霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第七章 比翼(ひよく)〔一三七〇〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第53巻 真善美愛 辰の巻 篇:第1篇 毘丘取颪 よみ(新仮名遣い):びくとりおろし
章:第7章 比翼 よみ(新仮名遣い):ひよく 通し章番号:1370
口述日:1923(大正12)年02月12日(旧12月27日) 口述場所:竜宮館 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年3月8日
概要: 舞台:左守キュービットの館 あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
左守の司キュービットの館において、右守の妹カルナ姫と、左守のせがれハルナとの神前結婚式が厳粛に円満に挙行された。
宣伝使兼内事の司タルマンは、仲人として祭主を勤めた。この結婚によって左守家・右守家の年来の確執は一掃されるであろうと、城内の注意を引いた。タルマンは、四五音の言霊の祝歌を歌った。
左守のキュービットは嬉しさに堪えず、手を打って歌いだした。続いてカルナ姫もこの結婚の歓びを歌い舞い、拍手の声は雨あられと響き渡った。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-03-04 17:39:55 OBC :rm5307
愛善世界社版:70頁 八幡書店版:第9輯 529頁 修補版: 校定版:74頁 普及版:37頁 初版: ページ備考:
001 左守(さもり)(かみ)キユービツトの(やかた)(おい)ては、002右守(うもり)(かみ)(いもうと)カルナ(ひめ)(その)(せがれ)ハルナとの神前(しんぜん)結婚式(けつこんしき)厳粛(げんしゆく)円満(ゑんまん)挙行(きよかう)された。003宣伝使(せんでんし)(けん)内事(ないじ)(つかさ)タルマンは仲介人(なかうど)(こと)とて祭主(さいしゆ)(つと)める(こと)となつた。004婚姻(こんいん)儀式(ぎしき)首尾(しゆび)よく()んで一同(いちどう)祝宴(しゆくえん)(うつ)つた。005()結婚(けつこん)によつて左守(さもり)006右守(うもり)両家(りやうけ)年来(ねんらい)確執(かくしつ)一掃(いつさう)さるる(こと)であらうと、007城内(じやうない)一般(いつぱん)注意(ちうい)()いた。008タルマンは結婚式(けつこんしき)(しゆく)するため、009(うた)(はじ)めたり。
010タルマン有難(ありがた)有難(ありがた)
011ドムの(かみ)のはからひで
012()より(ふか)恋仲(こひなか)
013(にし)(むす)(をは)せたる
014大御恵(ほみめぐみ)(たふと)けれ
015くも目出度(めでた)婚姻(こんいん)
016()(みこと)()ふも(さら)
017国民(にたみ)(とも)(ゑら)()
018()しき(いや)しき村雲(むらぐも)
019(ころ)(そこ)より払拭(ふつしき)
020らたまりての交際(かうさい)
021()しく(むす)今日(けふ)(よひ)
022()大神(おほかみ)のはからひで
023世界(かい)(また)二人(ふたり)ない
024()ひも(そろ)うたよい夫婦(ふうふ)
025()(はばか)らず今日(けふ)よりは
026(から)(かぎ)()(かぎ)
027()(をつと)(をつと)(つま)
028手厚(あつ)くもてなし(いへ)(なか)
029(との)(おや)によく(つか)
030()きミロクの(すゑ)(まで)
031コニコニコと(むつ)()
032()()しならぬ(かすがひ)
033ンネを()んで(むつま)じく
034長閑(どか)なホームを(つく)りませ
035()陽気(やうき)()()ちて
036()もいと(なが)くなりぬれば
037夫婦(うふ)()()()(かは)
038ソポタミヤの顕恩郷(けんおんきやう)
039秀妻(つま)(くに)新婚(しんこん)
040まの旅行(りよかう)をなされませ
041()れば()(ほど)(うる)はしき
042娘盛(すめざか)りのカルナ(ひめ)
043目出度(でた)今日(けふ)宴会(うたげ)をば
044百歳(もとせ)千歳(ちとせ)(かは)りなく
045八千代(ちよ)(はる)玉椿(たまつばき)
046()(いだ)かれいつ(まで)
047愉快(くわい)(くら)せハルナさま
048(にし)(いと)大神(おほかみ)
049さしのままに()ゆるなく
050側目(きめ)もふらず(みち)()
051()(あは)せて(つと)めかし
052現世(つしよ)幽世(かくりよ)(へだ)てなく
053()(した)しみ(かみ)(ため)
054王家(うけ)のために(はげ)むべし
055ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
056御霊(みたま)幸倍(さちはへ)ましませよ』
057四十五(しじふご)(おん)言霊歌(ことたまうた)(もつ)て、058両人(りやうにん)結婚(けつこん)(しゆく)した。059左守司(さもりのかみ)のキユービツトは(うれ)しさに()へず、060()()つて(うた)()したり。
061左守(かみ)(おもて)()れまして
062(めぐみ)(つゆ)(くだ)しまし
063老先(をいさき)(みじか)左守(さもり)をば
064(すく)はせたまふ(うれ)しさよ
065ビクの御国(みくに)(かく)れなき
066神徳(しんとく)(たか)きビクトリヤ
067(きみ)(みこと)のはからひで
068(ほまれ)(たか)右守(うもり)(かみ)
069ベルツの(きみ)(おん)(いもうと)
070カルナの(ひめ)()()ちて
071(せがれ)(とも)(むつま)じく
072(はる)(はな)()くホームをば
073(つく)らむ(こと)(たの)しさよ
074これも(まつた)くウラル(けう)
075(かみ)(はしら)()れませる
076盤古(ばんこ)神王(しんわう)()ふもさら
077刹帝利(せつていり)(さま)やヒルナ(ひめ)
078タルマン(さま)(おん)(めぐ)
079父祖(ふそ)(だい)より(もつ)れたる
080両家(りやうけ)暗闘(あんとう)(いま)よりは
081速河(はやかは)()(なが)()
082(きみ)(おん)()(くに)()
083大臣(おほみ)(みち)をばよく(つく)
084国民(くにたみ)(まで)(たひら)けく
085いと(やす)らけく知召(しろしめ)
086(きみ)のみわざを麻柱(あななひ)
087万世(ばんせい)不易(ふえき)国家(こくか)をば
088(まも)らむ(こと)(うれ)しさよ
089(せがれ)ハルナを(はじ)めとし
090淑徳(しゆくとく)(たか)きカルナ(ひめ)
091幾久(いくひさ)しくも(わが)(いへ)
092(とど)まりまして神業(しんげふ)
093参加(さんか)せられよキユービツトが
094(こころ)()めて(たの)()
095朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
096(つき)()つとも()くるとも
097仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
098(ほし)(そら)より()つるとも
099(おも)()うたる(この)夫婦(ふうふ)
100仮令(たとへ)如何(いか)なる(こと)あるも
101(けつ)して(かは)(こと)(あら)
102カルナの(ひめ)今日(けふ)よりは
103(いや)しき(われ)(ちち)として
104(まも)らせ(たま)左守(さもり)(かみ)
105(あか)(こころ)(その)(まま)
106(ここ)初版では「茲に」。校定版は「ここに」。愛善世界社版では「慈に」だが誤字。(あら)はし(たの)()
107ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
108御霊(みたま)幸倍(さちはへ)ましませよ』
109 カルナ(ひめ)(また)(うた)ふ。
110カルナ姫神徳(しんとく)(たふと)左守(さもり)(かみ)
111(うづ)(おん)()()れませる
112名望(めいばう)(たか)きハルナさま
113(たふと)(かみ)御恵(みめぐみ)
114よりて(いよいよ)結婚(けつこん)
115(しき)()げさせ(たま)ひたる
116今宵(こよい)(そら)(あきら)けさ
117(つき)御空(みそら)皎々(かうかう)
118(かがや)(わた)諸々(もろもろ)
119(ほし)一面(いちめん)(きら)めきて
120(あま)河原(かはら)北南(きたみなみ)
121輪廓(りんくわく)(ただ)しく(なが)()
122七夕姫(たなばたひめ)(かみ)さへも
123(ねん)一度(いちど)逢瀬(あふせ)ぞと
124()きしに(まさ)(わらは)こそ
125(よる)(ひる)との区別(くべつ)なく
126夫婦(ふうふ)(たがひ)顔合(かほあは)
127(きよ)月日(つきひ)(おく)()
128(その)(さいはひ)天国(てんごく)
129天津(あまつ)乙女(をとめ)天人(てんにん)
130日毎(ひごと)夜毎(よごと)(たの)しみも
131(われ)には()かじと(おも)ふなり
132ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
133刹帝利(せつていり)(さま)やヒルナ(ひめ)
134タルマン(つかさ)御恵(みめぐみ)
135(うれ)しき今宵(こよい)首尾(しゆび)()
136(この)(よろこ)びは何時(いつ)(まで)
137孫子(まごこ)()(まで)(わす)るまじ
138左守(さもり)(ちち)兄上(あにうへ)
139いざこれよりは両家(りやうけ)とも
140所在(あらゆる)障壁(しやうへき)撤回(てつくわい)
141(たがひ)(こころ)(あは)しあひ
142(きみ)(おん)(ため)(くに)のため
143いや永久(とこしへ)赤心(まごころ)
144(つく)させ(たま)惟神(かむながら)
145(かみ)御前(みまへ)()ぎまつる』
146(うた)(をは)()(をは)(もと)()についた。147拍手(はくしゆ)(こゑ)雨霰(あめあられ)(ひび)(わた)りける。
148大正一二・二・一二 旧一一・一二・二七 於竜宮館 加藤明子録)
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