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第69巻(申の巻)
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第71巻(戌の巻)
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第75巻(寅の巻)
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第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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第62巻(丑の巻)
序歌
総説
第1篇 言海霊山
01 神威
〔1576〕
02 神柱
〔1577〕
03 神力
〔1578〕
04 神慈
〔1579〕
05 神世
〔1580〕
第2篇 桶伏の山
06 神栄
〔1581〕
07 神降
〔1582〕
08 神生
〔1583〕
09 神子
〔1584〕
10 神宮
〔1585〕
第3篇 四尾の嶺
11 神勲
〔1586〕
12 神教
〔1587〕
13 神祈
〔1588〕
14 神幸
〔1589〕
15 神情
〔1590〕
第4篇 弥仙の峰
16 神息
〔1591〕
17 神心
〔1592〕
18 神園
〔1593〕
19 神水
〔1594〕
20 神香
〔1595〕
第5篇 金竜世界
21 神悟
〔1596〕
22 神樹
〔1597〕
23 神導
〔1598〕
24 神瑞
〔1599〕
25 神雲
〔1600〕
第6篇 聖地の花
26 神丘
〔1601〕
27 神習
〔1602〕
28 神滝
〔1603〕
29 神洲
〔1604〕
30 神座
〔1605〕
31 神閣
〔1606〕
32 神殿
〔1607〕
余白歌
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第一六章
神息
(
しんそく
)
〔一五九一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻
篇:
第4篇 弥仙の峰
よみ(新仮名遣い):
みせんのみね
章:
第16章 神息
よみ(新仮名遣い):
しんそく
通し章番号:
1591
口述日:
1923(大正12)年05月13日(旧03月28日)
口述場所:
筆録者:
隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年10月16日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
主な登場人物
[?]
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm6216
愛善世界社版:
183頁
八幡書店版:
第11輯 196頁
修補版:
校定版:
201頁
普及版:
61頁
初版:
ページ備考:
001
第四〇二
002
一
003
言霊
(
ことたま
)
の
只
(
ただ
)
一息
(
ひといき
)
に
天地
(
あめつち
)
を
004
造
(
つく
)
り
玉
(
たま
)
ひし
元津
(
もとつ
)
大神
(
おほかみ
)
。
005
二
006
肉
(
にく
)
にある
人
(
ひと
)
の
造
(
つく
)
りし
宮居
(
みやゐ
)
なれど
007
心
(
こころ
)
安
(
やす
)
けく
鎮
(
しづ
)
まり
玉
(
たま
)
へ。
008
三
009
真心
(
まごころ
)
をこめて
仕
(
つか
)
へし
御民
(
みたみ
)
等
(
ら
)
の
010
この
宮殿
(
みやどの
)
を
愛
(
め
)
でさせ
玉
(
たま
)
へ。
011
四
012
三五
(
あななひ
)
の
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
従
(
したが
)
ひて
013
祈
(
いの
)
る
心
(
こころ
)
に
宿
(
やど
)
らせ
玉
(
たま
)
へ。
014
五
015
清
(
きよ
)
き
赤
(
あか
)
き
心
(
こころ
)
をこめて
捧
(
ささ
)
げたる
016
この
社殿
(
みあらか
)
を
愛
(
め
)
でさせ
玉
(
たま
)
へ。
017
六
018
御栄光
(
みさかえ
)
の
雲
(
くも
)
棚引
(
たなび
)
きて
永久
(
とこしへ
)
に
019
たえぬ
燈火
(
あかし
)
となりぬべきかな。
020
七
021
厳御霊
(
いづみたま
)
御名
(
みな
)
によりつつ
固
(
かた
)
めたる
022
此
(
この
)
礎
(
いしずゑ
)
は
千代
(
ちよ
)
も
動
(
うご
)
かじ。
023
八
024
許々多久
(
ここたく
)
の
罪
(
つみ
)
の
荒波
(
あらなみ
)
寄
(
よ
)
せ
来
(
く
)
とも
025
払
(
はら
)
はせ
玉
(
たま
)
へ
厳
(
いづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
026
九
027
邪悪
(
よこしま
)
の
嵐
(
あらし
)
は
猛
(
たけ
)
り
狂
(
くる
)
ふとも
028
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
によりて
安
(
やす
)
けし。
029
第四〇三
030
一
031
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
四方
(
よも
)
の
民草
(
たみぐさ
)
憐
(
あはれ
)
みて
032
厳
(
いづ
)
の
清所
(
すがど
)
を
造
(
つく
)
り
玉
(
たま
)
ひぬ。
033
二
034
昔
(
むかし
)
より
今
(
いま
)
も
変
(
かは
)
らぬ
御恵
(
みめぐみ
)
の
035
露
(
つゆ
)
は
世人
(
よびと
)
の
命
(
いのち
)
なりけり。
036
三
037
永久
(
とこしへ
)
に
恵
(
めぐみ
)
の
神
(
かみ
)
の
住
(
す
)
み
玉
(
たま
)
ふ
038
清
(
きよ
)
き
宮居
(
みやゐ
)
を
拝
(
をが
)
む
嬉
(
うれ
)
しさ。
039
四
040
幾千代
(
いくちよ
)
も
変
(
かは
)
らざれかし
大前
(
おほまへ
)
に
041
拝
(
をろが
)
みまつる
今日
(
けふ
)
の
歓喜
(
よろこび
)
。
042
五
043
天津国
(
あまつくに
)
の
珍
(
うづ
)
の
宮居
(
みやゐ
)
を
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
に
044
うつし
奉
(
まつ
)
りし
御殿
(
みとの
)
は
尊
(
たふと
)
し。
045
六
046
御舎
(
みあらか
)
を
打
(
うち
)
壊
(
こは
)
されし
古
(
いにしへ
)
を
047
偲
(
しの
)
べばいとど
口惜
(
くや
)
しかりけり。
048
七
049
われと
倶
(
とも
)
に
永久
(
とは
)
にまします
聖霊
(
みたま
)
こそ
050
闇
(
くら
)
きを
照
(
てら
)
す
光
(
ひかり
)
なりけり。
051
八
052
村肝
(
むらきも
)
の
心
(
こころ
)
の
宮
(
みや
)
に
此
(
この
)
宮
(
みや
)
に
053
永久
(
とは
)
に
鎮
(
しづ
)
まり
輝
(
かがや
)
き
玉
(
たま
)
へ。
054
第四〇四
055
一
056
大本
(
おほもと
)
の
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
057
心
(
こころ
)
尽
(
つく
)
して
建
(
た
)
てし
宮
(
みや
)
はも。
058
二
059
幾年
(
いくとせ
)
の
祈
(
いのり
)
と
誠
(
まこと
)
を
重
(
かさ
)
ね
来
(
き
)
し
060
末
(
すゑ
)
に
建
(
た
)
てたる
円山
(
まるやま
)
の
宮
(
みや
)
。
061
三
062
円山
(
まるやま
)
の
宮
(
みや
)
をこはせし
醜司
(
しこつかさ
)
の
063
今
(
いま
)
や
根底
(
ねそこ
)
の
国
(
くに
)
に
落
(
お
)
ちたる。
064
四
065
皇神
(
すめかみ
)
の
尊
(
たふと
)
き
御名
(
みな
)
はふさはねど
066
心
(
こころ
)
協
(
あは
)
して
建
(
た
)
てし
此
(
この
)
宮
(
みや
)
。
067
五
068
漸
(
やうや
)
くに
建
(
た
)
て
上
(
あが
)
りたる
新宮
(
にひみや
)
を
069
取
(
と
)
りこぼちたる
枉
(
まが
)
の
名
(
な
)
失
(
う
)
せじ。
070
第四〇五
071
一
072
神柱
(
かむばしら
)
造
(
つく
)
り
玉
(
たま
)
ひし
元津
(
もとつ
)
神
(
かみ
)
073
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
しませ
清
(
きよ
)
き
祈
(
いの
)
りを。
074
二
075
御名
(
みな
)
の
為
(
ため
)
に
言霊軍
(
ことたまいくさ
)
に
出
(
いで
)
立
(
た
)
ちて
076
枉
(
まが
)
の
軍
(
いくさ
)
を
退
(
やら
)
ふ
楽
(
たの
)
しさ。
077
三
078
枉神
(
まがかみ
)
の
軍
(
いくさ
)
も
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
ならば
079
如何
(
いか
)
で
憎
(
にく
)
まむ
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に。
080
四
081
朝夕
(
あさゆふ
)
に
神
(
かみ
)
の
神業
(
みわざ
)
に
習
(
なら
)
ひつつ
082
わが
身
(
み
)
惜
(
をし
)
まぬ
神柱
(
みはしら
)
とならむ。
083
五
084
宣伝使
(
みつかひ
)
の
教
(
をし
)
ふるままに
正道
(
まさみち
)
を
085
歩
(
あゆ
)
む
身
(
み
)
なれば
枉事
(
まがこと
)
もなし。
086
六
087
踏
(
ふ
)
み
迷
(
まよ
)
ひ
暗
(
やみ
)
に
陥
(
おちい
)
る
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
は
088
神
(
かみ
)
の
御後
(
みあと
)
をふまぬ
故
(
ゆゑ
)
なり。
089
第四〇六
090
一
091
野
(
の
)
も
山
(
やま
)
も
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
の
玉
(
たま
)
照
(
て
)
りて
092
いと
美
(
うる
)
はしき
神
(
かみ
)
の
御代
(
みよ
)
かな。
093
二
094
やはらぎの
道
(
みち
)
を
伝
(
つた
)
ふる
宣伝使
(
みつかひ
)
は
095
善言
(
みやびの
)
美詞
(
ことば
)
を
朝夕
(
あさゆふ
)
に
宣
(
の
)
れ。
096
三
097
乱
(
みだ
)
れ
覆
(
お
)
ふ
醜
(
しこ
)
の
村雲
(
むらくも
)
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ひ
098
平和
(
へいわ
)
の
光
(
ひかり
)
を
照
(
てら
)
させ
玉
(
たま
)
へ。
099
四
100
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
命
(
いのち
)
の
若草
(
わかぐさ
)
生
(
おひ
)
立
(
た
)
ちぬ
101
心
(
こころ
)
を
閉
(
と
)
ぢし
雪霜
(
ゆきしも
)
の
解
(
と
)
けて。
102
五
103
安河
(
やすかは
)
に
天地
(
あめつち
)
諸
(
もも
)
の
民草
(
たみぐさ
)
の
104
罪
(
つみ
)
を
清
(
きよ
)
めし
神
(
かみ
)
の
勲
(
いさを
)
よ。
105
第四〇七
106
一
107
天津国
(
あまつくに
)
の
焔
(
ほのほ
)
と
輝
(
かがや
)
く
神霊
(
かむみたま
)
108
降
(
くだ
)
らせ
玉
(
たま
)
へ
人
(
ひと
)
の
身魂
(
みたま
)
に。
109
二
110
分霊
(
わけみたま
)
光
(
ひかり
)
と
輝
(
かがや
)
き
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
111
永
(
なが
)
き
生命
(
いのち
)
と
現
(
あら
)
はれ
玉
(
たま
)
へ。
112
三
113
朝夕
(
あさゆふ
)
に
涙
(
なみだ
)
に
曇
(
くも
)
る
眼
(
まなこ
)
をば
114
乾
(
かわ
)
かせ
玉
(
たま
)
へ
厳
(
いづ
)
の
光
(
ひかり
)
に。
115
四
116
枉神
(
まがかみ
)
の
仇
(
あだ
)
を
退
(
しりぞ
)
けわが
身魂
(
みたま
)
117
進
(
すす
)
ませ
玉
(
たま
)
へ
神
(
かみ
)
の
御園
(
みその
)
に。
118
五
119
瑞御霊
(
みづみたま
)
御稜威
(
みいづ
)
称
(
たた
)
ふる
歌
(
うた
)
の
声
(
こゑ
)
は
120
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
とに
永久
(
とこしへ
)
に
響
(
ひび
)
く。
121
第四〇八
122
一
123
果
(
は
)
てもなき
大海原
(
おほうなばら
)
を
知食
(
しろしめ
)
す
124
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
に
栄
(
さか
)
え
行
(
ゆ
)
くなり。
125
二
126
吹
(
ふ
)
き
荒
(
すさ
)
ぶ
疾風
(
はやて
)
を
鎮
(
しづ
)
め
荒浪
(
あらなみ
)
を
127
凪
(
な
)
がせ
玉
(
たま
)
ひし
瑞
(
みづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
128
三
129
八潮路
(
やしほぢ
)
の
浪路
(
なみぢ
)
を
遠
(
とほ
)
く
行
(
ゆ
)
く
友
(
とも
)
を
130
安
(
やす
)
く
彼方
(
あなた
)
に
渡
(
わた
)
らせ
玉
(
たま
)
へ。
131
四
132
荒浪
(
あらなみ
)
の
立
(
た
)
ち
狂
(
くる
)
ふなる
海原
(
うなばら
)
も
133
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
に
安
(
やす
)
く
渡
(
わた
)
らむ。
134
第四〇九
135
一
136
遠
(
とほ
)
き
神代
(
かみよ
)
の
昔
(
むかし
)
より
137
変
(
かは
)
らせ
玉
(
たま
)
はず
天地
(
あめつち
)
を
138
統
(
す
)
べ
守
(
まも
)
ります
大御神
(
おほみかみ
)
139
教
(
をしへ
)
の
友
(
とも
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
を
140
安
(
やす
)
く
守
(
まも
)
らせ
玉
(
たま
)
ひつつ
141
いとも
嶮
(
けは
)
しき
山路
(
やまぢ
)
をも
142
荒風
(
あらかぜ
)
猛
(
たけ
)
る
海路
(
うなぢ
)
をも
143
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御光
(
みひかり
)
に
144
安
(
やす
)
く
越
(
こ
)
えさせ
玉
(
たま
)
へかし。
145
二
146
麓
(
ふもと
)
の
霧
(
きり
)
をふみ
砕
(
くだ
)
き
147
高嶺
(
たかね
)
の
雲
(
くも
)
を
押
(
おし
)
分
(
わ
)
けて
148
昇
(
のぼ
)
る
朝日
(
あさひ
)
の
影
(
かげ
)
清
(
きよ
)
く
149
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御光
(
みひかり
)
に
150
嶮
(
けは
)
しき
道
(
みち
)
も
平
(
たひら
)
けく
151
珍
(
うづ
)
の
力
(
ちから
)
を
与
(
あた
)
へまし
152
進
(
すす
)
ませ
玉
(
たま
)
へと
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る。
153
三
154
潮
(
しほ
)
の
八百路
(
やほぢ
)
の
八潮路
(
やしほぢ
)
を
155
漕
(
こ
)
ぎ
分
(
わ
)
け
進
(
すす
)
むわが
船
(
ふね
)
は
156
逆捲
(
さかま
)
く
波
(
なみ
)
に
襲
(
おそ
)
はれて
157
危
(
あやふ
)
き
事
(
こと
)
のありとても
158
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御光
(
みひかり
)
と
159
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御恵
(
みめぐみ
)
に
160
嵐
(
あらし
)
を
鎮
(
しづ
)
め
波
(
なみ
)
を
凪
(
な
)
ぎ
161
彼方
(
あなた
)
の
岸
(
きし
)
に
心
(
うら
)
安
(
やす
)
く
162
進
(
すす
)
ませ
玉
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
163
御霊
(
みたま
)
の
限
(
かぎ
)
り
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る。
164
第四一〇
165
一
166
足曳
(
あしびき
)
の
山路
(
やまぢ
)
を
越
(
こ
)
えて
只
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
167
行
(
ゆ
)
く
身
(
み
)
も
安
(
やす
)
し
神
(
かみ
)
としあれば。
168
二
169
松
(
まつ
)
の
嵐
(
あらし
)
谷
(
たに
)
の
流
(
なが
)
れも
神使
(
みつかひ
)
の
170
御歌
(
みうた
)
も
玉
(
たま
)
の
琴
(
こと
)
の
音
(
ね
)
と
聞
(
き
)
く。
171
三
172
澄
(
す
)
み
渡
(
わた
)
る
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
に
雲
(
くも
)
もなし
173
清
(
きよ
)
きは
嶺
(
みね
)
の
白雪
(
しらゆき
)
と
見
(
み
)
む。
174
四
175
足曳
(
あしびき
)
の
山路
(
やまぢ
)
嶮
(
けは
)
しく
前途
(
ゆくて
)
遠
(
とほ
)
し
176
何時
(
いつ
)
かは
着
(
つ
)
かむ
珍
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
に。
177
五
178
荒野
(
あらの
)
行
(
ゆ
)
く
淋
(
さび
)
しき
一人旅
(
ひとりたび
)
なれど
179
神
(
かみ
)
と
大道
(
おほぢ
)
はいとも
安
(
やす
)
けし。
180
六
181
黄昏
(
たそが
)
れて
草
(
くさ
)
の
褥
(
しとね
)
に
石枕
(
いはまくら
)
182
仮寝
(
かりね
)
の
夢
(
ゆめ
)
にも
神
(
かみ
)
は
忘
(
わす
)
れじ。
183
第四一一
184
一
185
雷
(
いかづち
)
の
轟
(
とどろ
)
き
渡
(
わた
)
り
海
(
うみ
)
は
鳴
(
な
)
り
186
黒雲
(
くろくも
)
塞
(
ふさ
)
ぐ
世
(
よ
)
は
近
(
ちか
)
づきぬ。
187
二
188
さり
乍
(
なが
)
ら
恵
(
めぐみ
)
の
神
(
かみ
)
は
何時
(
いつ
)
までも
189
払
(
はら
)
はでおかむやこれの
災難
(
なやみ
)
を。
190
三
191
待
(
ま
)
ち
望
(
のぞ
)
む
星
(
ほし
)
は
彼方
(
あなた
)
の
大空
(
おほぞら
)
に
192
きらめきにけり
心
(
こころ
)
清
(
きよ
)
めよ。
193
四
194
大空
(
おほぞら
)
を
呑
(
の
)
みつつ
寄
(
よ
)
せ
来
(
く
)
る
荒浪
(
あらなみ
)
は
195
日毎
(
ひごと
)
夜毎
(
よごと
)
に
迫
(
せま
)
り
来
(
きた
)
れり。
196
五
197
わが
身魂
(
みたま
)
照
(
てら
)
して
救
(
すく
)
ふ
平和
(
おだやか
)
の
198
星
(
ほし
)
は
御空
(
みそら
)
にほほゑみ
出
(
い
)
でぬ。
199
六
200
荒浪
(
あらなみ
)
に
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
の
如
(
ごと
)
く
揺
(
ゆ
)
られたる
201
御舟
(
みふね
)
の
上
(
うへ
)
もわれは
恐
(
おそ
)
れじ。
202
七
203
わが
身魂
(
みたま
)
照
(
てら
)
さむとして
大空
(
おほぞら
)
に
204
輝
(
かがや
)
き
玉
(
たま
)
ふ
瑞
(
みづ
)
の
三
(
み
)
つ
星
(
ぼし
)
。
205
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