霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第七章 神降(しんかう)〔一五八二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻 篇:第2篇 桶伏の山 よみ(新仮名遣い):おけふせのやま
章:第7章 神降 よみ(新仮名遣い):しんこう 通し章番号:1582
口述日:1923(大正12)年05月11日(旧03月26日) 口述場所:竜宮館 筆録者:隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年10月16日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm6207
愛善世界社版:75頁 八幡書店版:第11輯 162頁 修補版: 校定版:82頁 普及版:61頁 初版: ページ備考:
001第三一二(エルサレムは至聖地の意なり)
002
003浮世(うきよ)(やみ)にさまよひて
004()(たましひ)(つか)れたる
005(かな)しき(ひと)よとく(きた)
006(すく)ひの(かみ)()(もと)
007(かみ)のよさしのエルサレム
008自転倒(おのころ)(じま)聖場(せいぢやう)
009(あめ)(ごと)くに天降(あも)りませり。
010
011高天原(たかあまはら)神国(かみくに)
012(いづ)住居(すまゐ)はいと(ひろ)
013常世(とこよ)(はる)(たのし)みは
014(はな)()(にほ)(とり)(うた)
015(たま)小琴(をごと)(とき)じくに
016(ゆか)しく(ひび)天人(よきひと)
017(きよ)御歌(みうた)(こゑ)すなり。
018
019(たぐひ)()らぬ天津国(あまつくに)
020(いづ)御園(みその)現世(うつしよ)
021()(こと)もなき(はな)(かを)
022栄光(さかえ)歓喜(よろこび)()(あふ)
023生命(いのち)清水(しみづ)永久(とこしへ)
024(いづみ)(ごと)()()てり
025あゝ(うる)はしき(かみ)(くに)
026あゝたのもしき(かみ)(その)
027第三一三
028
029故郷(ふるさと)高天原(たかあまはら)(なが)むれば
030憂愁(うれひ)(くも)()()(わた)る。
031
032(かぎ)りなき(しこ)(あだ)ものよく(ふせ)
033()()火矢(ひや)()ぢなく()たむ。
034
035わが(なや)(なみ)とも()たば()てよかし
036(めぐみ)真帆(まほ)をかけて(わた)らむ。
037
038わが憂愁(うれひ)(あめ)とも()らば()れよかし
039(めぐみ)(かさ)(ひら)(すす)まむ。
040
041故郷(ふるさと)(きよ)家路(いへぢ)(かへ)()
042()(おそ)れむや(もも)艱難(なやみ)を。
043
044(つか)れたるわが(たましひ)永久(とこしへ)
045(やす)むる神国(みくに)()(あらし)なし。
046第三一四
047
048何事(なにごと)(かみ)(まか)せて()(さち)
049(たま)へかしとは(いの)りまつらじ。
050
051わが()へる(つみ)重荷(おもに)()りてよと
052(いの)らずとても(まも)らせたまへる。
053
054さりながら(いの)りにまさる(たから)なし
055(ゆめ)(まよ)ひそ(いの)りの(みち)を。
056
057(わが)(かみ)麻柱(あななひ)まつる(たましひ)
058(はな)()(みち)(すす)ませ(たま)ふ。
059
060(くれなゐ)(はな)()(かを)鬼薊(おにあざみ)
061手折(たを)らむとする風流男(みやびを)もなし。
062
063鬼薊(おにあざみ)(はな)()かずともわが教主(きみ)
064(とこ)(かざ)りと()でさせ(たま)ふ。
065
066皇神(すめかみ)(めぐみ)(つゆ)(くま)もなく
067(もも)草木(くさき)(うるほ)はせ(たま)ふ。
068
069皇神(すめかみ)(うづ)(ひかり)(みちび)きて
070(くら)(こころ)(てら)させ(たま)へ。
071
072足曳(あしびき)(やま)にも()にも皇神(すめかみ)
073(めぐみ)(つゆ)(そそ)()ちぬる。
074一〇
075()(はじ)めさやかに()らす(あけ)(ほし)
076(きよ)姿(すがた)(あふ)(うれ)しさ。
077一一
078現世(うつしよ)()れやすけれど天津国(あまつくに)
079(そら)()(わた)東雲(しののめ)()たり。
080一二
081(しづ)かなる(あした)景色(けしき)(なが)むれば
082(かみ)御国(みくに)(しの)ばるるかな。
083第三一五
084
085(かみ)によりしわが(こと)()()(わざ)
086(みな)(よろこ)びのおとづれとなる。
087
088(おそ)()(しこ)仇草(あだぐさ)()(はら)
089(かみ)御前(みまへ)勝鬨(かちどき)あげむ。
090
091許々多久(ここたく)(ねた)(けが)れを(うち)()てて
092(まこと)(みち)(すす)()りてむ。
093
094(かみ)()(あらは)(きた)()()たむ
095(いづ)御言葉(みことば)(ちから)となして。
096第三一六
097
098麻柱(あななひ)(すく)ひの(みち)遠近(をちこち)
099(かみ)(なら)ひて(ひら)かせたまへ。
100
101許々多久(ここたく)(つみ)(けが)れに(しづ)みたる
102世人(よびと)(すく)(みづ)大神(おほかみ)
103
104たのもしき(いへ)波風(なみかぜ)(おこ)すものは
105(みな)(ことごと)(つみ)(おに)なり。
106
107いと(たけ)(つよ)悪魔(あくま)勝鬨(かちどき)
108あげて(すす)まむ(かみ)のまにまに。
109
110御恵(みめぐみ)(よろひ)(かぶと)()につけて
111(まが)言向(ことむ)くる(かみ)御使(みつかひ)
112
113永久(とこしへ)(あら)(さわ)ぎし(たたか)ひの
114()()()てて朝日(あさひ)(かが)よふ。
115
116矢叫(やさけ)びの(こゑ)御歌(みうた)(かは)りけり
117(みづ)御霊(みたま)(きよ)御名(みな)にて。
118第三一七
119
120試錬(こころみ)()(たび)(ごと)(つよ)くならむ
121(めぐみ)(よろひ)()にまとひつつ。
122
123()(きた)(あだ)雄々(をを)しく(ふせ)ぎつつ
124平和(へいわ)(くに)(すす)ませ(たま)へ。
125
126御恵(みめぐみ)をたえず(もと)むる信徒(まめひと)
127(こころ)宿(やど)(いづ)大神(おほかみ)
128
129ねぢけたる(こころ)(とも)(まじは)らで
130(かみ)(をしへ)(とも)とし(うやま)へ。
131
132真心(まごころ)(ほこ)たづさへて(みち)(ため)
133(すす)()()にさやる(まが)なし。
134
135皇神(すめかみ)(なら)武士(もののふ)一度(ひとたび)
136(たふ)()すともやがて()たなむ。
137
138神軍(みいくさ)(したが)(いさ)(たたか)へば
139()()(ごと)(あだ)()()く。
140第三一八
141
142(はる)(はな)(てふ)よと()でしいとし()
143(あと)(のこ)して(のぼ)(くる)しさ。
144
145たのみなき浮世(うきよ)(たび)にさまよひて
146(はな)()(くれ)()ふは(かな)しき。
147
148(こころ)ゆくばかり御前(みまへ)平伏(ひれふ)して
149わが()(ため)(さち)(いの)りぬ。
150
151大空(おほぞら)をひた(かけ)()(かりがね)
152わが()便(たよ)()かまほしかな。
153
154大空(おほぞら)天津(あまつ)御国(みくに)(のぼ)りたる
155()如何(いか)にぞと(なげ)(かな)しむ。
156
157皇神(すめかみ)御使(みつかひ)()しいとし()
158(いま)(よる)なき(くに)(のぼ)りぬ。
159
160現世(うつしよ)(ちち)(はは)とを(あと)にして
161(いや)永久(とこしへ)(おや)()ひけむ。
162
163(ゆき)(あした)(あめ)(ゆふ)べに(おも)ふかな
164()きしわが()(たま)如何(いか)にと。
165第三一九
166
167(よる)(ふか)獄舎(ひとや)(ねむ)瑞御霊(みづみたま)
168(てら)(たま)へる(いづ)大神(おほかみ)
169
170万代(よろづよ)(よはひ)(たも)御使(みつかひ)
171(くろがね)(かど)(やす)(ひら)けり。
172
173(くろがね)垣根(かきね)(うち)(おに)はなし
174(そと)にさまよふ人鬼(ひとおに)(おほ)きも。
175
176(よく)(かは)(おぼ)(くる)しむ友垣(ともがき)
177(みづ)御国(みくに)(のぼ)らせ(たま)へ。
178
179(おそ)ろしき獄舎(ひとや)(ゆめ)()めにけり
180日出(ひので)(かみ)(ひかり)(あふ)ぎて。
181第三二〇
182
183(たれ)()千代(ちよ)栄光(さかえ)(のぞ)まざる
184されど波風(なみかぜ)(あら)()なれば。
185
186(あし)はなえ()()るるとも皇神(すめかみ)
187めぐみの(ひかり)わが()(まも)らす。
188
189永久(とこしへ)(まこと)(おや)にまみゆべき
190五六七(みろく)御世(みよ)(ちか)づきにけり。
191
192()(なか)にいとも(よわ)きは(ひと)にこそ
193(かみ)にすがりて神力(みちから)()よ。
194
195わが(よわ)(こころ)をつなぐ(くさり)まで
196()()らむとする(まが)忌々(ゆゆ)しかり。
197第三二一
198
199()げやすき黄泉(よみぢ)(はし)()(くるま)
200()()(ひと)(こゑ)(かな)しかり。
201
202御教(みをし)への(ふね)(さをさ)(つみ)(うみ)
203(おぼ)るる(ひと)(すく)御使(みつかひ)
204
205荒波(あらなみ)(おぼ)るる(とも)(こゑ)()けば
206()げむと(おも)(すく)ひの(つな)を。
207
208(つみ)(うみ)()きつ(しづ)みつ(さけ)(とも)
209(すく)ふは(まこと)(ひと)なりにけり。
210
211常暗(とこやみ)()(きた)るとも御光(みひかり)
212()()らひたる(かみ)(たす)くる。
213
214厳御霊(いづみたま)()げさせ(たま)御綱(みつな)こそ
215生命(いのち)をつなぐ(ちから)なりけり。
216大正一二・五・一一 旧三・二六 於竜宮館 隆光録)
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