霊界物語.ネット～出口王仁三郎 大図書館～
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第一二章　神教(しんけう)〔一五八七〕

インフォメーション
著者：出口王仁三郎 巻：霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻 篇：第3篇 四尾の嶺 よみ（新仮名遣い）：よつおのみね
章：第12章 神教 よみ（新仮名遣い）：しんきょう 通し章番号：1587
口述日：1923（大正12）年05月12日（旧03月27日） 口述場所：教主殿 筆録者：明子 校正日： 校正場所： 初版発行日：1925（大正14）年10月16日
概要： 舞台： あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です（一部加筆訂正してあります）。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]： 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]： 備考： タグ： データ凡例： データ最終更新日： OBC ：rm6212
愛善世界社版：134頁 八幡書店版：第11輯 180頁 修補版： 校定版：147頁 普及版：61頁 初版： ページ備考：
001第三六二
002一
003この年(とし)も神(かみ)の御業(みわざ)の御(おん)為(ため)に
004捧(ささ)げまつらむ許(ゆる)させたまへ。
005二
006たとへ身(み)に幸(さち)あらずとも世(よ)の為(ため)に
007尽(つく)す身魂(みたま)となさしめたまへ。
008三
009いとし子(ご)の身(み)に幸(さちはひ)のあれかしと
010祈(いの)るは親(おや)の心(こころ)なりけり。
011四
012明日(あす)の日(ひ)は如何(いか)にならむと村肝(むらきも)の
013心(こころ)なやめず今日(けふ)を楽(たの)しめ。
014五
015御恵(みめぐみ)の露(つゆ)はわが身(み)におきそひて
016神(かみ)の大道(おほぢ)にさきくあれかし。
017六
018御教(みをしへ)の珍(うづ)の言霊(ことたま)力(ちから)にて
019世(よ)に現(あらは)さむ神(かみ)の御稜威(みいづ)を。
020七
021村雲(むらくも)のよしやわが日常(よ)を包(つつ)むとも
022忽(たちま)ち晴(は)れむ神(かみ)の光(ひか)りに。
023八
024安河(やすかは)に誓約(うけひ)たまひしわが主(きみ)を
025偲(しの)びまつりて身(み)をや尽(つく)さむ。
026第三六三
027一
028世(よ)をしらす我(わが)皇神(すめかみ)の珍(うづ)の手(て)に
029縋(すが)れば世(よ)には恐(おそ)るべきなし。
030二
031新(あたら)しき春(はる)は長閑(のどか)に廻(めぐ)り来(き)ぬ
032神(かみ)の恵(めぐみ)のとこしへにして。
033三
034旅枕(たびまくら)草(くさ)の褥(しとね)にねむるとも
035守(まも)らせたまひぬ瑞(みづ)の大神(おほかみ)。
036四
037わが往(ゆ)かむ道(みち)に塞(ふさ)がる深霧(ふかぎり)を
038吹(ふ)きはらひませ科戸辺(しなどべ)の神(かみ)。
039五
040夜昼(よるひる)の常(つね)に行(ゆ)き交(か)ふ世(よ)の中(なか)は
041神(かみ)より外(ほか)に頼(たよ)るべきなし。
042六
043わが身魂(みたま)栄(さか)ゆる時(とき)も衰(おとろ)ふる
044折(をり)にも神(かみ)は見捨(みす)て給(たま)はず。
045第三六四
046一
047皇神(すめかみ)の御前(みまへ)に寝(い)ぬる安(やす)けさは
048夢(ゆめ)の浮世(うきよ)に知(し)る人(ひと)もなし。
049二
050死出(しで)の山(やま)過(す)ぎ行(ゆ)く時(とき)も厳御霊(いづみたま)
051瑞(みづ)の御霊(みたま)の御名(みな)に安(やす)けき。
052三
053我(わが)神(かみ)と倶(とも)にありせば幸(さち)深(ふか)し
054恐(おそ)れ難(なや)みも逃(に)げ失(う)せゆくなり。
055四
056安(やす)らかに病(やまひ)の床(とこ)に臥(ふ)しながら
057生命(いのち)の国(くに)を望(のぞ)む楽(たの)しさ。
058五
059御教(みをしへ)に眼(まなこ)さむるぞ嬉(うれ)しけれ
060甦(よみがへ)り往(ゆ)くわが身(み)思(おも)へば。
061第三六五
062一
063世(よ)を去(さ)りし友(とも)の身(み)の上(うへ)悲(かな)しむな
064死(し)こそ神国(みくに)に昇(のぼ)る架橋(かけはし)。
065二
066死(し)の影(かげ)の襲(おそ)ひ来(きた)るも厭(いと)はまじ
067永(とは)のやすみは神国(みくに)にありせば。
068三
069先立(さきだ)ちし親子(おやこ)兄弟(はらから)友垣(ともがき)に
070廻(めぐ)りあふ日(ひ)の死出(しで)の旅(たび)なり。
071四
072末(すゑ)の日(ひ)の迫(せま)り来(きた)らば墓(はか)を蹴(け)り
073甦(よみがへ)りつつ栄(さかえ)を受(う)けむ。
074五
075死(し)のねむり醒(さま)す御声(みこゑ)を待(ま)ちわびて
076埋(うづ)むる友(とも)を涙(なみだ)に送(おく)る。
077第三六六
078一
079世(よ)に下(くだ)り世(よ)の憂(う)き事(こと)をまつぶさに
080嘗(な)めさせたまふ瑞(みづ)の大神(おほかみ)。
081二
082かへり来(こ)ぬ人(ひと)を慕(した)ひて泣(な)く時(とき)に
083慰(なぐさ)めたまふ神(かみ)の御(おん)声(こゑ)。
084三
085千座(ちくら)をば身(み)に負(お)ひながら嘲罵(あざけり)や
086虐(しひた)げうけし瑞(みづ)の大神(おほかみ)。
087四
088わが罪(つみ)を憂(うれ)ひ悲(かな)しむ時(とき)こそは
089瑞(みづ)の御霊(みたま)の助(たす)けありけり。
090五
091千座(ちくら)をば負(お)はせたまひて許々多久(ここたく)の
092苦(く)をしのびてし尊(たふと)き教主(きみ)なり。
093六
094神(かみ)の代(よ)の審判(さばき)を受(う)くる其(その)時(とき)に
095恵(めぐ)ませたまへ瑞(みづ)の大神(おほかみ)。
096第三六七
097一
098今(いま)は早(はや)難(なや)みのあとも留(とど)めずに
099御手(みて)に曳(ひ)かれて御園(みその)へ進(すす)むも。
100二
101現世(うつしよ)の荒(あら)き浪風(なみかぜ)切(き)り抜(ぬ)けて
102永久(とは)に長閑(のどか)な岸(きし)に渡(わた)らむ。
103三
104死(し)に行(ゆ)くも此(この)世(よ)にありて働(はたら)くも
105神(かみ)の恵(めぐみ)に漏(も)るることなし。
106第三六八
107一
108世(よ)を去(さ)りし友垣(ともがき)跡(あと)を偲(しの)ぶれば
109心(こころ)淋(さび)しくなり勝(まさ)りゆく。
110二
111身体(からたま)は藻脱(もぬ)けのからとなるとても
112霊(たま)は神国(みくに)に生(い)きて栄(さか)えむ。
113三
114皇神(すめかみ)の清(きよ)き大道(おほぢ)を辿(たど)りつつ
115まめに仕(つか)へし人(ひと)の幸(さち)なる。
116四
117世(よ)の中(なか)に残(のこ)しおきたる善(よ)き事(こと)の
118花(はな)咲(さ)き出(い)でて実(みの)る神国(かみくに)。
119五
120浪風(なみかぜ)の荒(あら)く寄(よ)せ来(く)る其(その)日(ひ)をも
121吾(われ)等(ら)がために守(まも)らせたまふ。
122六
123神(かみ)に寄(よ)りて難(なや)みに堪(た)へし心(こころ)こそ
124いや永久(とこしへ)の実(み)を結(むす)ぶなり。
125七
126現(うつ)し世(よ)に学(まな)びし知恵(ちゑ)は剥(は)ぎ取(と)られ
127富(とみ)は消(き)えゆく元(もと)つ神国(みくに)なり。
128八
129唯(ただ)神(かみ)の言葉(ことば)によりて悟(さと)り得(え)し
130智慧(ちえ)と富(とみ)とは永久(とは)に栄(さか)えむ。
131第三六九
132一
133選(えら)まれし世人(よびと)のために築(きづ)かれし
134神国(みくに)の殿(との)に入(い)る日(ひ)嬉(うれ)しも。
135二
136輝(かがや)ける神(かみ)の御国(みくに)の花園(はなぞの)に
137待(ま)つわが友(とも)と逢(あ)ふは嬉(うれ)しき。
138三
139皇神(すめかみ)の御許(みもと)へ昇(のぼ)るわが霊(たま)を
140引(ひ)きな止(とど)めそ神(かみ)のまにまに。
141四
142いろいろとかけし望(のぞ)みも散(ち)る花(はな)の
143果敢(はか)なき此(この)世(よ)と思(おも)へばうたてき。
144五
145永久(とことは)の御栄(みさかえ)に入(い)る魂(たましひ)の
146留(とど)まるべしやはここに暫(しば)しも。
147六
148涙(なみだ)なく苦(くる)しみもなく喜(よろこ)びの
149尽(つ)きぬ神国(みくに)に昇(のぼ)るは楽(たの)しも。
150七
151瑞御霊(みづみたま)厳(いづ)の功(いさを)を天人(あまびと)と
152謳(うた)ふよき日(ひ)の待(ま)たれぬるかな。
153第三七〇
154一
155雷(いかづち)を笛(ふえ)の音(ね)となし電(いなづま)を
156剣(つるぎ)となして天地(あめつち)しらす。
157二
158天地(あめつち)を豊(ゆたか)にしらす皇神(すめかみ)の
159光(ひかり)は平和(やすき)を下(くだ)したまひぬ。
160三
161正(ただ)しきを守(まも)り平和(やすき)を守(まも)ります
162神(かみ)の懐(ふところ)いとどゆたけし。
163四
164神(かみ)の法(のり)捨(す)てて大道(おほぢ)に逆(さか)らひし
165吾(われ)にも神(かみ)はやすきをたまへり。
166五
167御怒(みいか)りを放(はな)ちたまはで親(おや)の如(ごと)
168恵(めぐ)ませたまひぬ元津(もとつ)御神(みかみ)は。
169六
170青雲(あをくも)の棚曳(たなび)く極(きは)み白雲(しらくも)の
171むかふす限(かぎ)り御名(みな)を称(たた)へむ。
172第三七一
173一
174天津(あまつ)神(かみ)厳(いづ)の御座(みくら)に現(あ)れまして
175葦原(あしはら)の国(くに)を守(まも)らせたまへり。
176二
177大前(おほまへ)に御稜威(みいづ)畏(かしこ)み伏(ふ)し拝(をが)む
178其(その)言(こと)の葉(は)に喜(よろこ)びあふるる。
179三
180喜(よろこ)びを如何(いか)に包(つつ)まむ術(すべ)もなし
181神(かみ)のみやびの言(こと)の葉(は)のかげ。
182四
183蝦夷(えぞ)千島(ちしま)高砂島(たかさごじま)の外(そと)までも
184わが大君(おほきみ)の恵(めぐみ)あまねし。
185五
186国民(くにたみ)は君(きみ)の御功(みいさを)をあがめつつ
187とこしへなれとひたに祈(いの)るも。
188六
189大空(おほぞら)に聳(そび)ゆる富士(ふじ)の高山(たかやま)も
190地(ち)に伏(ふ)す谷(たに)も君(きみ)の食(を)す国(くに)。
191七
192瑞枝(みづえ)さす林(はやし)も共(とも)に御言葉(みことば)の
193光(ひかり)に遇(あ)ひて実(み)を結(むす)ぶなり。
194八
195鄙都(ひなみやこ)へだてもあらにわが主(きみ)の
196御稜威(みいづ)を謡(うた)ふ声(こゑ)うるはしも。
197（大正一二・五・一二　旧三・二七　於教主殿　明子録）
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