霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二三章 三五(おほもと)神諭(しんゆ)その四〔一五四八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第60巻 真善美愛 亥の巻 篇:第5篇 金言玉辞 よみ(新仮名遣い):きんげんぎょくじ
章:第23章 三五神諭(その四) よみ(新仮名遣い):おおもとしんゆ 通し章番号:1548
口述日:1923(大正12)年04月26日(旧03月11日) 口述場所:竜宮館 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年8月12日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
明治三十八年旧四月十六日
艮金神国常立尊が出口の守と現れて二度目の天の岩戸開きを致すについては、因縁の身魂を引き寄せてそれぞれに御用を申し付ける。今度の御用は因縁なくてはつとまらない。神が性念を見届けた上は何も心配しなくていいよう守護がしてある。罪穢のある金は神の御用には立てられない。
大本は艮金神の筆先で世を開くところであるから、筆先を七分霊学を三分で開いてくだされ。神がかりに凝るとはじめは人が珍しがって集まってくるが、あまりろくな神は出てこないから思惑が立たない。
こうは言うもののこの霊魂には世界一切の事が写るのであるから、大本へ立ち寄る人民はこのやり方を見て改信するようこしらえてあるから、取違をしないように。
何ほど神がかりに骨を折っても、真の神は肝心の時でないとうつらない。何も解らない神が懸ってきて天の岩戸開きの邪魔をするから油断ができない。誰によらず慢心と取違いが大けがの元になる。
大正元年旧八月十九日
大国常立尊があっぱれ表になって守護にかかると、いったんは神の経綸通りに致すから、改信して神心になっていないと誠の御用はできない。
竜宮様を見て皆改信いたされよ。昔から欲に見苦しい御心であったが、今度の天の岩戸開きに竜門のお宝を残らず艮金神にお渡し遊ばして、神界で活発な御働きをなさっている。
神国の人民に神国魂がちょっとでもあればここまで難渋することはないだろう。とどめになったら神霊活気臨々発揮日月(ひのでのかみ)と現れて、三千世界のとどめを刺す。その折に間に合うためには肝心の処がよくわかっていないと善い御用はできない。
変性男子と変性女子の身魂をここまで化かして、誰もしないような辛抱をして、三千世界へあっぱれ天地の神力を現わせて見せる。この先は神力の世に致すから、学力でどんなことをしても敵わない。
今度の戦いは国と国、神と邪神との大戦争であるが、世の本の生神にはかなわない。神力と学力との力比べの大戦いである。邪神はどんな計略もしているが、悪ではこの世は立ち行かない。気が付いた守護神は善の道に立ち帰って安心をするがよい。
大正三年旧七月十一日
大国常立尊が現れて日の出の守護となると、変性男子の霊魂があっぱれ世界へ現れて、次に変性女子が現れて、女島男島へ落ちていた昔からの生神ばかりが揃って世に現れる。綾部の新宮坪の内の元の宮は出口の入り口、竜門館が高天原と相定まり、天の御三体の大神が天地へ降り昇りなされて、この世の御守護と遊ばす。
この大本は地から変性男子と変性女子との二つの身魂を現して、男子には経糸、女子には緯糸の仕組をさせてある。
変性女子の霊魂は月と水との守護であるから、汚いものが参るとすぐに濁る。身魂の曇った守護神は傍へ寄せないように役員が気を付けてくだされ。昔から天の岩戸の御用のために坤に落としてあった身魂である。
この者と出口直との霊魂が揃って御用を致さねば、今度の大望の物事は出来致さない。
この大本は世界にある事が皆映るから、変性女子を狙う者がこれからまだまだ出来てくる。悪の霊が狙い詰めているから、どこへ行くにも一人で出すことは成らぬ。
変性男子の身魂も変性女子の身魂も三千世界の大化け物であるから、霊魂に曇りのある人民には見当が取れない。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm6023
愛善世界社版:308頁 八幡書店版:第10輯 703頁 修補版: 校定版:323頁 普及版: 初版: ページ備考:
001明治三十八年旧四月十六日
 
002 (うしとらの)金神(こんじん)国常立(くにとこたちの)(みこと)出口(でぐち)(かみ)(あらは)れて、003二度目(にどめ)(あま)岩戸(いはと)(びら)きを(いた)すに()いては、004(むかし)()(もと)から(こしら)へてある因縁(いんねん)身魂(みたま)引寄(ひきよ)して、005夫々(それぞれ)御用(ごよう)(まをし)()けるぞよ。006今度(こんど)御用(ごよう)因縁(いんねん)()くては(つと)まらんぞよ。007(さき)になりたら金銀(きんぎん)()(ごと)くに()りて()るから、008さうなりたら(われ)(わし)もと(まを)して、009(かね)()つて御用(ごよう)さして(くだ)されと(まを)して()()るなれど、010因縁(いんねん)なき身魂(みたま)には011(なに)(ほど)結構(けつこう)(まを)しても012一文(いちもん)使(つか)(こと)出来(でき)んぞよ。013(これ)から(さき)になると金銀(きんぎん)()んで(かみ)御用(ごよう)(いた)さして()しいと、014(たの)みに()るもの(ばか)りであれど、015一々(いちいち)(かみ)(うかが)(いた)してからでないと、016受取(うけと)(こと)()らんぞよ。017金銀(きんぎん)()(かけ)(こと)相成(あひな)らんから、018何程(なにほど)(つら)くても019(いま)(うち)()()なりと、020(くさ)なりと()べてでも021(しの)ぎて御用(ごよう)(いた)して()りて(くだ)さりたら、022(かみ)性念(しやうねん)見届(みとど)けた(うへ)では023何事(なにごと)(おも)ふやうに、024(かね)心配(しんぱい)(いた)さいでも()きやうに守護(しゆご)(いた)してあるぞよ。025(いま)金輪際(こんりんざい)(かな)はん(つら)いとこであるから、026(ここ)(ひと)(こば)りて(まこと)立抜(たてぬ)きて(くだ)さりたら、027(かみ)(これ)()いと()ふやうに()りたら、028(らく)御用(ごよう)出来(でき)るやうにチヤンと仕組(しぐみ)てあるから、029罪穢(めぐり)のある(かね)(かみ)御用(ごよう)には()てられんぞよ。
030 いつも筆先(ふでさき)()()けてあるが、031大本(おほもと)(うしとらの)金神(こんじん)筆先(ふでさき)()(ひら)くところであるから、032(あま)霊学(れいがく)ばかりに()ると筆先(ふでさき)粗略(およそ)になりて、033(まこと)(かへつ)(わか)らんやうに()りて、034(かみ)神慮(きかん)(かな)はんから、035筆先(ふでさき)七分(しちぶ)にして霊学(れいがく)三分(さんぶ)(ひら)いて(くだ)されよ。036帰神(かんがかり)ばかりに()ると、037最初(はじめ)(ひと)(めづ)らしがりて()りて()るなれど、038(あま)(ろく)(かみ)()()んから、039(しまひ)には山子師(やまし)040飯綱使(いひづなつかひ)041悪魔使(あくまづかひ)()はれて、042一代(いちだい)(おも)はくは()たんぞよ。043(おも)はくが()たんばかりか、044(かみ)経綸(しぐみ)取違(とりちが)(いた)人民(じんみん)出来(でき)()て、045()(まこと)正味(しやうみ)(をしへ)をワヤに(いた)すから、046(なが)らく()()けて()らしたなれど、047(いま)霊学(れいがく)結構(けつこう)ぢや、048筆先(ふでさき)ども(なん)()ると(まを)して一寸(ちよつと)(きき)()れぬが、049どうしても()かな()くやうにして、050改信(かいしん)さして()せるぞよ。051(かみ)(まを)(こと)(そむ)いて(なに)なりと()りて()よれ、052足元(あしもと)から(とり)()つやうな吃驚(びつくり)()()るぞよ。053世間(せけん)からは(わる)(まを)され、054(かみ)には気障(きざはり)()るから、055(なに)成就(じやうじゆ)いたさずに(おほ)きな()(どく)出来(でき)るのが見透(みえす)いておるから、056()れを()るのが可哀相(かあいさう)なから、057毎度(まいど)出口(でぐち)()(かみ)()らせば、058肉体(にくたい)出口(でぐち)(なほ)()くのぢやと(まを)して御座(ござ)るが、059(ここ)(しばら)()()りたら(わか)りて()て、060(あたま)逆様(さかさま)にして(ある)かんならん(こと)出来(しゆつたい)するぞよ。061(たれ)(みな)帰神(かんがかり)(ひら)きたいのが病癖(やまひ)であるから、062一番(いちばん)にこの病癖(やまひ)(なほ)して()るぞよ。063(こころ)から発根(ほつごん)(なほ)せば()いなれど、064如何(どう)しても()かねば065(はげ)しき(こと)をして()せて()()けさしてやるぞよ。066狐狸(こり)野天狗(のてんぐ)などの霊魂(みたま)嘲弄(もてあそび)にしられて、067(それ)神国(しんこく)御用(ごよう)出来(でき)ると(おも)ふのか。068(それ)でも神国(しんこく)人民(じんみん)ぢやと(おも)ふて()るのか。069畜生(ちくしやう)容器(いれもの)にしられて(それ)結構(けつこう)(おも)ふのか、070神界(しんかい)大罪人(だいざいにん)()りても満足(まんぞく)なのか。071(わけ)(わか)らんと(まを)しても(あま)りであるぞよ。072()うは()ふものの()霊魂(みたま)何時(いつ)(まを)(とほ)り、073世界(せかい)一切(いつさい)(こと)(うつ)るのであるから、074(この)大本(おほもと)立寄(たちよ)人民(じんみん)()遣方(やりかた)()て、075世界(せかい)()んな(こと)()りておるのかと改信(かいしん)()るやうに、076(かみ)からの身魂(みたま)(こしら)へて()るのであるから、077誤解(とりちがひ)をいたさぬやうに()(かげ)()りて(くだ)されよ。078他人(ひと)(わる)(わる)いと(おも)ふて()ると、079全部(さつぱり)自己(われ)(こと)(かがみ)(うつ)りておるのであるから、080他人(ひと)(わる)()えるのは、081自己(われ)(わる)(ところ)霊魂(みたま)(くも)(かか)りて()るからであるから、082(かがみ)()自己(われ)身魂(みたま)から改信(かいしん)いたすやうに、083(この)()(もと)から御用(ごよう)霊魂(みたま)(こしら)へてありての、084今度(こんど)二度目(にどめ)(あま)岩戸(いはと)(びら)きであるから、085一寸(ちよつと)やソツトには(わか)(やう)(あさ)経綸(しぐみ)でないから086改信(かいしん)いたして身魂(みたま)(みが)くが一等(いつとう)であるぞよ。087()(もと)(まこと)生神(いきがみ)(いま)(まで)(もの)()はなんだぞよ。088()(かは)()(かみ)(うつ)りて、089世界(せかい)(こと)()らせねば()らぬから、090出口(でぐち)(なほ)因縁(いんねん)ある霊魂(みたま)であるから、091(うつ)りて何事(なにごと)()らせるぞよ。092()(をさ)まりたら(かみ)(なに)(まを)さんぞよ。093狐狸(こり)天狗(てんぐ)ぐらゐは何時(いつ)でも(たれ)にでも(うつ)るが、094この金神(こんじん)禰宜(ねぎ)巫子(みこ)には(うつ)らんぞよ。095(なに)(ほど)神憑(かむがかり)(ほね)()りたとて、096(まこと)(かみ)肝腎(かんじん)(とき)でないと(うつ)らんぞよ。097(なに)(わか)らん(かみ)(うつ)りて(まゐ)りて、098()つた(かほ)(いた)して種々(いろいろ)口走(くちばし)りて、099肝腎(かんじん)仕組(しぐみ)(わか)らずに、100(あま)岩戸(いはと)(びらき)邪魔(じやま)をいたすから、101一寸(ちよつと)油断(ゆだん)出来(でき)んから、102不調法(ぶてうはふ)()いやうに()()けてやるのを、103野蛮神(やばんがみ)(なに)(ぬか)(くらゐ)により()りて()れんから、104(まこと)(かみ)苦労(くらう)をいたすぞよ。105神懸(かむがかり)(なに)()世界中(せかいぢう)(こと)(わか)るやうに(おも)ふて()ると全然(さつぱり)量見(りやうけん)(ちが)ふぞよ。106(かみ)(まを)(うち)()いて()かんと、107世間(せけん)顔出(かほだ)しが出来(でき)んやうな、108(はづ)かしき(こと)出来(しゆつたい)いたすぞよ。109この(かみ)一言(ひとこと)(まを)したら110何時(いつ)になりても、111一分(いちぶ)一厘(いちりん)間違(まちがひ)はないぞよ。112(かみ)()一本(いつぽん)(ほど)でも間違(まちが)ふやうな(こと)では、113三千(さんぜん)(ねん)かかりて仕組(しぐ)んだ(こと)(みづ)(あわ)になるから、114そんな下手(へた)経綸(しぐみ)()(もと)から、115(もと)生神(いきがみ)(いた)して()いから、116素直(すなほ)(かみ)(まを)(こと)()いて(くだ)されよ。117世界(せかい)(かみ)118仏事(ぶつじ)119人民(じんみん)(たす)けたさの120(なが)らくの(かみ)苦労(くらう)であるぞよ。121(たれ)()らず慢心(まんしん)誤解(とりちがひ)大怪我(おほけが)(もと)()るぞよ。
 
122
 
123大正元年旧八月十九日
 
124 大国常立(おほくにとこたちの)(みこと)天晴(あつぱれ)表面(おもて)になりて守護(しゆご)にかかると、125一旦(いつたん)(かみ)経綸(しぐみ)(どほ)りに(いた)すから、126改信(かいしん)(いた)して神心(かみごころ)()りて()らんと、127これから、128人気(ひとぎ)(わる)(ところ)何処(どこ)でも飛火(とびひ)がいたすから、129今度(こんど)(これ)(まで)見苦(みぐる)しき(こころ)全然(さつぱり)()てて(しま)ふて、130(うぶ)精神(こころ)()りたらば、131安全(らく)(みち)(つく)()へてあるから、132霊魂(みたま)(みが)いて()(みち)()()へるやうに仕組(しぐ)んであれども、133霊魂(みたま)(くも)りが()りては134()(みち)乗替(のりか)へたとて、1341(つら)うて御用(ごよう)出来(でき)んから、135発根(ほつごん)改信(かいしん)136(はら)(そこ)からの改信(かいしん)でないと、137(まこと)御用(ごよう)出来(でき)んぞよ。138竜宮(りうぐう)(さま)()(みな)改信(かいしん)をいたされよ。139(むかし)から(まこと)(よく)見苦(みぐる)しき()(こころ)()りたなれど、140今度(こんど)(あま)岩戸(いはと)(びらき)には(よく)()てて(しま)はねば、141神界(しんかい)御用(ごよう)(つと)まらんといふ(こと)が、142一番(いちばん)(はや)()合点(がてん)(まゐ)りたから、143竜門(りうもん)のお(たから)(のこ)らず(うしとらの)金神(こんじん)()(わた)(あそ)ばして、144活溌(くわつぱつ)()(はたら)きを神界(しんかい)一生(いつしやう)懸命(けんめい)になりて、145力量(ちから)充分(じゆうぶん)()るなり、146()(はう)片腕(かたうで)()つて、147今度(こんど)(あま)岩戸(いはと)(びらき)御用(ごよう)(あそ)ばすから、148(ほか)守護神(しゆごじん)竜宮(りうぐう)(さま)()改信(かいしん)()て、149(いち)(にち)(はや)自己(われ)(こころ)(うち)(かんが)へて改信(かいしん)なされよ。150大国常立(おほくにとこたちの)(みこと)(いま)(おもて)になりた(とこ)で、151神界(しんかい)(やく)()てる霊魂(みたま)(ひと)つも()いが、152()くも(これ)だけ(くも)りたものであるぞよ。153もう(かみ)(かま)はんから、154何彼(なにか)(こと)急速(いつさく)にいたして(あと)立直(たてなほ)しに(かか)らんと、155世界中(せかいぢう)大事(だいじ)であるから、156(わか)らぬ守護神(しゆごじん)何時(いつ)までもかかりて()りたら、157世界(せかい)人民(じんみん)(みな)難渋(なんじふ)をいたして、1571()きも(もど)りも()らんやうに()りて、158戦争(いくさ)()みたでも()し、159(とど)めも()さん(こと)になりて、160世界中(せかいぢう)大難渋(だいなんじふ)()るから、161(これ)(まで)(みみ)(たこ)出来(でき)(ほど)注意(きをつけ)てあるが、162何彼(なにか)時節(じせつ)(せま)りて()て、163(うご)きもにじりも出来(でき)(こと)世界中(せかいぢう)()るから、164(くど)守護神(しゆごじん)人民(じんみん)()()けるぞよ。
165 神国(しんこく)人民(じんみん)(もと)神国魂(みくにだましひ)(ちつ)とありたら、166(ここ)までの難渋(なんじふ)()いなれど、167(まこと)(ひと)つの御魂(みたま)により(あか)されず、168肝腎(かんじん)(こと)(まか)して()せる(こと)出来(でき)ず、169テンで経綸(しぐみ)(わか)りて()らんから、170(かみ)使(つか)身魂(みたま)()いぞよ。171()(はう)世界中(せかいぢう)(こと)をいたさなならんから、172何彼(なにか)(こと)一度(いちど)になりて(せわ)しうなると(まを)すことが、173毎度(まいど)筆先(ふでさき)()らしてあらうがな。174(とどめ)()りたら神霊活機臨々発揮日月(ひのでのかみ)(あら)はれて、175三千(さんぜん)世界(せかい)(とどめ)()すぞよ。176(その)()りに()()ふやうに、177(はや)うから有難(ありがた)がりて、178大本(おほもと)()(つら)修行(しうげふ)をして()りても、179肝腎(かんじん)(とこ)()(わか)りて()らんと、180()御用(ごよう)出来(でき)んぞよ。181()うなりとして引着(ひつつ)いて()りたら、182()御用(ごよう)出来(でき)ると(おも)ふて()ると、183大間違(おほまちがひ)であるぞよ。184(うしとらの)金神(こんじん)初発(しよつぱつ)から一言(ひとこと)(まを)した(こと)一分(いちぶ)一厘(いちりん)(ちが)はんぞよ。185途中(とちう)から(かは)るのは矢張(やつぱ)霊魂(みたま)因縁(いんねん)()いのぢやぞよ。186因縁(いんねん)のある身魂(みたま)()りても()れん、187如何(どん)(つら)()をいたしても左程(さほど)(くる)しい(こと)()いぞよ。188因縁(いんねん)性来(しやうらい)(まを)すものは、189エライものであるぞよ。190それで今度(こんど)因縁(いんねん)()身魂(みたま)()りて()て、191(つら)辛抱(しんばう)をいたして、192天地(てんち)(ひかり)()して()れんならん。193変性(へんじやう)男子(なんし)変性(へんじやう)女子(によし)との身魂(みたま)を、194(ここ)まで(ばか)して(かみ)()(やく)()てるぞよ。195変性(へんじやう)男子(なんし)女子(によし)身魂(みたま)(たれ)()()辛抱(しんばう)をいたして、196(この)()には(かみ)()きものと、197(がく)神力(しんりき)をないやうに()()りたのを、198(この)()(かみ)()るか()いかと()(こと)を、199三千(さんぜん)世界(せかい)天晴(あつぱれ)天地(てんち)神力(しんりき)(あら)はせて()せて、200()(さき)神力(しんりき)()(いた)すから、201(これ)からは学力(がくりき)で、202何麼(どんな)(こと)(いた)しても、203()(もと)根本(こつぽん)生神(いきがみ)神力(しんりき)には(かな)はんから、204(いま)(うち)悪神(あくがみ)のエライ(たく)みを(くだ)いて(しま)ふから、205(いち)(にち)(はや)往生(わうじやう)いたすが(とく)であるぞよ。
206 今度(こんど)戦争(たたかひ)人民(じんみん)同志(どうし)戦争(たたかひ)ではないぞよ。207(くに)(くに)208(かみ)邪神(あくがみ)との大戦争(おほたたかひ)であるから、209悪神(あくがみ)策戦計画(しぐみ)人民(じんみん)では(たれ)()()仕組(しぐみ)であれど、210()(もと)生神(いきがみ)には(かな)はんぞよ。211充分(じゆうぶん)(たたか)ふた(とこ)(かね)()るのは(ほど)()れず、212(ひと)()るのも(ほど)(わか)らんぞよ。213けれども()かけた(ふね)ぢや。214何方(どちら)(ふね)後方(あと)へは退()けんから、215トコトンまで()くぞよ。216(いま)(まで)(あく)守護神(しゆごじん)よ、217(かみ)(くに)(ここ)までに自由(じいう)にいたしたら、218(これ)不足(ふそく)はもう()ろまいから、219充分(じゆうぶん)敵対(てきた)うて御座(ござ)れよ。220神力(しんりき)学力(がくりき)との力較(ちからくら)べの大戦争(おほたたかひ)であるから、221(まけ)たら(したが)うて()るし、222()つたら(したが)はして、223末代(まつだい)()()しませぬと(まを)すとこまで、224往生(わうじやう)をさせてやるぞよ。225何程(なにほど)学力(がくりき)がエラウても、226神力(しんりき)には()てんぞよ。227(おほ)きな見誤(みそこな)ひを()()りたと()(こと)(あと)()()いて、228死物狂(しにものぐるひ)(いた)さうよりも、229脚下(あしもと)(あかる)(うち)降伏(わうじやう)(いた)(はう)()いぞよ。230永引(ながび)(ほど)国土(くに)はチリヂリと()()りて(しま)ふぞよ。231邪神(あくがみ)企謀(たくみ)何麼(どんな)計略(たくみ)()てゐるなれど、232(あく)では(この)()(たち)ては()かんぞよ。233(かみ)経綸(しぐみ)(ぜん)(ひと)つの(まこと)実地(じつち)()(みち)(つく)()へてあるから、234()()いた守護神(しゆごじん)は、235(ぜん)(みち)立帰(たちかへ)りて安心(あんしん)なされよ。236(あく)身魂(みたま)(たひら)げて(しま)ふから、237(はや)覚悟(かくご)(いた)さんと、238もう(いち)(にち)()()にも(かは)るから、239是迄(これまで)のやうに(おも)ふておると、240みな量見(りやうけん)(ちが)ふぞよ。241毎度(まいど)出口(でぐち)(なほ)兵糧(ひやうろう)をとつて()かねば()らんといふ(こと)が、242(くど)(まを)して()らうがな。243(こめ)()ると(まを)して油断(ゆだん)をいたすで()いぞよ。244人民(じんみん)悧巧(りかう)なもので()るなれど、245(さき)のチツトモ(わか)らんもので()るから、246筆先(ふでさき)(なに)()らすから、247(この)筆先(ふでさき)大切(たいせつ)にいたさんと、248粗末(そまつ)にいたしたら、249(その)()(かは)るやうに(きび)しくなるぞよ。250この筆先(ふでさき)世界(せかい)(こと)を、251()もない(うち)から()らしてあるから、252(うたが)うておると(あと)取返(とりかへ)しの出来(でき)(こと)になるぞよ。253(あと)後悔(こうくわい)()()はんぞよ。
 
254
 
255大正三年旧七月十一日
 
256 大国常立(おほくにとこたちの)(みこと)(おもて)(あら)はれて日出(ひので)守護(しゆご)となるから、257人民(じんみん)各自(めいめい)(ちから)一杯(いつぱい)気張(きば)りて()()(こと)が、258(みな)天地(てんち)(かみ)から()せられて()りたと(まを)(こと)が、259世界(せかい)人民(じんみん)了解(わか)時節(じせつ)(まゐ)りて()たぞよ。260日出(ひので)守護(しゆご)になると261変性(へんじやう)男子(なんし)霊魂(みたま)が、2611天晴(あつぱれ)世界(せかい)(あら)はれて262(つぎ)変性(へんじやう)女子(によし)(あら)はれて、263女島(めしま)男島(をしま)()ちて()りた(むかし)からの生神(いきがみ)ばかりが(そろ)うて天晴(あつぱれ)()(あら)はれて、264この泥海(どろうみ)同様(どうやう)世界(せかい)265水晶(すいしやう)(もと)生神(いきがみ)(そろ)うて、266三千(さんぜん)世界(せかい)岩戸(いはと)(びらき)(いた)すから、267天地(てんち)岩戸(いはと)(ひら)けて(まつ)()268神世(かみよ)相成(あひな)るぞよ。269綾部(あやべ)神宮(しんぐう)(つぼ)(うち)(もと)(みや)出口(でぐち)入口(いりぐち)270竜門館(りうもんやかた)高天原(たかあまはら)相定(あひさだ)まりて、271(てん)()三体(さんたい)大神(おほかみ)天地(てんち)()(あが)りを()されて、272この()()守護(しゆご)(あそ)ばすぞよ。273この大本(おほもと)()からは変性(へんじやう)男子(なんし)変性(へんじやう)女子(によし)との(ふた)つの身魂(みたま)(あら)はして、274男子(なんし)には経糸(たていと)275女子(によし)には緯糸(よこいと)意匠(しぐみ)をさして、276(にしき)(はた)()らしてあるから、277織上(おりあが)りたら立派(りつぱ)模様(もやう)出来(でき)ておるぞよ。278神界(しんかい)意匠(しぐみ)()らぬ世界(せかい)人民(じんみん)279色々(いろいろ)(まを)して(うたが)へども、280今度(こんど)大事業(たいもう)人民(じんみん)()りた(こと)では()いぞよ。281神界(しんかい)()てお(いで)ます(かみ)にも()存知(ぞんぢ)()いやうな、282(ふか)仕組(しぐみ)であるから283往生(わうじやう)いたして神心(かみごころ)になりて284(かみ)(まを)すやうに(いた)すが一番(いちばん)悧巧(りかう)であるぞよ。285まだ(この)(さき)でも286トコトンのギリギリ(まで)反対(はんたい)いたして、287変性(へんじやう)女子(によし)(わる)(まを)して、288(かみ)仕組(しぐみ)(つぶ)さうと()かる守護神(しゆごじん)が、289(きやう)290大阪(おほさか)にも()()るなれど、291もう微躯(びく)とも(うご)かぬ仕組(しぐみ)(いた)して292(かみ)附添(つきそ)うて御用(ごよう)()すから、2921別条(べつでう)()いぞよ。293変性(へんじやう)女子(によし)霊魂(みたま)(つき)(みづ)との守護(しゆご)であるから、294(きたな)いものが(まゐ)りたら(すぐ)(にご)るから、295(わけ)(わか)らぬ身魂(みたま)(くも)りた守護神(しゆごじん)(そば)へは()せんやうに、296役員(やくゐん)()()けて(くだ)されよ。297(むかし)から今度(こんど)(あま)岩戸(いはと)(びらき)御用(ごよう)(いた)さす(ため)に、298(ひつじさる)(おと)してありた霊魂(みたま)であるぞよ。299(この)(もの)出口(でぐち)(なほ)との霊魂(みたま)(そろ)ふて御用(ごよう)(いた)さねば、300今度(こんど)大望(たいもう)は、301何程(なにほど)悧巧(りかう)人民(じんみん)(かんが)へでも302物事(ものごと)出来(しゆつたい)(いた)さんぞよ。303(この)大本(おほもと)世界(せかい)()(こと)(みな)(うつ)るから、304大本(おほもと)()りた(こと)(おほ)きな(こと)(ちひ)さい(こと)も、305()(こと)()しき(こと)も、306(みな)世界(せかい)(あら)はれて()るから、307変性(へんじやう)女子(によし)をねらふものが308(これ)からまだまだ出来(でき)()るから、309(しつか)りと(いた)して()らんと(この)(なか)(をさ)まらんぞよ。310大事(だいじ)仕組(しぐみ)身魂(みたま)であるから、311(あく)(みたま)がねらひ()めて()るから、312何処(どこ)()くにも一人(ひとり)()(こと)()らんぞよ。313変性(へんじやう)女子(によし)人民(じんみん)からは(あか)(ばう)なれど、314(かみ)(うつ)りたら(たれ)()にも()はん身魂(みたま)であるぞよ。315(むかし)(もと)から見届(みとど)けてありての、316今度(こんど)大望(たいもう)御用(ごよう)がさして()るぞよ。317人民(じんみん)表面(うはべ)だけより()えんから、318何時(いつ)(おほ)きな取違(とりちが)ひを(いた)すが、319(これ)(もつと)もの(こと)であるぞよ。320(なが)らく大本(おほもと)()日々(にちにち)御用(ごよう)使(つか)はれておるものでも、321女子(によし)(こと)取違(とりちが)(いた)して、322(いま)だに反対(はんたい)(いた)しておる(くらゐ)であるから、323(なん)にも()かぬ世界(せかい)人民(じんみん)取違(とりちが)ひをいたすのは、324無理(むり)()いぞよ。325()(まを)すと(また)(わけ)(わか)らぬ守護神(しゆごじん)宿(やど)りてゐる肉体(にくたい)人民(じんみん)が、326肉体心(にくたいごころ)()して、327出口(でぐち)変性(へんじやう)女子(によし)抱込(だきこ)まれて()ると(まを)すであらうが、328(その)(やう)(こと)(わか)らぬ(うしとらの)金神(こんじん)出口(でぐち)(なほ)でありたら、329三千(さんぜん)(ねん)(あま)りての(なが)らくの苦労(くらう)(みづ)(あわ)()るから、330滅多(めつた)見違(みちが)ひはいたさんぞよ。331人民(じんみん)智慧(ちゑ)(がく)(かんが)へで(わか)るやうな(あさ)仕組(しぐみ)(いた)してないぞよ。332何方(どちら)身魂(みたま)(ひと)()けても、333今度(こんど)経綸(しぐみ)成就(じやうじゆ)いたさんのであるから、334()(もと)根本(こつぽん)から仕組(しぐみ)て、335色々(いろいろ)()かしてをれば、336自己(われ)霊魂(みたま)(きたな)いから、337(たて)からも(よこ)からも(きたな)()えるのであるぞよ。338変性(へんじやう)男子(なんし)身魂(みたま)変性(へんじやう)女子(によし)身魂(みたま)も、339三千(さんぜん)世界(せかい)大化物(おほばけもの)であるから、340霊魂(みたま)(くも)りの()人民(じんみん)には見当(けんたう)()れんぞよ。341(この)大化物(おほばけもの)世界(せかい)(あら)はして()せたら、342如何(どない)(あく)(つよ)守護神(しゆごじん)人民(じんみん)も、343アフンとして吃驚(びつくり)いたして、344早速(さつそく)には(もの)()()はん(こと)出来(しゆつたい)するぞよ。345(むかし)根本(こつぽん)()(もと)から末代(まつだい)()まで、346一度(いちど)あつて二度(にど)ないと()ふやうな、347大望(たいもう)神界(かみ)現界(このよ)岩戸(いはと)(びら)きであるから、348アンナものがコンナものに()りたと(まを)経綸(しぐみ)であるから、349人民(じんみん)では見当(けんたう)()れん(はず)であれども、350改信(かいしん)いたして神心(かみごころ)立復(たちかへ)りた人民(じんみん)には、351明白(ありやか)()(わか)仕組(しぐみ)であるぞよ。352()(かは)()には(へん)(ところ)(へん)(ひと)(あらは)れて、353(へん)手柄(てがら)をいたすぞよと、354明治(めいぢ)三十一(さんじふいち)(ねん)(しち)(ぐわつ)筆先(ふでさき)()いて()らしてありたぞよ。355時節(じせつ)近寄(ちかよ)りたぞよ。
356大正一二・四・二六 旧三・一一 於竜宮館 北村隆光再録)
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
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