霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
目 次設 定
設定
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
話者名の追加表示 [?]セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。[×閉じる]
表示できる章
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
フォント

ルビの表示



アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注 [?][※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]


文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色 [?]底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。[×閉じる]
外字1の色 [?]この設定は現在使われておりません。[×閉じる]
外字2の色 [?]文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。[×閉じる]

  

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。


【新着情報】サブスクのお知らせ
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。

【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034  アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。

          

第一八章 エンゼル〔一二二八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第46巻 舎身活躍 酉の巻 篇:第3篇 神明照赫 よみ(新仮名遣い):しんめいしょうかく
章:第18章 エンゼル よみ(新仮名遣い):えんぜる 通し章番号:1228
口述日:1922(大正11)年12月16日(旧10月28日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年9月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
お寅と魔我彦が論戦する中へお千代がやってきた。お千代は二人の前に駆け上がり、もろ手を組んでウンとひと声三尺ばかり空中に飛び上がり、キチンと二人の前に端座した。お寅も魔我彦も威厳備わり優美なお千代の姿に思わず頭を下げ、両手をついてかしこまった。
お千代は自分はユラリ彦命であり、小北山の祭神の善悪正邪についての論戦に結論を与えるために天極紫微宮から降臨したとおごそかに宣旨した。
お千代にかかった天使は、小北山にまつった神は八衢にさまよい、または根底の国の醜神であると告げた。そして人は天地の司であるので、けがれた神も救うべきだと述べた。
天使はユラリ彦とはロッキー山の曲神であり、魔我彦を救うために自分はその神名を借りたにすぎないと述べ、小北山は罪や汚れを犯した曲の霊を祀っていると明かした。
魔我彦も天使の託宣に今までの信仰の過ちを悔い、自分の心の曲の仕業であると述べた。お寅は、自分の心の鬼に罪とがをきせてはならないと諭した。魔我彦はエンゼルの訓戒によって心の闇を晴らし、無限の歓喜を感得することを得た。魔我彦はエンゼルに向かってその神恩を感謝した。
魔我彦はこれからは一心に真の神様のために全力を注ぐ考えだと決意を述べた。天使は、神の力は広大無辺だから汝の力を加える余地は少しもない、ただ汝は天の良民として身につける一切のものを完全に照り輝かし、万一余裕があればこれを人に施せと諭した。
あくまで自分は人を救いたいと訴える魔我彦に対し、天使は世を救い人を救うは救世主の神業であると説いた。宣伝使は単に、神の有難きこと、尊きことを体得してこれを世人に宣べ伝えるのみであると教示した。
エンゼルの訓戒にお寅と魔我彦は歓喜の涙をしゃくりあげてうずくまっていた。あたりに芳香薫じ微妙の音楽が耳に入ると見る間に、エンゼルは元津御座に帰り給うた。お千代は元のあどけない少女に代わってしまった。
魔我彦は初めて前非を悔い、神の光に照らされ、松彦の指揮にしたがって小北山の祭神をひとところにあつめて厳粛な修祓式を行った。そして誠の神を鎮祭することを心から承認したのである。松彦を斎主とし、五三公を祓戸主とし、厳粛な遷座式に着手することとなった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-03-17 19:20:24 OBC :rm4618
愛善世界社版:220頁 八幡書店版:第8輯 437頁 修補版: 校定版:231頁 普及版:91頁 初版: ページ備考:
001 お(とら)002魔我彦(まがひこ)両人(りやうにん)が、003(いぬ)(ねこ)とが(たがひ)(すき)(うかが)ひ、004虚々(きよきよ)実々(じつじつ)論戦(ろんせん)火花(ひばな)()らし、005仁義(じんぎ)(あらそ)ひ、006(もつと)(たけなは)なる(ところ)へ、007エンゼルの(ごと)美人(びじん)(くだ)つて()た。008これは()ふまでもなくお千代(ちよ)であつた。009千代(ちよ)足早(あしばや)二人(ふたり)(まへ)にかけ(あが)り、010双手(もろて)()み、011ウンと一声(ひとこゑ)012三尺(さんじやく)ばかり空中(くうちう)飛上(とびあが)り、013キチンと二人(ふたり)(まへ)端坐(たんざ)した。014(とら)魔我彦(まがひこ)も、015威厳(ゐげん)(そな)はり(なん)となく優美(いうび)なる乙女(をとめ)姿(すがた)に、016(おも)はず()らず(かしら)()げ、017両手(りやうて)をついて(かしこ)まつた。
018千代(ちよ)『われこそはユラリ(ひこの)(みこと)なり。019(なんぢ)()両人(りやうにん)020小北山(こぎたやま)祭神(さいじん)善悪(ぜんあく)正邪(せいじや)()いて論戦(ろんせん)(やや)(ひさ)しきを()り、021天極(てんきよく)紫微宮(しびきう)より降臨(かうりん)し、022(なんぢ)両人(りやうにん)迷夢(めいむ)()まさむとす、023謹聴(きんちやう)あれよ』
024とおごそかに宣示(せんじ)した。025(とら)意外(いぐわい)(かん)()たれ、026実否(じつぴ)如何(いかん)と、027神勅(しんちよく)裁断(さいだん)()つてゐる。028魔我彦(まがひこ)(こころ)(うち)にて……それお(とら)さま、029御覧(ごらん)なさい、030ヤツパリ(わたし)信仰(しんかう)するユラリ(ひこの)(みこと)さまは(まこと)(かみ)だろ、031(この)エンゼルの降臨(かうりん)()つて、032一切(いつさい)迷夢(めいむ)()ましなされ……と(くち)には()はねど、033(こころ)(うち)期待(きたい)してゐる。
034魔我(まが)『これはこれはユラリ彦様(ひこさま)035よくマア()降臨(かうりん)(くだ)さいました。036(じつ)(ところ)はお(とら)さまと、037(かみ)(さま)(おん)(こと)信仰(しんかう)(じやう)(てん)(つい)衝突(しようとつ)(きた)し、038(たがひ)論戦(ろんせん)をしてゐた(ところ)(ござ)います。039どうぞ明晰(めいせき)なる()宣示(せんじ)(ねが)ひたう(ござ)います』
040天使(てんし)魔我彦(まがひこ)041(なんぢ)苦悶(くもん)をはらすべく降臨(かうりん)せしものなれば、042遠慮(ゑんりよ)会釈(ゑしやく)はいらぬ、043何事(なにごと)でも質問(しつもん)をなされよ』
044魔我彦(しか)らばお言葉(ことば)(あま)へてお(たづ)(いた)しますが、045(この)小北山(こぎたやま)にお(まつ)りしてある(かみ)(さま)有名(いうめい)無実(むじつ)だとお(とら)さまが(まを)しますが、046実際(じつさい)如何(いかが)(ござ)いませうか。047ある(かみ)ならばあると仰有(おつしや)つて(いただ)きたい。048なき(かみ)ならば、049ないと仰有(おつしや)つて(くだ)さらば、050それにて(わたし)去就(きよしう)(けつ)します』
051天使(この)小北山(こぎたやま)(まつ)られたる大小(だいせう)無数(むすう)神霊(しんれい)は、052宇宙(うちう)存在(そんざい)せるは(たしか)なる事実(じじつ)である。053生羽(いきば)神社(じんしや)大神(おほかみ)054リンドウビテンの大神(おほかみ)055五六七(みろく)成就(じやうじゆ)(かみ)056木曽(きそ)義姫(よしひめ)大神(おほかみ)057(あさひ)豊栄昇(とよさかのぼ)(ひめ)大神(おほかみ)058()世界(せかい)大神(おほかみ)059()丸姫(まるひめ)大神(おほかみ)060義理(ぎり)天上(てんじやう)()出神(でのかみ)061玉則姫(たまのりひめ)062大将軍(だいしやうぐん)063常世姫(とこよひめ)064ヘグレ神社(じんしや)大神(おほかみ)065末代(まつだい)()王天(わうてん)大神(おほかみ)066上義姫(じやうぎひめ)大神(おほかみ)067(その)(ほか)いろいろ雑多(ざつた)祭神(さいじん)は、068(たしか)存在(そんざい)する(かみ)なることは証明(しようめい)しておくぞよ』
069 魔我彦(まがひこ)狂喜(きやうき)しながら、070(とら)(はう)打見(うちみ)やり、071したり(がほ)にて、
072魔我彦『コレお(とら)さま、073如何(どう)でげす、074ヤツパリ(わたし)(かんが)へは(ちが)ひますかな』
075(やや)得意(とくい)(おもて)をさらしてみせる。
076(とら)『そりや(まつ)つてある以上(いじやう)神霊(しんれい)はなけねばなりませぬ』
077魔我(まが)『それ御覧(ごらん)なさい、078それなら朝夕(あさゆふ)()給仕(きふじ)をしても差支(さしつかへ)はないぢやありませぬか』
079天使(てんし)(かみ)といへば皆斉(みなひと)しくや(おも)ふらむ
080(とり)なるもあり(むし)なるもあり。
081よき(かみ)(まが)れる(かみ)もおしなべて
082(かみ)()ふなり天地(あめつち)(うち)は』
083(とら)『どうも有難(ありがた)(ござ)いました。084コレ魔我彦(まがひこ)さま、085(かみ)(さま)には(ちが)ひないが、086(かみ)(なか)にも(ひやく)八十一(はちじふいち)階段(かいだん)があるのだから、087そこを(かんが)へねばなりますまいぞや』
088魔我(まが)『エンゼル(さま)(かさ)ねてお(たづ)(いた)します。089小北山(こぎたやま)(まつ)られたる神々(かみがみ)(さま)は、090(うへ)第一(だいいち)天国(てんごく)より、091()世界(せかい)()守護(しゆご)(あそ)ばす(しゆ)なる(かみ)(さま)()きましたが、092それに間違(まちが)御座(ござ)りますまいなア』
093天使(てんし)小北山(こぎたやま)宮居(みやゐ)数多(あまた)()ちぬれど
094まつれる(かみ)八衢(やちまた)にます。
095八衢(やちまた)にさまよふ(かみ)はまだおろか
096根底(ねそこ)(くに)醜神(しこがみ)にます。
097さりながら(ひと)天地(てんち)(つかさ)なれば
098(けが)れし(かみ)(すく)ふも()べよ。
099()(まも)(ひと)身魂(みたま)(まも)るてふ
100(まこと)(かみ)(この)(かみ)ならず。
101(この)(かみ)(つみ)(けが)れを(をか)したる
102(まが)(みたま)をいつきしものぞ。
103(をが)むより(すく)うてやれよ小北山(こぎたやま)
104まつれる(かみ)()(あは)れみて。
105われこそはユラリの(ひこ)()りつれど
106(ただ)魔我彦(まがひこ)(すく)はむがため。
107ユラリ(ひこ)(かみ)とふ(かみ)常世国(とこよくに)
108ロツキー(ざん)(わだか)まる(まが)
109松彦(まつひこ)をユラリの(ひこ)(たふと)みて
110(うやま)(つか)ふる(ひと)(おろ)かさ。
111松彦(まつひこ)(その)真相(しんさう)(さと)れども
112(なれ)(すく)はむとしばし(しの)びつ。
113松姫(まつひめ)上義(じやうぎ)(ひめ)曲神(まがかみ)
114()(こと)()らぬ生宮(いきみや)でなし。
115さりながら(まよ)へる(ひと)(すく)ふべく
116あらぬ御名(みな)をば(しの)びゐる(かな)
117魔我(まが)『これはしたり世人(よびと)(すく)神々(かみがみ)
118(おも)ひし(こと)(あだ)となりしか。
119(わけ)もなき(かみ)山々(やまやま)いつかひて
120()(まよ)はせし(こと)(くや)しさ。
121(いま)よりは(こころ)(こま)()(なほ)
122(すめ)大神(おほかみ)(みち)(つか)へむ』
123(とら)『エンゼルの(いづ)言霊(ことたま)(かがや)きて
124魔我彦(まがひこ)(やみ)()らし(たま)ひぬ。
125有難(ありがた)(こころ)にかかる村雲(むらくも)
126(はら)(たま)ひし(かみ)(うれ)しき。
127魔我彦(まがひこ)もさぞ(いま)よりは村肝(むらきも)
128(こころ)(そら)(つき)(あふ)がむ』
129魔我(まが)久方(ひさかた)(こころ)(そら)()れにけり
130(かみ)使(つか)ひのエンゼルの(こゑ)に』
131(とら)(わが)言葉(ことば)()()れざりし魔我彦(まがひこ)
132(かみ)使(つか)ひにまつろふ(うれ)しさ。
133()(たま)(ひかり)()らぬ(われ)なれば
134魔我彦(まがひこ)(つかさ)(すく)ひかねつつ。
135有難(ありがた)(かみ)使(つかひ)(くだ)りまし
136()らし(たま)ひぬ二人(ふたり)(むね)を』
137天使(てんし)相生(あひおひ)(まつ)より()れし愛娘(まなむすめ)
138千代(ちよ)(かた)めを(ここ)(きづ)きぬ。
139これよりは小北(こぎた)(やま)神々(かみがみ)
140(まつ)(なほ)せよ(かみ)(ことば)に』
141(とら)『いかにして(かみ)御言(みこと)(そむ)くべき
142(いさ)(すす)むで(つか)へまつらむ』
143魔我(まが)(いま)(ただ)(かみ)御旨(みむね)(まか)すのみ
144(ちから)知慧(ちゑ)()らぬ(わが)()は。
145掛巻(かけま)くも(かしこ)(かみ)御恵(みめぐみ)
146うるほひにけりかわきし(たま)も。
147うゑかわき(なや)(くるし)(わが)(たま)
148(みづ)御魂(みたま)(よみがへ)りける。
149瑞御霊(みづみたま)(いづ)御霊(みたま)神柱(かむばしら)
150おろそかにせしわれぞ(くや)しき。
151今迄(いままで)(ふか)罪科(つみとが)(ゆる)せかし
152(こころ)(まが)仕業(しわざ)なりせば』
153(とら)魔我彦(まがひこ)(こころ)(おに)罪科(つみとが)
154きせてはならぬ(なれ)()(さび)
155(まよ)ひたる(なれ)身魂(みたま)(おに)()みて
156あらぬ御業(みわざ)(つか)へせしかな』
157天使(てんし)二柱(ふたはしら)(まよ)ひの(くも)(はる)(みづ)
158(こほり)となりて()けし(うれ)しさ。
159()(かみ)永遠(とは)にまします神国(かみくに)
160常世(とこよ)(はる)(はな)()(にほ)ふ。
161(ひと)()(あま)御空(みそら)神国(かみくに)
162真人(まびと)とならむ苗代(なはしろ)にこそ。
163()(うへ)(けが)()てたるものなりと
164(おも)ふは(こころ)(まよ)ひなりけり。
165村肝(むらきも)(こころ)(かみ)(くに)あらば
166(この)()(うへ)神国(かみくに)となる。
167()(うへ)(かみ)御国(みくに)()ておほせ
168おかねば()して神国(かみくに)はなし。
169()(うへ)()みて地獄(ぢごく)()をおかば
170まかれる(のち)(おに)となるらむ。
171(おに)大蛇(をろち)(しこ)曲霊(まがひ)(たけ)()
172(こころ)(きよ)くば(かみ)花園(はなぞの)
173うつし()地獄(ぢごく)修羅(しゆら)(とな)へつつ
174さげすみ(くら)(ひと)ぞゆゆしき。
175(ひと)(みな)天津(あまつ)御国(みくに)(のぼ)るべく
176()みなされたる(かみ)御子(みこ)ぞや。
177()(かみ)青人草(あをひとぐさ)霊体(れいたい)
178もらさず(おと)さず天国(てんごく)(すく)ふ。
179(すく)はむと御心(みこころ)いらち(たま)へども
180(ひと)(みづか)(やみ)におちゆく。
181()(くに)(そこ)(くに)なる(やみ)()
182おちゆく(たま)(すく)大神(おほかみ)
183(この)(かみ)(みづ)御霊(みたま)とあれまして
184三五(あななひ)(みち)(ひら)(たま)へり。
185三五(あななひ)(みち)(まこと)(まも)()
186いかでおとさむ根底(ねそこ)(くに)へ。
187(かみ)(あい)(かみ)智慧(ちゑ)をば理解(りかい)して
188()めば地上(ちじやう)天国(てんごく)(はる)
189秋冬(あきふゆ)(よる)をも()らぬ天国(てんごく)
190(ひと)()むべきパラダイスなり。
191永久(とこしへ)(はな)()(にほ)()()まで
192(ゆたか)(かみ)(くに)(たの)しき。
193()(かみ)数多(あまた)のエンゼル()(くだ)
194()(すく)ふべく(まも)らせ(たま)ふ。
195三五(あななひ)教司(をしへつかさ)はエンゼルよ
196ゆめ(うたが)ふな(かみ)(ことば)を』
197魔我(まが)『ウラナイの(かみ)(つかさ)皇神(すめかみ)
198(うづ)使(つか)ひにおはしまさずや』
199天使(てんし)『ウラナイの(かみ)(つかさ)(とり)(けもの)
200虫族(むしけら)なぞを(すく)正人(まさびと)
201魔我(まが)虫族(むしけら)(かみ)御水火(みいき)(うま)れたる
202ものとし()けば(すく)はむとぞ(おも)ふ』
203天使(てんし)大神(おほかみ)(こころ)(もち)ひて(すく)ふべし
204(ひと)(あい)する(かみ)ならざるを()れ』
205(とら)(この)(やま)にまつれる(かみ)虫族(むしけら)
206(すく)(もと)むる(かみ)にますらむ』
207天使(てんし)『さに(あら)虫族(むしけら)までも()りて()
208(まが)(かみ)ぞや(こころ)(ゆる)すな』
209 魔我彦(まがひこ)(はじ)めて、210エンゼルの訓戒(くんかい)()り、211(こころ)(やみ)をはらし、212(にはか)顔色(がんしよく)(きよ)く、213元気(げんき)百倍(ひやくばい)して無限(むげん)歓喜(くわんき)感得(かんとく)する(こと)()た。214魔我彦(まがひこ)はエンゼルに(むか)ひ、215(なみだ)(とも)(その)神恩(しんおん)感謝(かんしや)した。
216魔我(まが)(たふと)(きよ)きエンゼルの()降臨(かうりん)217()(かげ)()りまして、218(いま)までの(わたし)(まよ)ひも(はる)(ゆき)太陽(たいやう)にとけるが(ごと)氷解(ひようかい)する(こと)()ました。219(じつ)無限(むげん)努力(どりよく)生命(せいめい)とを賦与(ふよ)されたやうな(おも)ひに(ただよ)ひます、220歓喜(くわんき)(なみだ)にうるほひました。221(この)(うへ)今迄(いままで)(おろか)なる(こころ)立直(たてなほ)し、222(ただ)一心(いつしん)(まこと)(かみ)(さま)(ため)全力(ぜんりよく)(そそ)(かんが)へで(ござ)います』
223天使(てんし)魔我彦(まがひこ)224(なんぢ)(いま)(かみ)(さま)(ため)()(ため)(つく)すと()つたが、225(かみ)(ちから)広大(くわうだい)無辺(むへん)226(なんぢ)(ちから)(くは)ふべき余地(よち)(すこ)しもないぞよ。227(ただ)(なんぢ)(てん)良民(りようみん)として(なんぢ)()につける一切(いつさい)(もの)完全(くわんぜん)()(かがや)かし、228万一(まんいち)余裕(よゆう)あらば(これ)(ひと)(ほどこ)すべきものだ。229(しか)(なが)人間(にんげん)として、230どうして()(すく)ひ、231(ひと)(すく)(こと)出来(でき)ようぞ。232(なんぢ)(みづか)らの()(もつ)て、233(なんぢ)(かほ)(およ)()()(こと)()るならば、234(はじ)めて(ひと)幾分(いくぶん)なりとも(すく)ふべき(ちから)(そな)はつたものだ。235(これ)(おも)へば、236(ひと)()として、237如何(いか)でか余人(よじん)(すく)(こと)()む。238(かく)(ごと)(かんが)へを(いう)する(あひだ)は、239(いま)慢心(まんしん)(くも)()れきらぬものなるぞ』
240魔我彦『ハイ、241いろいろの()教訓(けうくん)242(まこと)(もつ)有難(ありがた)(ござ)います。243(しか)(なが)吾々(われわれ)自分(じぶん)()(すく)うて、244それで(けつ)して満足(まんぞく)出来(でき)ませぬ。245(あは)れな同胞(どうはう)身魂(みたま)(すく)つてやりたいので(ござ)います。246宣伝使(せんでんし)必要(ひつえう)(わが)()(すく)(ため)では(ござ)いますまい。247ここをハツキリと()教示(けうじ)(ねが)ひたいもので(ござ)います』
248天使宣伝使(せんでんし)()んで()(ごと)く、249(かみ)有難(ありがた)(こと)250(たふと)(こと)体得(たいとく)して、251(これ)世人(よびと)()(つた)ふる使者(ししや)である。252(けつ)して一人(ひとり)なりとも(すく)ふべき権利(けんり)はない。253()(すく)ひ、254(ひと)(すく)ふは(すなは)救世主(きうせいしゆ)神業(しんげふ)である。255(ただ)宣伝使(せんでんし)たるものは、256(かみ)(くに)(いた)亡者引(もさひき)である。257(この)亡者引(もさひき)は、258ややもすれば(まなこ)くらみ、259八衢(やちまた)にさまよひ、260(あるひ)根底(ねそこ)(くに)(きやく)(みちび)き、261(みづか)らも()()くものである。262それ(ゆゑ)何事(なにごと)惟神(かむながら)(まか)すが一等(いつとう)だ。263何程(なにほど)人間(にんげん)知識(ちしき)ありとて、264(ちから)ありとて、265()()(いち)(まい)()()(こと)出来(でき)ないではないか。266一塊(いつくわい)(つち)たりとも産出(さんしゆつ)する(こと)出来(でき)ない()(もつ)て、267いかでか世人(よびと)(すく)(ちから)あらむ。268(ただ)宣伝使(せんでんし)(およ)信者(しんじや)たるものは、269(かみ)理解(りかい)(かみ)(くに)方向(はうかう)()り、270(まよ)へる亡者(まうじや)をして天国(てんごく)(もん)(みちび)(こと)(つと)むれば、271これで人間(にんげん)としての職務(しよくむ)(つと)まつたのだ。272それ以上(いじやう)(すく)ひは(かみ)御手(みて)にあることを(わす)れてはなりませぬ』
273魔我彦『ハイ、274(なに)から(なに)まで親切(しんせつ)なる()教訓(けうくん)有難(ありがた)(ぞん)じます』
275天使最前(さいぜん)(とら)どのの(くち)をかつて、276惟神(かむながら)説明(せつめい)(いた)しておいたが、277(その)(はう)はお(とら)肉体(にくたい)軽蔑(けいべつ)して()るから、278(まこと)(こと)()つて()かしても(その)(はう)(わか)らなかつた。279そこで今度(こんど)清浄(せいじやう)無垢(むく)少女(せうぢよ)(からだ)をかつて、280(かみ)魔我彦(まがひこ)(ため)訓戒(くんかい)(あた)へたのである、281(けつ)して慢心(まんしん)(いた)すでないぞや』
282 魔我彦(まがひこ)歓喜(くわんき)(なみだ)をしやくり()げ、283(たたみ)(うるほ)はし(うづく)まる。284(とら)有難涙(ありがたなみだ)にくれ、285(かほ)もえ()げず、286合掌(がつしやう)して伏拝(ふしをが)む。287四辺(あたり)芳香(はうかう)(くん)微妙(びめう)音楽(おんがく)(みみ)()るよと()()に、288エンゼルは(もと)御座(みくら)(かへ)(たま)ひ、289可憐(かれん)なるお千代(ちよ)(やさ)しき姿(すがた)は、290依然(いぜん)として十二(じふに)(さい)のあどけなき少女(せうぢよ)(かは)つて(しま)つた。
291 魔我彦(まがひこ)(はじ)めて前非(ぜんぴ)()ひ、292(かみ)(ひかり)()らされ、293松彦(まつひこ)指揮(しき)(したが)つて小北山(こぎたやま)祭神(さいじん)一所(ひととこ)(あつ)め、294厳粛(げんしゆく)なる修祓式(しうばつしき)(おこな)ひ、295(まこと)(かみ)鎮祭(ちんさい)する(こと)(こころ)より承認(しようにん)したのである。296いよいよこれより松彦(まつひこ)斎主(さいしゆ)とし、297五三公(いそこう)祓戸主(はらひどぬし)となし、298厳粛(げんしゆく)なる遷座式(せんざしき)着手(ちやくしゆ)することとなつた。
299 あゝ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
300大正一一・一二・一六 旧一〇・二八 松村真澄録)
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
逆リンク(このページにリンクが張られているページ)
オニド関連サイト最新更新情報
10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【メールアドレス
合言葉「みろく」を入力して下さい→  
霊界物語ネットは飯塚弘明が運営しています。【メールアドレス】 / 動作に不具合や誤字脱字等を発見されましたら是非お知らせ下さるようお願い申し上げます。 / 本サイトに掲載されている霊界物語等の著作物の電子データは飯塚弘明ほか、多数の方々の協力によって作られました。(スペシャルサンクス) / 本サイトの著作権(デザイン、プログラム、凡例等)は飯塚弘明にあります。出口王仁三郎の著作物(霊界物語等)の著作権は保護期間が過ぎていますのでご自由にお使いいただいて構いません。ただし一部分を引用するのではなく、本サイト掲載の大部分を利用して電子書籍等に転用する場合には、必ず出典と連絡先を記して下さい。→「本サイト掲載文献の利用について」 / 出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別的と見なされる言葉や表現もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。 / プライバシーポリシー
(C) 2007-2024 Iizuka Hiroaki