霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
目 次設 定
設定
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
話者名の追加表示 [?]セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。[×閉じる]
表示できる章
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
フォント

ルビの表示



アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注 [?][※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]


文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色 [?]底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。[×閉じる]
外字1の色 [?]この設定は現在使われておりません。[×閉じる]
外字2の色 [?]文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。[×閉じる]

  

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。


【新着情報】サブスクのお知らせ
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。

【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034  アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。

          

第六章 (うめ)初花(はつはな)〔一二八〇〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第49巻 真善美愛 子の巻 篇:第2篇 立春薫香 よみ(新仮名遣い):りっしゅんくんこう
章:第6章 梅の初花 よみ(新仮名遣い):うめのはつはな 通し章番号:1280
口述日:1923(大正12)年01月16日(旧11月30日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年11月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
初稚姫は神素盞嗚大神の命を奉じ、大黒主の身魂を救い天下の害を除くために、ハルナの都に向かってただ一人、征途の旅に出ようとしていた。
初稚姫は照国別、玉国別、治国別、黄金姫、清照姫たちと同時に出征の徒に上るはずであったが、神素盞嗚大神の命によって百有余日、自宅において修業を命じられていた。
修業が終わって、初稚姫はいよいよ父に別れを告げ、斎苑館の八島主神に挨拶をすべく訪問した。八島主は、初稚姫の精神を試すために、征途の旅に出る前に夫たるべき人を決めておくべきだと告げた。
八島主は、初稚姫の疑問に答えて、天国の理想の夫婦とは神が結び給うた婚姻であり、互いに善と真、意志と知性が和合一致していると説明した。
初稚姫は、自分は決して独身主義ではないが、ハルナの都の御用が済んでから八島主の世話に預かってそれ相当の夫を持つつもりだと答えた。
八島主は初稚姫の答えに満足し、互いに別れの歌を詠み交わした。初稚姫は旅支度に身を整えて斎苑館を出立し、進んで行った。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-06-12 16:03:13 OBC :rm4906
愛善世界社版:85頁 八幡書店版:第9輯 62頁 修補版: 校定版:87頁 普及版:39頁 初版: ページ備考:
派生[?]この文献を底本として書かれたと思われる文献です。[×閉じる]出口王仁三郎全集 > 第二巻 宗教・教育編 > 【宗教編】第四篇 神霊世界 > 第十三章 天国の婚姻
001 初稚姫(はつわかひめ)はハルナの(みやこ)(わだかま)大黒主(おほくろぬし)身魂(みたま)(すく)ひ、002天下(てんか)(がい)(のぞ)かむため(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)(めい)(ほう)じ、003(とも)をもつれず(ただ)一人(ひとり)征途(せいと)(のぼ)らむとし、004百日(ひやくにち)有余(いうよ)杢助(もくすけ)(たく)(おく)(ふか)(ひそ)みて(かみ)(をしへ)をよく調(しら)聖言(せいげん)耽読(たんどく)(いよいよ)(ちち)(わか)れを()征途(せいと)(のぼ)るべくイソの(やかた)八島主(やしまぬし)(いとま)()ひのため面会(めんくわい)()ふた。005(この)初稚姫(はつわかひめ)照国別(てるくにわけ)006玉国別(たまくにわけ)007治国別(はるくにわけ)(およ)黄金姫(わうごんひめ)008清照姫(きよてるひめ)(など)同時(どうじ)出征(しゆつせい)()(のぼ)(はず)であつたが、009(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)命令(めいれい)(もだ)(がた)く、010ここに一百有余(いつぴやくいうよ)(にち)自宅(じたく)(おい)修業(しうげふ)(めい)ぜらるる(こと)となつたのである。
011 初稚姫(はつわかひめ)は、012イソの(やかた)(おく)神殿(しんでん)(すす)み、013(かむ)素盞嗚(すさのをの)(みこと)大前(おほまへ)伺候(しこう)し、014八島主(やしまぬしの)(かみ)挨拶(あいさつ)すべく訪問(はうもん)した。015八島主(やしまぬし)(よろこ)んで()(むか)初稚姫(はつわかひめ)居間(ゐま)(せう)じて悪魔(あくま)征討(せいたう)(たい)初稚姫(はつわかひめ)()らむとする(その)大略(たいりやく)()きとり莞爾(くわんじ)として打喜(うちよろこ)()()ふやう、
016八島(やしま)初稚姫(はつわかひめ)(さま)017貴女(あなた)(いよいよ)数千(すうせん)()(へだ)てたるハルナの(みやこ)にお(いで)(あそ)ばすに()いては、018最早(もはや)年頃(としごろ)019独身者(どくしんもの)では(なに)かの都合(つがふ)(わる)いでせう。020どうか(いま)(うち)(をつと)たるべき(ひと)をきめておかなくては、021途中(とちう)(こま)(こと)出来(でき)るでせう』
022初稚(はつわか)(わらは)(とし)(わか)(ござ)りますれば(をつと)なぞは()()はありませぬ、023(また)理想(りさう)(をつと)見当(みあた)りませぬから』
024八島(やしま)人間(にんげん)地上(ちじやう)世界(せかい)にある(うち)如何(どう)しても独身(どくしん)生活(せいくわつ)出来(でき)ませぬ。025(また)理想(りさう)(をつと)()(やう)(など)何程(なにほど)(おも)つても、026さううまく貴女(あなた)()()りさうな(こと)はありませぬ。027(をつと)たり(つま)たるものは(かく)(その)欠点(けつてん)辛抱(しんばう)()ふてここに(はじ)めて円満(ゑんまん)家庭(かてい)(つく)り、028大神(おほかみ)神業(しんげふ)参加(さんか)()るのです。029理想(りさう)(をつと)(もと)めむとし(また)理想(りさう)(つま)()むとする欲望(よくばう)到底(たうてい)現界(げんかい)では(のぞ)()られませぬ。030何事(なにごと)(かみ)(さま)(めい)(したが)つて夫婦(ふうふ)(むつま)じく(くら)すより(みち)はありませぬ。031理想(りさう)(をつと)(また)(つま)(など)到底(たうてい)天国(てんごく)でなければ自然界(しぜんかい)左右(さいう)せらるる肉体人(にくたいじん)到底(たうてい)駄目(だめ)です。032(しか)(なが)ら、033三五教(あななひけう)御教(みをしへ)がスツパリと天下(てんか)()(わた)人間(にんげん)(こころ)理想(りさう)(てき)改良(かいりやう)さるる(やう)になつた(あかつき)地上(ちじやう)にも(また)天国(てんごく)(かた)(その)(まま)(うつ)人間(にんげん)理想(りさう)婚姻(こんいん)をする(こと)出来(でき)るでせう』
034初稚(はつわか)(しから)(わらは)地上(ちじやう)にミロクの()()(まで)()(こと)(いた)しませう。035高天原(たかあまはら)天人(てんにん)天人(てんにん)との(あひだ)()ける神聖(しんせい)なる婚姻(こんいん)状態(じやうたい)如何(いかが)なもので(ござ)りませうか』
036八島(やしま)『ここ()(ねん)(じふ)(ねん)到底(たうてい)理想(りさう)世界(せかい)出現(しゆつげん)(むつ)かしいでせう。037八岐(やまた)大蛇(をろち)(ほろ)(まで)到底(たうてい)地上(ちじやう)天国(てんごく)完全(くわんぜん)()ませぬ。038高天原(たかあまはら)婚姻(こんいん)(つい)一言(ひとこと)(はな)しすれば、039天人(てんにん)天女(てんによ)との婚姻(こんいん)あるは(なほ)地上(ちじやう)世界(せかい)男女(だんぢよ)両性(りやうせい)婚姻(こんいん)(おこな)はれてゐるやうなものであります。040そして高天原(たかあまはら)()けると地上(ちじやう)世界(せかい)()けるとはその婚姻(こんいん)相違(さうゐ)(てん)もあり一致(いつち)(てん)もあります。041そもそも、
042一、043高天原(たかあまはら)婚姻(こんいん)なるものは智性(ちせい)意志(いし)との(ふた)つのものを和合(わがふ)して一心(いつしん)となすの(いひ)であり、044智性(ちせい)意志(いし)(ふた)つのものが合一(がふいつ)して、045動作(どうさ)するものを一心(いつしん)といひます。046(をつと)智性(ちせい)(つま)意志(いし)()ばるる部分(ぶぶん)代表(だいへう)するものであります。
047一、048(この)和合(わがふ)(もと)より内分(ないぶん)(てき)(おこ)るものであつて、049(これ)霊身(れいしん)(ぞく)する(とき)050(これ)知覚(ちかく)感覚(かんかく)して(あい)なるものを(しやう)ずる。051この(あい)婚姻(こんいん)(あい)といふのであります。052智性(ちせい)意志(いし)両者(りやうしや)和合(わがふ)して一心(いつしん)となる(ところ)婚姻(こんいん)(あい)なるものが発生(はつせい)するのである。053(ゆゑ)天人(てんにん)男女(だんぢよ)一体(いつたい)にして一双(いつつい)夫婦(ふうふ)二個(にこ)天人(てんにん)でなく一個(いつこ)天人(てんにん)となすのであります』
054初稚(はつわか)夫婦(ふうふ)(あひだ)以上(いじやう)()(はなし)(ごと)親和(しんわ)のあるのは男子(だんし)女子(ぢよし)創造(さうざう)真因(しんいん)より()たるものでせうか』
055八島(やしま)男子(だんし)(うま)るるや(おのずか)智的(ちてき)であるから(すべ)ての思索(しさく)智性(ちせい)よりするものです。056(これ)(はん)して女子(ぢよし)(うま)るるや(おのづか)情的(じやうてき)であるから、057(その)思索(しさく)(また)意志(いし)より(きた)るものであります。058男女(だんぢよ)性行(せいかう)より()るも形体(けいたい)より()るも(あきら)かな事実(じじつ)です。059性情(せいじやう)から()(とき)男子(だんし)行動(かうどう)(すべ)理性(りせい)(てき)女子(ぢよし)情動(じやうどう)(てき)であります。060その形態(けいたい)(うへ)から()ても男子(だんし)(かほ)女子(ぢよし)(ごと)優美(いうび)柔軟(じうなん)でない。061男子(だんし)身体(しんたい)剛健(がうけん)なれども女子(ぢよし)柔嫩(じうどん)なものであります。062(ゆゑ)男女間(だんぢよかん)()ける智性(ちせい)意志(いし)情動(じやうだう)想念(さうねん)との(あひだ)にも(また)これに()たる区別(くべつ)があります。063(しん)(ぜん)064(しん)(あい)との(あひだ)にも区別(くべつ)がある。065如何(いかん)とならば(しん)(しん)とは智性(ちせい)(ぞく)し、066(ぜん)(あい)とは意志(いし)(ぞく)するからであります』
067初稚(はつわか)天国(てんごく)(おい)青年(せいねん)068成人(せいじん)069処女(しよぢよ)070婦人(ふじん)区別(くべつ)がありますか』
071八島(やしま)霊的(れいてき)意義(いぎ)より()(とき)は、072(しん)全得(ぜんとく)すべき()(あら)はして青年(せいねん)成人(せいじん)となし、073(ぜん)(たい)する情動(じやうだう)(あら)はして処女(しよぢよ)074婦人(ふじん)といふのである。075(また)この(ぜん)(しん)とに(たい)する情動(じやうどう)より()聖場(せいぢやう)076(また)教場(けうぢやう)婦人(ふじん)()んだり、077処女(しよぢよ)()び、078変性(へんじやう)女子(によし)身魂(みたま)()ぶこともあるのです』
079初稚(はつわか)男子(だんし)智性(ちせい)のみ活動(くわつどう)し、080女子(ぢよし)意志(いし)のみ活動(くわつどう)するものとの()(せつ)は、081(わらは)には(すこ)しも合点(がてん)()きませぬ。082女子(ぢよし)だつて智性(ちせい)をも()つてゐる(やう)(おも)はれますが……』
083八島(やしま)男女(だんぢよ)区別(くべつ)なく智性(ちせい)意志(いし)保有(ほいう)してゐるのです。084唯々(ただただ)男子(だんし)智性(ちせい)(しゆ)とし女子(ぢよし)意志(いし)(しゆ)とするのみです。085(ひと)性格(せいかく)(さだ)むるは、086(その)(しゆ)とする(ところ)如何(いかん)()らなければ()らない。087(しか)高天原(たかあまはら)()ける婚姻(こんいん)には偏重(へんちよう)する(ところ)がない。088(すなは)(つま)意志(いし)(をつと)意志(いし)であり、089(をつと)智性(ちせい)(つま)智性(ちせい)である。090男女(だんぢよ)(たがひ)()(おも)(ところ)(おも)ひ、091(こころざ)(ところ)(こころざ)すが(ゆゑ)に、092両者(りやうしや)想念(さうねん)意志(いし)とは(たがひ)感応(かんおう)(あひ)和合(わがふ)して一体(いつたい)となるのです。093この和合(わがふ)実際(じつさい)(じやう)和合(わがふ)だから(をつと)智性(ちせい)(つま)意志(いし)()り、094(つま)意志(いし)(をつと)智性(ちせい)()るものです。095そしてこの和合(わがふ)(こと)相互間(さうごかん)(おい)てその(おもて)()(とき)(おい)(しやう)ずるものである。096高天原(たかあまはら)には、097想念(さうねん)情動(じやうどう)交通(かうつう)あるが(うへ)(こと)夫婦(ふうふ)(あひだ)には相愛(さうあい)(ふか)(ゆゑ)098この交通(かうつう)(さら)濃厚(のうこう)密接(みつせつ)()(つよ)いからであります。099(これ)()ても高天原(たかあまはら)天人(てんにん)(たち)婚姻(こんいん)状態(じやうたい)如何(いか)にして成立(せいりつ)するか。100この(あい)喚起(くわんき)する(ところ)男女(だんぢよ)両心(りやうしん)和合(わがふ)とは如何(いか)なるものかが(あきら)かになつたでありませう。101天国(てんごく)のこの(あい)なるものは相互(さうご)自己(じこ)(いう)する一切(いつさい)()げて()(あた)へむと(ねが)(こころ)なることは(あきら)かであります』
102初稚(はつわか)男子(だんし)智性(ちせい)女子(ぢよし)意志(いし)との和合(わがふ)して一心(いつしん)一体(いつたい)となり、103天国(てんごく)婚姻(こんいん)神聖(しんせい)(おこな)はれる状態(じやうたい)明瞭(めいれう)(さと)(こと)()ました。104(しか)智性(ちせい)何物(なにもの)摂受(せつじゆ)し、105意志(いし)(なに)ものを天国(てんごく)(おい)摂受(せつじゆ)()るものなるか(いま)一度(いちど)()明示(めいじ)(ねが)ひます』
106八島(やしま)神聖(しんせい)なる婚姻(こんいん)をなせる男女(だんぢよ)(あひだ)(かく)(ごと)和合(わがふ)一致(いつち)のある(かぎ)(かれ)()天人(てんにん)男女(だんぢよ)婚姻(こんいん)(あい)()(また)(これ)同時(どうじ)智慧(ちゑ)証覚(しようかく)幸福(かうふく)歓喜(くわんき)とに()るものであります。107一切(いつさい)智慧(ちゑ)証覚(しようかく)幸福(かうふく)歓喜(くわんき)(きた)るべき源泉(げんせん)なる神善(しんぜん)神真(しんしん)とは(しゆ)として婚姻(こんいん)(あい)(なか)流入(りうにふ)するものなるが(ゆゑ)であります。108(ゆゑ)婚姻(こんいん)(あい)なるものは神格(しんかく)流入(りうにふ)する(ところ)平面(へいめん)そのものである。109(けだ)同時(どうじ)(しん)(ぜん)との婚姻(こんいん)だからであります。110(しん)(ぜん)との和合(わがふ)智性(ちせい)意志(いし)との和合(わがふ)(ごと)くであつて、111()神真(しんしん)摂受(せつじゆ)し、112これに()つて(その)智性(ちせい)成就(じやうじゆ)し、113()神善(しんぜん)摂受(せつじゆ)(これ)()つて(その)意性(いせい)成就(じやうじゆ)するのであります』
114初稚(はつわか)智性(ちせい)意志(いし)との和合(わがふ)と、115(しん)(ぜん)との和合(わがふ)如何(いか)なる区別(くべつ)がありますか』
116八島(やしま)畢竟(ひつきやう)同一(どういつ)であります。117(しん)(ぜん)との和合(わがふ)天人(てんにん)成就(じやうじゆ)し、118(また)智慧(ちゑ)証覚(しようかく)幸福(かうふく)歓喜(くわんき)とを成就(じやうじゆ)するものです。119如何(いかん)となれば天人(てんにん)天人(てんにん)たるは如何(いか)なる程度(ていど)まで(かれ)(ぜん)(しん)和合(わがふ)し、120(かれ)(しん)(ぜん)和合(わがふ)したかに()るのです。121(えう)するに(かれ)(あい)(しん)和合(わがふ)(かれ)(しん)(あい)和合(わがふ)した程度(ていど)如何(いかん)()つて婚姻(こんいん)(おこな)はるるものであります』
122初稚(はつわか)(ぜん)(しん)との和合(わがふ)原因(げんいん)(いづ)れより()たるものですか』
123八島(やしま)太元神(おほもとがみ)高天原(たかあまはら)(およ)()世界(せかい)にある万物(ばんぶつ)(たい)して(いう)(たま)へる神愛(しんあい)より(はつ)するのです。124この神愛(しんあい)より神善(しんぜん)(いだ)し、125そして(この)神善(しんぜん)天人(てんにん)神的(しんてき)諸真(しよしん)()人々(ひとびと)とが()くるものである。126(ぜん)()くる唯一(ゆゐいつ)無二(むに)(うつは)は、127(しん)より(ほか)()いのだから、128(しん)()らないものは何事(なにごと)太元神(おほもとがみ)(およ)高天原(たかあまはら)より()くることは出来(でき)ないのです。129(ゆゑ)人間(にんげん)にある(ところ)諸々(もろもろ)(しん)にして(ぜん)和合(わがふ)した(かぎ)り、130太元神(おほもとがみ)(およ)天界(てんかい)和合(わがふ)するのです。131婚姻(こんいん)(あい)原頭(げんとう)なるものは(ここ)にあります。132(ゆゑ)にこの(あい)なるものは神格(しんかく)(なが)るる平面(へいめん)そのものです。133(また)高天原(たかあまはら)(おい)(ぜん)(しん)との和合(わがふ)せし状態(じやうたい)を、134天的(てんてき)婚姻(こんいん)()ふのであります』
135初稚(はつわか)高天原(たかあまはら)夫婦(ふうふ)二個(にこ)一体(いつたい)(すなは)一天人(いちてんにん)形式(けいしき)(やう)(うけたま)はりましたが、136(なほ)(いま)一度(いちど)詳細(しやうさい)説明(せつめい)(ねが)ひます』
137八島(やしま)天人(てんにん)または地上(ちじやう)人間(にんげん)(うち)和合(わがふ)した(ぜん)(しん)とは(いつ)にして()にあらず。138何故(なにゆゑ)なれば(ぜん)(しん)よりし(しん)(ぜん)よりするからである。139この和合(わがふ)(ひと)その(こころざ)(ところ)(おも)ひ、140その(おも)(ところ)(こころざ)(とき)()()(ところ)和合(わがふ)(ごと)くにして、141この(とき)(かれ)想念(さうねん)意志(いし)とは(いつ)となつて(すなは)一心(いつしん)()すに(いた)る。142()んとなれば想念(さうねん)意志(いし)(ほつ)する(ところ)(したが)つて(かたち)づくり(これ)形式(けいしき)(うへ)(あら)はし、143(しか)して意志(いし)(これ)歓喜(くわんき)(じやう)附与(ふよ)するからであります。144高天原(たかあまはら)(おい)男女(だんぢよ)両者(りやうしや)婚姻(こんいん)せるを一個(いつこ)天人(てんにん)()びなし、145両個(りやうこ)天人(てんにん)とせないのは(これ)(ため)であります』
146初稚(はつわか)元始(はじめ)(ひと)(つく)(たま)ひしものは(これ)男女(だんぢよ)(つく)れり。147(これ)(ゆゑ)(ひと)父母(ふぼ)(はな)れて(その)(つま)()ふ。148二人(ふたり)のもの一体(いつたい)となるなり。149されば(ふた)つにはあらず一体(いつたい)なり。150(かみ)(あは)(たま)へるものは(ひと)(これ)(はな)すべからず。151(この)(げん)(ひと)(みな)()()るること(あた)はず、152(ただ)(さづ)けられたるもののみ(これ)()()べし……と聖言(せいげん)この「聖言」とは新約聖書の言葉のようである。マタイによる福音書第19章第4節から第11節を要約したものか? 次は口語訳聖書からの引用。「『創造者は初めから人を男と女とに造られ、そして言われた、それゆえに、人は父母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりの者は一体となるべきである』彼らはもはや、ふたりではなく一体である。だから、神が合わせられたものを、人は離してはならない」(第4~6節)、「その言葉を受けいれることができるのはすべての人ではなく、ただそれを授けられている人々だけである」(第11章)(しる)されたるは天人(てんにん)()天界(てんかい)婚姻(こんいん)ですか』
153八島(やしま)天界(てんかい)()ける天人(てんにん)婚姻(こんいん)であつて()(ぜん)(しん)との婚姻(こんいん)154(かみ)(むす)(たま)ふた婚姻(こんいん)(ひと)(はな)すことは出来(でき)ない。155(えう)するに(ぜん)(しん)から(はな)すことは出来(でき)ぬといふ意義(いぎ)であります。156(これ)()つて(しん)婚姻(こんいん)(いづ)れの(ところ)から(はじ)まるかを()ることが出来(でき)るのです。157(すなは)()婚姻(こんいん)(むす)ぶものの心裡(しんり)()()(これ)から(つた)はつて肉体(にくたい)(くだ)り、158此処(ここ)知覚(ちかく)ありて(これ)(かん)じて(あい)となるのです。159(すべ)肉体(にくたい)(かん)ずる(ところ)160知覚(ちかく)する(ところ)は、161(みな)(その)源泉(げんせん)(ひと)霊的(れいてき)原力(げんりよく)()むものなるが(ゆゑ)であります』
162初稚(はつわか)『いろいろと()理解(りかい)(あふ)ぎまして有難(ありがた)(ござ)います。163(しか)(なが)ら、164それを(うけたま)はらば尚々(なほなほ)(わたし)地上(ちじやう)(おい)婚姻(こんいん)をする(こと)()()かない(やう)です。165(しか)(なが)(ちち)にも(まを)して()きましたものですが、166ハルナの(みやこ)御用(ごよう)()んでから貴方(あなた)(さま)(がた)()世話(せわ)(あづか)つて、167それ相当(さうたう)(をつと)婚姻(こんいん)する(こと)(ちか)つておきます。168(けつ)して(わらは)独身(どくしん)主義(しゆぎ)でやり(とほ)さうとは(まを)しませぬ。169(なん)()つても(とし)(わか)前途(ぜんと)(なが)いのですから、170独立(どくりつ)独歩(どくぽ)活動(くわつどう)(いた)()(ござ)ります』
171八島(やしま)『さう仰有(おつしや)れば()つて(まを)しませぬ。172(じつ)(ところ)白状(はくじやう)(いた)しますが素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)より貴女(あなた)()精神(せいしん)(ため)して()よとの(あふ)せで(ござ)りました(ゆゑ)173斯様(かやう)(こと)申上(まをしあ)げました。174(その)()決心(けつしん)ならばキツとハルナの(みやこ)邪神(じやしん)言向和(ことむけやは)(こと)出来(でき)るでせう。175(をつと)がお()りになるとすれば実際(じつさい)活動(くわつどう)出来(でき)ませぬからな。176八人(やたり)乙女(をとめ)方々(かたがた)でも(をつと)()たれた(かた)家庭(かてい)主婦(しゆふ)として自由(じいう)自在(じざい)活動(くわつどう)出来(でき)ない(やう)なものです。177まだ独身(どくしん)でゐらつしやる英子姫(ひでこひめ)(さま)悦子姫(よしこひめ)(さま)(など)はあの(とほ)りの大活動(だいくわつどう)(こころ)みられて()られますからな。178それもやはり独身(ひとりみ)のお(かげ)ですよ。179(とき)初稚姫(はつわかひめ)さま、180杢助(もくすけ)さまは貴女(あなた)出立(しゆつたつ)何故(なぜ)(おく)りにならないのですか』
181初稚(はつわか)(ちち)左様(さやう)女々(めめ)しいものでは御座(ござ)りませぬ。182(わらは)が「父上(ちちうへ)さま、183(これ)より御用(ごよう)のため遥々(はるばる)ハルナの(みやこ)(まゐ)りますから何卒(なにとぞ)()壮健(さうけん)で」と(まを)しましたら(ちち)(ただ)ちに(こゑ)(あら)らげ「(けつ)して杢助(もくすけ)(こと)()にかけちやならない。184(まへ)はお(まへ)御用(ごよう)があるのだ」と()つたきり門口(もんぐち)見送(みおく)りもして()れませなんだのです。185(じつ)(おや)(あい)()ふものは(ふか)いもので(ござ)ります。186(わらは)(ちち)雄々(をを)しき心根(こころね)(たい)しても飽迄(あくまで)大神(おほかみ)(さま)のため、187世人(よびと)のために、188活動(くわつどう)(いた)さねばなりませぬ』
189八島(やしま)成程(なるほど)190(この)(おや)にして(この)()あり、191イヤもう(かん)()りました。192素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)(さま)貴女(あなた)親子(おやこ)()精神(せいしん)をお()きになりましたら(さぞ)()満足(まんぞく)思召(おぼしめ)すで御座(ござ)りませう。193何卒(なにとぞ)仕合(しあは)せよく征途(せいと)にお(のぼ)(くだ)さいませ』
194初稚姫(はつわかひめ)惟神(かむながら)(かみ)(めぐ)みに(たす)けられ
195ハルナの(みやこ)(すす)(うれ)しさ。
196八島主(やしまぬし)(かみ)(みこと)(わが)(ちち)
197(まも)らせ(たま)(あさ)(ゆふ)なに』
198八島主(やしまぬし)(おや)(おも)()(おも)(こころ)()にも(たふと)けれ
199(かみ)(まか)せし(こころ)(なほ)(たふと)き。
200初稚姫(はつわかひめ)イソの(やかた)()でませば
201(かみ)(なれ)をば(まも)りますらむ』
202初稚姫(はつわかひめ)八十(やそ)曲津(まがつ)如何(いか)伊猛(いたけ)(くる)ふとも
203(まこと)(つるぎ)()(ほふ)らなむ。
204大神(おほかみ)()さし(たま)ひし言霊(ことたま)
205(ちから)(たの)()くぞ(うれ)しき』
206八島主(やしまぬし)『いざさらば(これ)にてお(わか)(まを)すべし
207初稚(はつわか)……………八島主(やしまぬし)(きみ)(やす)くましませ』
208(うた)(をは)此処(ここ)両神人(りやうしんじん)(たもと)(わか)(こと)となりぬ。209初稚姫(はつわかひめ)(はる)とは()へどまだ(さむ)(かぜ)(ころも)(そで)(あふ)られ(なが)ら、210ウブスナ(やま)()()めし(うめ)(はな)(かを)りに名残(なごり)()しみつつ、211(この)聖場(せいぢやう)(ただ)一人(ひとり)草鞋(わらぢ)脚絆(きやはん)()(かた)扮装(みなり)(かる)蓑笠(みのかさ)212金剛杖(こんがうづゑ)()(なが)()みもならはぬ長途(ちやうと)(たび)(のぼ)るべく(いさ)(すす)()く。
213大正一二・一・一六 旧一一・一一・三〇 北村隆光録)
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
逆リンク(このページにリンクが張られているページ)
オニド関連サイト最新更新情報
10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【メールアドレス
合言葉「みろく」を入力して下さい→  
霊界物語ネットは飯塚弘明が運営しています。【メールアドレス】 / 動作に不具合や誤字脱字等を発見されましたら是非お知らせ下さるようお願い申し上げます。 / 本サイトに掲載されている霊界物語等の著作物の電子データは飯塚弘明ほか、多数の方々の協力によって作られました。(スペシャルサンクス) / 本サイトの著作権(デザイン、プログラム、凡例等)は飯塚弘明にあります。出口王仁三郎の著作物(霊界物語等)の著作権は保護期間が過ぎていますのでご自由にお使いいただいて構いません。ただし一部分を引用するのではなく、本サイト掲載の大部分を利用して電子書籍等に転用する場合には、必ず出典と連絡先を記して下さい。→「本サイト掲載文献の利用について」 / 出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別的と見なされる言葉や表現もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。 / プライバシーポリシー
(C) 2007-2024 Iizuka Hiroaki