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第59巻(戌の巻)
序
総説歌
第1篇 毀誉の雲翳
01 逆艪
〔1501〕
02 歌垣
〔1502〕
03 蜜議
〔1503〕
04 陰使
〔1504〕
05 有升
〔1505〕
第2篇 厄気悋々
06 雲隠
〔1506〕
07 焚付
〔1507〕
08 暗傷
〔1508〕
09 暗内
〔1509〕
10 変金
〔1510〕
11 黒白
〔1511〕
12 狐穴
〔1512〕
第3篇 地底の歓声
13 案知
〔1513〕
14 舗照
〔1514〕
15 和歌意
〔1515〕
16 開窟
〔1516〕
17 倉明
〔1517〕
第4篇 六根猩々
18 手苦番
〔1518〕
19 猩々舟
〔1519〕
20 海竜王
〔1520〕
21 客々舟
〔1521〕
22 五葉松
〔1522〕
23 鳩首
〔1523〕
24 隆光
〔1524〕
25 歓呼
〔1525〕
余白歌
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第一九章
猩々舟
(
しやうじやうぶね
)
〔一五一九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第59巻 真善美愛 戌の巻
篇:
第4篇 六根猩々
よみ(新仮名遣い):
ろっこんしょうじょう
章:
第19章 猩々舟
よみ(新仮名遣い):
しょうじょうぶね
通し章番号:
1519
口述日:
1923(大正12)年04月02日(旧02月17日)
口述場所:
皆生温泉 浜屋
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年7月8日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
サーベル姫は、舟を出して猩々ヶ島の眷属たちを引き取り、同時に島に残してきたバラモン軍の三人も助け出すことを玉国別に提案した。玉国別が賛同すると、サーベル姫に憑いた猩々姫も喜びの声を上げた。
船出の役は伊太彦が名乗り出て許された。伊太彦は、アンチー、アキス、カールを同行者として選び出した。
伊太彦はアンチー、アキス、カールを指揮してキヨの港近辺からニ十艘の小舟と船乗りを用意し、おのおの酒樽を満載して、猩々の眷属たちを迎えに行く準備を整えた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm5919
愛善世界社版:
252頁
八幡書店版:
第10輯 574頁
修補版:
校定版:
267頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
玉国別
(
たまくにわけ
)
一行
(
いつかう
)
は
晩餐
(
ばんさん
)
を
与
(
あた
)
へられ、
002
再
(
ふたた
)
び
神
(
かみ
)
に
拝礼
(
はいれい
)
し、
003
寝
(
しん
)
に
就
(
つ
)
かむとする
時
(
とき
)
しも、
004
サーベル
姫
(
ひめ
)
は
言葉
(
ことば
)
静
(
しづ
)
かに
玉国別
(
たまくにわけ
)
の
耳
(
みみ
)
に
口
(
くち
)
を
寄
(
よ
)
せ、
005
サーベル『モシ
先生
(
せんせい
)
様
(
さま
)
、
006
猩々島
(
しやうじやうじま
)
に
残
(
のこ
)
しおかれた
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
男
(
をとこ
)
を
助
(
たす
)
ける
為
(
ため
)
、
007
船
(
ふね
)
を
出
(
だ
)
して
頂
(
いただ
)
けませぬでせうか、
008
どうか
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
御
(
お
)
願
(
ねが
)
ひ
下
(
くだ
)
さいまして、
009
御
(
お
)
差支
(
さしつかへ
)
なくば
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
を
助
(
たす
)
けてやりたう
厶
(
ござ
)
います。
010
そしてモ
一
(
ひと
)
つの
御
(
お
)
願
(
ねが
)
ひは、
011
天王
(
てんわう
)
の
森
(
もり
)
に
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
早
(
はや
)
く
二棟
(
ふたむね
)
の
宮様
(
みやさま
)
を
建築
(
けんちく
)
し、
012
一方
(
いつぱう
)
は
三五
(
あななひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
、
013
一方
(
いつぱう
)
はバラモンの
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
を
鎮祭
(
ちんさい
)
して
頂
(
いただ
)
く
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ませぬか』
014
玉国
(
たまくに
)
『
成程
(
なるほど
)
、
015
夫
(
そ
)
れは
可
(
い
)
いお
考
(
かんが
)
へで
厶
(
ござ
)
います。
016
併
(
しか
)
しあの
猩々
(
しやうじやう
)
ケ
島
(
しま
)
の
沢山
(
たくさん
)
の
眷族
(
けんぞく
)
は、
017
元
(
もと
)
はアヅモス
山
(
さん
)
のお
宮
(
みや
)
に
仕
(
つか
)
へてゐたもののやうに
直覚
(
ちよくかく
)
致
(
いた
)
しましたが、
018
差支
(
さしつかへ
)
なくば、
019
沢山
(
たくさん
)
の
船
(
ふね
)
を
用意
(
ようい
)
し、
020
一匹
(
いつぴき
)
も
残
(
のこ
)
らず
天王
(
てんわう
)
の
森
(
もり
)
へ
伴
(
つ
)
れて
帰
(
かへ
)
つてやりたいと
思
(
おも
)
ひますが、
021
如何
(
いかが
)
で
厶
(
ござ
)
いませうかな』
022
サーベル
姫
(
ひめ
)
は
俄
(
にはか
)
に
此
(
この
)
言葉
(
ことば
)
を
聞
(
き
)
くより、
023
嬉
(
うれ
)
し
相
(
さう
)
に
飛
(
と
)
び
上
(
あが
)
り、
024
『キヤツ キヤツ』と
怪
(
あや
)
しき
声
(
こゑ
)
を
立
(
た
)
て
乍
(
なが
)
ら
両手
(
りやうて
)
を
合
(
あは
)
せ、
025
サーベル『
妾
(
わらは
)
は
猩々姫
(
しやうじやうひめ
)
で
厶
(
ござ
)
います。
026
沢山
(
たくさん
)
の
子
(
こ
)
や
孫
(
まご
)
が
残
(
のこ
)
して
厶
(
ござ
)
いますから、
027
それ
許
(
ばか
)
りが
気
(
き
)
になつて、
028
夜
(
よる
)
もロクに
寝
(
ね
)
られませぬ。
029
能
(
よ
)
うまア
言
(
い
)
うて
下
(
くだ
)
さいました。
030
何卒
(
どうぞ
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
のお
許
(
ゆる
)
しがあれば、
031
一匹
(
いつぴき
)
も
残
(
のこ
)
らず
此方
(
こちら
)
へ
迎
(
むか
)
へさして
頂
(
いただ
)
きたう
厶
(
ござ
)
います』
032
玉国
(
たまくに
)
『ヤアそれは
尚々
(
なほなほ
)
結構
(
けつこう
)
です。
033
左様
(
さやう
)
ならば
明日
(
みやうにち
)
早
(
はや
)
く
船
(
ふね
)
の
用意
(
ようい
)
を
致
(
いた
)
しまして、
034
村人
(
むらびと
)
に
命
(
めい
)
じ
迎
(
むか
)
ひ
取
(
と
)
りにやりませう』
035
サーベル『どうか
貴師
(
あなた
)
の
御弟子
(
みでし
)
を
一人
(
ひとり
)
か
二人
(
ふたり
)
、
036
行
(
い
)
つて
頂
(
いただ
)
く
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ませぬか』
037
伊太彦
(
いたひこ
)
は
側
(
そば
)
に
居
(
を
)
つて、
038
小耳
(
こみみ
)
に
挟
(
はさ
)
み、
039
伊太
(
いた
)
『
先生
(
せんせい
)
、
040
其
(
その
)
御用
(
ごよう
)
は
伊太彦
(
いたひこ
)
が
承
(
うけたま
)
はります。
041
三千彦
(
みちひこ
)
さま
夫婦
(
ふうふ
)
はどうかお
館
(
やかた
)
に
暫
(
しばら
)
く
逗留
(
とうりう
)
して、
042
お
宮
(
みや
)
の
普請
(
ふしん
)
の
設計図
(
せつけいづ
)
でも
書
(
か
)
いて
貰
(
もら
)
いませう。
043
そして
先生
(
せんせい
)
は
暫
(
しばら
)
く
村人
(
むらびと
)
に
布教
(
ふけう
)
をして
頂
(
いただ
)
きまして、
044
真純彦
(
ますみひこ
)
さまが
其
(
その
)
間
(
あひだ
)
を
補
(
おぎな
)
ふといふ
都合
(
つがふ
)
に
願
(
ねが
)
ひますれば
誠
(
まこと
)
に
結構
(
けつこう
)
ですがなア』
045
玉国
(
たまくに
)
『イヤ、
046
お
前
(
まへ
)
のやうな
慌者
(
あわてもの
)
は
絶対
(
ぜつたい
)
に
許
(
ゆる
)
す
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ませぬ。
047
三千彦
(
みちひこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
に
願
(
ねが
)
ひませう』
048
伊太
(
いた
)
『オイ、
049
三千彦
(
みちひこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
、
050
あんな、
051
能
(
よ
)
く
荒
(
あ
)
れる
海
(
うみ
)
の
上
(
うへ
)
、
052
女房
(
にようばう
)
のある
者
(
もの
)
が
行
(
ゆ
)
くものぢやないよ。
053
私
(
わし
)
のやうな
独身者
(
どくしんもの
)
なら
仮令
(
たとへ
)
死
(
し
)
んでも
女房
(
にようばう
)
の
悔
(
くや
)
む
心配
(
しんぱい
)
もいらず、
054
大変
(
たいへん
)
都合
(
つがふ
)
が
好
(
よ
)
い。
055
そこは
俺
(
おれ
)
にお
株
(
かぶ
)
を
譲
(
ゆづ
)
つて
貰
(
もら
)
いたいものだなア』
056
三千
(
みち
)
『
先生
(
せんせい
)
のお
許
(
ゆる
)
しさへあれば、
057
どうでもしてやる』
058
伊太
(
いた
)
『
先生
(
せんせい
)
、
059
是非
(
ぜひ
)
私
(
わたし
)
に
御
(
ご
)
下命
(
かめい
)
を
願
(
ねが
)
ひます』
060
玉国
(
たまくに
)
『ウン、
0601
ヨシ、
061
それならお
前
(
まへ
)
に
一任
(
いちにん
)
せう。
062
相当
(
さうたう
)
の
人物
(
じんぶつ
)
をお
前
(
まへ
)
から
選
(
えら
)
むで
伴
(
つ
)
れて
行
(
い
)
つたがよからう』
063
伊太
(
いた
)
『イヤ、
064
有難
(
ありがた
)
い、
065
抃舞
(
べんぶ
)
雀躍
(
じやくやく
)
だ、
066
エヘヽヽヽ。
067
サア、
068
是
(
これ
)
から
北極
(
ほくきよく
)
探険隊
(
たんけんたい
)
だ。
069
オイ、
070
アンチーさま、
071
お
前
(
まへ
)
は
副艦長
(
ふくかんちやう
)
だ。
072
アキス、
073
カールの
両人
(
りやうにん
)
は
分隊長
(
ぶんたいちやう
)
だ。
074
テクの
番頭
(
ばんとう
)
さまは
家事
(
かじ
)
万端
(
ばんたん
)
を
管掌
(
くわんしやう
)
せなくてはならないから、
075
出陣
(
しゆつぢん
)
は
許
(
ゆる
)
されない。
076
サア、
077
アキス、
078
カール、
079
両人
(
りやうにん
)
さま、
080
屈強
(
くつきやう
)
な
人間
(
にんげん
)
を
選抜
(
せんばつ
)
して
貰
(
もら
)
ひませう。
081
猩々
(
しやうじやう
)
先生
(
せんせい
)
を
迎
(
むか
)
へに
行
(
ゆ
)
くのだから、
082
猩々
(
しやうじやう
)
潔白
(
けつぱく
)
の
霊
(
みたま
)
をよりぬいて
伴
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
くやうにして
貰
(
もら
)
ひませう。
083
それから
潰
(
つぶ
)
れかけたボロ
船
(
ふね
)
があれば
一艘
(
いつそう
)
つもりをして
貰
(
もら
)
ひたい。
084
此奴
(
こいつ
)
ア、
085
ヤッコス、
086
ハール、
087
サボールの
人一
(
にんいち
)
化九
(
ばけきう
)
を
乗
(
の
)
せる
船
(
ふね
)
だ。
088
アハヽヽヽ』
089
アキス『そんなボロ
船
(
ふね
)
は
一隻
(
いつせき
)
も
厶
(
ござ
)
いませぬよ』
090
伊太
(
いた
)
『アヽ
仕方
(
しかた
)
がない。
091
人間
(
にんげん
)
の
姿
(
すがた
)
をしてゐるのだから、
092
中
(
なか
)
でも
堅牢
(
けんらう
)
な
船
(
ふね
)
を
選
(
えら
)
むで
持
(
も
)
つて
行
(
ゆ
)
く
様
(
やう
)
にしてくれ、
093
一体
(
いつたい
)
猩々
(
しやうじやう
)
の
数
(
かず
)
は
何人
(
なんにん
)
さま
程
(
ほど
)
ゐられるのだらうな』
094
サーベル『ハイ、
095
三百
(
さんびやく
)
三十三
(
さんじふさん
)
匹
(
びき
)
だと
思
(
おも
)
つて
居
(
を
)
ります』
096
伊太
(
いた
)
『
成程
(
なるほど
)
、
097
猩々
(
しやうじやう
)
潔白
(
けつぱく
)
の
身魂
(
みたま
)
が
三百
(
さんびやく
)
三十三
(
さんじふさん
)
人
(
にん
)
、
098
バラモン、
099
ヤッコスのなまくら
者
(
もの
)
のサボール
屋
(
や
)
の
人
(
ひと
)
の
頭
(
あたま
)
をよくハールといふ
人一
(
にんいち
)
化九
(
ばけきう
)
が
三匹
(
さんびき
)
、
100
アキス、
101
カールさま、
102
抜目
(
ぬけめ
)
なく、
103
至急
(
しきふ
)
用意
(
ようい
)
して
貰
(
もら
)
ひませう。
104
サアいよいよ
伊太彦
(
いたひこ
)
も
三百
(
さんびやく
)
三十三
(
さんじふさん
)
人
(
にん
)
並
(
ならび
)
に
三匹
(
さんびき
)
の
総
(
そう
)
司令官
(
しれいくわん
)
となつたのだ、
105
アハヽヽヽ。
106
イヤ
先生
(
せんせい
)
、
107
どうも
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
います。
108
之
(
これ
)
が
私
(
わたし
)
の
登竜門
(
とうりようもん
)
、
109
出世
(
しゆつせ
)
の
門口
(
かどぐち
)
、
110
移民
(
いみん
)
会社
(
ぐわいしや
)
の
社長
(
しやちやう
)
となつて、
111
大活動
(
だいくわつどう
)
を
致
(
いた
)
します。
112
何卒
(
どうぞ
)
巧
(
うま
)
く
凱旋
(
がいせん
)
致
(
いた
)
しましたら
113
花火
(
はなび
)
を
打
(
うち
)
上
(
あ
)
げ、
114
里人
(
さとびと
)
一同
(
いちどう
)
を
浜辺
(
はまべ
)
に
整列
(
せいれつ
)
させ、
115
伊太彦
(
いたひこ
)
万歳
(
ばんざい
)
を
唱
(
とな
)
へて
下
(
くだ
)
さいませ。
116
之
(
これ
)
が
何
(
なに
)
より
吾々
(
われわれ
)
の
楽
(
たのし
)
みで
厶
(
ござ
)
いますから』
117
サーベル
姫
(
ひめ
)
『
伊太彦
(
いたひこ
)
の
教
(
をしへ
)
の
君
(
きみ
)
よ
一時
(
ひととき
)
も
118
早
(
はや
)
く
出
(
いで
)
ませ
吾
(
わが
)
子
(
こ
)
迎
(
むか
)
ひに』
119
伊太彦
(
いたひこ
)
『これは
又
(
また
)
不思議
(
ふしぎ
)
な
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
くものだ
120
猩々
(
しやうじやう
)
の
群
(
むれ
)
を
吾
(
わが
)
子
(
こ
)
なりとは』
121
サーベル
姫
(
ひめ
)
『からたまはよし
猩々
(
しやうじやう
)
に
生
(
うま
)
るとも
122
霊
(
みたま
)
は
人
(
ひと
)
に
変
(
かは
)
らざりけり。
123
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
は
獣
(
けもの
)
の
容器
(
いれもの
)
よ
124
獣
(
けもの
)
の
中
(
なか
)
に
人
(
ひと
)
の
魂
(
たま
)
あり』
125
玉国別
(
たまくにわけ
)
『
面白
(
おもしろ
)
しサーベル
姫
(
ひめ
)
の
御
(
おん
)
言葉
(
ことば
)
126
聞
(
き
)
くにつけてもうら
恥
(
は
)
づかしきかな』
127
真純彦
(
ますみひこ
)
『
人
(
ひと
)
は
皆
(
みな
)
獣
(
けもの
)
の
棲
(
す
)
みかとなりはてて
128
誠
(
まこと
)
の
人
(
ひと
)
は
影
(
かげ
)
だにもなし。
129
吾
(
われ
)
とても
罪
(
つみ
)
に
汚
(
けが
)
れし
獣
(
けだもの
)
の
130
魂
(
たま
)
の
棲家
(
すみか
)
ぞ
恥
(
はづか
)
しき
哉
(
かな
)
』
131
三千彦
(
みちひこ
)
『
恐
(
おそ
)
ろしき
八十
(
やそ
)
の
曲津
(
まがつ
)
の
猛
(
たけ
)
る
世
(
よ
)
は
132
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
として
立
(
た
)
つ
術
(
すべ
)
もなき。
133
それ
故
(
ゆゑ
)
に
人
(
ひと
)
の
心
(
こころ
)
は
鬼
(
おに
)
となり
134
大蛇
(
おろち
)
となりて
世
(
よ
)
を
渡
(
わた
)
るなり』
135
伊太彦
(
いたひこ
)
『これはしたり
三千彦
(
みちひこ
)
司
(
つかさ
)
の
世迷言
(
よまいごと
)
136
神
(
かみ
)
の
宮居
(
みやゐ
)
を
獣
(
けだもの
)
と
宣
(
の
)
らすか』
137
デビス
姫
(
ひめ
)
『
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
の
宣
(
の
)
らせ
玉
(
たま
)
ひし
言霊
(
ことたま
)
は
138
人
(
ひと
)
の
皮
(
かは
)
着
(
き
)
る
獣
(
けだもの
)
の
事
(
こと
)
よ。
139
伊太彦
(
いたひこ
)
の
珍
(
うづ
)
の
司
(
つかさ
)
は
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
よ
140
人
(
ひと
)
の
中
(
なか
)
なる
人
(
ひと
)
の
神
(
かみ
)
なり』
141
伊太彦
(
いたひこ
)
『いざさらばアキス、カールよアンチーよ
142
用意
(
ようい
)
召
(
め
)
されよ
猩々
(
しやうじやう
)
の
船
(
ふね
)
』
143
これより
伊太彦
(
いたひこ
)
は
夜
(
よる
)
も
碌
(
ろく
)
に
眠
(
ねむ
)
らず、
144
アキス、
145
カール、
146
アンチーを
指揮
(
しき
)
し、
147
船
(
ふね
)
に
熟練
(
なれ
)
たる
荒男
(
あらをとこ
)
を
選抜
(
せんばつ
)
し、
148
船
(
ふね
)
をキヨの
港
(
みなと
)
や
其
(
その
)
外
(
ほか
)
附近
(
ふきん
)
の
磯辺
(
いそべ
)
より
集
(
あつ
)
め
来
(
きた
)
り、
149
漸
(
やうや
)
く
二十艘
(
にじつそう
)
の
小舟
(
こぶね
)
をしつらへ、
150
各
(
おのおの
)
酒樽
(
さかだる
)
を
満載
(
まんさい
)
し、
151
猩々
(
しやうじやう
)
の
眷族
(
けんぞく
)
を
迎
(
むか
)
ふべく
夜明
(
よあ
)
くる
頃
(
ころ
)
迄
(
まで
)
にすべての
準備
(
じゆんび
)
を
整
(
ととの
)
へた。
152
(
大正一二・四・二
旧二・一七
於皆生温泉浜屋
松村真澄
録)
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