天津御国にあるものは 神より出でし愛の善
現実界にある愛は 一切万事自然愛
自己愛または世間愛 同じ愛とはいひながら
善悪正邪の区別あり 絶対無限の真愛は
宇宙万有一切を 創造したる主の神を
おきては外に何もなし わが身を愛しわが郷里
吾住む国土を愛するは 皆それぞれの住民の
責任なれば自己愛も 咎むる訳にはゆかね共
神より見れば愛悪ぞ 現実界の一切は
愛とはいへど偏頗あり 天津御国の真愛は
永遠無窮にへだてなし われら愛善会員は
総ての障壁とりのぞき 世の大本の主の神の
大御心に神ならひ 愛悪世界を改善し
この地の上に天国の 永遠無窮に滅びざる
まことの愛善樹立せん ああ惟神々々
愛善主義の吾等には 天津御国の守りあり
いざ立て進め益良夫よ 人類愛善神旗をば
全地の上にひるがへし 真善美愛の天国を
この土の上に樹立せん 神は吾等と共にあり
人は神の子神の宮 神に習ひてどこまでも
愛善主義を拓くべし ああ惟神々々
御霊幸ひましませよ
(「人類愛善新聞」昭和4年3月3日)