霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二九章 神洲(しんしう)〔一六〇四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻 篇:第6篇 聖地の花 よみ(新仮名遣い):せいちのはな
章:第29章 神洲 よみ(新仮名遣い):しんしゅう 通し章番号:1604
口述日:1923(大正12)年05月16日(旧04月1日) 口述場所:教主殿 筆録者:明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年10月16日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm6229
愛善世界社版:344頁 八幡書店版:第11輯 244頁 修補版: 校定版:375頁 普及版:61頁 初版: ページ備考:
001第五三二
002
003宮柱(みやばしら)太敷(ふとしき)()てし(その)(かみ)
004(しの)ぶは一人(ひとり)われのみならず。
005
006円山(まるやま)姿(すがた)はとみに(かは)れども
007御空(みそら)(つき)はいよよさやけし。
008
009新聞(しんぶん)記者(きしや)(ささや)腐鶏(くだかけ)
010(あかつき)またで()きたつるかな。
011
012円山(まるやま)(みや)(ふたた)()ちぬべし
013()(くだ)きたる(しこ)(あは)れさ。
014
015醜弓(しこゆみ)のひきて(かへ)らぬ(あやま)ちに
016(まと)射外(いはづ)せし(おに)のはかなさ。
017第五三三
018
019桶伏(をけふせ)(やま)八重雲(やへくも)棚曳(たなび)きて
020(むらさき)(そら)(つき)はかがよふ。
021
022(むらさき)御空(みそら)(ひろ)くしめながら
023かがやき(わた)円山(まるやま)(つき)
024
025本宮山(ほんぐうやま)()()のさやぎ(しづ)まりて
026(あら)ふが(ごと)夏月(なつづき)()れり。
027
028(いしずゑ)(あと)()らして(なつ)(つき)
029(めぐみ)(つゆ)(あめ)(そそ)げり。
030
031(ただ)さへに(きよ)けきものを円山(まるやま)
032(つき)にかがやく(いしずゑ)(つゆ)
033第五三四
034
035円山(まるやま)底津(そこつ)岩根(いはね)(おごそ)かに
036(むかし)(かた)(うづ)(いしずゑ)
037
038円山(まるやま)(つき)にあこがれ(のぼ)()れば
039(つゆ)三年(みとせ)(なみだ)あふるる。
040
041(つき)(きよ)(いしずゑ)(きよ)円山(まるやま)
042木々(きぎ)(こずゑ)はいとど(すが)しも。
043
044金竜(きんりう)(いけ)(うか)べる魚族(うろくづ)
045(しこ)(あらし)(おそ)れざりけり。
046
047西(にし)(ひがし)(みなみ)(きた)醜神(しこがみ)
048(おそ)ひし(むかし)(ゆめ)となりぬる。
049第五三五
050
051梓弓(あづさゆみ)(はる)円山(まるやま)(みどり)して
052(こずゑ)(つゆ)(つき)宿(やど)せり。
053
054(ひと)()百度(ももたび)千度(ちたび)(うつ)るとも
055(つき)(むかし)姿(すがた)なりけり。
056
057(かぎ)りある(ひと)(いのち)(くさ)におく
058(つゆ)()()朝顔(あさがほ)(はな)
059
060円山(まるやま)にかかりし(くも)のあと()れて
061(いま)はさやけき(つき)()るかな。
062
063みちのくの(つき)()むとて()()れば
064聖地(せいち)(おと)りて(にご)れる心地(ここち)す。
065第五三六
066
067()(つき)(ひかり)(かは)りなけれども
068(ひと)(こころ)(そら)はいろいろ。
069
070円山(まるやま)()(のこ)したる杜鵑(ほととぎす)
071(うら)(かな)しげに(あだ)()になく。
072
073何人(なにびと)御空(みそら)(つき)はめづるものを
074(はな)(こころ)()られ()くなり。
075
076仇花(あだばな)(しげ)()ひたる(あだ)()
077色香(いろか)(たへ)なる白梅(しらうめ)はなし。
078
079皇神(すめかみ)(ふか)(めぐみ)白梅(しらうめ)
080(はな)手折(たを)らむと(あだ)()彷徨(さまよ)ふ。
081第五三七
082
083()(つき)真下(ました)()めばわが(かげ)
084いとも(ちひ)さく()ゆるものかな。
085
086月影(つきかげ)(かたむ)(とき)はわが(かげ)
087いと長々(ながなが)しく()ゆるものなり。
088
089小夜衣(さよごろも)かけはなれても赤心(まごころ)
090(かよ)ひし(とも)はなつかしきかな。
091
092有難(ありがた)さに()つる(なみだ)(たま)神諭(ふみ)
093わが永久(とこしへ)生命(いのち)なりけり。
094
095(そら)(つつ)(よる)(とばり)もあきの(そら)
096(かがや)(つき)(かげ)(こひ)しさ。
097第五三八
098
099()(はな)(かみ)(みこと)永久(とこしへ)
100(しづ)まり()ます富士(ふじ)神山(かみやま)
101
102瑞御霊(みづみたま)厳島姫(いつくしまひめ)永久(とこしへ)
103竹生(ちくぶ)(しま)(しづ)まりたまふ。
104
105高熊(たかくま)(みね)()れます玉照彦(たまてるひこ)
106(ひかり)(かがや)(とき)()にけり。
107
108黄金(こがね)なす(みね)(ふもと)(あらは)れし
109玉照姫(たまてるひめ)御世(みよ)となりぬる。
110
111桶伏(をけふせ)(やま)にひそめる杜鵑(ほととぎす)
112五月(さつき)(そら)()ちつつ()るも。
113第五三九
114
115一箸(ひとはし)(はこ)びの()にも()(かげ)
116(ひと)のまはりをつけ(ねら)()る。
117
118もてなしのいと(ねもごろ)昼食(ひるげ)こそ
119(あぢ)殊更(ことさら)(うるは)しきかな。
120
121(はな)かざす乙女(をとめ)玉手(たまで)にくめる()
122いと(かん)ばしき(かを)(ただよ)ふ。
123
124()(つき)(きよ)(こころ)のます(かがみ)
125のぞくも(うれ)金竜(きんりう)のうみ。
126
127()()しの(くさ)(つゆ)にも(かがや)きぬ
128(みづ)御霊(みたま)(つき)御影(みかげ)は。
129第五四〇
130
131大前(おほまへ)(あま)のさかてを(ただ)一人(ひとり)
132うつの山鳩(やまばと)(くだ)()にけり。
133
134大前(おほまへ)(さかき)にかけし十寸鏡(ますかがみ)
135(きよ)けき(かみ)(こころ)なりけり。
136
137(くも)りなき(かがみ)(おも)(なが)むれば
138わが心根(こころね)(はづ)かしきかな。
139
140円山(まるやま)(のぼ)月影(つきかげ)いと(きよ)
141ミロクの御代(みよ)(まも)りますらむ。
142
143神代(かみよ)より(きよ)(なが)れし和知川(わちがは)
144水瀬(みなせ)()める(あき)()(つき)
145第五四一
146
147巌窟(いはやど)をあけし(かがみ)をたづぬれば
148御空(みそら)()める(つき)(こた)へむ。
149
150御剣(みつるぎ)(かがみ)(たま)瑞御霊(みづみたま)
151岩戸(いはと)(ひら)(たから)なりけり。
152
153(かみ)()()有様(ありさま)をたづねむと
154(つき)にとへども(つき)(こた)へず。
155
156()(くだ)草葉(くさば)(つゆ)()()せて
157むかしを(かた)(つき)大神(おほかみ)
158
159榊葉(さかきば)にたれたる(みづ)白木綿(しらゆふ)
160(かみ)(こころ)をかけてや()るらむ。
161大正一二・五・一六 旧四・一 於教主殿 明子録)
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