霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一四章 神幸(しんかう)〔一五八九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻 篇:第3篇 四尾の嶺 よみ(新仮名遣い):よつおのみね
章:第14章 神幸 よみ(新仮名遣い):しんこう 通し章番号:1589
口述日:1923(大正12)年05月12日(旧03月27日) 口述場所:竜宮館 筆録者:隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年10月16日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm6214
愛善世界社版:158頁 八幡書店版:第11輯 188頁 修補版: 校定版:173頁 普及版:61頁 初版: ページ備考:
001第三八二
002
003(さん)(ぐわつ)三日(みつか)(もも)(はな)
004()(ぐわつ)五日(いつか)(もも)()
005菖蒲(あやめ)(はな)()(にほ)
006(いづ)()()(きた)りけり
007(とほ)神代(かみよ)(むかし)より
008(いや)永久(とこしへ)(さだ)まれる
009(かみ)(ひかり)(いも)()
010生代(いくよ)(ちぎ)神柱(かむばしら)
011(いはひ)()とぞなりにける。
012
013(やま)(やま)との谷間(たにあひ)
014(なが)るる(みづ)(そこ)(きよ)
015菖蒲(あやめ)(はな)朝夕(あさゆふ)
016(たへ)なる(かを)りを(はな)ちつつ
017わが庭前(にはさき)(いけ)()
018(かげ)をば(うつ)水鏡(みづかがみ)
019(うへ)(した)とは(むらさき)
020(はな)(はな)との(いも)()
021(むつ)びし(ごと)(うつ)ろへり。
022
023(この)()()きも(なや)みをも
024(また)(よろこ)びも(たの)しみも
025(とも)におひつつ(むつま)じく
026(いづ)栄光(さかえ)神園(みその)をば
027(のぞ)みて(すす)(いも)()
028(ただ)しき(みち)(たの)しさよ。
029
030八千代(やちよ)寿(ことほ)百鳥(ももどり)
031(うた)調(しらべ)長閑(のどか)なり
032(かみ)御庭(みには)(あつ)まりし
033(うづ)信徒(まめひと)(むつ)()
034(はな)(むしろ)(うれ)しげに
035うごなはり()有様(ありさま)
036天津使(あまつつかひ)(ごと)くにて
037妹背(いもせ)(さち)(いの)るなり
038あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
039恩頼(みたまのふゆ)()(まつ)る。
040第三八三
041
042(いも)()(みち)(ひら)きし那岐(なぎ)那美(なみ)
043(かみ)御声(みこゑ)(いま)(なほ)(きこ)ゆも。
044
045厳御霊(いづみたま)(みづ)御霊(みたま)(くだ)()
046今日(けふ)(よろこ)(さち)はひ(たま)はむ。
047
048(うつ)()()ちて(はたら)くわが(とも)
049(あた)(たま)はれ(いも)()(みち)
050
051須勢理(すせり)(ひめ)出雲(いづも)(かみ)とならばして
052(むす)(たま)ひぬ妹背(いもせ)(みち)を。
053
054産土(うぶすな)(かみ)(めぐみ)のとりなしに
055(むす)(をは)りぬ妹背(いもせ)(みち)を。
056
057幾千代(いくちよ)(さち)はひ(たま)大御神(おほみかみ)
058産土神(うぶすながみ)(ちから)(あは)せて。
059第三八四
060
061元津(もとつ)(かみ)(いづ)(みづ)との二柱(ふたはしら)
062(つか)ふる家内(やぬち)永久(とは)(たの)しき。
063
064兄弟(はらから)家族(うから)親族(やから)(した)しみて
065(よろこ)(わか)(いへ)(たの)しさ。
066
067朝夕(あさゆふ)(わざ)(いそ)しみて皇神(すめかみ)
068御栄光(みさかえ)あれと(いの)朝宵(あさよひ)
069
070霜枯(しもが)れし浮世(うきよ)()めど(たの)もしき
071常世(とこよ)(はる)心地(ここち)するなり。
072第三八五
073
074天津国(あまつくに)(はな)御園(みその)()(いへ)
075黄金(こがね)(いらか)四辺(あたり)まばゆき。
076
077()()かれ(みづ)(なが)るる(うつ)()
078家居(いへゐ)(ゆめ)果敢(はか)なきを()れ。
079
080八重葎(やへむぐら)(かど)(とざ)せし賤ケ家(しづがや)
081祝詞(のりと)(きこ)えて宮居(みやゐ)となれり。
082
083(はや)りてし(おの)(こころ)(わら)ひつつ
084(いま)()()きぬ(かみ)言葉(ことば)に。
085
086()くままに野中(のなか)清水(しみづ)(むす)びつつ
087(みづ)御霊(みたま)(めぐみ)さとりぬ。
088
089(たま)()宿(やど)月影(つきかげ)いと(きよ)
090(たま)(みが)けと(をし)(たま)ふか。
091第三八六
092
093芝垣(しばがき)一重(ひとへ)(うち)(たの)しけれ
094(かみ)(たた)へて()(わた)()は。
095
096わが(いも)(はな)()みつついとし()
097(とり)(うた)ひて(かみ)(たた)へり。
098
099円山(まるやま)(のぼ)りて四方(よも)(なが)むれば
100(かみ)栄光(さかえ)()のあたり()ゆ。
101
102橄欖(かんらん)(はな)()(にほ)円山(まるやま)
103(むね)をどるかも瑞垣(みづがき)(あと)
104
105皇神(すめかみ)(うづ)宮居(みやゐ)(くだ)かれし
106(あと)()(たび)(なみだ)こぼるる。
107
108八重葎(やへむぐら)(しげ)れる賤ケ伏家(しづがふせや)にも
109(つき)(まど)より(のぞ)かせ(たま)ふ。
110
111御恵(みめぐみ)(あめ)(とぼそ)(うるほ)して
112生命(いのち)(みづ)をそそがせ(たま)へり。
113
114わが(いへ)(すめ)大神(おほかみ)(おん)住居(すまゐ)
115(うづ)宮居(みやゐ)(たふと)(まも)らへ。
116第三八七
117
118ほのぼのと(あづま)(そら)()けにけり
119はや(のぼ)るらし()ちわびし()は。
120
121大空(おほぞら)にかすみし(つき)(くし)びなる
122(ひかり)(はな)()とはなりぬる。
123
124冬籠(ふゆごも)(はる)()ちわびし白梅(しらうめ)
125(かみ)御園(みその)()をひそめ()つ。
126
127(こゑ)(たか)(うぐひす)雲雀(ひばり)()(さけ)ぶは
128(かみ)御稜威(みいづ)(うた)ふなるらむ。
129
130(うめ)(やなぎ)(はな)(たちばな)(いろ)(きよ)
131(きみ)(さか)えを(よそ)ひぬるかな。
132
133皇神(すめかみ)(おな)身魂(みたま)()くる()
134男女(をのこをみな)区別(わかち)あるなし。
135
136(めづ)らしき(はな)(にほ)ふなる(には)()
137(みちび)かれ()くも(かみ)のまにまに。
138第三八八
139
140時鳥(ほととぎす)深山(みやま)(おく)()をかくし
141瑞枝(みづえ)(さか)ゆる(なつ)()ちつつ。
142
143時鳥(ほととぎす)()()()めて()()づれば
144有明(ありあけ)(つき)かがやき(わた)らふ。
145
146花蓮(はなはちす)白梅(しらうめ)(ごと)(かを)りつつ
147(かみ)御旨(みむね)(をし)(しめ)せり。
148
149(つき)(すず)(あき)(また)(すず)()(やま)
150(すず)しき(そら)(つき)(かがや)く。
151
152旅人(たびびと)のなやむ真昼(まひる)夕立(ゆふだち)
153(こころ)(ちり)(あら)はれにけり。
154
155皇神(すめかみ)御稜威(みいづ)(たた)ふる(うづ)(こゑ)
156天津(あまつ)御空(みそら)(かみ)(かよ)はむ。
157第三八九
158
159皇神(すめかみ)(のり)(まじ)らふ友垣(ともがき)
160兄弟(はらから)よりも(した)しかりけり。
161
162(きた)ります(きみ)()ちわびて長月(ながつき)
163消息(たより)をきくの花莚(はなむしろ)かな。
164
165麻柱(あななひ)(あか)(こころ)紅葉(もみぢば)
166(くし)色香(いろか)(かよ)ひぬるかな。
167
168永久(とこしへ)(かみ)(のぞ)みはさやかなる
169御空(みそら)(つき)にさも()たるかな。
170
171()(おも)(みの)稲穂(いなほ)(かがみ)とし
172謙遜(へりくだ)りつつ御世(みよ)(わた)らへ。
173
174(あき)()(むし)()()(あは)せつつ
175小琴(をごと)調(しらべ)御代(みよ)(うた)はむ。
176第三九〇
177
178()(なが)(つき)(あゆ)みて(ほし)(うつ)
179今年(ことし)(あま)(すくな)くなりぬ。
180
181御恵(みめぐみ)(ふか)きも()らず白雪(しらゆき)
182(なか)にまよふも夢心地(ゆめごごち)して。
183
184()(やま)もはや冬枯(ふゆが)れて()()(さび)
185(たよ)りとするは御光(みひかり)のみなる。
186
187皇神(すめかみ)(をしへ)(には)(むつ)びこそ
188(はな)()(にほ)永久(とは)(はる)かも。
189
190いと(きよ)(をしへ)(とも)(まじ)らひは
191(のち)()かけて(かは)らざらまし。
192
193埋火(うづみび)(ふか)(こころ)()らずして
194(けむり)(ごと)くさまよひ(めぐ)るも。
195第三九一
196
197豊栄(とよさか)(のぼ)朝日影(あさひかげ)
198さすや(まよ)ひの(くも)()れて
199天津(あまつ)御国(みくに)永久(とこしへ)
200あれます元津(もとつ)祖神(おやがみ)
201御稜威(みいづ)四方(よも)(かがや)きぬ
202(かみ)御子(みこ)なる人草(ひとぐさ)
203(うち)(あふ)ぎつつ御空(みそら)をば
204恋慕(こひした)ふこそ(ゆか)しけれ。
205
206(みづ)御霊(みたま)(くだ)します
207(めぐみ)(つゆ)()()けて
208(つみ)(けがれ)(しを)れたる
209青人草(あをひとぐさ)御栄光(みさかえ)
210(ふたた)(はな)()かしむる
211目出度(めでた)(とき)(ちか)づきぬ
212(あふ)(うやま)(かみ)(とく)
213
214(かみ)御稜威(みいづ)(たと)ふれば
215(かぜ)(さそ)はぬ(はる)(はな)
216(くも)もかからぬ(あき)(つき)
217朝日(あさひ)豊栄(とよさか)(のぼ)(ごと)
218いと(あきら)かに天地(あめつち)
219(いや)永久(とこしへ)(さか)えます
220(あふ)(うやま)大稜威(おほみいづ)
221(した)ひまつれよ(かみ)(あい)
222
223(かみ)御前(みまへ)(つど)()
224(みづ)御声(みこゑ)()(とき)
225(こころ)(そこ)より(いさ)()
226()てしも()らぬ(うれ)しさを
227(つつ)(すべ)なき薄衣(うすごろも)
228(たた)むも()しき心地(ここち)かな
229(あふ)(うやま)(かみ)稜威(いづ)
230(した)ひまつれよ(かみ)(あい)
231大正一二・五・一二 旧三・二七 於竜宮館 隆光録)
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