みろく四十七文字
みろくなる。いつ。あらはれて。よをまもり。
ときわのふゆ。おさめぬすえ。ほかへそ。
せゐしね。やちこゑに。うたひ。けむ。(大正十三年十月十三日)〈総説(初版)〉
霊界物語
天地の神の御旨を明らかに悟るは是の神書なりけり
天国や中有界や地獄道詳細に覚る神の書かな
日と月を重ねて見れば此書のまことの心明らかとなる(大正十三年十月十四日)〈総説(初版)〉
根の国の高天原に在る我はこの物語生命なりけり〈第2章(初版)〉
物語読む度ごとに根の国も高天原の心地するなり〈第2章(初版)〉
この神書もし無かりせば地の上に弥勒の神世は開けざらまし〈第2章(初版)〉
いたつきの身を横たへて述べおきしこの物語は月の血の露〈第3章(初版)〉
天国天人
最奥の霊天国に住む人は無垢清浄の真裸体なり〈第3章(初版)〉
十二支読込み
丑寅は未申かみ籠りいぬたつねさとりしうゐのうまし道〈第5章(初版)〉
天の下四方の国々果てもなく生言霊のみいづ輝く〈第5章(初版)〉
白雲の海の彼方の国までも真言を伝ふ人ぞ雄々しき〈第5章(初版)〉
愛の善信の真をば真向にかざして進め海の外まで〈第6章(初版)〉
万有愛真の教をどこまでも開かにや止まぬ命限りは〈第6章(初版)〉
大神の依さしに酬ゆる時は来ぬエス語に英語支那語宣伝〈第7章(初版)〉
歎かひの中より亦もほほゑみぬ海外宣伝思ひ浮べて〈第7章(初版)〉
三千年の桃の花と果ひと時に開いて実る春は来にけり〈第7章(初版)〉
未決檻にて
若草の妻子に逢ひし時こそは根底の淵を浮ぶ心地せり〈第10章(初版)〉
岩屋戸の開くを待つ間長月の三五の空に微光だもなし〈第10章(初版)〉
惟神思ひ直してまた笑みぬ霊に生くてふ吾をかへりみ〈第12章(初版)〉
空顕録(九言六句)
人類愛是天人所主愛 世間愛自愛即地獄愛
凡人多日博愛慈善道 神眼視之必非真愛善
要愛善天上愛悪地国 可猛省内外両分相違 (大正十三年九月十九日)〈第14章(初版)〉
功験録
艮坤二神現厳瑞威霊 創開全大宇宙大経綸
不断説愛善真信之道 天明漸来出生稚姫霊
並素尊精霊錦綾聖地 三五月光広照弥勒世 (大正十三年九月二十一日)〈第15章(初版)〉
苦顕録
瑞月生此土既五十四 永年如一日刻苦精励
奉仕五六七神制鴻業 吁不思遭邪強之暴逆
在身体不自由之境涯 雖然吾神魂活躍乾坤 (大正十三年十月二十日)〈第20章(初版)〉
小唄
一、
自然界より吾観る時は 実に苦しき籠の鳥
神霊界より見る時は 鳳凰天に翼を打つ。
二、
月さへ見えぬ窓の内 自然界には闇なれど
神霊界に在る吾は 胸に日月照り渡る。
三、
愛と信との光と熱に 身は包まれた籠の鳥
何時か心の苦しさを 忘れて月日を送るなり。
(大正十三年十月十四日)〈第20章(初版)〉
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に他の資料と付き合わせて作成しました]