霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二七章 神習(しんしふ)〔一六〇二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻 篇:第6篇 聖地の花 よみ(新仮名遣い):せいちのはな
章:第27章 神習 よみ(新仮名遣い):しんしゅう 通し章番号:1602
口述日:1923(大正12)年05月15日(旧03月30日) 口述場所:教主殿 筆録者:明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年10月16日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm6227
愛善世界社版:323頁 八幡書店版:第11輯 238頁 修補版: 校定版:352頁 普及版:61頁 初版: ページ備考:
001第五一二
002
003醜草(しこぐさ)(おひ)(しげ)りたる野路(のぢ)()けば
004山犬(やまいぬ)(こゑ)におどろかされぬる。
005
006皇神(すめかみ)(とも)にありせば獅子(しし)(くま)
007(ほえ)(たけ)るさへ(めぐみ)とぞ()く。
008
009(みち)のため荒野(あらの)()けて(すす)()
010(しこ)曲霊(まがひ)如何(いか)でさやらむ。
011
012たそがれて山路(やまぢ)(まよ)旅人(たびびと)
013(てら)して(のぼ)夜半(よは)月影(つきかげ)
014
015わざはひの(しげ)()なれば惟神(かむながら)
016御旨(みむね)にまつろふ(ほか)なかりけり。
017第五一三
018
019(うれ)しくも浮世(うきよ)(くも)をわけ(のぼ)
020今日(けふ)故郷(ふるさと)(つき)()しかな。
021
022天伝(あまつた)(つき)(めぐみ)深草(ふかぐさ)
023露野(つゆの)(はら)にも宿(やど)りたまひぬ。
024
025(はる)()(はな)(わか)れを(をし)むより
026(かみ)御前(みまへ)のわかれ(をし)めよ。
027
028(あき)(ふか)みやがて(こがらし)()(すさ)
029(ふゆ)(きた)るらむ(そな)へせよかし。
030
031(そな)へとは身体(からたま)(つつ)(きぬ)ならず
032いや(あたた)かき(こころ)(つちか)へ。
033第五一四
034
035四尾(よつを)(やま)諸鳥(ももどり)(こゑ)()えて
036(みね)(のこ)れる有明(ありあけ)(つき)
037
038大庭(おほには)()えたつ(うづ)紅葉(もみぢば)
039(あか)きは(かみ)(こころ)なるかも。
040
041秋山(あきやま)紅葉(もみぢ)(いろ)のいろいろに
042()りかがやくも(かみ)のまにまに。
043
044(おな)(やま)()紅葉(もみぢば)もいろいろに
045(えん)(あらそ)浮世(うきよ)なりけり。
046
047皇神(すめかみ)領有(うしは)ぎたまふうまし()
048(こずゑ)(つゆ)御栄(みさか)えとぞなる。
049第五一五
050
051神園(かみぞの)(まつ)木蔭(こかげ)(たたず)めば
052(おも)ひがけなき(うめ)()ぞする。
053
054大空(おほぞら)(そび)えて(たか)常磐木(ときはぎ)
055百度(ももたび)千度(ちたび)(かぜ)()まれつ。
056
057(たま)()(そこ)宿(やど)れる月影(つきかげ)
058(ふか)(こころ)()(ひと)ぞなき。
059
060(そら)(さむ)(ふゆ)(ゆふべ)三日月(みかづき)
061(ふる)ふを()れば(さび)しかりけり。
062
063大空(おほぞら)(ふる)ふと()ゆる月影(つきかげ)
064おのが(まなこ)(まよ)ひなりけり。
065第五一六
066
067大空(おほぞら)()(まは)したる(やみ)(まく)
068もれて(かがや)(ほし)数々(かずかず)
069
070()(まよ)八重(やへ)棚雲(たなぐも)(ほころ)びゆ
071(のぞ)()めたりオリオンの(ほし)
072
073(えら)まれし(たみ)(てる)()(もと)にあり
074ただ()(くら)望月(もちづき)(かげ)
075
076日出(ひい)づる(くに)(そら)より(かがや)きの
077(くも)にのりつつ(のぞ)月影(つきかげ)
078
079ヨルダンの水底(みなそこ)(ふか)()(つき)
080(かげ)浪間(なみま)(くだ)けつつ()む。
081第五一七
082
083()(かぜ)(みね)(さくら)()()てて
084御空(みそら)(ひと)(つき)(かす)める。
085
086(はな)(さそ)(あらし)いたむか大空(おほぞら)
087(つき)(かす)みて(かげ)(おぼろ)なり。
088
089(ひぐらし)(こゑ)(やうや)(ほそ)りけり
090(こがらし)(すさ)(ふゆ)(かな)しみて。
091
092(やま)()(めぐみ)(つき)(かがや)けど
093(ふもと)(さと)(ひかり)さへ()ず。
094
095村雲(むらくも)蹴散(けち)らすごとく(すす)()
096御空(みそら)(つき)(いさ)ましきかな。
097第五一八
098
099夜半(よは)(やみ)(てら)してなほも翌昼(あくるひ)
100御空(みそら)(つき)(かがや)きわたる。
101
102時雨(しぐれ)ては()れゆく(のち)大空(おほぞら)
103(ふゆ)()(つき)(きよ)(ふる)へる。
104
105()(ふる)(つき)姿(すがた)(なが)むれば
106常闇(とこやみ)のよを(かこ)つべらなり。
107
108黒雲(くろくも)天津(あまつ)日影(ひかげ)(かく)()
109(くも)らざらめや(たま)()(つき)
110
111(たま)()(そこ)宿(やど)れる月影(つきかげ)
112(たま)御空(みそら)永久(とこしへ)()る。
113第五一九
114
115(あき)()木々(きぎ)(こずゑ)におく(しも)
116(てら)して()かす天津(あまつ)()(かげ)
117
118(あき)()(つき)(ひかり)のなかりせば
119野山(のやま)草木(くさき)()より()れなむ。
120
121天津(あまつ)()(なが)めて(あそ)(ひと)はなし
122花見(はなみ)雪見(ゆきみ)(とも)(つき)()る。
123
124天地(あめつち)(めぐみ)(つゆ)()れたまふ
125(つき)(もてあそ)(ひと)(ゐや)なき。
126
127(そら)()えて(こほ)るかと()月影(つきかげ)
128()らしたまひぬ(めぐみ)(つゆ)を。
129第五二〇
130
131桶伏(をけふせ)(やま)皇神(すめかみ)有明(ありあけ)
132(つき)こそ(ひと)生命(いのち)なりけり。
133
134百千鳥(ももちどり)(こゑ)さわがしくなりにけり
135あかつき(ちか)(しるし)なるらむ。
136
137雲霧(くもきり)(はら)高天(たかま)山風(やまかぜ)
138()かれて()らむ(しこ)()()は。
139
140円山(まるやま)(そで)月影(つきかげ)小夜(さよ)()けて
141小雲(こくも)(かは)(つつ)まれにけり。
142
143真盛(まさか)りの(みじか)野辺(のべ)桜花(さくらばな)
144(はる)(こころ)(をし)むなるらむ。
145第五二一
146
147()りて()(はな)(こころ)()らねども
148(うらや)むならむ(そら)(つき)()て。
149
150月毎(つきごと)(かがや)(つき)(くら)ぶれば
151(はな)(さか)りも(もの)(かず)かは。
152
153()(やま)真白(ましろ)()めし白雪(しらゆき)
154朝日(あさひ)(かげ)果敢(はか)なく()えゆく。
155
156花紅葉(はなもみぢ)(はる)(あき)との(にしき)さへ
157(つき)(なが)めのながきにしかず。
158
159神垣(かみがき)(やなぎ)(こずゑ)芽含(めぐ)みけり
160常世(とこよ)(はる)(さきがけ)として。
161大正一二・五・一五 旧三・三〇 於教主殿 明子録)
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