたい
)
を
歎
(
なげ
)
き、
060
天下
(
てんか
)
を
憂
(
うれ
)
ふるの
志士
(
しし
)
淑女
(
しゆくぢよ
)
は、
061
心
(
こころ
)
を
潜
(
ひそ
)
めて
御
(
ご
)
神慮
(
しんりよ
)
の
在
(
あ
)
る
所
(
ところ
)
を
御
(
ご
)
探究
(
たんきう
)
あらむことを
希望
(
きばう
)
する
次第
(
しだい
)
であります。
062
大正十一年十一月十一日
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