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第二二章　神樹(しんじゆ)〔一五九七〕

インフォメーション
著者：出口王仁三郎 巻：霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻 篇：第5篇 金竜世界 よみ（新仮名遣い）：きんりゅうせかい
章：第22章 神樹 よみ（新仮名遣い）：しんじゅ 通し章番号：1597
口述日：1923（大正12）年05月14日（旧03月29日） 口述場所： 筆録者：隆光 校正日： 校正場所： 初版発行日：1925（大正14）年10月16日
概要： 舞台： あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です（一部加筆訂正してあります）。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]： 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]： 備考： タグ： データ凡例： データ最終更新日：2021-09-13 09:43:43 OBC ：rm6222
愛善世界社版：252頁 八幡書店版：第11輯 216頁 修補版： 校定版：275頁 普及版：61頁 初版： ページ備考：
001第四六二
002一
003葦原(あしはら)の瑞穂(みづほ)の国(くに)のことごとは
004天津(あまつ)御神(みかみ)の御許(みもと)に仕(つか)ふ。
005二
006天地(あめつち)のすべてを造(つく)り玉(たま)ひたる
007神(かみ)の御前(みまへ)に山河(さんか)寄(よ)り来(こ)む。
008三
009山河(やまかは)も皇(すめ)大神(おほかみ)の大前(おほまへ)に
010より来(き)仕(つか)ふる御代(みよ)ぞ尊(たふと)き。
011四
012言(こと)の葉(は)も胸(むね)の思(おも)ひもよろこびも
013みな皇神(すめかみ)のめぐみし賜(たま)もの。
014五
015大前(おほまへ)に地(くに)のことごと集(あつ)まりて
016みいづ称(たた)へむ日(ひ)は近(ちか)づきぬ。
017六
018石(いそ)の上(かみ)ふるき神代(かみよ)の初(はじ)めより
019神(かみ)の御国(みくに)とえらまれし大和(くに)。
020七
021神(かみ)の民(たみ)とえりぬかれたる国人(くにびと)の
022さすらひの夢(ゆめ)も今(いま)は醒(さ)めけり。
023八
024葦原(あしはら)の中津(なかつ)御国(みくに)に降(くだ)ります
025教(をし)への主(きみ)を仰(あふ)ぎつつ待(ま)つ。
026九
027よろこびを胸(むね)にたたへて皇神(すめかみ)の
028いづの救(すく)ひをまつの代(よ)のたみ。
029一〇
030わが魂(たま)よ貴(うづ)の教(をしへ)によみがへり
031雲(くも)より来(きた)る神(かみ)にならへよ。
032第四六三
033一
034限(かぎ)りなき教(をしへ)の神(かみ)の御恵(みめぐ)みを
035心(こころ)にとめて夢(ゆめ)な忘(わす)れそ。
036二
037いたづきの身(み)もやすかれと朝夕(あさゆふ)に
038わが皇神(すめかみ)はわづらひたまふ。
039三
040ほろびゆく生命(いのち)を救(すく)ひ愛(あい)の雨(あめ)を
041そそがせ玉(たま)ふ瑞(みづ)の大神(おほかみ)。
042四
043ゆたかなる恵(めぐみ)の雨(あめ)の降(ふ)りそそぎて
044怒(いかり)のちりを清(きよ)めさせたまひぬ。
045五
046とこしへに怒(いか)らせたまふ事(こと)もなく
047せむることなき瑞(みづ)の大神(おほかみ)。
048六
049人(ひと)の罪(つみ)を数(かぞ)へたまはず憎(にく)みまさず
050只(ただ)愛(あい)のみを御身(みま)となしたまふ。
051七
052天津空(あまつそら)の高(たか)きがごとく皇神(すめかみ)の
053みいづはスメール山(ざん)も及(およ)ばじ。
054八
055東(ひがし)西(にし)分(わか)るるごとくわが罪(つみ)を
056遠(とほ)ざけたまふ仁愛(みろく)の大神(おほかみ)。
057九
058始(はじ)めなく終(をは)りも知(し)らに栄(さか)えませ
059すべてを造(つく)り守(まも)る大神(おほかみ)。
060第四六四
061一
062千引岩(ちびきいは)動(うご)かぬ主(きみ)の御恵(みめぐみ)を
063力(ちから)となして進(すす)む嬉(うれ)しさ。
064二
065喜(よろこ)びの声(こゑ)を揃(そろ)へて皇神(すめかみ)の
066あれます都(みやこ)を讃(ほ)め称(たた)へかし。
067三
068天地(あめつち)の総(すべ)ての神(かみ)を統(す)べ玉(たま)ふ
069誠(まこと)の神(かみ)は厳(いづ)の大神(おほかみ)。
070四
071足曳(あしびき)の山(やま)の頂(いただ)き海(うみ)の底(そこ)も
072皆(みな)皇神(すめかみ)の御手(みて)にありけり。
073五
074海陸(うみくが)を造(つく)り玉(たま)ひし皇神(すめかみ)の
075御子(みこ)と生(うま)れし人(ひと)は神(かみ)なり。
076六
077跪(ひざまづ)きてわが身(み)生(う)ましし元津祖(もとつおや)を
078綾(あや)の高天原(たかま)に伏(ふ)し拝(をが)むかな。
079七
080村肝(むらきも)の心(こころ)の清(きよ)き供物(そなへもの)
081受(う)けさせ玉(たま)へ元津(もとつ)大神(おほかみ)。
082八
083地(ち)の限(かぎ)りその大前(おほまへ)に畏(かしこ)みて
084いと美(うるは)しく称(たた)へまつれよ。
085九
086正(ただ)しきと誠(まこと)をもちて諸々(もろもろ)の
087民(たみ)を審(さば)かせ玉(たま)ふ時(とき)来(き)ぬ。
088一〇
089元津(もとつ)御祖(みおや)厳(いづ)と瑞(みづ)との二柱(ふたはしら)の
090御稜威(みいづ)常磐(ときは)にあれと祈(いの)りつ。
091第四六五
092一
093神国(みくに)には御栄光(みさかえ)あれや地(ち)の上(うへ)は
094平穏(おだやか)あれよ恵(めぐ)みあれかし。
095二
096皇神(すめかみ)を讃(ほ)めつ称(たた)へつ拝(をろが)みつ
097御栄光(みさかえ)仰(あふ)ぎて御稜威(みいづ)を崇(あが)む。
098三
099天(あめ)にます大国常立(おほくにとこたち)大神(おほかみ)は
100総(すべ)てのものの誠(まこと)の祖(おや)なり。
101四
102祖神(おやがみ)は瑞(みづ)の御霊(みたま)の瑞(みづ)の子(こ)を
103下(くだ)して世(よ)をば救(すく)はせ玉(たま)ふ。
104五
105世(よ)の罪(つみ)をわが身(み)一(ひと)つに引受(ひきう)けし
106瑞(みづ)の御霊(みたま)の恵(めぐ)み畏(かしこ)し。
107六
108穢(けが)れたるわが魂(たましひ)を洗(あら)へかし
109瑞(みづ)の御霊(みたま)の教(をしへ)の主(きみ)よ。
110七
111皇神(すめかみ)の右(みぎ)にまします瑞御霊(みづみたま)
112わが祈(いの)りをも受(う)けさせ玉(たま)へ。
113八
114いと清(きよ)く尊(たふと)き瑞(みづ)の神霊(かむみたま)
115厳(いづ)の御霊(みたま)は世(よ)を生(い)かしますも。
116九
117厳御霊(いづみたま)瑞(みづ)の御霊(みたま)は祖神(おやがみ)の
118栄光(さかえ)の中(なか)にいや栄(さか)え玉(たま)ふ。
119第四六六
120一
121神路山(かみぢやま)五十鈴(いすず)の川(かは)の水上(みなかみ)に
122世(よ)を照(てら)します神(かみ)はましけり。
123二
124暗(くら)き世(よ)を照(てら)さむ為(ため)に厳御霊(いづみたま)
125教祖(みおや)の宮(みや)に下(くだ)りましけり。
126三
127更生主(かうせいしゆ)の魂(たま)に宿(やど)りて天地(あめつち)の
128奇(くし)き誠(まこと)を諭(さと)し玉(たま)へり。
129四
130攻(せ)め来(きた)る醜(しこ)の仇(あだ)さへ憎(にく)まずに
131言向和(ことむけやは)す瑞(みづ)の大神(おほかみ)。
132五
133遠津祖(とほつおや)世々(よよ)の祖(おや)等(たち)に仕(つか)へよと
134教(をし)へ玉(たま)ひぬ瑞(みづ)の御霊(みたま)は。
135六
136世(よ)を照(てら)す油(あぶら)の教主(きみ)はあれましぬ
137古(ふる)き誓(ちか)ひを証(あか)しせむため。
138七
139御教(みをしへ)の聖(きよ)き義(ただ)しき言(こと)の葉(は)に
140仕(つか)ふる身(み)こそ楽(たの)しかりけり。
141八
142精霊(せいれい)を充(み)たし玉(たま)ひて更生主(かうせいしゆ)に
143天降(あも)りし国(くに)の常立(とこたち)の神(かみ)。
144九
145老(おい)の身(み)を賤(しづ)が伏屋(ふせや)に横(よこ)たへて
146明(あか)き尊(たふと)き道(みち)を宣(の)べけり。
147一〇
148皇神(すめかみ)の深(ふか)き恵(めぐみ)に罪人(つみびと)を
149救(すく)はむとして下(くだ)りましけり。
150一一
151御恵(みめぐみ)の珍(うづ)の光(ひかり)は死(し)の影(かげ)と
152暗(くら)き身魂(みたま)を照(てら)しましけり。
153一二
154わが足(あし)を安(やす)き大道(おほぢ)に導(みちび)かむと
155輝(かがや)き玉(たま)ふ厳(いづ)の大神(おほかみ)。
156第四六七
157一
158わが心(こころ)厳(いづ)の御霊(みたま)を崇(あがめ)つつ
159喜(よろこ)び祝(いは)ふ更生(かうせい)の神(かみ)を。
160二
161元津(もとつ)神(かみ)厳(いづ)の御霊(みたま)の御教(みをしへ)を
162伝(つた)へ玉(たま)へる更生(かうせい)の御神(みかみ)。
163三
164瑞御霊(みづみたま)万代(よろづよ)までもわが魂(たま)を
165真幸(まさき)くあれと守(まも)りますかも。
166四
167御力(みちから)に富(と)ませ玉(たま)へる厳(いづ)の神(かみ)は
168わが身(み)を尊(たか)きものとなしませり。
169五
170名(な)は清(きよ)く恵(めぐみ)の深(ふか)き皇神(すめかみ)を
171畏(おそ)るるものは世々(よよ)恵(めぐ)まれむ。
172六
173村肝(むらきも)の心(こころ)驕(おご)れる枉人(まがびと)の
174曲(まが)を散(ち)らして救(すく)はせ玉(たま)ふ。
175七
176高山(たかやま)の伊保里(いほり)［※「伊保里」の「里」は他の箇所では「理」だがここでは「里」になっている。］を分(わ)けて谷(たに)に下(くだ)し
177いやしきものを上(のぼ)らせ玉(たま)ふ。
178八
179飢(うゑ)渇(かわ)く人(ひと)をば飽(あ)かせ富(と)めるものも
180許(ゆる)させ玉(たま)ふ日(ひ)は近(ちか)づけり。
181九
182神孫(かみのこ)と其(その)御裔(みすゑ)をば限(かぎ)りなく
183憐(あは)れみ玉(たま)ふ元津(もとつ)大神(おほかみ)。
184一〇
185遠津祖(とほつおや)に誓(ちか)ひ玉(たま)ひし言(こと)の葉(は)を
186現(あらは)し玉(たま)ふ時(とき)は来(き)にけり。
187一一
188古(いにしへ)の神(かみ)の誓(ちか)ひを詳細(まつぶさ)に
189証(あか)させ玉(たま)ふ瑞(みづ)の大神(おほかみ)。
190第四六八
191一
192新(あたら)しき御歌(みうた)を神(かみ)の大前(おほまへ)に
193向(むか)ひて歌(うた)へ声(こゑ)も涼(すず)しく。
194二
195神津代(かみつよ)の奇(くし)き尊(たふと)き物語(ものがたり)
196中(なか)に交(まじ)はる厳(いづ)の御歌(みうた)を。
197三
198御救(みすく)ひを知(し)らせ正(ただ)しき理(ことわり)を
199世(よ)の悉(ことごと)に示(しめ)させ玉(たま)ふ。
200四
201瑞御霊(みづみたま)現(あらは)れまして五十鈴(いそすず)の
202家(いへ)を堅磐(かきは)に守(まも)らせ玉(たま)ふ。
203五
204地(ち)のはても神(かみ)の救(すく)ひを得(え)たりけり
205聞(き)けよ諸人(もろびと)神(かみ)の言葉(ことば)を。
206六
207琴(こと)の音(ね)と歌(うた)の声(こゑ)もて皇神(すめかみ)を
208崇(あが)めまつれよ上(かみ)にある人(ひと)。
209七
210海(うみ)も山(やま)も皆(みな)諸共(もろとも)に鳴(な)り動(どよ)み
211やがては神(かみ)の御代(みよ)となるべし。
212八
213瑞御霊(みづみたま)神(かみ)の御前(みまへ)に手(て)を拍(う)てば
214山川(やまかは)共(とも)に声(こゑ)挙(あ)げて答(こた)へむ。
215九
216地(ち)の上(うへ)の総(すべ)てのものは大前(おほまへ)に
217戦(をのの)き畏(かしこ)み仕(つか)ふる御代(みよ)かな。
218一〇
219地(ち)の上(うへ)の総(すべ)ての民(たみ)を審(さば)かむと
220下(くだ)り玉(たま)ひぬ神(かみ)の言葉(ことば)に。
221第四六九
222一
223節分(せつぶん)の夜(よ)に退(やら)はれし我(わが)神(かみ)の
224再(ふたた)び現(あ)れます時(とき)は来(き)にけり。
225二
226邪心(よこしま)と悪徳(あしき)を捨(す)てて愛善(あいぜん)の
227誠(まこと)の種子(たね)を地(ち)の上(うへ)に蒔(ま)け。
228三
229瑞御霊(みづみたま)東(あづま)の空(そら)に甦(よみがへ)り
230雲(くも)に乗(の)りつつ来(きた)る日(ひ)近(ちか)し。
231四
232罪(つみ)に死(し)し神(かみ)に生(い)きたる瑞御霊(みづみたま)
233今(いま)は此(この)世(よ)の柱(はしら)なりけり。
234五
235至聖(しせい)なる旧(もと)の都(みやこ)に雲(くも)の如(ごと)
236降(くだ)らせ玉(たま)ふ時(とき)は来(き)にけり。
237六
238時(とき)満(み)ちて救(すく)ひの神(かみ)は元津国(もとつくに)に
239甦(よみがへ)りましぬ来(きた)りて崇(あが)めよ。
240七
241瑞御霊(みづみたま)五六七(みろく)のもとに寄(よ)り集(つど)ふ
242誠(まこと)の人(ひと)に生命(いのち)賜(たま)はむ。
243第四七〇
244一
245三柱(みはしら)の御前(みまへ)に向(むか)ひて喜(よろこ)びの
246声(こゑ)を上(あ)げつつ謡(うた)ひ舞(ま)へかし。
247二
248わが身魂(みたま)生(う)ませ玉(たま)ひて懇(ねもごろ)に
249哺育(はぐく)みたまふ元津(もとつ)祖神(おやがみ)。
250三
251身体(からたま)も霊魂(みたま)も神(かみ)のものならば
252只(ただ)御心(みこころ)に任(まか)すのみなり。
253四
254綾錦(あやにしき)厳(いづ)の御門(みかど)に寄(よ)り来(きた)り
255讃(ほ)めよ称(たた)へよ厳(いづ)の御前(みまへ)に。
256五
257千早振(ちはやふ)る神代(かみよ)は愚(おろ)か万代(よろづよ)の
258末(すゑ)も守(まも)らす元津(もとつ)大神(おほかみ)。
259第四七一
260一
261惟神(かむながら)御霊(みたま)幸(さちは)ひましませと
262三柱神(みはしらがみ)の御前(みまへ)に祈(いの)る。
263二
264スメールの山(やま)は何処(いづく)と打(うち)仰(あふ)ぐ
265わが目(め)に映(うつ)る紫(むらさき)の雲(くも)。
266三
267わが魂(たま)を助(たす)け守(まも)らす皇神(すめかみ)は
268三柱神(みはしらがみ)の外(ほか)なかりけり。
269四
270わが持(も)てる五官(いつつ)の機関(はたらき)あるうちに
271祈(いの)れよ称(たた)へよ勤(いそ)しみ仕(つか)へよ。
272五
273葦原(あしはら)の地(ち)の悉(ことごと)を守(まも)ります
274神(かみ)は夜昼(よるひる)眠(ねむ)り玉(たま)はず。
275六
276人(ひと)は只(ただ)神(かみ)の守(まも)りを受(う)くるより
277外(ほか)に栄光(さかえ)の道(みち)こそ無(な)けれ。
278七
279夜(よ)の守(まも)り日(ひる)の守(まも)りと月日(つきひ)の神(かみ)は
280光(ひか)り恵(めぐ)みを与(あた)へ玉(たま)ひぬ。
281八
282諸々(もろもろ)の醜(しこ)の災(わざはひ)打(うち)払(はら)ひ
283わが魂(たましひ)を守(まも)らせ玉(たま)ふ。
284九
285皇神(すめかみ)は永久(とこしへ)までも汝(なれ)が身(み)の
286出(い)づると入(い)るとを守(まも)り玉(たま)はむ。
287（大正一二・五・一四　旧三・二九　隆光録）
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