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第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
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天祥地瑞
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第77巻(辰の巻)
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第42巻(巳の巻)
序文に代へて
総説に代へて
第1篇 波瀾重畳
01 北光照暗
〔1126〕
02 馬上歌
〔1127〕
03 山嵐
〔1128〕
04 下り坂
〔1129〕
第2篇 恋海慕湖
05 恋の罠
〔1130〕
06 野人の夢
〔1131〕
07 女武者
〔1132〕
08 乱舌
〔1133〕
09 狐狸窟
〔1134〕
第3篇 意変心外
10 墓場の怪
〔1135〕
11 河底の怪
〔1136〕
12 心の色々
〔1137〕
13 揶揄
〔1138〕
14 吃驚
〔1139〕
第4篇 怨月恨霜
15 帰城
〔1140〕
16 失恋会議
〔1141〕
17 酒月
〔1142〕
18 酊苑
〔1143〕
19 野襲
〔1144〕
第5篇 出風陣雅
20 入那立
〔1145〕
21 応酬歌
〔1146〕
22 別離の歌
〔1147〕
23 竜山別
〔1148〕
24 出陣歌
〔1149〕
25 惜別歌
〔1150〕
26 宣直歌
〔1151〕
余白歌
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> 第4篇 怨月恨霜 > 第15章 帰城
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第一五章
帰城
(
きじやう
)
〔一一四〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第42巻 舎身活躍 巳の巻
篇:
第4篇 怨月恨霜
よみ(新仮名遣い):
えんげつこんそう
章:
第15章 帰城
よみ(新仮名遣い):
きじょう
通し章番号:
1140
口述日:
1922(大正11)年11月16日(旧09月28日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年7月1日
概要:
舞台:
イルナ城(入那城、セーラン王の館)
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
本物のセーラン王の一行が奥の間に進み入ると、清照姫とカールチンの二人が黙然としてうつむいている。セーラン王は自分の居間になぜ右守がいるのかと詰問した。ヤスダラ姫は自分が二人いることに驚き、黄金姫はどこにいるかと問いただした。
清照姫は、黄金姫は王の間に潜んでいると自分たち母娘のたくらみを明かした。カールチンは自分が恋のために盲目となっていたことを恥じ、王の前に赦しを乞うた。
黄金姫は王の間から出て姿を現し、王の無事の帰城に喜びを現した。一同はそれぞれ、和歌で述懐を述べ合った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-12-26 15:10:50
OBC :
rm4215
愛善世界社版:
183頁
八幡書店版:
第7輯 708頁
修補版:
校定版:
187頁
普及版:
78頁
初版:
ページ備考:
001
天
(
あめ
)
の
目一
(
まひと
)
つ
神司
(
かむつかさ
)
002
竹野
(
たけの
)
の
姫
(
ひめ
)
の
鎮
(
しづ
)
まれる
003
高照山
(
たかてるやま
)
の
岩窟
(
がんくつ
)
を
004
後
(
あと
)
に
見捨
(
みす
)
ててスタスタと
005
狼
(
おほかみ
)
猛
(
たけ
)
ぶ
山道
(
やまみち
)
を
006
黄金姫
(
わうごんひめ
)
を
初
(
はじ
)
めとし
007
四方
(
よも
)
の
景色
(
けしき
)
も
清照姫
(
きよてるひめ
)
の
008
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
や
竜雲
(
りううん
)
や
009
テームス、レーブ、カル、リーダー
010
数多
(
あまた
)
の
供人
(
ともびと
)
従
(
したが
)
へて
011
セーラン
王
(
わう
)
やヤスダラの
012
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
は
悠々
(
いういう
)
と
013
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
り
荒野原
(
あらのはら
)
014
吹
(
ふ
)
く
凩
(
こがらし
)
にさらされつ
015
照山峠
(
てるやまたうげ
)
も
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
016
轡
(
くつわ
)
を
並
(
なら
)
べ
帰
(
かへ
)
り
来
(
く
)
る
017
其
(
その
)
御姿
(
みすがた
)
の
雄々
(
をを
)
しさよ
018
イルナの
都
(
みやこ
)
の
入口
(
いりぐち
)
に
019
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
れる
折
(
をり
)
もあれ
020
左守
(
さもり
)
の
司
(
かみ
)
のクーリンス
021
家
(
いへ
)
の
子
(
こ
)
郎党
(
らうたう
)
引
(
ひ
)
き
連
(
つ
)
れて
022
いと
慇懃
(
いんぎん
)
に
出迎
(
いでむか
)
へ
023
セーラン
王
(
わう
)
の
帰館
(
きくわん
)
をば
024
悦
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
み
前後
(
まへうしろ
)
025
兵士
(
つはもの
)
共
(
ども
)
に
守
(
まも
)
らせて
026
旗鼓
(
きこ
)
堂々
(
だうだう
)
と
城内
(
じやうない
)
に
027
漸
(
やうや
)
く
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
りけり
028
奥
(
おく
)
の
一間
(
ひとま
)
に
黄金
(
わうごん
)
の
029
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
は
立
(
た
)
て
籠
(
こも
)
り
030
セーラン
王
(
わう
)
の
声色
(
こわいろ
)
を
031
使
(
つか
)
つて
右守
(
うもり
)
の
神司
(
かむつかさ
)
032
縦横
(
じうわう
)
無尽
(
むじん
)
に
操
(
あやつ
)
りつ
033
清照姫
(
きよてるひめ
)
はヤスダラの
034
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
と
仮名
(
かめい
)
して
035
言霊剣
(
ことたまつるぎ
)
ふりかざし
036
恋
(
こひ
)
に
狂
(
くる
)
ひし
右守
(
うもり
)
をば
037
いとサンザンに
悩
(
なや
)
ませる
038
時
(
とき
)
しもあれや
受付
(
うけつけ
)
に
039
慎
(
つつ
)
しみ
畏
(
かしこ
)
み
仕
(
つか
)
へたる
040
腰
(
こし
)
の
曲
(
まが
)
りしミル
司
(
つかさ
)
041
右守
(
うもり
)
の
司
(
かみ
)
の
前
(
まへ
)
に
出
(
い
)
で
042
セーラン
王
(
わう
)
の
一行
(
いつかう
)
が
043
数多
(
あまた
)
の
供人
(
ともびと
)
諸共
(
もろとも
)
に
044
いよいよ
只
(
ただ
)
今
(
いま
)
御
(
ご
)
帰館
(
きくわん
)
と
045
其
(
その
)
報告
(
はうこく
)
に
肝
(
きも
)
潰
(
つぶ
)
し
046
四辺
(
あたり
)
キロキロ
見廻
(
みまは
)
しつ
047
両手
(
りやうて
)
を
組
(
く
)
んでドツと
坐
(
ざ
)
し
048
摩訶
(
まか
)
不思議
(
ふしぎ
)
なる
出来事
(
できごと
)
に
049
煩慮
(
はんりよ
)
するこそをかしけれ
050
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
051
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
052
縺
(
もつ
)
れに
縺
(
もつ
)
れし
物語
(
ものがたり
)
053
いとながながと
説
(
と
)
いてゆく
054
此
(
この
)
有様
(
ありさま
)
を
諾
(
うべ
)
ないて
055
いとスクスクと
口車
(
くちぐるま
)
056
辷
(
すべ
)
らせまたへ
麻柱
(
あななひ
)
の
057
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
瑞月
(
ずゐげつ
)
が
058
謹
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
ひ
願
(
ね
)
ぎまつる
059
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
060
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ。
061
セーラン
王
(
わう
)
一行
(
いつかう
)
は、
062
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
に
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
り、
063
見
(
み
)
れば
清照姫
(
きよてるひめ
)
、
064
カールチンの
二人
(
ふたり
)
が
黙然
(
もくねん
)
として
俯向
(
うつむ
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
065
セーラン
王
(
わう
)
は、
066
直
(
ただち
)
に
三十一
(
みそひと
)
文字
(
もじ
)
をもつて
怪
(
あや
)
しみ
問
(
と
)
ふ。
067
セーラン王
『
思
(
おも
)
ひきや
右守司
(
うもりのつかさ
)
のカールチン
068
千代
(
ちよ
)
に
栄
(
さか
)
ゆるわが
居間
(
ゐま
)
にありと。
069
何事
(
なにごと
)
の
起
(
おこ
)
りし
事
(
こと
)
か
知
(
し
)
らねども
070
清
(
きよ
)
けき
居間
(
ゐま
)
を
犯
(
をか
)
す
痴者
(
しれもの
)
。
071
逸早
(
いちはや
)
く
右守
(
うもり
)
の
司
(
つかさ
)
わが
居間
(
ゐま
)
を
072
清
(
きよ
)
めて
去
(
さ
)
れよ
神
(
かみ
)
のまにまに。
073
怪
(
あや
)
しかもイルナの
城
(
しろ
)
の
内外
(
うちそと
)
を
074
包
(
つつ
)
む
魔神
(
まがみ
)
の
声
(
こゑ
)
さやぐなり』
075
ヤスダラ『なれこそは
妾
(
わらは
)
が
身
(
み
)
をば
虐
(
しひた
)
げし
076
右守司
(
うもりつかさ
)
のカールチンかも。
077
カールチンよ
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
村肝
(
むらきも
)
の
078
心
(
こころ
)
清
(
きよ
)
めて
誠
(
まこと
)
にかへれ。
079
ヤスダラ
姫
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
は
一柱
(
ひとはしら
)
080
二人
(
ふたり
)
あるとは
思
(
おも
)
はざりけり』
081
清照
(
きよてる
)
『ヤスダラ
姫
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
魂
(
たましひ
)
は
082
清照姫
(
きよてるひめ
)
と
輝
(
かがや
)
きませば。
083
今
(
いま
)
しばし
尊
(
たふと
)
き
御名
(
みな
)
を
借
(
か
)
りにけり
084
醜
(
しこ
)
助
(
たす
)
けむと
思
(
おも
)
ふばかりに』
085
ヤスダラ『
黄金
(
わうごん
)
の
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
は
今
(
いま
)
いづこ
086
その
御消息
(
みたより
)
の
聞
(
き
)
かまほしさよ』
087
清照
(
きよてる
)
『
黄金
(
わうごん
)
の
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
は
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
に
088
セーラン
王
(
わう
)
の
声音
(
こわね
)
つかひつ。
089
カールチン
醜
(
しこ
)
の
身魂
(
みたま
)
を
洗
(
あら
)
はむと
090
母娘
(
おやこ
)
二人
(
ふたり
)
は
心
(
こころ
)
砕
(
くだ
)
きつ』
091
カールチン『
吾
(
われ
)
こそは
恋
(
こひ
)
の
擒
(
とりこ
)
となり
果
(
は
)
てて
092
恥
(
はぢ
)
をかくとは
思
(
おも
)
はざりけり。
093
兵士
(
つはもの
)
をハルナの
国
(
くに
)
に
遣
(
つか
)
はして
094
翼
(
つばさ
)
とられしやもめ
鳥
(
どり
)
あはれ。
095
かくならば
最早
(
もはや
)
右守
(
うもり
)
の
神司
(
かむづかさ
)
096
君
(
きみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
命
(
いのち
)
捧
(
ささ
)
げむ。
097
いざさらば
命
(
いのち
)
を
召
(
め
)
せよセーラン
王
(
わう
)
098
欲
(
よく
)
と
恋
(
こひ
)
とに
迷
(
まよ
)
ひし
吾
(
われ
)
を』
099
セーラン『
何程
(
なにほど
)
の
罪
(
つみ
)
や
汚
(
けが
)
れのあるとても
100
直日
(
なほひ
)
の
神
(
かみ
)
は
許
(
ゆる
)
しますらむ。
101
いろいろと
恋
(
こひ
)
の
魔神
(
まがみ
)
に
操
(
あやつ
)
られ
102
汝
(
なれ
)
が
司
(
つかさ
)
の
目
(
め
)
や
醒
(
さ
)
めにけむ』
103
黄金姫
(
わうごんひめ
)
は
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
より、
104
隔
(
へだ
)
ての
襖
(
ふすま
)
を
押
(
お
)
しあけて
微笑
(
びせう
)
しながら
出
(
い
)
で
迎
(
むか
)
へ、
105
セーラン
王
(
わう
)
、
106
ヤスダラ
姫
(
ひめ
)
に
向
(
むか
)
ひ、
107
会釈
(
ゑしやく
)
しながら
三十一
(
みそひと
)
文字
(
もじ
)
を
詠
(
よ
)
む。
108
黄金姫
『
有難
(
ありがた
)
し いと
畏
(
かしこ
)
しと
思
(
おも
)
ふかな
109
尊
(
たふと
)
き
君
(
きみ
)
の
無事
(
ぶじ
)
の
帰城
(
きじやう
)
を。
110
大君
(
おほぎみ
)
の
御後
(
みあと
)
を
守
(
まも
)
る
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
が
111
摩訶
(
まか
)
不思議
(
ふしぎ
)
なる
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
しかな。
112
カールチン、ユーフテス
等
(
ら
)
がいろいろと
113
恋路
(
こひぢ
)
に
迷
(
まよ
)
ふ
様
(
さま
)
のをかしさ。
114
腸
(
はらわた
)
も
破
(
やぶ
)
るるばかりの
可笑
(
をか
)
しさを
115
こらへて
今日
(
けふ
)
が
日
(
ひ
)
をば
待
(
ま
)
ちける』
116
カールチン『
二世
(
にせ
)
までと
契
(
ちぎ
)
りし
妻
(
つま
)
を
振
(
ふ
)
り
捨
(
す
)
てて
117
思
(
おも
)
はぬ
方
(
かた
)
に
心
(
こころ
)
寄
(
よ
)
せつつ。
118
思
(
おも
)
はざる
人
(
ひと
)
に
思
(
おも
)
はれ
恋
(
こ
)
はれしと
119
思
(
おも
)
ひし
事
(
こと
)
を
悲
(
かな
)
しくぞ
思
(
おも
)
ふ。
120
今
(
いま
)
ははや
心
(
こころ
)
の
闇
(
やみ
)
も
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
り
121
真如
(
しんによ
)
の
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
見
(
み
)
るかも』
122
竜雲
(
りううん
)
『
吾
(
われ
)
とても
右守
(
うもり
)
の
司
(
つかさ
)
に
相似
(
あひに
)
たる
123
醜業
(
しこわざ
)
仕
(
つか
)
へし
事
(
こと
)
もありけり。
124
さりながら
御恵
(
みめぐみ
)
深
(
ふか
)
き
大神
(
おほかみ
)
は
125
咎
(
とが
)
め
給
(
たま
)
はず
吾
(
われ
)
を
生
(
い
)
かしつ。
126
カールチン
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
よ
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
せ
127
悔
(
く
)
い
改
(
あらた
)
めは
人
(
ひと
)
の
宝
(
たから
)
ぞ』
128
カールチン『
畏
(
かしこ
)
しや
竜雲司
(
りううんつかさ
)
の
御言葉
(
みことば
)
は
129
救
(
すく
)
ひの
神
(
かみ
)
の
声
(
こゑ
)
と
響
(
ひび
)
きぬ。
130
今
(
いま
)
よりは
生
(
うま
)
れ
赤子
(
あかご
)
になり
変
(
かは
)
り
131
神
(
かみ
)
と
王
(
きみ
)
とに
誠
(
まこと
)
捧
(
ささ
)
げむ』
132
テームス『イルナ
城
(
じやう
)
内外
(
うちと
)
を
包
(
つつ
)
みし
村雲
(
むらくも
)
も
133
晴
(
は
)
れて
嬉
(
うれ
)
しき
今日
(
けふ
)
の
空
(
そら
)
かな』
134
リーダー『
遥々
(
はるばる
)
とテルマン
国
(
ごく
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて
135
今日
(
けふ
)
は
嬉
(
うれ
)
しき
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
しかも』
136
レーブ『
吾
(
われ
)
とても
元
(
もと
)
よりめでたきものならず
137
君
(
きみ
)
に
叛
(
そむ
)
きし
曲津
(
まがつ
)
神
(
かみ
)
なる。
138
さりながら
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御光
(
みひかり
)
に
139
照
(
て
)
らされ
今
(
いま
)
は
真人
(
まびと
)
となれるも』
140
カル『
大黒主
(
おほくろぬし
)
神
(
かみ
)
の
軍
(
いくさ
)
に
従
(
したが
)
ひて
141
道
(
みち
)
踏
(
ふ
)
み
外
(
はづ
)
し
谷間
(
たにま
)
に
倒
(
たふ
)
れぬ。
142
此
(
この
)
世
(
よ
)
をば
照国別
(
てるくにわけ
)
の
現
(
あら
)
はれて
143
救
(
すく
)
ひたまひし
事
(
こと
)
の
嬉
(
うれ
)
しさ』
144
清照
(
きよてる
)
『
有難
(
ありがた
)
し
忝
(
かたじけ
)
なしと
大前
(
おほまへ
)
に
145
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
太祝詞
(
ふとのりと
)
宣
(
の
)
れ。
146
セーランの
君
(
きみ
)
の
命
(
みこと
)
はイルナ
城
(
じやう
)
の
147
誉
(
ほまれ
)
も
高
(
たか
)
き
元
(
もと
)
の
刹帝利
(
せつていり
)
。
148
いろいろと
曲
(
まが
)
を
企
(
たく
)
みし
右守
(
うもり
)
をば
149
見直
(
みなほ
)
しまして
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
へ。
150
清照姫
(
きよてるひめ
)
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
悪戯
(
いたづら
)
を
151
怒
(
いか
)
らせ
給
(
たま
)
ふな
右守
(
うもり
)
の
司
(
つかさ
)
よ』
152
セーリス
姫
(
ひめ
)
は
王
(
わう
)
の
帰城
(
きじやう
)
と
聞
(
き
)
きて
慌
(
あわただ
)
しくかけ
来
(
きた
)
り、
153
セーリス姫
『
珍
(
めづ
)
らしやセーラン
王
(
わう
)
と
姉
(
あね
)
の
君
(
きみ
)
154
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
の
帰城
(
きじやう
)
を
祝
(
いは
)
はむ。
155
ヤスダラの
姉
(
あね
)
かへりますと
聞
(
き
)
きしより
156
高照山
(
たかてるやま
)
の
空
(
そら
)
を
仰
(
あふ
)
ぎつ』
157
(
大正一一・一一・一六
旧九・二八
加藤明子
録)
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