霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二章 言霊(ことたま)(ひかり)〔一八九六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅の巻 篇:第1篇 玉野神業 よみ(新仮名遣い):たまのしんぎょう
章:第2章 言霊の光 よみ(新仮名遣い):ことたまのひかり 通し章番号:1896
口述日:1933(昭和8)年11月03日(旧09月16日) 口述場所:水明閣 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1934(昭和9)年2月3日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
紫微天界は、スの言霊の水火(いき)によって鳴り出でたがゆえに、一切のものがわかわかしくやわらかく、神はまた幽の幽にまし、意思想念の世界である。
軽く清いものは高く上って天となり、重く濁ったものは、降って地となる。
この真理によって、紫微天界は五十六億七千万年の後、修理固成の神業が完成するとともに、重さを増して行き、次第に位置を大空中の低い場所に変えた。
われわれの地球こそ、紫微天界のやや完成したものであると理解するべきである。
たとえば、紫微天界の山はほとんど気体であり、柔らかく膨れて伸び広がったものである。国土生み、神生みの神業も、柔らかい気体の世界を物質の世界に修理固成するまでには五十六億七千万年かかった、ということである。紫微天界の神々の活動は、無始無終、連続して止まらない。
神代では、情動も起こってはたちまち消え去る、極めて淡白なものであった。しかし、世が下るにつれて、人情が濃厚・執拗になってきた。そこで、愛・恋の乱れや争闘が起こってくるようになった。
これが、主の大神が天之道立の神に、世の混乱を防ぐよう教え導き、乱れ行く世を正しく建てるように方策を授けた理由である。
神代の神人は、気体であったので、柔らかい地上を歩いても何の支障もなかった。国土の修理固成が進んで硬度を増すにしたがい、神々も体重を増し、ついに人となって地上に安住するようになったのである。
このように主の大神をはじめ、神々の努力の結果完成した地上に人と生まれ、安住できる恵みと徳は、とうてい書き尽くせるものではない。
われわれは、主の大神がお住まいになる紫微天界が完成期に近づいた地球の中心、葦原の中つ国である日の本に生まれた。万世一系の皇神国(すめらみくに)の天皇(すめらぎ)に仕え、神の宮居となり、神の子となって仕える幸福は、三千大千世界の宇宙をみても、到底求めても得られないほどの仁恵に浴しているのである。
だから、我が皇神国に生まれた大御民(おほみたから)は、海外の諸国よりも特に、敬神・尊皇・報国の誠を披露して恵みと徳に報いなければならないのである。
紫微天界が完成した神国であるので、わが国を「皇神国(すめらみくに)」と言い、その君を「天皇(すめらぎ)」と言うのである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm7502
愛善世界社版: 八幡書店版:第13輯 298頁 修補版: 校定版:37頁 普及版: 初版: ページ備考:
派生[?]この文献を底本として書かれたと思われる文献です。[×閉じる]出口王仁三郎全集 > 第一巻 皇道編 > 第八篇 瑞祥 > 第八章 言霊の光
001 (そもそも)紫微(しび)天界(てんかい)はスの言霊(ことたま)水火(いき)によりて()()でませるが(ゆゑ)に、002天地(てんち)万有(ばんいう)一切(いつさい)のものいづれも稚々(わかわか)しく、003(やはらか)く、004現在(げんざい)地球(ちきう)(ごと)山川(さんせん)草木(さうもく)修理(しうり)固成(こせい)(ゐき)(たつ)()らず、005(かみ)また(いう)(いう)にましまし、006意志(いし)想念(さうねん)世界(せかい)なれば、007到底(たうてい)現代人(げんだいじん)想像(さうざう)(およ)ばざる(ほど)なり。008清軽(せいけい)なるものは(たか)(のぼ)りて(てん)となり、009重濁(ぢうだく)なるものは(くだ)りて()となる。010これの真理(しんり)によりて紫微(しび)天界(てんかい)五十六(ごじふろく)(おく)七千万(しちせんまん)(ねん)(のち)011修理(しうり)固成(こせい)神業(しんげふ)完成(くわんせい)すると(とも)に、012(その)重量(ぢうりやう)()し、013次第(しだい)々々(しだい)位置(ゐち)大空中(たいくうちう)低処(ていしよ)(へん)ずるに(いた)りたれば、014(わが)地球(ちきう)こそ、015紫微(しび)天界(てんかい)のやや完成(くわんせい)したるものと()るべし。
016 紫微(しび)天界(てんかい)()ける数万丈(すうまんぢやう)山岳(さんがく)(いへど)(ほとん)気体(きたい)なれば、017(やはら)かく(ふく)れあがり、018()びひろごりたるもの、019次第(しだい)々々(しだい)収縮(しうしゆく)作用(さよう)(おこ)し、020最高(さいかう)二万(にまん)数千(すうせん)(じやく)山岳(さんがく)(とど)むるに(いた)りたるなり。021紫微(しび)天界(てんかい)()ける国土生(くにう)み、022神生(かみう)みの神業(みわざ)も、023この(やはら)かき一切(いつさい)気体界(きたいかい)物質界(ぶつしつかい)修理(しうり)固成(こせい)する(まで)年処(ねんしよ)は、024五十六(ごじふろく)(おく)七千万(しちせんまん)(ねん)(ひさ)しきを()たるなり。025(ゆゑ)紫微(しび)天界(てんかい)神々(かみがみ)()活動(くわつどう)は、026無始(むし)より無終(むしう)連続(れんぞく)して()(とき)なし。027(ゆゑ)神代(かみよ)()ける(あい)情動(じやうどう)も、028(また)現代人(げんだいじん)(ごと)濃厚(のうこう)執拗(しつえう)ならず、029()030(しよ)031()(おう)じて(あい)情動(じやうどう)(おこ)り、032(たちま)消散(せうさん)して(あと)なき(きは)めて淡泊(たんぱく)なる情動(じやうどう)なりしなり。033(しか)しながら()()()(くだ)るに(したが)ひて、034山川(さんせん)草木(さうもく)()硬度(かうど)()し、035人情(にんじやう)(また)濃厚(のうこう)執拗(しつえう)となりて、036(つひ)には愛恋(あいれん)(みだ)れ、037争闘(さうとう)(おこ)すに(いた)れるも自然(しぜん)結果(けつくわ)()むを()ざる(こと)()ふべし。038(ゆゑ)()大神(おほかみ)紫微(しび)天界(てんかい)最初(さいしよ)にあたり、039天之(あめの)道立(みちたつ)(かみ)をして、040()混乱(こんらん)(ふせ)ぐべく、041天津(あまつ)真言(まこと)(みち)天地(てんち)万有(ばんいう)永遠(えいゑん)無窮(むきう)(をし)(みちび)(たま)ひ、042(みだ)れゆく()建正(けんせい)すべく経綸(けいりん)されたるは(ふか)神慮(しんりよ)のおはします(こと)なり。
043 紫微(しび)天界(てんかい)()ける山川(さんせん)大地(だいち)は、044浮脂(うきあぶら)のごとく(ただよ)へるを(もつ)て、045現代人(げんだいじん)(ごと)重濁(ぢうだく)なる()をもつては、046(ほと)んど空中(くうちう)()(ごと)く、047水上(すゐじやう)(あゆ)むが(ごと)く、048如何(いかん)ともすべからざれども、049神代(かみよ)神人(しんじん)気体(きたい)にましませば、050浮脂(うきあぶら)のごとき(やはら)かき地上(ちじやう)(あゆ)みて(なん)支障(ししやう)なく、051(あだか)現代人(げんだいじん)現界(げんかい)地上(ちじやう)(あゆ)むと(こと)なるところなきなり。052国土(くに)修理(しうり)固成(こせい)なりて硬度(かうど)()すに(したが)ひ、053神々(かみがみ)(また)体重(たいぢう)増加(ぞうか)し、054(つひ)には(ひと)となりて地上(ちじやう)安住(あんぢう)するに(いた)りたるなり。055(わが)地球(ちきう)今日(こんにち)(ごと)確固(かくこ)不動(ふどう)修理(しうり)固成(こせい)さるるまでは、056五十六(ごじふろく)(おく)七千万(しちせんまん)(ねん)年処(ねんしよ)()たるを(おも)へば、057神界(しんかい)経綸(けいりん)幽遠(いうゑん)なるに畏敬(ゐけい)(ねん)をはらはざるべからざるなり。
058 ()くの(ごと)()大神(おほかみ)(はじ)め、059種々(しゆじゆ)(かみ)(たち)努力(どりよく)結果(けつくわ)完成(くわんせい)したる地上(ちじやう)(ひと)(うま)れ、060安住(あんぢう)せしめらるる(その)広慈(くわうじ)大徳(だいとく)到底(たうてい)筆紙(ひつし)(つく)すべき(かぎ)りに(あら)ず。061(いは)んや全地(ぜんち)中心(ちうしん)にして四季(しき)順序(じゆんじよ)調和(てうわ)したる中津国(なかつくに)(せい)()けたる人生(じんせい)(おい)てをや。062我々(われわれ)()大神(おほかみ)(すま)はせ(たま)ひし紫微(しび)天界(てんかい)完成期(くわんせいき)(ちか)づける地球(ちきう)中心(ちうしん)葦原(あしはら)中津国(なかつくに)なる()(もと)(うま)れ、063万世(ばんせい)一系(いつけい)皇神国(すめらみくに)天皇(すめらぎ)(つか)へまつりて、064(かみ)宮居(みやゐ)となり、065(かみ)()となりて(つか)へまつる幸福(かうふく)は、066三千(さんぜん)大千(だいせん)世界(せかい)宇宙(うちう)世界中(せかいぢう)到底(たうてい)(もと)()べからざる仁恵(じんけい)(よく)せるものと()るべし。067(ゆゑ)(わが)皇神国(すめらみくに)(うま)れたる大御民(おほみたから)は、068海外(かいぐわい)諸国(しよこく)()して(とく)敬神(けいしん)尊皇(そんのう)報国(はうこく)至誠(しせい)披瀝(ひれき)し、069(その)大慈(だいじ)洪徳(こうとく)(むく)いまつらずむばあるべからず。070紫微(しび)天界(てんかい)完成(くわんせい)したる神国(みくに)なるが(ゆゑ)に、071我国(わがくに)皇神国(すめらみくに)(とな)へ、072()(きみ)天皇(すめらぎ)(まを)(たてまつ)るなり。
073ためしなき(この)神国(かみくに)(ひと)(うま)
074(きよ)身魂(みたま)(にご)すべきかは
075久方(ひさかた)天津(あまつ)皇国(みくに)()みませし
076(かみ)御稜威(みいづ)(ゆめ)(わす)れそ
077言霊(ことたま)水火(いき)()()(かた)まりて
078この(うるは)しき天地(あめつち)()れり
079智者学者(ものしりびと)数多(あまた)あれども天界(かみくに)
080なり()()めたる真相(まこと)()らずも
081()(かみ)(めぐみ)(おも)へば()(うへ)
082()むもつつしみの(こころ)()くなり
083神々(かみがみ)(めぐみ)()らず()(なか)
084はかなみ(おも)(おろ)かなる(ひと)
085愛善(あいぜん)(ひかり)にみつる(かみ)(くに)
086火宅(くわたく)とをしへし曲津(まがつ)(のり)かな
087現世(うつしよ)(また)幽界(かくりよ)()(かみ)
088領有(うしは)ぎたまふ国土(くに)()らずや
089久方(ひさかた)(あめ)より(くだ)りて中津国(なかつくに)
090永久(とは)知召(しろしめ)()(かみ)御子(みこ)
091葦原(あしはら)(くに)なり()でし遠因(ゑんいん)
092(おも)ひて敬神(けいしん)尊皇(そんのう)(つく)せよ
093言霊(ことたま)()ける活用(はたらき)白雲(しらくも)
094(そら)(まよ)へる学者(ものしり)あはれ
095もろもろの(まな)びあれども言霊(ことたま)
096真言(まこと)(まな)(さと)れるはなし
097()(なか)(まな)びは数多(あまた)ありながら
098学王学(がくわうがく)言霊(ことたま)()らずも
099言霊(ことたま)(まな)びは(すべ)ての(もとゐ)なり
100(その)()(まな)びは(すゑ)なりにけり
101根本(こんぽん)(さと)らず(すゑ)(まな)びのみ
102(さか)ゆる(この)()(わざはひ)なるかな
103()(なか)一切(いつさい)万事(ばんじ)言霊(ことたま)
104(ひかり)によりて解決(かいけつ)するなり
105言霊(ことたま)真言(まこと)(みち)()らずして
106(この)神国(かみくに)(をさ)まるべきやは
107(われ)(いま)(かみ)()さしの言霊(ことたま)
108(まな)びに真道(まみち)()かむとするなり
109皇神国(すめらみくに)大本(たいほん)()るは言霊(ことたま)
110()ける(まな)びによるの(ほか)なし
111昭和八・一一・三 旧九・一六 於水明閣 加藤明子謹録)
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5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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