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第75巻(寅の巻)
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第54巻(巳の巻)
序文
総説
第1篇 神授の継嗣
01 子宝
〔1387〕
02 日出前
〔1388〕
03 懸引
〔1389〕
04 理妻
〔1390〕
05 万違
〔1391〕
06 執念
〔1392〕
第2篇 恋愛無涯
07 婚談
〔1393〕
08 祝莚
〔1394〕
09 花祝
〔1395〕
10 万亀柱
〔1396〕
第3篇 猪倉城寨
11 道晴別
〔1397〕
12 妖瞑酒
〔1398〕
13 岩情
〔1399〕
14 暗窟
〔1400〕
第4篇 関所の玉石
15 愚恋
〔1401〕
16 百円
〔1402〕
17 火救団
〔1403〕
第5篇 神光増進
18 真信
〔1404〕
19 流調
〔1405〕
20 建替
〔1406〕
21 鼻向
〔1407〕
22 凱旋
〔1408〕
附録 神文
余白歌
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第九章
花祝
(
かしく
)
〔一三九五〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第54巻 真善美愛 巳の巻
篇:
第2篇 恋愛無涯
よみ(新仮名遣い):
れんあいむがい
章:
第9章 花祝
よみ(新仮名遣い):
かしゅく
通し章番号:
1395
口述日:
1923(大正12)年02月21日(旧01月6日)
口述場所:
竜宮館
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年3月26日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
アール王子は金扇を開いて立ち上がり、自ら婚姻の誓いを歌い舞った。続いてハンナ姫は中啓を開き、賤しい身分ながら王妃に選ばれたことに対する決意を歌い自ら舞った。
続いてハルナは立ち上がり祝歌を歌い舞った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
サアフ(サーフ)
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-05-21 11:11:35
OBC :
rm5409
愛善世界社版:
109頁
八幡書店版:
第9輯 659頁
修補版:
校定版:
107頁
普及版:
51頁
初版:
ページ備考:
001
婚姻
(
こんいん
)
の
当事者
(
たうじしや
)
たる
王子
(
わうじ
)
アールは
金扇
(
きんせん
)
を
披
(
ひら
)
いて
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り
自
(
みづか
)
ら
謡
(
うた
)
ひ
自
(
みづか
)
ら
舞
(
ま
)
ふ。
002
アール(
謡曲
(
えうきよく
)
)『
高天原
(
たかあまはら
)
に
八百万
(
やほよろづ
)
神集
(
かむつま
)
ります、
003
神
(
かむ
)
伊邪那岐
(
いざなぎの
)
尊
(
みこと
)
神
(
かむ
)
伊邪那美
(
いざなみの
)
尊
(
みこと
)
、
004
筑紫
(
つくし
)
の
日向
(
ひむか
)
の
立花
(
たちばな
)
の
青木
(
あをぎ
)
ケ
原
(
はら
)
に、
005
あもりまして
天
(
あめ
)
の
御柱
(
みはしら
)
国
(
くに
)
の
御柱
(
みはしら
)
見立
(
みた
)
てたまひ、
006
左右
(
ひだりみぎ
)
りの
廻
(
めぐ
)
り
合
(
あ
)
ひ、
007
廻
(
めぐ
)
り
廻
(
めぐ
)
りてあな
愛乙女
(
にやしえーをとめ
)
をと、
008
宣
(
の
)
らせたまひし
古事
(
ふるごと
)
の、
009
今
(
いま
)
目
(
ま
)
の
当
(
あた
)
り
廻
(
めぐ
)
り
来
(
き
)
て、
010
今日
(
けふ
)
の
喜
(
よろこ
)
び
千秋
(
せんしう
)
万歳楽
(
ばいざいらく
)
。
011
首陀
(
しゆだ
)
の
家
(
いへ
)
に
生
(
うま
)
れたる、
012
心
(
こころ
)
やさしきハンナを
娶
(
めと
)
り、
013
妹
(
いも
)
と
背
(
せ
)
の
盃
(
さかづき
)
を
取
(
と
)
り
交
(
かは
)
し、
014
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
との
御息
(
みいき
)
を
合
(
あは
)
せ、
015
ビクの
御国
(
みくに
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
なり、
016
国主
(
こきし
)
と
現
(
あら
)
はれ
出
(
い
)
でしビクトリヤの
王家
(
わうけ
)
を、
017
千代
(
ちよ
)
万代
(
よろづよ
)
に
守
(
まも
)
らむと、
018
授
(
さづ
)
けたまひし
妹
(
いも
)
の
命
(
みこと
)
、
019
目出度
(
めでたく
)
茲
(
ここ
)
に
相生
(
あひおひ
)
の、
020
松
(
まつ
)
の
緑
(
みどり
)
の
色
(
いろ
)
深
(
ふか
)
く、
021
栄
(
さか
)
え
果
(
は
)
てなき
珍
(
うづ
)
の
御国
(
みくに
)
、
022
下
(
しも
)
国民
(
くにたみ
)
も
穏
(
おだや
)
かに、
023
聖
(
ひじり
)
の
君
(
きみ
)
の
御代
(
みよ
)
を
仰
(
あふ
)
ぎつつ、
024
日々
(
ひび
)
の
生業
(
なりはい
)
歓
(
ゑら
)
ぎ
楽
(
たの
)
しみ、
025
山川
(
やまかは
)
は
清
(
きよ
)
くさやけく、
026
野
(
の
)
は
穀物
(
こくもつ
)
実
(
み
)
のり、
027
人
(
ひと
)
の
心
(
こころ
)
は
穏
(
おだや
)
かに、
028
澄
(
す
)
みきりすみきる、
029
今宵
(
こよひ
)
の
空
(
そら
)
、
030
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
を
永久
(
とこしへ
)
に、
031
降
(
ふ
)
らさせ
給
(
たま
)
ふミロク
神
(
しん
)
、
032
月
(
つき
)
の
顔
(
かんば
)
せ、
033
望
(
もち
)
の
夜
(
よ
)
の、
034
弥
(
いや
)
つぎつぎに
変
(
かは
)
りなく、
035
天
(
あま
)
の
河原
(
かはら
)
のいつ
迄
(
まで
)
も、
036
乾
(
かわ
)
く
事
(
こと
)
なく
時
(
とき
)
あつて、
037
甘露
(
かんろ
)
を
地上
(
ちじやう
)
に
降
(
ふ
)
らし
給
(
たま
)
ひ、
038
五穀
(
ごこく
)
木
(
こ
)
の
実
(
み
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
、
039
総
(
すべ
)
ての
物
(
もの
)
に
慈愛
(
じあい
)
の
露
(
つゆ
)
を、
040
恵
(
めぐ
)
ませたまふ
深
(
ふか
)
き
尊
(
たふと
)
き
御
(
おん
)
恵
(
めぐみ
)
、
041
戴
(
いただ
)
く
吾
(
われ
)
こそ
楽
(
たの
)
しけれ、
042
戴
(
いただ
)
く
吾
(
われ
)
こそ
楽
(
たの
)
しけれ、
043
日
(
ひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも、
044
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも、
045
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも、
046
誠
(
まこと
)
をもつて
盟
(
ちか
)
ひたる、
047
妹背
(
いもせ
)
の
道
(
みち
)
は
永久
(
とこしへ
)
に、
048
変
(
かは
)
らざらまし、
049
動
(
うご
)
かざらまし、
050
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
、
051
今日
(
けふ
)
の
寿
(
ことほぎ
)
千秋
(
せんしう
)
万歳楽
(
ばんざいらく
)
と、
052
喜
(
よろこ
)
び
祝
(
いは
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る。
053
いざこれよりは
父
(
ちち
)
の
御後
(
みあと
)
を
継
(
つ
)
ぎ
奉
(
まつ
)
り、
054
アールの
君
(
きみ
)
と
現
(
あら
)
はれて、
055
ハンナの
姫
(
ひめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に、
056
左守
(
さもり
)
右守
(
うもり
)
を
力
(
ちから
)
とし、
057
柱
(
はしら
)
となして
神
(
かみ
)
つ
代
(
よ
)
より、
058
伝
(
つた
)
はり
来
(
きた
)
りしビクトリヤの
家
(
いへ
)
を、
059
神
(
かみ
)
を
敬
(
うやま
)
ひ
拝
(
をろが
)
み
奉
(
まつ
)
り、
060
麻柱
(
あななひ
)
の
清
(
きよ
)
き
教
(
をしへ
)
によりて、
061
祖先
(
そせん
)
の
家
(
いへ
)
を
守
(
まも
)
り
国民
(
くにたみ
)
を
撫
(
な
)
で
慈
(
いつく
)
しみ、
062
ミロクの
御代
(
みよ
)
の
礎
(
いしずゑ
)
を、
063
固
(
かた
)
めむための
今日
(
けふ
)
の
御式
(
みのり
)
、
064
芽出度
(
めでた
)
く
祝
(
いは
)
ひ
納
(
をさ
)
むる、
065
目出度
(
めでた
)
く
祝
(
いは
)
ひ
納
(
をさ
)
むる』
066
と
謡
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
り
座
(
ざ
)
についた。
067
拍手
(
はくしゆ
)
の
声
(
こゑ
)
は
急霰
(
きふさん
)
の
如
(
ごと
)
く、
068
広
(
ひろ
)
き
殿中
(
でんちう
)
に
響
(
ひび
)
いた。
069
ハンナ
姫
(
ひめ
)
は
中啓
(
ちうけい
)
を
披
(
ひら
)
き、
070
長袖
(
ちやうしう
)
淑
(
しとや
)
かに
自
(
みづか
)
ら
歌
(
うた
)
ひ
自
(
みづか
)
ら
舞
(
ま
)
ふ。
071
ハンナ『
嗚呼
(
ああ
)
有難
(
ありがた
)
し
有難
(
ありがた
)
し
072
サアフの
家
(
いへ
)
に
生
(
うま
)
れたる
073
吾
(
われ
)
は
賤
(
いや
)
しきハンナ
姫
(
ひめ
)
074
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
引
(
ひ
)
き
合
(
あは
)
せ
075
雲井
(
くもゐ
)
の
空
(
そら
)
に
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
ふ
076
ビクの
御国
(
みくに
)
の
国主
(
こきし
)
の
御子
(
みこ
)
077
アールの
君
(
きみ
)
に
見出
(
みいだ
)
され
078
パインの
林
(
はやし
)
の
木下蔭
(
こしたかげ
)
079
籠
(
かご
)
や
熊手
(
くまで
)
を
携
(
たづさ
)
へて
080
枯
(
か
)
れて
松葉
(
まつば
)
の
二人
(
ふたり
)
連
(
づ
)
れ
081
掻
(
か
)
き
集
(
あつ
)
めたる
数々
(
かずかず
)
を
082
籠
(
かご
)
におしこみ
居
(
ゐ
)
る
折
(
をり
)
もあれ
083
天
(
あめ
)
の
八重雲
(
やへぐも
)
掻
(
か
)
きわけて
084
降
(
くだ
)
りましたる
一人
(
ひとり
)
の
珍
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
085
一目
(
ひとめ
)
見
(
み
)
るより
勿体
(
もつたい
)
なくも
086
卑
(
いや
)
しき
乙女
(
をとめ
)
の
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
いて
087
いと
懇
(
ねもごろ
)
に
労
(
いた
)
はりつ
088
音
(
おと
)
に
名高
(
なだか
)
きビクトリヤ
城
(
じやう
)
に
089
還
(
かへ
)
らせたまふ
畏
(
かしこ
)
さよ
090
妾
(
わらは
)
は
心
(
こころ
)
も
戦
(
をのの
)
きて
091
如何
(
いか
)
になり
行
(
ゆ
)
くものなるかと
092
案
(
あん
)
じ
煩
(
わづら
)
ひ
居
(
ゐ
)
たりしが
093
結
(
むす
)
ぶの
神
(
かみ
)
の
引
(
ひ
)
き
合
(
あは
)
せ
094
蠑螈
(
いもり
)
は
化
(
くわ
)
して
竜
(
りう
)
となり
095
九五
(
きうご
)
の
位
(
くらゐ
)
にあれませる
096
吾
(
あ
)
が
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
の
妻
(
つま
)
となり
097
今日
(
けふ
)
はいよいよ
結婚
(
けつこん
)
の
098
式
(
しき
)
を
挙
(
あ
)
げさせ
給
(
たま
)
ひけり
099
ああ
有難
(
ありがた
)
し
有難
(
ありがた
)
し
100
総
(
すべ
)
て
女
(
をんな
)
と
云
(
い
)
ふものは
101
氏
(
うぢ
)
なくして
玉
(
たま
)
の
輿
(
こし
)
と
102
里
(
さと
)
の
翁
(
おきな
)
に
聞
(
き
)
きし
事
(
こと
)
も
103
佯
(
いつはり
)
ならず
今
(
いま
)
ははや
104
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
に
降
(
ふ
)
りかかり
105
繊弱
(
かよわ
)
き
女
(
をんな
)
の
身
(
み
)
をもつて
106
重
(
おも
)
き
位
(
くらゐ
)
にのぼせられ
107
もしや
冥加
(
みやうが
)
に
尽
(
つ
)
きはせざるかと
108
静
(
しづ
)
けき
心
(
こころ
)
はなけれども
109
君
(
きみ
)
の
心
(
こころ
)
の
深
(
ふか
)
き
情
(
なさけ
)
に
絆
(
ほだ
)
されて
110
否
(
いな
)
みも
得
(
え
)
せず
身
(
み
)
の
程
(
ほど
)
も
111
弁
(
わきま
)
へ
知
(
し
)
らぬ
女
(
をんな
)
よと
112
世
(
よ
)
の
人々
(
ひとびと
)
の
譏
(
そしり
)
をも
113
心
(
こころ
)
にかけず
謹
(
つつし
)
みて
114
君
(
きみ
)
が
御旨
(
みむね
)
に
従
(
したが
)
ひ
奉
(
まつ
)
りぬ
115
ああ
吾
(
わが
)
君
(
きみ
)
よ
吾
(
わが
)
君
(
きみ
)
よ
116
足
(
た
)
らはぬ
妾
(
わらは
)
をいつ
迄
(
まで
)
も
117
愍
(
あはれ
)
みまして
永久
(
とこしへ
)
に
118
御傍
(
みそば
)
に
仕
(
つか
)
へさしてたべ
119
左守
(
さもり
)
の
司
(
かみ
)
よ
右守
(
うもり
)
さま
120
内事司
(
ないじつかさ
)
のタルマンの
君
(
きみ
)
121
愚
(
おろ
)
かなる
身
(
み
)
を
憐
(
あは
)
れみたまひ
122
いや
永久
(
とこしへ
)
に
足
(
た
)
らはぬ
事
(
こと
)
は
気
(
き
)
をつけて
123
家内
(
やぬち
)
の
事
(
こと
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
124
国
(
くに
)
の
祭
(
まつり
)
の
要
(
かなめ
)
をば
125
教
(
をし
)
へてたべや
惟神
(
かむながら
)
126
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
127
ことに
尊
(
たふと
)
き
三五
(
あななひ
)
の
128
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
に
仕
(
つか
)
へます
129
治国別
(
はるくにわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
130
松彦
(
まつひこ
)
竜彦
(
たつひこ
)
万公
(
まんこう
)
の
131
珍
(
うづ
)
の
司
(
つかさ
)
も
諸共
(
もろとも
)
に
132
吾
(
わが
)
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
を
導
(
みちび
)
きて
133
国
(
くに
)
の
祭
(
まつり
)
を
過
(
あやま
)
たず
134
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
背
(
そむ
)
かずに
135
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つを
経
(
たて
)
となし
136
仁慈
(
じんじ
)
の
教
(
をしへ
)
を
緯
(
ぬき
)
として
137
いや
永久
(
とこしへ
)
に
国民
(
くにたみ
)
を
138
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
139
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのを
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
140
珍
(
うづ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
謹
(
つつし
)
みて
141
畏
(
かしこ
)
み
畏
(
かしこ
)
み
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
142
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
143
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
144
星
(
ほし
)
は
空
(
そら
)
より
落
(
お
)
つるとも
145
ハンナの
姫
(
ひめ
)
の
赤心
(
まごころ
)
は
146
仮令
(
たとへ
)
死
(
し
)
すとも
変
(
かは
)
らまじ
147
恵
(
めぐ
)
ませ
給
(
たま
)
へ
大御神
(
おほみかみ
)
148
父
(
ちち
)
の
命
(
みこと
)
や
母
(
はは
)
命
(
みこと
)
149
あが
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
よ
諸共
(
もろとも
)
に
150
いや
永久
(
とこしへ
)
に
吾
(
わが
)
ために
151
教
(
をしへ
)
を
垂
(
た
)
れさせ
給
(
たま
)
へかし
152
偏
(
ひとへ
)
に
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
153
千秋
(
せんしう
)
万歳
(
ばんざい
)
万々歳
(
ばんばんざい
)
』
154
と
歌
(
うた
)
ひ
舞
(
ま
)
ひ
納
(
をさ
)
めた。
155
ハルナは
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り
自
(
みづか
)
ら
歌
(
うた
)
ひ
自
(
みづか
)
ら
舞
(
ま
)
ふ。
156
ハルナ『
神
(
かみ
)
の
造
(
つく
)
りて
治
(
をさ
)
めます
157
神代
(
かみよ
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
なれど
158
このビク
国
(
こく
)
も
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
159
如何
(
いか
)
に
上下
(
しやうか
)
の
人々
(
ひとびと
)
の
160
心
(
こころ
)
は
乱
(
みだ
)
れ
果
(
は
)
つればとて
161
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
にかはりのあるべきや
162
古
(
ふる
)
き
道徳
(
だうとく
)
打
(
う
)
ち
破
(
やぶ
)
り
163
相思
(
さうし
)
の
男女
(
だんぢよ
)
が
赤心
(
まごころ
)
を
164
捧
(
ささ
)
げて
盟
(
ちか
)
ふ
結婚
(
けつこん
)
は
165
千代
(
ちよ
)
も
八千代
(
やちよ
)
も
永久
(
とこしへ
)
に
166
変
(
かは
)
る
事
(
こと
)
なき
天国
(
てんごく
)
の
167
その
有様
(
ありさま
)
にさも
似
(
に
)
たり
168
天
(
あめ
)
の
下
(
した
)
をばよく
治
(
をさ
)
め
169
民
(
たみ
)
の
心
(
こころ
)
を
治
(
をさ
)
めむと
170
祈
(
いの
)
り
祈
(
いの
)
らせ
給
(
たま
)
ふ
聖
(
ひじり
)
の
君
(
きみ
)
は
171
まづ
第一
(
だいいち
)
に
結婚
(
けつこん
)
の
172
道
(
みち
)
を
改
(
あらた
)
め
上下
(
うへした
)
の
173
差別
(
けじめ
)
を
取
(
と
)
りて
雲井
(
くもゐ
)
の
空
(
そら
)
も
174
八重葎
(
やへむぐら
)
茂
(
しげ
)
り
栄
(
さか
)
ゆる
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
も
175
一
(
ひと
)
つに
治
(
をさ
)
め
世界
(
せかい
)
桝
(
ます
)
かけひきならし
176
運否
(
うんぷ
)
なき
世
(
よ
)
の
手本
(
てほん
)
を
177
示
(
しめ
)
し
給
(
たま
)
ふにつけて
今宵
(
こよひ
)
の
結婚
(
けつこん
)
178
一
(
ひと
)
つはお
家
(
いへ
)
のため
179
一
(
ひと
)
つは
国
(
くに
)
のため
180
実
(
げ
)
にも
目出
(
めで
)
たき
次第
(
しだい
)
なり
181
此
(
この
)
結婚
(
けつこん
)
を
恙
(
つつが
)
なく
182
結
(
むす
)
び
給
(
たま
)
ひし
上
(
うへ
)
からは
183
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
には
曲
(
まが
)
もなく
184
曇
(
くも
)
りも
非
(
あら
)
ず
国民
(
くにたみ
)
は
185
君
(
きみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
悦
(
よろこ
)
びて
186
赤
(
あか
)
き
心
(
こころ
)
を
捧
(
ささ
)
げつつ
187
誠
(
まこと
)
を
尽
(
つく
)
し
君
(
きみ
)
の
社稷
(
しやしよく
)
を
永久
(
とこしへ
)
に
188
守
(
まも
)
り
仕
(
つか
)
へむ
惟神
(
かむながら
)
189
神
(
かみ
)
にかなひし
吾
(
わが
)
君
(
きみ
)
の
190
尊
(
たふと
)
き
御業
(
みわざ
)
ぞ
有難
(
ありがた
)
き
191
左守
(
さもり
)
の
家
(
いへ
)
に
生
(
うま
)
れたる
192
ハルナの
司
(
つかさ
)
謹
(
つつし
)
みて
193
今日
(
けふ
)
の
慶事
(
けいじ
)
を
心
(
こころ
)
より
194
喜
(
よろこ
)
び
祝
(
ことほ
)
ぎ
奉
(
たてまつ
)
る
195
アールの
君
(
きみ
)
よハンナの
君
(
きみ
)
よ
196
いや
永久
(
とこしへ
)
にいつ
迄
(
まで
)
も
197
御国
(
みくに
)
の
柱
(
はしら
)
となりまして
198
家
(
いへ
)
の
子
(
こ
)
達
(
たち
)
を
恵
(
めぐ
)
みつつ
199
ビクの
御国
(
みくに
)
に
生茂
(
おひしげ
)
る
200
天
(
あめ
)
の
益人
(
ますひと
)
一人
(
ひとり
)
も
残
(
のこ
)
さず
201
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
を
下
(
くだ
)
しまし
202
黄金
(
わうごん
)
時代
(
じだい
)
を
現出
(
げんしゆつ
)
し
203
世界
(
せかい
)
稀
(
まれ
)
なる
聖
(
ひじり
)
の
君
(
きみ
)
と
204
世
(
よ
)
に
謳
(
うた
)
はれて
205
王者
(
わうじや
)
の
模範
(
もはん
)
を
示
(
しめ
)
させ
給
(
たま
)
へ
206
偏
(
ひとへ
)
に
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
207
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
208
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましませよ』
209
(
大正一二・二・二一
旧一・六
於竜宮館
加藤明子
録)
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