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第七章 釣瓶攻(つるべぜめ)〔五七四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第15巻 如意宝珠 寅の巻 篇:第1篇 正邪奮戦 よみ(新仮名遣い):せいじゃふんせん
章:第7章 釣瓶攻 よみ(新仮名遣い):つるべぜめ 通し章番号:574
口述日: 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年12月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
田加彦は、逃げる百舌彦に追いついて殴りかかった。二人が追いかけ合いをしていると、四五人の男が現れて、二人を捕まえて縛り、滝つぼまで引きずっていった。
男たちは、鳶彦の手下であった。鳶彦は、婆羅門教を裏切った田加彦と百舌彦に対し、修行と称して拷問を加える。
そこへ三人の宣伝使が声を頼りに二人を探しに来て、救出する。天津祝詞によって、息も絶え絶えになっていた田加彦と百舌彦は再生した。辺りには微妙の音楽が流れ、妙音菩薩のご加護が感じられた。
五人は広い道に出て、東南を指して進んでいった。十数件の小さな村に着いたが、この村にはそびえたつ大廈高楼があった。一行は高楼の前にたたずむと、琴の音が聞こえ、聴いたことのあるような女の声が聞こえてきた。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-08-27 03:05:11 OBC :rm1507
愛善世界社版:83頁 八幡書店版:第3輯 311頁 修補版: 校定版:83頁 普及版:37頁 初版: ページ備考:
001 百舌公(もずこう)002田加公(たかこう)は、003(あせ)をタラタラ(なが)(なが)ら、004(かわづ)行列(ぎやうれつ)(むか)()ずと()大速力(だいそくりよく)(もつ)て、005(ほそ)田圃路(たんぼみち)をマラソン競走(きやうそう)(てき)進行(しんかう)して()く。
006 ()(こと)十数丁(じふすうちやう)007(たちま)前途(ぜんと)突当(つきあた)つた石像(せきざう)姿(すがた)008百舌公(もずこう)(この)石像(せきざう)(うつつ)()かして見惚(みと)れて()る。009(あと)より追付(おひつ)いた田加彦(たかひこ)は、010矢庭(やには)拳骨(げんこつ)(かた)めてポカポカポカと(なぐ)()ける。011石地蔵(いしぢざう)(いつ)(しやく)有余(いうよ)(なが)(した)をノロノロと()()し、012()白黒(しろくろ)()いたまま、013(いつ)(しやく)(ばか)りも(まへ)()()し、014(はな)をムケムケさせて()る。015田加彦(たかひこ)(また)もや(うつつ)をぬかして、016異様(いやう)石像(せきざう)見詰(みつ)めて()た。017百舌彦(もずひこ)(また)もや拳骨(げんこつ)(かた)めて、018田加彦(たかひこ)横面(よこづら)をポカポカとやる。
019田加彦(たかひこ)『アイタタ、020もう()れで借金(しやくきん)()しが()んで()(はず)だのに、021(また)(ふた)つも(なぐ)りよつて仕方(しかた)のない(やつ)だ。022()()(いま)返報(へんぱう)がやしをしてやらう』
023捻鉢巻(ねぢはちまき)となり、024(こぶし)(にぎ)つて()つてかかるを、025百舌彦(もずひこ)はヒラリと(たい)をかはし、
026百舌彦『ヤア田加彦(たかひこ)027モウ返金(へんきん)()()らない。028利息(りそく)免除(めんぢよ)して()る』
029()(まは)る。030田加彦(たかひこ)は、
031田加彦『ナニ、032貴様(きさま)借金(しやくきん)して(かへ)さずに(をとこ)()つかい。033ドツサリ利子(りし)()けて、034(かへ)してやらう』
035()ひかける。036百舌公(もずこう)石像(せきざう)周囲(ぐるり)(にげ)まはる、037田加彦(たかひこ)()ひかけまはる。038(ほとん)石像(せきざう)中心(ちうしん)(めぐ)(こと)数十回(すうじつくわい)039(つひ)には両人(りやうにん)とも()をまわし、040(やま)()一時(いつとき)にモーターの(ごと)くに廻転(くわいてん)(はじ)めた。041二人(ふたり)大地(だいち)にしがみ()き、
042百舌彦、田加彦『ア、043地震(ぢしん)地震(ぢしん)だ、044天変(てんぺん)だ』
045とわめいて()る。046(この)()(あら)はれた四五(しご)(にん)荒男(あらをとこ)047手早(てばや)二人(ふたり)後手(うしろで)(しば)()げ、048(かた)(つな)をひつかけ、049ドンドンドンドンと、050(くさ)()(しげ)畔路(あぜみち)(はやし)(なか)()けて()く。051二人(ふたり)()きずられ(なが)ら、
052百舌彦、田加彦『ア、053天変(てんぺん)だ、054地妖(ちえう)だ。055(てん)()となり、056()(てん)となる』
057()(なが)ら、058(しば)られたる(こと)気付(きづ)かず、059わめきつつ、060数百丈(すうひやくぢやう)(たき)(した)()きずられて()つた。061四五(しご)(にん)(あら)くれ(をとこ)は、062(たちま)滝水(たきみづ)()(きた)つて、063二人(ふたり)仰向(あふむ)けに()させ、064()(はな)(くち)区別(くべつ)なく(たき)(ごと)くに(そそ)ぎかけた。065二人(ふたり)(くる)しさに眩暈(めまひ)()まり、
066百舌彦、田加彦『ヤア(たす)けて(たす)けて』
067()()すを(だい)(をとこ)(こゑ)(あら)らげ、068両人(りやうにん)(むか)ひ、
069(その)(はう)はエデンの(かは)関守(せきもり)(いた)せし百舌彦(もずひこ)070田加彦(たかひこ)両人(りやうにん)であらう。071(この)(はう)鬼雲彦(おにくもひこ)家来(けらい)072鳶彦(とびひこ)であるぞ、073(わが)(つら)をトツクリ()よ』
074と、075ズズ(ぐろ)(かほ)をヌツと突出(つきだ)し、076()()いて()せる。
077百舌彦(もずひこ)『ヤア貴様(きさま)鳶彦(とびひこ)だな、078何時(いつ)()にコンナ(とこ)()よつたのだ。079(おれ)(いましめ)()いて()れぬかい、080石地蔵(いしぢざう)(やつ)081失敬(しつけい)千万(せんばん)な、082吾々(われわれ)両人(りやうにん)後手(うしろで)(しば)りよつて、083コンナ(とこ)吹飛(ふきと)ばしよつたのだ。084友達(ともだち)好誼(よしみ)だ、085グヅグヅ(いた)さずに(はや)吾々(われわれ)(なは)()かぬかい』
086鳶彦(とびひこ)『ナニ愚図(ぐづ)々々(ぐづ)()うのだ、087貴様(きさま)三五教(あななひけう)寝返(ねがへ)りを()ち、088(つひ)には神罰(しんばつ)(ため)089エデン(がは)藻屑(もくづ)となつた(その)(はう)ではないか。090(にく)まれ()()覇張(はば)るとかや、091(また)もノソノソ娑婆(しやば)(よみがへ)つて()よつて、092(ふたた)三五教(あななひけう)(ひら)かうと(いた)すのか、093……()()(この)(はう)にも(ひと)つの(かんが)へがある。094……サア(これ)からバラモン(けう)(もつと)(きび)しき修行(しうぎやう)()して()らう。095霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)極致(きよくち)(つく)し、096貴様(きさま)肉体(にくたい)を、097()()りバラバラに(いた)して、098(みたま)(だけ)天国(てんごく)(すく)うてやらう、099有難(ありがた)(おも)へ』
100(いまし)めを()き、101滝壷(たきつぼ)押込(おしこ)まうとした。102百舌彦(もずひこ)(つく)(ごゑ)をし(なが)ら、
103百舌彦『アー(うら)めしやな、104()れこそはバラモン(けう)信者(しんじや)となり、105エデンの(かは)関守(せきもり)(つと)めて()たが、106(おも)ひの(ほか)神力(しんりき)(つよ)(きも)太玉(ふとたまの)(みこと)(さん)(にん)勇士(ゆうし)()れて、107ニユーと(その)()(あら)はれた。108(おれ)計略(けいりやく)(もつ)()(にん)宣伝使(せんでんし)(かは)(なか)(ほうむ)つてやらうと(おも)うたが、109ハーテ(うら)めしやなア、110(うら)めしやなア、111(こと)(こころざし)(ちが)(いすか)(はし)の、112(ふね)(たちま)木葉(こつぱ)微塵(みぢん)113(おれ)はエデンの(かは)藻屑(もくづ)となつて(この)()(まよ)うて()たワイ、114ヤイ鳶彦(とびひこ)(やつ)115貴様(きさま)霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)(をしへ)(ほう)ずる代物(しろもの)116(なんぢ)生首(なまくび)をひつこ()き、117冥途(めいど)()れて()つてやらうか、118ホーホーホーホーホー、119(うら)めしやなア』
120 田加彦(たかひこ)は、121()(まへ)にニユツと()げ、122(した)をペロリと()し、123(みぎ)()(まへ)突出(つきだ)し、
124田加彦『ヒユードロドロドロドロ、125(うら)めしやなア………』
126鳶彦(とびひこ)『ヤイヤイ貴様(きさま)(たち)(なん)だ、127()きて()(うち)から結構(けつこう)なバラモン(けう)()てて、128三五教(あななひけう)(まよ)娑婆(しやば)幽霊(いうれい)だと(おも)つて()たが、129ヤツパリ()んでも(また)(まよ)うのか、130此処(ここ)はバラモン(けう)修行場(しうぎやうば)だ、131亡者(まうじや)()(ところ)でない。132一時(いつとき)(はや)姿(すがた)(かく)せ、133()えて(しま)へ、134アタ(いや)らしい、135シーツシーツシーツ』
136百舌彦(もずひこ)(うら)めしやなア、137鳶彦(とびひこ)生首(なまくび)()しいワイ』
138田加彦(たかひこ)冥途(めいど)土産(みやげ)鳶彦(とびひこ)御首(みしるし)頂戴(ちやうだい)(つかまつ)らむ。139ホーイホーイホー』
140蟷螂(かまきり)(やう)手附(てつき)をして、141(やや)後方(うしろ)(たい)()(なが)空中(くうちう)()く。
142鳶彦(とびひこ)『ヤア此奴(こいつ)半死(はんし)半生(はんしやう)化物(ばけもの)だ、143幽霊(いうれい)にしては立派(りつぱ)(あし)がある。144此奴(こいつ)(にせ)幽霊(いうれい)かも()れないぞ、145オイ家来(けらい)(ども)146此奴(こいつ)(しば)れ』
147()148()『ヤア()つた()つた、149幽霊(いうれい)(しば)(やつ)何処(どこ)にあるか。150チツト量見(りやうけん)(ちが)ひはせぬかのう、151ホーホーホーホーイ』
152鳶彦(とびひこ)『エー量見違(りやうけんちがひ)(くそ)もあつたものかい、153モウ()うなつては、154どこ(まで)了見(れうけん)ならぬのだ』
155()(なが)ら、156二人(ふたり)(おび)(ふと)(つな)をシツカと(むす)()けた。
157鳶彦(とびひこ)『サアもう大丈夫(だいぢやうぶ)だ、158ハンドルを(まは)せ』
159 四五(しご)(にん)家来(けらい)は『ハツ』と(こた)へて、160修行用(しうぎやうよう)のハンドルをクルクルと()(はじ)めた。161井戸(ゐど)釣瓶(つるべ)()うに、162一人(ひとり)頭上(づじやう)(たか)舞上(まひあが)る。163一人(ひとり)滝壷(たきつぼ)にドブンと()()む。164今度(こんど)反対(あべこべ)に、165(うへ)(やつ)(した)滝壷(たきつぼ)()ち、166(かは)(がは)数十回(すうじつくわい)167()げては()ろし()げては()ろし、168井戸(ゐど)釣瓶(つるべ)(ごと)く、169(のぼ)(くだ)りの道中(だうちう)(もつと)雑踏(ざつたふ)(きは)め、170(かげ)(まゐ)りの伊勢(いせ)道中(だうちう)光景(くわうけい)(その)(まま)である。171二人(ふたり)(いき)(ほとん)()え、172真青(まつさを)になつて九死(きうし)一生(いつしやう)憂目(うきめ)()うて()る。173(この)(とき)(すず)しき宣伝歌(せんでんか)(きこ)えて()た。174鳶彦(とびひこ)四五(しご)(にん)家来(けらい)(とも)一目散(いちもくさん)に、175山奥(やまおく)()して姿(すがた)(かく)したり。176安彦(やすひこ)177国彦(くにひこ)178道彦(みちひこ)何気(なにげ)なく(たき)(おと)知辺(しるべ)(この)()(あらは)(きた)り、179百舌彦(もずひこ)滝壷(たきつぼ)中空(ちうくう)にひつかかり()るを()打驚(うちおどろ)き、
180安彦、国彦、道彦『ヤア此奴(こいつ)大変(たいへん)だ、181(いち)()(はや)(たす)けてやらねばなるまい』
182矢庭(やには)両刃(もろは)(つるぎ)()いて(つな)をブチ()つた。183(たちま)百舌彦(もずひこ)滝壷(たきつぼ)にドブンと()()んだ。184安彦(やすひこ)赤裸(まつぱだか)となり、185滝壷(たきつぼ)飛込(とびこ)んで、186百舌彦(もずひこ)(あし)(にぎ)り、187ひつ()()げた。188(また)一人(ひとり)田加彦(たかひこ)頭髪(とうはつ)水面(すゐめん)(あら)はれて()る。189(ふたた)滝壷(たきつぼ)飛込(とびこ)みさま、190頭髪(とうはつ)(にぎ)つて(すく)ひあげた。191二人共(ふたりとも)多量(たくさん)(みづ)()み、192(いき)()()えになつて()る。
193安彦(やすひこ)『アヽ()(みづ)(えん)のある(をとこ)だナア、194(なん)とかして(みづ)()かしてやらうかい。195まだビコビコと(うご)いて()るから、196(いま)(うち)なら(たす)かるだらう』
197国彦(くにひこ)大変(たいへん)沢山(たくさん)(みづ)()馳走(ちそう)(いただ)きよつたと()えて、198(はら)太鼓(たいこ)(やう)だ。199(ひと)(この)双刃(もろは)(けん)で、200腹袋(はらぶくろ)(やぶ)つて(みづ)()してやらうか』
201道彦(みちひこ)馬鹿(ばか)()うな、202ソンナ(こと)したら、203それこそ縡切(ことき)れて(しま)うよ』
204国彦(くにひこ)縡切(ことき)れるか、205縡切(ことき)れぬか、206ソンナ(こと)吾々(われわれ)(くわん)する(ところ)にあらずだ。207()きるも()ぬるも(かみ)御心(みこころ)だ。208(かみ)()かさうと(おも)へば()かして(くだ)さる。209吾々(われわれ)はどうなつとして(みづ)さへ()せば()いのじやないか、210アハヽヽヽ』
211安彦(やすひこ)洒落(しやれ)(どころ)かい、212九死(きうし)一生(いつしやう)場合(ばあひ)だ。213(この)両人(りやうにん)見殺(みごろし)にする(わけ)にも()くまい。214吾々(われわれ)宣伝使(せんでんし)(てき)でも(たす)けねばならぬ職掌柄(しよくしやうがら)だ。215どうしたら()からうかな』
216道彦(みちひこ)『どうも()うも仕方(しかた)があるものか、217吾々(われわれ)天津(あまつ)祝詞(のりと)言霊(ことたま)奏上(そうじやう)して、218神助(しんじよ)(あふ)ぐより(ほか)(みち)はない』
219(やす)220(くに)『ア、221さうだつたナア。222(あま)りの(こと)周章(しうしやう)狼狽(らうばい)223肝腎(かんじん)言霊(ことたま)奏上(そうじやう)(わす)れて()たワイ』
224()(なが)ら、225滝水(たきみづ)(くち)(すす)ぎ、226()(あら)ひ、227拍手(はくしゆ)再拝(さいはい)228天津(あまつ)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)し、229(あま)数歌(かずうた)(こゑ)もスガスガしく(うた)(をは)つた。230二人(ふたり)(たちま)(みづ)()()し、231ムクムクと()きあがり、232附近(あたり)キヨロキヨロ見廻(みまは)(なが)ら、233(さん)(にん)(この)()()るに(おどろ)き、
234百舌彦、田加彦『ヤア宣伝使(せんでんし)(さま)235()()(くだ)されました。236バラモン(けう)鳶彦(とびひこ)(やつ)にスツテの(こと)代用(かけがひ)()生命(いのち)()られる(ところ)でした。237アヽ有難(ありがた)有難(ありがた)い、238生命(いのち)(おや)安彦(やすひこ)サン、239国彦(くにひこ)240道彦(みちひこ)生神(いきがみ)(さま)……』
241両人(りやうにん)大地(だいち)鰭伏(ひれふ)して、242(なみだ)(たき)(ごと)くに(なが)感謝(かんしや)する。243(この)(とき)何処(いづく)ともなく美妙(びめう)音楽(おんがく)(ひび)(わた)り、244妙音(めうおん)菩薩(ぼさつ)冥護(みやうご)()()りと(うかが)はれける。245()(にん)(また)もや()()ち、246妙音(めうおん)菩薩(ぼさつ)恩恵(おんけい)感謝(かんしや)した。
247 (これ)より()(にん)(また)もや(みち)(てん)じて広野(くわうや)(わた)り、248東南(とうなん)()して(あし)(はや)めた。249()(こと)数百丁(すうひやくちやう)にして、250十数軒(じふすうけん)(ちい)さき(いへ)()(なら)村落(そんらく)()た。251この村落(そんらく)(うち)巍然(ぎぜん)として(そび)えたる大厦(たいか)高楼(かうろう)がある。252()(にん)宣伝使(せんでんし)(この)(やかた)目標(めあて)(あし)(はや)門前(もんぜん)(たたず)めば、253(こと)()(かす)かに(きこ)え、254何処(どこ)となく(おぼ)えのある(をんな)(わら)(ごゑ)255門外(もんぐわい)千切(ちぎ)千切(ちぎ)れに()()たる。256安彦(やすひこ)257道彦(みちひこ)(くび)(かたむ)け、
258安彦、道彦『ハテナア』
259大正一一・四・一 旧三・五 松村真澄録)
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