霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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総説(そうせつ)

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅の巻 篇:前付 よみ(新仮名遣い):
章:総説 よみ(新仮名遣い):そうせつ 通し章番号:
口述日:1933(昭和8)年11月03日(旧09月16日) 口述場所:水明閣 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1934(昭和9)年2月3日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
太虚の中、⦿(ス)の言玉が鳴り鳴りて、皇神国(すめらみくに)と皇(すめらぎ)の極限を成就した。
この極限の⦿(ス)を明らかに知ろうとするなら、
朝夕、斎戒沐浴して身を屈して謹慎し、
智慧証覚を満天に満たし、
智慧の力によって至大天球をひと呑みにし、
それを腹の中に収めて真空之定(ヲヒ)に入り、
そして三日三夜の間観察し、
三日三夜の間空中の言を聞き、
三日三夜の間空気を嗅ぎ、
そうして精神を練り鍛える。
すると、愚者でもそれ相応の智慧の光をえることができる。その智慧正覚の光をもとにすれば、⦿(ス)のいわれを聞いて理解することができる。
撒霧(さぎり)に撒霧った状態の⦿(ス)が、一極に集まりきって、これ以上ないくらい大きく力充ちて安定しているときに、その両極に、自然と対照力(タタノチカラ)が起こった。
これが、天之峯火夫の神が、もろ手を差し出して対照にとなった形である。億々兆々万里の距離を、両手で貫き保っている、ということである。
同時に、北と南の両極端にもこの対照力が起こり、突き通るような勢いで、四方八方あらゆる方向の両極端に、同じ対照力が起こり、⦿(ス)の外面は、対照力で張り詰めた。
このとき初めて、球の形が現れた。タマの二声の霊は、対照力がすべてに張り詰めて成り定まった、という意味である。
この至大天球中に張り詰めた、数限りない対照力は、その中間(ナカゴ)を、極微点(コゴコ)の連珠糸(サヌキ)で掛け貫き保っている。これを言い表して、対照(タ)、掛貫力(カ)、全く張り詰め玉と成る(マ)、という。
この至大天球は、極めて微小な点であり、珠を連ねる糸でつながった「神霊分子」を充実させて、活動の機関とし、活気臨々として活きている。この状態を、神霊活機臨々(ガ)と言うのである。
また、それが膨張してこれ以上ないくらいに広がった様を、至大凞々(ハ)と言う。
また、その造化の仕組みが運行循環している様を表して、循環運行(ラ)と言う。
だから、タカマガハラという六言の神霊のしくみを明らかに解き明かすと、天地の始まりの秩序を親しく目撃したようで、それを聞いた人の心の中は確乎として愉快に感得するようになる。
このように、球の形が備わるときは、その中心部に不動の力が備わって、自ずと定まる力と、一点に向かって引き締まる力が起こるのである。
至大天球が成り定まったとき、その内部は極微点(コゴコ)の連珠糸(サヌキ)がきちんと縒り合わされ、つらなって機糸よりもただしく組織された状態で現れつつ、広大に満ち満ちて安定した状態で充実し、神々霊々、活機臨々として極まっている。
この事実を十四声に縮めて、タカマガハラニカミツマリマス、と言うのである(至大天球之中(タカマガハラ)、神々霊々活機臨々兮極微点連珠糸(カミ)、充実実相而(ツマリ)、在矣(マス))。
続いて、⦿(ス)の大神、天之峯火夫の神の御神名の起源、御活動、御名義の略解。
ア:大本初頭の言霊があわられ出て、世界の中心となり、⦿(ス)の本質と生り出でた言霊。無にして有、天にして地である活用。
マ:全く備わり、一の位にある。一乃精体(アノイキミ)にして廻り囲む言霊。
ノ:天性のまま伸び延び、支障のない。産霊の言霊。
ミ:ミは霊にして体。玉となり、屈伸自在である。産霊の形をあらわす。モイの結晶点である言霊。
ネ:ネは声音。納まり極まり、根本にして一切を収める言霊。
ヒ:光り輝く。最初大本という意味であり、霊魂の本体である。太陽の元素となり、月の息となる言霊。
オ:興し助ける言霊、大気大成の活用がある。先天の気であり、億兆の分子を保ち、出入自在である、という意味。
これによって、天之峯火夫の神の御神格がどのようなものか、推測して知ることができる。その他、神々の御名からそのご活動を伺い知るためには、言霊学の知識でなければできないのである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-03-05 04:50:21 OBC :rm750002
愛善世界社版: 八幡書店版:第13輯 288頁 修補版: 校定版:3頁 普及版: 初版: ページ備考:
001 大虚中(たいきよちう)⦿()言霊(ことたま)()()りて、002(つひ)皇神国(すめらみくに)(すめらぎ)極元(きよくげん)成就(じやうじゆ)(たま)へり。003吾人(ごじん)()極元(きよくげん)⦿()(あきらか)()()むと(ほつ)する(とき)は、004朝夕(てうせき)斎戒(さいかい)沐浴(もくよく)して鞠躬(きくきう)謹慎(きんしん)しつつ、005可成(かせい)(てき)智慧(ちゑ)証覚(しようかく)満天(まんてん)豊満(ほうまん)せしめて、006智慧(ちゑ)(ちから)(もつ)至大(しだい)天球(てんきう)一呑(いちどん)し、007(もつ)(これ)腹中(ふくちう)(をさ)めて真空之定(ヲヒ)()り、008(しか)して(くわん)()(こと)三日(みつか)三夜(みよさ)009空中(くうちう)(げん)()(こと)三日(みつか)三夜(みよさ)010空気(くうき)()(こと)三日(みつか)三夜(みよさ)011(もつ)精神(せいしん)()(きた)(とき)は、012如何(いか)なる愚者(ぐしや)(いへど)応分(おうぶん)智慧(ちゑ)(くわう)()べし。013(その)智慧(ちゑ)証覚(しようかく)(くわう)資力(しりよく)として、014(もつ)⦿()(いは)れを()(こと)()べきなり。
015 ()撒霧(さぎり)撒霧(さぎり)たる⦿()()一極(いちきよく)純窒(つまりきり)て、016至大(しだい)浩々(かうかう)恒々(ごうごう)たるの(とき)(あた)りて、017(その)両極端(りやうきよくたん)(おい)自然(しぜん)()として対照力(タタノチカラ)(おこ)すなり。018()天之(あまの)峯火夫(みねひを)(かみ)雙手(もろて)(ひと)しく差出(さしだ)して対照(たいせう)(たま)(かたち)なり。019(まこと)億々(おくおく)兆々(てうてう)万里(ばんり)距離(きより)両掌(りやうて)(つらぬ)(たも)ちたるの(こころ)なり。020(これ)同時(どうじ)(きた)(みなみ)両極端(りやうきよくたん)にも()対照力(タタノチカラ)(おこ)りつつ、021衝々(しようしよう)六合(りくがふ)八角(はちかく)八荒(はつくわう)(みな)(ことごと)(その)両極端(りやうきよくたん)(ひと)しく()対照力(タタノチカラ)(おこ)して、022至大(しだい)浩々(かうかう)恒々(ごうごう)至大(しだい)気海(きかい)浩々(かうかう)外面(ぐわいめん)(まつた)対照力(タタノチカラ)にて()()むるなり。023(しか)して(この)(とき)(はじ)めて(たま)(かたち)(あら)はるる(なり)024(けだ)(たま)()二声(にせい)(こころ)は、025対照力(タタノチカラ)(まつた)()()めて()(さだ)まりたりと()ふの(こころ)なり。
026 ()()至大(しだい)天球(てんきう)(まつた)()()めたる億兆(おくてう)劫々(ごふごふ)(かず)(かぎ)りの対照力(タタノチカラ)は、027(みな)(ことごと)両々(りやうりやう)相対照(あひたいせう)して()中間(ナカゴ)極微点(コゴコ)連珠糸(サヌキ)にて()(つらぬ)(たも)()るなり。028()(こころ)(こゑ)(あら)はして「対照()」「掛貫力()」「全く張り詰め玉と成る()」といふなり。029()()至大(しだい)天球(てんきう)極微点(コゴコ)連珠糸(サヌキ)なる神霊(しんれい)分子(ぶんし)充実(じうじつ)して(もつ)機関(きくわん)とし、030活機(くわつき)臨々乎(りんりんこ)として()きて()(なり)031()(こころ)(しよう)して一言(いちごん)に「神霊活機臨々()」と()(なり)032()(その)膨脹焉(ばうちやうえん)として至大(しだい)凞々(きき)たる真相(しんさう)一言(いちごん)に「至大凞々()」と()(なり)033()(その)造化(ざうくわ)()運行(うんかう)循環(じゆんくわん)しつつ()(こころ)(しよう)して一言(いちごん)に「循環運行()」と()(なり)034(ゆゑ)()のタカマガハラと()六言(ろくげん)神霊機(しんれいき)(あきらか)()()かす(とき)は、035天地(てんち)開闢(かいびやく)秩序(ちつじよ)(した)しく目撃(もくげき)したる(ごと)()(もの)心中(しんちう)確乎(かくこ)として愉快(ゆくわい)感得(かんとく)するに(いた)るべし。036嗚呼(ああ)言霊(ことたま)(さちは)(くに)037言霊(ことたま)()(わた)(くに)038言霊(ことたま)()くる(くに)よ。039()(かく)(ごと)(たま)(かたち)(そな)はる(とき)は、040(その)中心部(ちうしんぶ)不動力(ふどうりよく)(そな)はり、041自定力(じていりよく)約力(やくりよく)(おこ)(きた)るなり。
042 ()()至大(しだい)天球(てんきう)()(さだ)まりて、043(その)内部(ないぶ)極微点(コゴコ)連珠糸(サヌキ)綸々(りんりん)として比々(ひひ)聊々(れんれん)(まこと)(まさ)しく織機(はたいと)よりも真整(まただ)しく組織(そしき)実相(じつさう)しつつ、044浩々(かうかう)湛々(たんたん)恒々(ごうごう)として充実(じうじつ)しつつ、045神々(しんしん)霊々(れいれい)活機(くわつき)臨々(りんりん)として極乎(きよくこ)たる(なり)046()事実(じじつ)(わづか)十四声(じふしせい)約示(つづめ)て、047タカマガハラニカミツマリマスと()(なり)048()十四声(じふしせい)意義(いぎ)は、049至大天球之中(タカマガハラ)」に「神々霊々活機臨々兮()極微点連珠糸()」「充実実相而(ツマリ)」「在矣(マス)」と()(なり)050(ゆゑ)()十四声(じふしせい)言霊(ことたま)詳細(しやうさい)説明(せつめい)する(とき)は、051義理(ぎり)判然(はんぜん)として(まこと)愉快(ゆくわい)(きは)まり()きなり。
052 天祥(てんしやう)地瑞(ちずゐ)第三(だいさん)(くわん)(とら)(まき)口述(こうじゆつ)初頭(しよとう)(あた)りて、053吾人(ごじん)(ここ)⦿()大神(おほかみ)天之(あまの)峯火夫(みねひを)(かみ)()神名(しんめい)起原(きげん)()活動(くわつどう)()名義(めいぎ)(つい)略解(りやくかい)(こころ)み、054読者(どくしや)参考(さんかう)()せむとするなり。
 
055天之峯火夫の神 アマノミネヒオ
 
056大本(たいほん)初頭(しよとう)言霊(ことたま)(あら)はれ()で、057()中心(ちうしん)となり⦿()本質(ほんしつ)()()づる言霊(ことたま)なり。058(また)()にして(いう)なり、059(てん)にして()なりの言霊(ことたま)活用(くわつよう)なり。
060(まつた)(そな)はりて()「一」は、昭和9年発行の初版ではフリガナが無いが、昭和59年発行の八版では「いち」とフリガナが付いている。しかしこれは次の「一之精体(アノイキミ)の「一」と同様に、数字の一ではなく、水茎文字のアである。形が似ているため、編者が間違ったのであろう。霊界物語ネットでは間違わないように「ア」とフリガナを付けた。(くらゐ)(あた)り、061()()精体(イキミ)にして(まは)(かこ)言霊(ことたま)なり。
062天賦(てんぷ)(まま)()()支障(ししやう)()く、063産霊(むすび)言霊(ことたま)なり。
064()にして(また)()なり、065(たま)となり、066屈伸(くつしん)自在(じざい)なり、067産霊(むすび)(かたち)(あら)はし、068モイの結晶点(けつしやうてん)なる言霊(ことたま)なり。
069声音()にして(をさ)まり(きは)まり、070根本(こんぼん)にして一切(いつさい)(をさ)むる言霊(ことたま)なり。
071(ひか)(かがや)き、072最初(さいしよ)大本(たいほん)()にして、073霊魂(れいこん)本体(ほんたい)なり。074太陽(たいやう)元素(げんそ)となり、075(つき)(いき)となる言霊(ことたま)なり。
076(おこ)(たす)くる言霊(ことたま)にして大気(たいき)大成(たいせい)活用(はたらき)あり。077先天(せんてん)()にして億兆(おくてう)分子(ぶんし)(たも)出入(しゆつにふ)自在(じざい)なる()なり。
078 (これ)()りて、079天之(あまの)峯火夫(みねひを)(かみ)如何(いか)なる神格(しんかく)具有(ぐいう)(たま)ふかを推知(すゐち)すべきなり。080その()神々(かみがみ)御名(みな)によりその()活動(くわつどう)情態(じやうたい)(うかが)()るには、081(いづ)れも言霊学(ことたまがく)知識(ちしき)()らざるべからず。
082 吾人(ごじん)今後(こんご)物語(ものがたり)(おい)て、083()()ぎに言霊学(ことたまがく)大要(たいえう)(しめ)さむとするなり。
 
084   昭和八年十一月一日 旧九月十四日
085於水明閣 口述者識
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