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第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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第54巻(巳の巻)
序文
総説
第1篇 神授の継嗣
01 子宝
〔1387〕
02 日出前
〔1388〕
03 懸引
〔1389〕
04 理妻
〔1390〕
05 万違
〔1391〕
06 執念
〔1392〕
第2篇 恋愛無涯
07 婚談
〔1393〕
08 祝莚
〔1394〕
09 花祝
〔1395〕
10 万亀柱
〔1396〕
第3篇 猪倉城寨
11 道晴別
〔1397〕
12 妖瞑酒
〔1398〕
13 岩情
〔1399〕
14 暗窟
〔1400〕
第4篇 関所の玉石
15 愚恋
〔1401〕
16 百円
〔1402〕
17 火救団
〔1403〕
第5篇 神光増進
18 真信
〔1404〕
19 流調
〔1405〕
20 建替
〔1406〕
21 鼻向
〔1407〕
22 凱旋
〔1408〕
附録 神文
余白歌
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第一八章
真信
(
しんしん
)
〔一四〇四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第54巻 真善美愛 巳の巻
篇:
第5篇 神光増進
よみ(新仮名遣い):
しんこうぞうしん
章:
第18章 真信
よみ(新仮名遣い):
しんしん
通し章番号:
1404
口述日:
1923(大正12)年02月23日(旧01月8日)
口述場所:
竜宮館
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年3月26日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
ビクトル山の頂上には立派な社殿が落成し、三五教の神々が祀られ、別殿には盤古神王が祀られ、荘厳な祭典の式は無事に終了した。刹帝利のビクトリヤ王は恭しく落成の祝歌を歌った。
続いてヒルナ姫も翼琴の伴奏にて自ら祝歌を歌った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm5418
愛善世界社版:
225頁
八幡書店版:
第9輯 702頁
修補版:
校定版:
227頁
普及版:
106頁
初版:
ページ備考:
001
緑葉
(
りよくえふ
)
滴
(
したた
)
る
初夏
(
しよか
)
の
候
(
こう
)
002
山野
(
さんや
)
の
木々
(
きぎ
)
は
自然
(
しぜん
)
のカブオットをなし
003
風
(
かぜ
)
は
自然
(
しぜん
)
の
和琴
(
コウド
)
を
弾
(
だん
)
ず
004
見渡
(
みわた
)
す
限
(
かぎ
)
り
原野
(
げんや
)
には
005
首陀
(
しゆだ
)
や
耕奴
(
かうど
)
の
三々
(
さんさん
)
伍々
(
ごご
)
006
列
(
れつ
)
を
正
(
ただ
)
して
007
命
(
いのち
)
の
苗
(
なへ
)
を
植
(
う
)
ゑつける
008
其
(
その
)
光景
(
くわうけい
)
は
天国
(
てんごく
)
を
009
地上
(
ちじやう
)
に
移
(
うつ
)
せしごとくなり
010
ビクトル
山
(
さん
)
の
頂上
(
ちやうじやう
)
より
011
瞳
(
ひとみ
)
をはなてば
麗
(
うる
)
はしき
012
譬方
(
たとへがた
)
なきフリイスの
013
棚引
(
たなび
)
くごとく
見
(
み
)
えにけり
014
ミンシンガーは
何
(
なん
)
と
見
(
み
)
る
015
天
(
てん
)
の
描
(
ゑが
)
ける
大画帖
(
だいぐわてふ
)
016
画中
(
ぐわちう
)
の
人
(
ひと
)
は
何人
(
なんびと
)
か
017
牛
(
うし
)
を
追
(
お
)
ひゆくパストラル
018
カンタビールナ
歌
(
うた
)
うたひ
019
或
(
あるひ
)
は
交
(
まじ
)
るプレストの
020
其
(
その
)
対照
(
たいせう
)
の
面白
(
おもしろ
)
さ
021
百
(
ひやく
)
日
(
にち
)
百夜
(
ひやくや
)
の
丹精
(
たんせい
)
も
022
漸
(
やうや
)
く
茲
(
ここ
)
に
現
(
あら
)
はれて
023
ビクトル
山
(
さん
)
の
勝地
(
しようち
)
をば
024
卜
(
ぼく
)
して
建
(
た
)
てる
御舎
(
みあらか
)
も
025
いと
荘厳
(
さうごん
)
な
神
(
かみ
)
まつり
026
其
(
そ
)
の
祝詞
(
のりごと
)
は
天地
(
あめつち
)
に
027
響
(
ひび
)
き
渡
(
わた
)
りて
霊国
(
れいごく
)
や
028
天国界
(
てんごくかい
)
の
天人
(
てんにん
)
が
029
奏
(
かな
)
でたまへる
030
ロンドの
床
(
ゆか
)
しさ
031
走法
(
そうはふ
)
又
(
また
)
は
軽快調
(
けいくわいてう
)
032
クラブイコードを
中空
(
ちうくう
)
に
033
並
(
なら
)
べて
奏
(
かな
)
づるアダヂオス
034
メロデイー、モーティフ
035
マヂヨワ、アビニシモ
036
フアンセット、トンブルノ
037
生言霊
(
いくことたま
)
も
順序
(
じゆんじよ
)
よく
038
フレーズの
限
(
かぎ
)
りを
尽
(
つく
)
し
039
リズム
正
(
ただ
)
しく
天地
(
あめつち
)
の
040
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
を
慰
(
なぐさ
)
むる
041
其
(
その
)
光景
(
ありさま
)
を
目
(
ま
)
の
当
(
あた
)
り
042
霊
(
れい
)
に
目覚
(
めざ
)
めし
人
(
ひと
)
の
耳
(
みみ
)
に
043
いと
涼
(
すず
)
やかに
聞
(
きこ
)
えくる
044
治国別
(
はるくにわけ
)
を
祭主
(
さいしゆ
)
とし
045
ビクの
国王
(
こきし
)
の
刹帝利
(
せつていり
)
046
ヒルナの
姫
(
ひめ
)
やアールの
君
(
きみ
)
047
其
(
その
)
外
(
ほか
)
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
達
(
たち
)
048
席
(
せき
)
を
正
(
ただ
)
して
遷宮
(
せんぐう
)
の
049
式
(
しき
)
に
列
(
れつ
)
せる
勇
(
いさ
)
ましさ
050
開闢
(
かいびやく
)
以来
(
いらい
)
の
盛況
(
せいきやう
)
と
051
褒
(
ほ
)
め
称
(
たた
)
へぬはなかりけり。
052
ビクトル
山
(
さん
)
の
頂上
(
ちやうじやう
)
に
檜皮葺
(
ひはだぶき
)
の
立派
(
りつぱ
)
な
社殿
(
しやでん
)
が
落成
(
らくせい
)
し
大国常立
(
おほくにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
を
初
(
はじ
)
め
奉
(
たてまつ
)
り、
053
天照皇
(
あまてらすすめ
)
大御神
(
おほみかみ
)
、
054
神
(
かむ
)
伊邪那岐
(
いざなぎの
)
大神
(
おほかみ
)
、
055
神
(
かむ
)
伊邪那美
(
いざなみの
)
大神
(
おほかみ
)
、
056
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
、
057
豊国姫
(
とよくにひめの
)
大神
(
おほかみ
)
、
058
稚桜姫
(
わかざくらひめの
)
大神
(
おほかみ
)
、
059
木花姫
(
このはなひめの
)
大神
(
おほかみ
)
、
060
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
を
初
(
はじ
)
め、
061
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
を
別殿
(
べつでん
)
に
祭
(
まつ
)
り、
062
荘厳
(
さうごん
)
なる
祭典
(
さいてん
)
の
式
(
しき
)
は
無事
(
ぶじ
)
終了
(
しうれう
)
された。
063
刹帝利
(
せつていり
)
のビクトリヤ
王
(
わう
)
は
国家
(
こくか
)
無事
(
ぶじ
)
に
治
(
をさ
)
まり、
064
王家
(
わうけ
)
安泰
(
あんたい
)
の
曙光
(
しよくわう
)
を
認
(
みと
)
めかつ
神殿
(
しんでん
)
の
落成
(
らくせい
)
した
事
(
こと
)
を
感謝
(
かんしや
)
すべく、
065
神殿
(
しんでん
)
に
向
(
むか
)
つて
恭
(
うやうや
)
しく
祝歌
(
しゆくか
)
を
奏上
(
そうじやう
)
した。
066
刹帝
(
せつてい
)
(
謡曲調
(
えうきよくてう
)
)『
久方
(
ひさかた
)
の
067
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
068
鎮
(
しづ
)
まり
居
(
ゐ
)
ます
天地
(
あめつち
)
の
069
元津
(
もとつ
)
御祖
(
みおや
)
の
神
(
かみ
)
と
現
(
あ
)
れませる
070
大国常立
(
おほくにとこたち
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
071
豊国主
(
とよくにぬし
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
072
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
御国
(
みくに
)
を
073
統
(
す
)
べさせ
給
(
たま
)
ふ
074
神
(
かむ
)
伊邪那岐
(
いざなぎ
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
075
月
(
つき
)
の
御国
(
みくに
)
を
統
(
す
)
べたまふ
076
神
(
かむ
)
伊邪那美
(
いざなみ
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
077
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
現
(
あ
)
れませる
078
国治立
(
くにはるたち
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
079
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
現
(
あ
)
れませる
080
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのを
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
081
大地球
(
くぬち
)
の
御魂
(
みたま
)
と
現
(
あ
)
れませる
082
金勝要
(
きんかつかね
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
083
海
(
うみ
)
の
底
(
そこ
)
ひの
限
(
かぎ
)
りなく
084
統
(
す
)
べ
守
(
まも
)
ります
大海津見
(
おほわだつみ
)
の
神
(
かみ
)
085
天教山
(
てんけうざん
)
に
現
(
あ
)
れませる
086
木花姫
(
このはなひめ
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
087
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
を
初
(
はじ
)
めとし
088
三五教
(
あななひけう
)
を
守
(
まも
)
ります
089
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
の
神柱
(
かむばしら
)
090
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
に
現
(
あ
)
れませる
091
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんのう
)
塩長彦
(
しほながひこ
)
の
命
(
みこと
)
092
其
(
その
)
外
(
ほか
)
百
(
もも
)
の
神
(
かみ
)
達
(
たち
)
の
大前
(
おほまへ
)
に
093
天地
(
てんち
)
と
共
(
とも
)
に
限
(
かぎ
)
りなき
094
神
(
かみ
)
の
授
(
さづ
)
けしビクの
国
(
くに
)
095
国王
(
こきし
)
に
仕
(
つか
)
へまつりたる
096
御国
(
みくに
)
を
守
(
まも
)
る
刹帝利
(
せつていり
)
097
ビクトリヤの
神
(
かみ
)
の
僕
(
しもべ
)
098
尊
(
たふと
)
き
清
(
きよ
)
き
大前
(
おほまへ
)
に
099
謹
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
い
天地
(
あめつち
)
の
100
高
(
たか
)
き
恵
(
めぐみ
)
を
悦
(
よろこ
)
びて
101
海河
(
うみかは
)
山野
(
やまぬの
)
種々
(
くさぐさ
)
の
102
美味
(
うま
)
しものをば
奉
(
たてまつ
)
り
103
厚
(
あつ
)
き
恵
(
めぐみ
)
の
千重
(
ちへ
)
の
一重
(
ひとへ
)
にも
104
報
(
むく
)
い
奉
(
まつ
)
らむとして
105
今日
(
けふ
)
の
御祭
(
みまつ
)
り
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
る
106
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
達
(
たち
)
八百万
(
やほよろづ
)
107
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
等
(
たち
)
八百万
(
やほよろづ
)
108
吾
(
あが
)
心根
(
こころね
)
を
憐
(
あはれ
)
みて
109
ビクの
御国
(
みくに
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
110
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
命
(
いのち
)
を
永久
(
とこしへ
)
に
111
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ
国民
(
くにたみ
)
の
112
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
穏
(
おだや
)
かに
113
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
浸
(
ひた
)
りつつ
114
家
(
いへ
)
富
(
と
)
み
栄
(
さか
)
え
生業
(
なりはい
)
を
115
歓
(
えら
)
ぎ
楽
(
たの
)
しむ
御代
(
みよ
)
となし
116
月日
(
つきひ
)
と
共
(
とも
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
117
茂
(
しげ
)
り
栄
(
さか
)
ゆべく
118
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
119
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
願
(
ね
)
ぎまつる
120
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
121
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
122
仮令
(
たとへ
)
此
(
この
)
世
(
よ
)
は
変
(
かは
)
るとも
123
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
おん
)
恵
(
めぐみ
)
124
治国別
(
はるくにわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
125
松彦
(
まつひこ
)
竜彦
(
たつひこ
)
神司
(
かむつかさ
)
126
ビクの
御国
(
みくに
)
を
救
(
すく
)
ひましし
127
其
(
その
)
勲功
(
いさをし
)
はいつの
世
(
よ
)
か
128
忘
(
わす
)
れ
奉
(
まつ
)
らむ
惟神
(
かむながら
)
129
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
赤心
(
まごころ
)
を
130
謹
(
つつし
)
み
畏
(
かしこ
)
み
誓
(
ちか
)
ひおく
131
ビクの
御国
(
みくに
)
は
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
は
132
ウラルの
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
133
柱
(
はしら
)
となして
世
(
よ
)
を
治
(
をさ
)
め
134
蒼生
(
あをひとぐさ
)
を
慈
(
いつくし
)
み
135
仕
(
つか
)
へまつりてありけるが
136
ミロクの
御代
(
みよ
)
の
魁
(
さきがけ
)
と
137
現
(
あら
)
はれませる
素盞嗚
(
すさのを
)
の
138
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
に
139
目覚
(
めざ
)
めし
上
(
うへ
)
はビクトリヤ
城
(
じやう
)
の
140
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
を
初
(
はじ
)
めとし
141
国民
(
くにたみ
)
挙
(
こぞ
)
りて
神恩
(
しんおん
)
を
142
慕
(
した
)
ひ
奉
(
まつ
)
りて
永久
(
とこしへ
)
に
143
珍
(
うづ
)
の
教
(
をしへ
)
を
守
(
まも
)
るべし
144
治国別
(
はるくにわけ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
145
御前
(
みまへ
)
に
謹
(
つつし
)
み
再生
(
さいせい
)
の
146
御恩
(
ごおん
)
を
感謝
(
かんしや
)
し
奉
(
たてまつ
)
る
147
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
148
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましませよ』
149
ヒルナ
姫
(
ひめ
)
は
白装束
(
しろしやうぞく
)
に
紫色
(
むらさきいろ
)
のスカートを
穿
(
うが
)
ち
銀扇
(
ぎんせん
)
を
披
(
ひ
)
らいて、
150
アッコムパニメントを
並
(
なら
)
ばせ
乍
(
なが
)
ら
翼琴
(
クラブイコード
)
を
弾
(
だん
)
じさせ、
151
自
(
みづか
)
ら
祝歌
(
しゆくか
)
を
歌
(
うた
)
ふ。
152
ヒルナ
姫
(
ひめ
)
『ビクトル
山
(
さん
)
に
千木
(
ちぎ
)
高
(
たか
)
く
153
大宮柱
(
おほみやばしら
)
太
(
ふと
)
しりて
154
鎮
(
しづ
)
まり
居
(
ゐ
)
ます
皇神
(
すめかみ
)
の
155
珍
(
うづ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
謹
(
つつし
)
みて
156
感謝
(
かんしや
)
の
言葉
(
ことば
)
奉
(
たてまつ
)
る
157
抑々
(
そもそも
)
ビクの
国柄
(
くにがら
)
は
158
遠
(
とほ
)
き
神代
(
かみよ
)
の
昔
(
むかし
)
より
159
月日
(
つきひ
)
と
共
(
とも
)
に
伝
(
つた
)
はりて
160
君
(
きみ
)
と
臣
(
おみ
)
との
差別
(
けじめ
)
をば
161
正
(
ただ
)
しく
守
(
まも
)
りし
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
162
雲井
(
くもゐ
)
の
空
(
そら
)
も
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
も
163
睦
(
むつ
)
び
親
(
した
)
しみ
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
の
164
如
(
ごと
)
くに
治
(
をさ
)
まり
来
(
きた
)
りしが
165
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
の
日
(
ひ
)
は
流
(
なが
)
れ
166
月
(
つき
)
ゆき
星
(
ほし
)
は
移
(
うつ
)
ろひて
167
醜
(
しこ
)
の
魔風
(
まかぜ
)
は
吹
(
ふ
)
き
荒
(
すさ
)
び
168
四方
(
よも
)
の
山辺
(
やまべ
)
の
木々
(
きぎ
)
の
枝
(
えだ
)
169
冷
(
つめ
)
たき
風
(
かぜ
)
に
叩
(
たた
)
かれて
170
羽衣
(
はごろも
)
脱
(
ぬ
)
ぎし
如
(
ごと
)
くなる
171
いと
浅猿
(
あさま
)
しき
国柄
(
くにがら
)
と
172
忽
(
たちま
)
ち
乱
(
みだ
)
れ
淋
(
さび
)
れけり
173
御国
(
みくに
)
の
柱
(
はしら
)
と
現
(
あ
)
れませる
174
吾
(
わ
)
が
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
の
刹帝利
(
せつていり
)
175
深
(
ふか
)
く
心
(
こころ
)
を
悩
(
なや
)
ませつ
176
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
に
現
(
あ
)
れませし
177
塩長彦
(
しほながひこ
)
の
大神
(
おほかみ
)
に
178
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
祈
(
いの
)
りつつ
179
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
をば
平
(
たひら
)
けく
180
いと
安
(
やす
)
らけく
治
(
をさ
)
めむと
181
祈
(
いの
)
り
給
(
たま
)
ひし
丹精
(
たんせい
)
も
182
水泡
(
みなわ
)
と
消
(
き
)
えて
曲津
(
まがつ
)
神
(
かみ
)
183
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
や
醜鬼
(
しこおに
)
の
184
荒
(
あら
)
びすさめる
世
(
よ
)
となりぬ
185
ライオン
川
(
がは
)
は
滔々
(
たうたう
)
と
186
水
(
みづ
)
永久
(
とこしへ
)
に
流
(
なが
)
るれど
187
絶
(
た
)
えなむ
許
(
ばか
)
りの
刹帝利
(
せつていり
)
家
(
け
)
188
既倒
(
きたう
)
に
之
(
これ
)
を
挽回
(
ばんくわい
)
し
189
救
(
すく
)
ひて
君
(
きみ
)
の
神慮
(
しんりよ
)
をば
190
慰
(
なぐさ
)
め
安
(
やす
)
んじ
奉
(
まつ
)
らむと
191
女
(
をんな
)
の
繊弱
(
かよわ
)
き
心
(
こころ
)
より
192
悪逆
(
あくぎやく
)
無道
(
ぶだう
)
の
曲神
(
まがかみ
)
に
193
あらぬ
秋波
(
しうは
)
を
送
(
おく
)
りつつ
194
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
血潮
(
ちしほ
)
を
濁
(
にご
)
したる
195
其
(
その
)
過
(
あやまち
)
を
悔
(
く
)
い
奉
(
まつ
)
り
196
御
(
ご
)
仁慈
(
じんじ
)
深
(
ふか
)
き
三五
(
あななひ
)
の
197
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
198
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
されて
元
(
もと
)
のごと
199
治
(
をさ
)
まるアーチ・ダッチェス
200
実
(
げ
)
に
有難
(
ありがた
)
き
限
(
かぎ
)
りなり
201
かくも
尊
(
たふと
)
き
神恩
(
しんおん
)
に
202
報
(
むく
)
いまつらむ
赤心
(
まごころ
)
の
203
印
(
しるし
)
とここに
大宮
(
おほみや
)
を
204
刹帝利
(
せつていり
)
様
(
さま
)
に
願
(
ねが
)
ひ
上
(
あ
)
げ
205
治国別
(
はるくにわけ
)
の
神人
(
しんじん
)
に
206
やつと
許
(
ゆる
)
され
珍
(
うづ
)
の
宮
(
みや
)
207
仕
(
つか
)
へ
終
(
をは
)
りし
嬉
(
うれ
)
しさよ
208
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
209
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
210
ビクの
御国
(
みくに
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
211
吾
(
わが
)
君様
(
きみさま
)
や
百司
(
ももつかさ
)
212
四方
(
よも
)
の
国民
(
くにたみ
)
恙
(
つつが
)
なく
213
此
(
この
)
麗
(
うるは
)
しき
現世
(
うつしよ
)
に
214
命
(
いのち
)
を
存
(
なが
)
らへ
日々
(
にちにち
)
の
215
身
(
み
)
の
生業
(
なりはい
)
を
励
(
はげ
)
みつつ
216
国
(
くに
)
の
栄
(
さか
)
えを
松
(
まつ
)
の
代
(
よ
)
の
217
常磐
(
ときは
)
堅磐
(
かきは
)
の
聖代
(
せいだい
)
と
218
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
219
御前
(
みまへ
)
に
謹
(
つつし
)
み
願
(
ね
)
ぎまつる』
220
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
つて
座
(
ざ
)
についた。
221
(
大正一二・二・二三
旧一・八
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加藤明子
録)
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