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第78巻(巳の巻)
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第46巻(酉の巻)
序文
総説
第1篇 仕組の縺糸
01 榛並樹
〔1211〕
02 慰労会
〔1212〕
03 噛言
〔1213〕
04 沸騰
〔1214〕
05 菊の薫
〔1215〕
06 千代心
〔1216〕
07 妻難
〔1217〕
第2篇 狐運怪会
08 黒狐
〔1218〕
09 文明
〔1219〕
10 唖狐外れ
〔1220〕
11 変化神
〔1221〕
12 怪段
〔1222〕
13 通夜話
〔1223〕
第3篇 神明照赫
14 打合せ
〔1224〕
15 黎明
〔1225〕
16 想曖
〔1226〕
17 惟神の道
〔1227〕
18 エンゼル
〔1228〕
第4篇 謎の黄板
19 怪しの森
〔1229〕
20 金の力
〔1230〕
21 民の虎声
〔1231〕
22 五三嵐
〔1232〕
23 黄金華
〔1233〕
余白歌
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> 第2篇 狐運怪会 > 第11章 変化神
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第一一章
変化神
(
へぐれがみ
)
〔一二二一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第46巻 舎身活躍 酉の巻
篇:
第2篇 狐運怪会
よみ(新仮名遣い):
こうんかいかい
章:
第11章 変化神
よみ(新仮名遣い):
へぐれがみ
通し章番号:
1221
口述日:
1922(大正11)年12月15日(旧10月27日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年9月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
万公は変化神社にて一人、ウラナイ教のようなおかしな神々を信じる信者たちを馬鹿にし、自分の精神は立派だから狐にだまされないのだと一人思いにふけっていた。
そこへお菊がやってきて、蠑螈別が大金を持って戻ってきたから、酔いつぶしてその金をひったくり、万公と駆け落ちするために逃げてきたのだという。
万公は、自分は治国別について月の国へ行く神命を帯びているのだと断るが、お菊にせまられるとあっさりと気を替えてしまい、一緒に駆け落ちすることになった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-03-14 19:29:14
OBC :
rm4611
愛善世界社版:
145頁
八幡書店版:
第8輯 410頁
修補版:
校定版:
152頁
普及版:
58頁
初版:
ページ備考:
001
万公
(
まんこう
)
『アク
公
(
こう
)
さまが
演台
(
えんだい
)
に
002
登
(
のぼ
)
るや
否
(
いな
)
や
小北山
(
こぎたやま
)
003
変化
(
へぐれ
)
神社
(
じんしや
)
の
種
(
たね
)
あかし
004
怯
(
お
)
めず
臆
(
おく
)
せず
滔々
(
たうたう
)
と
005
数多
(
あまた
)
の
信者
(
しんじや
)
の
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
で
006
喋
(
しやべ
)
り
立
(
た
)
てたが
仇
(
あだ
)
となり
007
上
(
うへ
)
を
下
(
した
)
へと
大騒動
(
おほさうどう
)
008
乱痴気
(
らんちき
)
騒
(
さわ
)
ぎが
始
(
はじ
)
まりて
009
五六七
(
みろく
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
生宮
(
いきみや
)
と
010
自
(
みづか
)
ら
信
(
しん
)
じ
人
(
ひと
)
も
亦
(
また
)
011
許
(
ゆる
)
して
居
(
ゐ
)
たる
竹公
(
たけこう
)
が
012
獅子
(
しし
)
奮迅
(
ふんじん
)
の
勢
(
いきほひ
)
で
013
攻
(
せ
)
めかけ
来
(
きた
)
るをアク
公
(
こう
)
が
[
※
「攻めかけ来るをアク公が」の「を」は、初版には有るが、三版以降は無い。「を」が有った方が意味的には正しくなる。オニペディアの「第46巻の諸本相違点」を参照。
]
014
タクを
犠牲
(
ぎせい
)
に
立
(
た
)
てながら
015
敏
(
さと
)
くも
其
(
その
)
場
(
ば
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
づる
016
此
(
この
)
時
(
とき
)
万公
(
まんこう
)
は
只
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
017
ヘグレ
神社
(
じんしや
)
を
一々
(
いちいち
)
に
018
調
(
しら
)
べて
廻
(
まは
)
り
頂上
(
ちやうじやう
)
の
019
月
(
つき
)
の
大神
(
おほかみ
)
日
(
ひ
)
の
御神
(
みかみ
)
020
社
(
やしろ
)
の
前
(
まへ
)
に
突
(
つ
)
つ
立
(
た
)
つて
021
蠑螈別
(
いもりわけ
)
が
奴狐
(
どぎつね
)
に
022
つままれよつてこんな
神
(
かみ
)
023
勿体
(
もつたい
)
らしくも
祀
(
まつ
)
りこみ
024
馬鹿
(
ばか
)
を
尽
(
つく
)
すも
程
(
ほど
)
がある
025
狐
(
きつね
)
狸
(
たぬき
)
に
騙
(
だま
)
されて
026
出
(
で
)
て
来
(
く
)
る
信者
(
しんじや
)
の
顔
(
かほ
)
見
(
み
)
れば
027
一人
(
ひとり
)
も
碌
(
ろく
)
な
奴
(
やつ
)
はない
028
目玉
(
めだま
)
の
一
(
ひと
)
つ
無
(
な
)
い
奴
(
やつ
)
や
029
聾
(
つんぼ
)
に
躄
(
ゐざり
)
、
肺病
(
はいびやう
)
やみ
030
横根
(
よこね
)
、
疳瘡
(
かんさう
)
、
骨
(
ほね
)
うづき
031
陰睾
(
いんきん
)
、
田虫
(
たむし
)
で
苦
(
くる
)
しんだ
032
ガラクタ
人間
(
にんげん
)
蜘蛛
(
くも
)
の
子
(
こ
)
が
033
孵化
(
かへ
)
つたやうにウヨウヨと
034
此
(
この
)
世
(
よ
)
で
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
たぬ
奴
(
やつ
)
035
固
(
かた
)
まり
居
(
ゐ
)
るこそ
可笑
(
をか
)
しけれ
036
それ
故
(
ゆゑ
)
こんなガラクタの
037
お
宮
(
みや
)
を
立
(
た
)
てて
古狐
(
ふるぎつね
)
038
八畳敷
(
はちでふじき
)
の
古狸
(
ふるだぬき
)
039
厳
(
いか
)
めしさうな
名
(
な
)
をつけて
040
末代
(
まつだい
)
日
(
ひ
)
の
王天
(
わうてん
)
の
神
(
かみ
)
041
上義
(
じやうぎ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
常世姫
(
とこよひめ
)
042
大将軍
(
だいしやうぐん
)
と
斎
(
いは
)
ひこめ
043
祀
(
まつ
)
つて
居
(
ゐ
)
やがる
馬鹿
(
ばか
)
らしさ
044
闇
(
やみ
)
の
世界
(
せかい
)
と
云
(
い
)
ひながら
045
これ
程
(
ほど
)
阿呆
(
あはう
)
が
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
046
沢山
(
たくさん
)
居
(
ゐ
)
るとは
知
(
し
)
らなんだ
047
さアこれからはこれからは
048
松彦
(
まつひこ
)
さまや
松姫
(
まつひめ
)
が
049
被
(
かぶ
)
つて
居
(
を
)
つた
猫
(
ねこ
)
の
皮
(
かは
)
050
すつぱり
脱
(
ぬ
)
いで
曲神
(
まがかみ
)
の
051
素性
(
すじやう
)
を
露
(
あら
)
はし
諸人
(
もろびと
)
の
052
眼
(
まなこ
)
をさましやるならば
053
如何
(
いか
)
に
驚
(
おどろ
)
く
事
(
こと
)
だらう
054
この
万公
(
まんこう
)
は
精神
(
せいしん
)
が
055
確
(
しつか
)
りして
居
(
ゐ
)
る
其
(
その
)
お
蔭
(
かげ
)
056
狐
(
きつね
)
狸
(
たぬき
)
の
曲神
(
まがかみ
)
に
057
騙
(
だま
)
されないのが
不思議
(
ふしぎ
)
だよ
058
世界
(
せかい
)
の
奴
(
やつ
)
は
尊
(
たふと
)
きも
059
富
(
と
)
めるも
卑
(
ひく
)
きも
賤
(
いや
)
しきも
060
欲
(
よく
)
に
心
(
こころ
)
を
眩
(
くら
)
ませて
061
知
(
し
)
らず
知
(
し
)
らずに
迷
(
まよ
)
ひ
込
(
こ
)
み
062
曲神
(
まがかみ
)
どもの
玩弄
(
もてあそび
)
に
063
されて
居
(
ゐ
)
るのが
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
ぢや
064
これを
思
(
おも
)
へば
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
065
早
(
はや
)
く
三五教
(
あななひけう
)
をして
066
暗
(
くら
)
き
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
光
(
ひかり
)
とし
067
暗夜
(
やみよ
)
を
照
(
て
)
らして
救
(
すく
)
はねば
068
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
は
忽
(
たちま
)
ちに
069
荒野
(
あらの
)
ケ
原
(
はら
)
と
変
(
かは
)
るだらう
070
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
071
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
坐
(
ま
)
しませよ』
072
かかる
所
(
ところ
)
へお
菊
(
きく
)
はスタスタ
登
(
のぼ
)
つて
来
(
き
)
た。
073
お
菊
(
きく
)
『もし
万公
(
まんこう
)
さま、
074
私
(
わたし
)
最前
(
さいぜん
)
からどれだけ
探
(
さが
)
したか
知
(
し
)
れないのよ。
075
こんな
寒
(
さむ
)
い
所
(
ところ
)
に
一人
(
ひとり
)
何
(
なに
)
してゐらしたの』
076
万公
(
まんこう
)
『お
前
(
まへ
)
には
肱鉄
(
ひぢてつ
)
を
かま
され
竹公
(
たけこう
)
さまには
怒
(
おこ
)
られ、
077
身
(
み
)
を
置
(
お
)
く
所
(
ところ
)
がないので、
078
ユラリ
彦
(
ひこ
)
さまのお
宮
(
みや
)
の
前
(
まへ
)
まで
避難
(
ひなん
)
のためにやつて
来
(
き
)
たのだ。
079
お
前
(
まへ
)
は
又
(
また
)
、
080
こんな
強
(
きつ
)
い
山
(
やま
)
をどうして
一人
(
ひとり
)
登
(
のぼ
)
つて
来
(
き
)
たのだ』
081
お菊
『
私
(
わたし
)
だつて
足
(
あし
)
がありますわ。
082
況
(
ま
)
してスヰートハートした
万公
(
まんこう
)
さまがゐらつしやるのだもの、
083
思
(
おも
)
ひの
外
(
ほか
)
足
(
あし
)
が
軽
(
かる
)
くて
知
(
し
)
らぬ
間
(
ま
)
に
此処
(
ここ
)
に
登
(
のぼ
)
つて
来
(
き
)
たのよ』
084
万公
『
馬鹿
(
ばか
)
にするない、
085
年端
(
としは
)
も
行
(
ゆ
)
かないのに
男
(
をとこ
)
に
調戯
(
からか
)
ふと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
があるものか。
086
随分
(
ずゐぶん
)
酷
(
ひど
)
い
目
(
め
)
に
会
(
あ
)
はしたねえ』
087
お菊
『そりや
極
(
きま
)
つた
事
(
こと
)
ですわ。
088
親
(
おや
)
の
前
(
まへ
)
や
人
(
ひと
)
さまの
前
(
まへ
)
で、
089
何程
(
なにほど
)
好
(
す
)
きだとて
好
(
す
)
きな
顔
(
かほ
)
が
出来
(
でき
)
ますか、
090
恥
(
はづ
)
かしいから
嫌
(
きら
)
ひだと
云
(
い
)
つたのよ』
091
万公
『それでも
昨夜
(
さくや
)
大変
(
たいへん
)
俺
(
おれ
)
に
恥
(
はぢ
)
をかかしたぢやないか。
092
あの
時
(
とき
)
こそ
誰
(
たれ
)
も
居
(
ゐ
)
なかつたのに、
093
ありや
余
(
あま
)
り
念
(
ねん
)
が
入
(
い
)
り
過
(
す
)
ぎるぢやないか』
094
お菊
『
何
(
なに
)
を
言
(
い
)
つてゐらつしやるの、
095
あの
時
(
とき
)
も
暗
(
くら
)
がりに、
096
アク、
097
テク、
098
タクさまが
隠
(
かく
)
れて、
099
私
(
わたし
)
と
貴方
(
あなた
)
との
立
(
た
)
ち
話
(
ばなし
)
を
聞
(
き
)
いて
居
(
ゐ
)
たぢやありませぬか。
100
それだから
私
(
わたし
)
あんな
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
つたのよ』
101
万公
『
成程
(
なるほど
)
さうだつたな、
102
お
前
(
まへ
)
は
随分
(
ずゐぶん
)
細
(
こま
)
かいとこへ
気
(
き
)
がつくな』
103
お菊
『そらさうですとも、
104
前後
(
あとさき
)
に
気
(
き
)
をつけにや
人
(
ひと
)
に
発見
(
はつけん
)
されては
大変
(
たいへん
)
ですもの』
105
万公
『
発見
(
はつけん
)
されてもよいぢやないか、
106
何
(
いづ
)
れ
夫婦
(
ふうふ
)
になるのぢやもの』
107
お菊
『それだつて、
108
野合
(
どれあひ
)
夫婦
(
ふうふ
)
なんか
云
(
い
)
はれては
末代
(
まつだい
)
の
恥
(
はぢ
)
だわ』
109
万公
『それなら、
110
何故
(
なぜ
)
こんな
処
(
ところ
)
へ
来
(
き
)
たのだ。
111
夜分
(
やぶん
)
なら
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も、
112
誰
(
たれ
)
が
見
(
み
)
とるか
分
(
わか
)
らぬぢやないか』
113
お菊
『
夜分
(
やぶん
)
なら
疑
(
うたが
)
はれても
仕方
(
しかた
)
がないが、
114
昼
(
ひる
)
の
最中
(
もなか
)
だもの、
115
誰
(
たれ
)
が
怪
(
あや
)
しみませう。
116
却
(
かへ
)
つて
物事
(
ものごと
)
は
秘密
(
ひみつ
)
にすると
人
(
ひと
)
に
感
(
かん
)
づかれるものですよ。
117
此処
(
ここ
)
なら
何
(
なに
)
しとつたて
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だわ』
118
万公
『エヘヽヽヽ、
119
オイお
菊
(
きく
)
、
120
お
前
(
まへ
)
は
小
(
ちひ
)
さい
時
(
とき
)
から
可愛
(
かあい
)
い
奴
(
やつ
)
だと
思
(
おも
)
うて
居
(
ゐ
)
たが、
121
ほんとに
可愛
(
かあい
)
いものぢやな、
122
それ
程
(
ほど
)
私
(
わし
)
を
思
(
おも
)
うて
呉
(
く
)
れてるのか』
123
お菊
『
極
(
きま
)
つた
事
(
こと
)
ですよ。
124
あれ
程
(
ほど
)
目許
(
めもと
)
で
知
(
し
)
らして
居
(
ゐ
)
るのに、
125
万
(
まん
)
さまは
一寸
(
ちよつと
)
も
気
(
き
)
がつかないのだもの、
126
ポンポン
怒
(
おこ
)
つて
居
(
ゐ
)
らつしやるのだから
本当
(
ほんたう
)
に
焦
(
じれ
)
つたかつたわ』
127
万公
『なんと
本当
(
ほんたう
)
に
分
(
わか
)
らぬものだな。
128
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
つたよ。
129
そこまで
念
(
ねん
)
が
入
(
はい
)
らなくては
恋愛
(
れんあい
)
の
趣味
(
しゆみ
)
がない、
130
併
(
しか
)
しお
寅
(
とら
)
さまが
承知
(
しようち
)
せなかつたらどうする
心算
(
つもり
)
だ』
131
お菊
『
何
(
いづ
)
れ
容易
(
ようい
)
に
承知
(
しようち
)
しては
呉
(
く
)
れますまいよ。
132
それだから
私
(
わたし
)
も
一
(
ひと
)
つ
考
(
かんが
)
へがあるのよ。
133
万
(
まん
)
さまはこんな
所
(
ところ
)
へ
来
(
き
)
て、
134
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
悪口
(
わるくち
)
ばかり
云
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
ましたでせう』
135
万公
『ウン、
136
余
(
あま
)
り
業腹
(
ごふはら
)
だから、
137
小口
(
こぐち
)
から
狐
(
きつね
)
の
神
(
かみ
)
に
引導
(
いんだう
)
を
渡
(
わた
)
してやつたのだ』
138
お菊
『そんな
悪戯
(
いたづら
)
せいでもよいに、
139
狐
(
きつね
)
が
怒
(
おこ
)
つて
魅
(
つま
)
んだらどうします』
140
万公
『ハヽヽヽヽ、
141
そんな
心配
(
しんぱい
)
して
呉
(
く
)
れるな、
142
狐
(
きつね
)
に
騙
(
だま
)
されるやうな
精神
(
せいしん
)
ぢやない。
143
狐
(
きつね
)
の
奴
(
やつ
)
、
144
俺
(
おれ
)
の
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ると
尾
(
を
)
を
巻
(
ま
)
いて
忽
(
たちま
)
ち
十
(
じふ
)
里
(
り
)
位
(
ぐらゐ
)
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
すのだから
大
(
たい
)
したものだよ』
145
お菊
『
時
(
とき
)
に
万
(
まん
)
さま、
146
喜
(
よろこ
)
んで
下
(
くだ
)
さい。
147
二十七万
(
にじふしちまん
)
両
(
りやう
)
の
金
(
かね
)
を
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れました』
148
万公
『そんな
金
(
かね
)
を
何
(
ど
)
うして
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れたのだ』
149
お
菊
(
きく
)
は
耳
(
みみ
)
に
口
(
くち
)
をあて、
150
お菊
『
今
(
いま
)
蠑螈別
(
いもりわけ
)
が
三十万
(
さんじふまん
)
両
(
りやう
)
の
金
(
かね
)
をもつて
野中
(
のなか
)
の
森
(
もり
)
から
帰
(
かへ
)
つてきたのよ。
151
そして
三万
(
さんまん
)
両
(
りやう
)
をお
母
(
か
)
アさまに
与
(
あた
)
へ、
152
二十七万
(
にじふしちまん
)
両
(
りやう
)
の
金
(
かね
)
をグヅと
懐
(
ふところ
)
に
入
(
い
)
れて
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
みだしたから、
153
私
(
わたし
)
が
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
まして
酔
(
よ
)
ひ
潰
(
つぶ
)
し、
154
二十七万
(
にじふしちまん
)
両
(
りやう
)
の
金
(
かね
)
を
引
(
ひ
)
つたくつて、
155
そつと
此処
(
ここ
)
まで
逃
(
に
)
げて
来
(
き
)
たのよ』
156
万公
『
女
(
をんな
)
に
似合
(
にあ
)
はぬ
豪胆者
(
がうたんもの
)
だな、
157
そんな
金
(
かね
)
何
(
なに
)
にするのだ』
158
お菊
『ホヽヽヽヽ、
159
この
金
(
かね
)
もつて
山越
(
やまご
)
しにお
前
(
まへ
)
と
私
(
わたし
)
と
駆落
(
かけおち
)
をする
積
(
つも
)
りで
逃
(
に
)
げて
来
(
き
)
たのよ。
160
サア
足
(
あし
)
のつかない
間
(
ま
)
にこの
山
(
やま
)
を
南
(
みなみ
)
に
渡
(
わた
)
つて
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
へ
逃
(
に
)
げようではありませぬか』
161
万公
『ヤアまア
待
(
ま
)
つて
呉
(
く
)
れ、
162
私
(
わし
)
は
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
命令
(
めいれい
)
で
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
へ
往
(
ゆ
)
く
者
(
もの
)
だが、
163
今
(
いま
)
は
治国別
(
はるくにわけ
)
さまのお
供
(
とも
)
してアーメニヤにゆくのだから、
164
其
(
その
)
間
(
あひだ
)
はお
前
(
まへ
)
と
一緒
(
いつしよ
)
に
居
(
ゐ
)
る
訳
(
わけ
)
にはいかない』
165
お菊
『これ
万
(
まん
)
さま、
166
好
(
い
)
い
加減
(
かげん
)
に
呆
(
とぼ
)
けて
置
(
お
)
きなさい。
167
それならお
前
(
まへ
)
はこのお
菊
(
きく
)
は
本当
(
ほんたう
)
に
可愛
(
かあい
)
いのぢやないのだな』
168
万公
『
可愛
(
かあい
)
くなうてかい』
169
お菊
『それなら
私
(
わたし
)
の
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
聞
(
き
)
いて
下
(
くだ
)
さいな』
170
万公
『ウン、
171
聞
(
き
)
くの
段
(
だん
)
ぢやないが、
172
御用
(
ごよう
)
の
済
(
す
)
むまで
待
(
ま
)
つて
呉
(
く
)
れ』
173
お菊
『エヽ
好
(
す
)
かぬたらしい、
174
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御用
(
ごよう
)
なんかどうでもよいぢやないか。
175
サアこれから
私
(
わたし
)
と
行
(
ゆ
)
きませう、
176
二十七万
(
にじふしちまん
)
両
(
りやう
)
の
金
(
かね
)
さへあれば、
177
どんな
立派
(
りつぱ
)
な
家
(
いへ
)
も
建
(
た
)
つし、
178
そんな
危
(
あぶ
)
ないバラモン
教
(
けう
)
を
征伐
(
せいばつ
)
するため、
179
宣伝使
(
せんでんし
)
のお
供
(
とも
)
して
野宿
(
のじゆく
)
したり、
180
乞食
(
こじき
)
のやうな
真似
(
まね
)
するよりも、
181
茲
(
ここ
)
は
一
(
ひと
)
つ
考
(
かんが
)
へ
所
(
どころ
)
だ。
182
サア
往
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さい、
183
頼
(
たの
)
みぢやから』
184
万公
『
困
(
こま
)
つたなア、
185
エヽ
仕方
(
しかた
)
がない、
186
自暴
(
やけ
)
だ、
187
それならお
前
(
まへ
)
と
手
(
て
)
に
手
(
て
)
を
取
(
と
)
つて
此
(
この
)
山越
(
やまご
)
しに
行
(
ゆ
)
かう』
188
お菊
『そりやまア
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
います、
189
よう
云
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さいました。
190
私
(
わたし
)
もあんな
やんちや
親
(
おや
)
にひつついて
居
(
ゐ
)
るのは
嫌
(
いや
)
だし、
191
こんな
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
所
(
ところ
)
へ
居
(
ゐ
)
るのは
猶
(
な
)
ほ
嫌
(
いや
)
だし、
192
兄様
(
にいさん
)
と
知
(
し
)
らぬ
他国
(
たこく
)
で
苦労
(
くらう
)
するのなら、
193
こんな
嬉
(
うれ
)
しい
事
(
こと
)
はないわ』
194
万公
『そんな
事
(
こと
)
言
(
い
)
つて
又
(
また
)
中途
(
ちうと
)
で
俺
(
おれ
)
を
放
(
ほ
)
かすやうな
事
(
こと
)
はすまいなア』
195
お菊
『
滅相
(
めつさう
)
な、
196
変
(
かは
)
り
易
(
やす
)
いは
男
(
をとこ
)
の
心
(
こころ
)
だから、
197
万
(
まん
)
さまこそ
心
(
こころ
)
を
変
(
か
)
へないやうにして
下
(
くだ
)
さい。
198
ねえ
貴方
(
あなた
)
、
199
私
(
わたし
)
好
(
す
)
きで
好
(
す
)
きで
仕方
(
しかた
)
がないわ』
200
万公
『エヘヽヽヽ』
201
と
涎
(
よだれ
)
を
繰
(
く
)
りながら、
202
万公
『サア、
203
それなら
松彦
(
まつひこ
)
さまや
五三公
(
いそこう
)
に
済
(
す
)
まないけれど、
204
二十七万
(
にじふしちまん
)
両
(
りやう
)
の
金
(
かね
)
を
有
(
も
)
つて
弥
(
いよいよ
)
高飛
(
たかと
)
びぢや』
205
お
菊
(
きく
)
は
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
を
伝
(
つた
)
ひながら、
206
万公
(
まんこう
)
の
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
ち
歌
(
うた
)
ひつつ
進
(
すす
)
んで
行
(
ゆ
)
く。
207
お菊
『
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
生
(
うま
)
れ
来
(
き
)
て
208
何
(
なに
)
楽
(
たの
)
しみに
人
(
ひと
)
は
生
(
い
)
く
209
浮世
(
うきよ
)
の
中
(
なか
)
の
楽
(
たのし
)
みは
210
酒
(
さけ
)
と
博奕
(
ばくち
)
と
色
(
いろ
)
ばかり
211
これに
越
(
こ
)
したる
楽
(
たのし
)
みは
212
人間界
(
にんげんかい
)
にはあらうまい
213
それに
治国別
(
はるくにわけ
)
さまは
214
窮屈
(
きうくつ
)
至極
(
しごく
)
の
三五
(
あななひ
)
の
215
教
(
をしへ
)
のお
道
(
みち
)
に
耽溺
(
たんでき
)
し
216
乞食
(
こじき
)
のやうにブラブラと
217
可愛
(
かあい
)
い
女房
(
にようばう
)
を
家
(
うち
)
におき
218
お
道
(
みち
)
のためとは
云
(
い
)
ひながら
219
そこらあたりをウロウロと
220
うろつき
歩
(
ある
)
くをかしさよ
221
万公
(
まんこう
)
さまも
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
222
教
(
をしへ
)
に
些
(
ちよ
)
つと
陥
(
はま
)
りこみ
223
河鹿
(
かじか
)
峠
(
たうげ
)
の
峻坂
(
しゆんばん
)
を
224
越
(
こ
)
えて
漸
(
やうや
)
く
小北山
(
こぎたやま
)
225
ウラナイ
教
(
けう
)
の
広間
(
ひろま
)
まで
226
やつて
来
(
き
)
たのは
面白
(
おもしろ
)
い
227
私
(
わたし
)
がいつも
恋
(
こ
)
ひ
慕
(
した
)
ふ
228
大事
(
だいじ
)
の
大事
(
だいじ
)
の
殿御
(
とのご
)
ぞや
229
何
(
なん
)
とか
工夫
(
くふう
)
を
廻
(
めぐ
)
らして
230
万公
(
まんこう
)
さまを
銜
(
くは
)
へ
込
(
こ
)
み
231
日頃
(
ひごろ
)
の
思
(
おも
)
ひを
達成
(
たつせい
)
し
232
知
(
し
)
らぬ
他国
(
たこく
)
で
水
(
みづ
)
入
(
い
)
らず
233
一
(
ひと
)
つ
苦労
(
くらう
)
をして
見
(
み
)
よと
234
思
(
おも
)
うて
居
(
ゐ
)
たらアラ
不思議
(
ふしぎ
)
235
一本橋
(
いつぽんばし
)
の
袂
(
たもと
)
にて
236
結
(
むす
)
びの
神
(
かみ
)
の
引
(
ひ
)
き
合
(
あは
)
せ
237
お
目
(
め
)
にかかつた
嬉
(
うれ
)
しさよ
238
さはさりながら
何
(
ど
)
うかして
239
母
(
はは
)
の
蓄
(
たくは
)
へおかれたる
240
一万
(
いちまん
)
両
(
りやう
)
のそのお
金
(
かね
)
241
盗
(
ぬす
)
み
出
(
いだ
)
して
万
(
まん
)
さまと
242
駆落
(
かけおち
)
するまで
親
(
おや
)
の
前
(
まへ
)
243
嫌
(
いや
)
な
男
(
をとこ
)
と
云
(
い
)
ひはつて
244
油断
(
ゆだん
)
をさして
目的
(
もくてき
)
を
245
達
(
たつ
)
せむものと
思
(
おも
)
ふ
中
(
うち
)
246
降
(
ふ
)
つて
湧
(
わ
)
いたる
儲
(
まう
)
けもの
247
蠑螈別
(
いもりわけ
)
が
沢山
(
たくさん
)
の
248
お
金
(
かね
)
をもつてニコニコと
249
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
るを
見
(
み
)
るにつけ
250
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
に
雀躍
(
こをど
)
りし
251
頻
(
しき
)
りに
酒
(
さけ
)
を
勧
(
すす
)
めつつ
252
思
(
おも
)
ふ
存分
(
ぞんぶん
)
酔
(
よ
)
ひ
潰
(
つぶ
)
し
253
内懐
(
うちぶところ
)
にしめ
込
(
こ
)
んだ
254
二十七万
(
にじふしちまん
)
両
(
りやう
)
の
金
(
かね
)
255
旨
(
うま
)
く
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れ
小北山
(
こぎたやま
)
256
頂上
(
ちやうじやう
)
の
宮
(
みや
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
257
登
(
のぼ
)
りて
見
(
み
)
れば
万
(
まん
)
さまが
258
たつた
一人
(
ひとり
)
で
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
る
259
こんな
結構
(
けつこう
)
な
事
(
こと
)
あろか
260
早速
(
さつそく
)
情約
(
じやうやく
)
締結
(
ていけつ
)
し
261
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
を
渡
(
わた
)
りつつ
262
吹
(
ふ
)
く
凩
(
こがらし
)
も
何
(
なん
)
のその
263
温
(
ぬく
)
いポツポに
勢
(
いきほひ
)
を
264
得
(
え
)
たる
嬉
(
うれ
)
しさ
恋人
(
こひびと
)
と
265
手
(
て
)
に
手
(
て
)
を
取
(
と
)
つて
何処
(
どこ
)
となく
266
逃
(
に
)
げ
往
(
ゆ
)
く
身
(
み
)
こそ
嬉
(
うれ
)
しけれ
267
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
268
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
坐
(
ま
)
しませよ』
269
(
大正一一・一二・一五
旧一〇・二七
加藤明子
録)
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