霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第65巻(辰の巻)
序文
総説
第1篇 盗風賊雨
01 感謝組
〔1657〕
02 古峽の山
〔1658〕
03 岩侠
〔1659〕
04 不聞銃
〔1660〕
05 独許貧
〔1661〕
06 噴火口
〔1662〕
07 反鱗
〔1663〕
第2篇 地異転変
08 異心泥信
〔1664〕
09 劇流
〔1665〕
10 赤酒の声
〔1666〕
11 大笑裡
〔1667〕
12 天恵
〔1668〕
第3篇 虎熊惨状
13 隔世談
〔1669〕
14 山川動乱
〔1670〕
15 饅頭塚
〔1671〕
16 泥足坊
〔1672〕
17 山颪
〔1673〕
第4篇 神仙魔境
18 白骨堂
〔1674〕
19 谿の途
〔1675〕
20 熊鷹
〔1676〕
21 仙聖郷
〔1677〕
22 均霑
〔1678〕
23 義侠
〔1679〕
第5篇 讃歌応山
24 危母玉
〔1680〕
25 道歌
〔1681〕
26 七福神
〔1682〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
10月30~31日に旧サイトから新サイトへの移行作業を行う予定です。
実験用サイト
|
サブスク
霊界物語
>
第65巻
> 第4篇 神仙魔境 > 第19章 谿の途
<<< 白骨堂
(B)
(N)
熊鷹 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第一九章
谿
(
たに
)
の
途
(
みち
)
〔一六七五〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第65巻 山河草木 辰の巻
篇:
第4篇 神仙魔境
よみ(新仮名遣い):
しんせんまきょう
章:
第19章 谿の途
よみ(新仮名遣い):
たにのみち
通し章番号:
1675
口述日:
1923(大正12)年07月17日(旧06月4日)
口述場所:
祥雲閣
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1926(大正15)年4月14日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm6519
愛善世界社版:
212頁
八幡書店版:
第11輯 685頁
修補版:
校定版:
222頁
普及版:
96頁
初版:
ページ備考:
001
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
三千彦
(
みちひこ
)
は
002
行
(
ゆ
)
き
疲
(
つか
)
れたる
折柄
(
をりから
)
に
003
白骨堂
(
はくこつだう
)
の
大前
(
おほまへ
)
に
004
見知
(
みし
)
らぬ
女
(
をんな
)
に
廻
(
めぐ
)
り
遇
(
あ
)
ひ
005
悲
(
かな
)
しき
女
(
をんな
)
の
境遇
(
きやうぐう
)
に
006
同情
(
どうじやう
)
し
乍
(
なが
)
らスタスタと
007
センセイ
山
(
ざん
)
の
谷間
(
たにあひ
)
を
008
冷
(
つめ
)
たき
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれつつ
009
右
(
みぎ
)
に
左
(
ひだり
)
に
飛
(
と
)
び
越
(
こ
)
えて
010
漸
(
やうや
)
く
広
(
ひろ
)
き
田圃道
(
たんぼみち
)
011
チヤムバカ(
黄色花
(
くわうしよくくわ
)
)バータラ(
重生花
(
ぢうせいくわ
)
)バールシカ(
夏生花
(
かせいくわ
)
)
012
ナワマリカー(
雑蔓花
(
ざふまんくわ
)
)やスマナー(
悦意花
(
えついくわ
)
)の
013
所
(
ところ
)
狭
(
せ
)
きまで
匂
(
にほ
)
ひたる
014
野道
(
のみち
)
をスタスタ
進
(
すす
)
み
往
(
ゆ
)
く。
015
三千彦
(
みちひこ
)
『
何
(
なん
)
と
此
(
この
)
辺
(
へん
)
は
珍
(
めづ
)
らしい
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
き、
016
馨
(
かんば
)
しい
香
(
か
)
を
放
(
はな
)
つて
居
(
ゐ
)
るぢやありませぬか。
017
まるで
第一
(
だいいち
)
天国
(
てんごく
)
の
原野
(
げんや
)
を
旅行
(
りよかう
)
して
居
(
ゐ
)
るやうで
厶
(
ござ
)
いますなア』
018
スマナー『ハイ、
019
此処
(
ここ
)
は
仙聖山
(
せんせいざん
)
の
麓
(
ふもと
)
の
仙聖郷
(
せんせいきやう
)
と
申
(
まをし
)
まして、
020
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
楽土
(
らくど
)
と
称
(
とな
)
へられた
秘密郷
(
ひみつきやう
)
で
厶
(
ござ
)
いますが、
021
今
(
いま
)
は
薩張
(
さつぱり
)
人間
(
にんげん
)
の
心
(
こころ
)
が
悪化
(
あくくわ
)
して
了
(
しま
)
ひ、
022
油断
(
ゆだん
)
も
隙
(
すき
)
もならない
修羅道
(
しゆらだう
)
となつて
仕舞
(
しま
)
ひました。
023
此
(
こ
)
の
道
(
みち
)
にいろいろの
香
(
かん
)
ばしき
花
(
はな
)
は
艶
(
えん
)
を
競
(
きそ
)
ふて
咲
(
さ
)
いて
居
(
を
)
りますが、
024
村人
(
むらびと
)
の
心
(
こころ
)
の
花
(
はな
)
はいつの
間
(
ま
)
にか
薊
(
あざみ
)
の
花
(
はな
)
となり、
025
刺
(
とげ
)
だらけでうつかり
手出
(
てだ
)
しも
出来
(
でき
)
ないので
厶
(
ござ
)
います。
026
村
(
むら
)
の
名
(
な
)
は
仙聖郷
(
せんせいきやう
)
でも、
027
人
(
ひと
)
の
心
(
こころ
)
は
修羅道
(
しゆらだう
)
ですから、
028
其
(
その
)
積
(
つも
)
りで
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
さい。
029
油断
(
ゆだん
)
も
隙
(
すき
)
もならない
所
(
ところ
)
で
厶
(
ござ
)
いますからなア』
030
三千
(
みち
)
『
物質
(
ぶつしつ
)
万能
(
ばんのう
)
主義
(
しゆぎ
)
の
空気
(
くうき
)
が、
031
斯様
(
かやう
)
な
仙郷
(
せんきやう
)
迄
(
まで
)
襲
(
おそ
)
ふて
来
(
き
)
たと
見
(
み
)
えますな。
032
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
も
是
(
これ
)
では
終
(
をは
)
りで
厶
(
ござ
)
いますわい。
033
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
のお
言葉
(
ことば
)
には「
神
(
かみ
)
のつくつた
結構
(
けつこう
)
な
神国
(
しんこく
)
が
指
(
ゆび
)
一本
(
いつぽん
)
入
(
い
)
れる
所
(
ところ
)
も、
034
片足
(
かたあし
)
踏
(
ふ
)
み
込
(
こ
)
む
所
(
ところ
)
もない」と
大国治立
(
おほくにはるたち
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
のお
歎
(
なげ
)
きですが、
035
いかにもすみずみ
迄
(
まで
)
もよく
汚
(
よご
)
れたもので
厶
(
ござ
)
いますなア』
036
スマナー『あまり
村人
(
むらびと
)
の
同情心
(
どうじやうしん
)
が
無
(
な
)
いので、
037
妾
(
わたし
)
もこの
仙郷
(
せんきやう
)
が
嫌
(
いや
)
になつたので、
038
お
恥
(
はづ
)
かし
乍
(
なが
)
ら
夫
(
をつと
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ふて、
039
冥途
(
めいど
)
往
(
ゆ
)
きをせうと
思
(
おも
)
ふたので
厶
(
ござ
)
います。
040
私
(
わたし
)
の
従弟
(
いとこ
)
に、
0401
テーラと
云
(
い
)
ふ、
041
それはそれは
意地
(
いぢ
)
の
悪
(
わる
)
い
男
(
をとこ
)
が
厶
(
ござ
)
いまして、
042
両親
(
りやうしん
)
、
043
夫
(
をつと
)
の
無
(
な
)
くなつたのを
幸
(
さいは
)
ひ、
044
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
迄
(
まで
)
吾
(
わが
)
家
(
や
)
に
平太
(
へた
)
り
込
(
こ
)
み、
045
酒
(
さけ
)
をつげ、
046
肩
(
かた
)
をうて、
047
足
(
あし
)
をもめ、
048
○○○を○○○と
無体
(
むたい
)
の
事
(
こと
)
を
申
(
まをし
)
ますので、
049
夫
(
そ
)
れが
嫌
(
いや
)
さに
家
(
うち
)
を
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
し、
050
死
(
し
)
を
決
(
けつ
)
したので
厶
(
ござ
)
います。
051
何
(
いづ
)
れ
吾
(
わが
)
家
(
や
)
へ
帰
(
かへ
)
ればテーラが
主人顔
(
しゆじんがほ
)
をして
頑張
(
ぐわんば
)
つて
居
(
を
)
りませうから、
052
其
(
その
)
お
積
(
つも
)
りで
来
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さいませや』
053
三千
(
みち
)
『ハイ
承知
(
しようち
)
致
(
いた
)
しました。
054
これから
宣伝使
(
せんでんし
)
の
武器
(
ぶき
)
と
頼
(
たの
)
む、
055
言霊
(
ことたま
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
謡
(
うた
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
参
(
まゐ
)
りませう』
056
スマナー『どうかお
願
(
ねが
)
ひ
申
(
まをし
)
ます。
057
歌
(
うた
)
と
云
(
い
)
ふものは
何
(
なん
)
となく
心
(
こころ
)
の
勇
(
いさ
)
むもので
厶
(
ござ
)
いますからなア』
058
三千彦
(
みちひこ
)
は
声
(
こゑ
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げて
謡
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
した。
059
三千彦
(
みちひこ
)
『
天地
(
てんち
)
万有
(
ばんいう
)
悉
(
ことごと
)
く
060
霊力体
(
れいりよくたい
)
の
三元
(
さんげん
)
を
061
もつて
創造
(
さうざう
)
なし
給
(
たま
)
ひ
062
蒼生
(
あをひとくさ
)
や
山川
(
やまかは
)
の
063
御霊
(
みたま
)
を
守
(
まも
)
りたまはむと
064
千々
(
ちぢ
)
に
心
(
こころ
)
を
砕
(
くだ
)
きまし
065
海月
(
くらげ
)
の
如
(
ごと
)
く
漂
(
ただよ
)
へる
066
陸地
(
くぬち
)
を
造
(
つく
)
り
固
(
かた
)
めつつ
067
神人
(
しんじん
)
和楽
(
わらく
)
の
天国
(
てんごく
)
を
068
地上
(
ちじやう
)
に
建設
(
けんせつ
)
なしたまひ
069
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
きたまふ
折
(
をり
)
070
天足彦
(
あだるのひこ
)
や
胞場姫
(
えばひめ
)
の
071
醜
(
しこ
)
の
身魂
(
みたま
)
になり
出
(
いで
)
し
072
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
や
醜神
(
しこがみ
)
の
073
曲
(
まが
)
の
猛
(
たけ
)
びに
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
074
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
に
月
(
つき
)
に
曇
(
くも
)
り
果
(
は
)
て
075
常世
(
とこよ
)
の
暗
(
やみ
)
となりにけり
076
荒
(
すさ
)
ぶる
神
(
かみ
)
の
訪
(
おと
)
なひは
077
五月蠅
(
さばえ
)
の
如
(
ごと
)
くわきみちて
078
山
(
やま
)
の
尾上
(
をのへ
)
や
河
(
かは
)
の
瀬
(
せ
)
に
079
うらみ
歎
(
なげ
)
きの
声
(
こゑ
)
許
(
ばか
)
り
080
醜神
(
しこがみ
)
達
(
たち
)
は
時
(
とき
)
を
得
(
え
)
て
081
いとも
尊
(
たふと
)
き
皇神
(
すめかみ
)
を
082
世
(
よ
)
の
艮
(
うしとら
)
に
逐
(
お
)
ひ
下
(
くだ
)
し
083
吾物顔
(
わがものがほ
)
に
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
を
084
乱
(
みだ
)
し
行
(
ゆ
)
くこそ
憎
(
にく
)
らしし
085
音
(
おと
)
に
名高
(
なだか
)
き
仙郷
(
せんきやう
)
も
086
醜
(
しこ
)
の
曲霊
(
まがひ
)
の
醜魂
(
しこたま
)
に
087
かき
紊
(
みだ
)
されて
修羅道
(
しゆらだう
)
の
088
現出
(
げんしゆつ
)
したるか
浅
(
あさ
)
ましや
089
斎苑
(
いそ
)
の
館
(
やかた
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて
090
曲
(
まが
)
の
征討
(
せいたう
)
にたち
向
(
むか
)
ふ
091
三千彦
(
みちひこ
)
司
(
つかさ
)
此処
(
ここ
)
にあり
092
いかなる
曲
(
まが
)
の
猛
(
たけ
)
びをも
093
生言霊
(
いくことたま
)
の
神力
(
しんりき
)
に
094
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
仙郷
(
せんきやう
)
の
095
御空
(
みそら
)
を
包
(
つつ
)
む
雲霧
(
くもきり
)
を
096
伊吹
(
いぶき
)
払
(
はら
)
ひに
払
(
はら
)
ひのけ
097
神代
(
かみよ
)
乍
(
なが
)
らの
仙郷
(
せんきやう
)
に
098
ねぢ
直
(
なほ
)
さむは
案
(
あん
)
の
中
(
うち
)
099
確
(
たしか
)
に
胸
(
むね
)
にしるしあり
100
喜
(
よろこ
)
びたまへスマナー
姫
(
ひめ
)
101
三千彦
(
みちひこ
)
現
(
あら
)
はれ
来
(
く
)
る
上
(
うへ
)
は
102
仮令
(
たとへ
)
テーラの
三五
(
さんご
)
人
(
にん
)
103
万人
(
ばんにん
)
一度
(
いちど
)
に
攻
(
せ
)
め
来
(
く
)
とも
104
如何
(
いか
)
で
恐
(
おそ
)
れむ
敷島
(
しきしま
)
の
105
神国魂
(
みくにだましひ
)
打
(
う
)
ち
出
(
だ
)
して
106
郷
(
さと
)
の
空気
(
くうき
)
を
一洗
(
いつせん
)
し
107
小鳥
(
ことり
)
は
謡
(
うた
)
ひ
花
(
はな
)
匂
(
にほ
)
ふ
108
昔
(
むかし
)
の
儘
(
まま
)
にかへすべし
109
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
110
神
(
かみ
)
は
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
と
共
(
とも
)
にあり
111
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
112
大御心
(
おほみこころ
)
に
叶
(
かな
)
ひなば
113
地獄
(
ぢごく
)
畜生
(
ちくしやう
)
修羅道
(
しゆらだう
)
も
114
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
の
心地
(
ここち
)
にて
115
やすやす
浮世
(
うきよ
)
を
渡
(
わた
)
り
得
(
え
)
む
116
喜
(
よろこ
)
びたまへスマナー
姫
(
ひめ
)
』
117
と
謡
(
うた
)
ひ
乍
(
なが
)
ら、
118
稍
(
やや
)
広
(
ひろ
)
き
原野
(
げんや
)
を、
119
家
(
いへ
)
の
棟
(
むね
)
の
見
(
み
)
ゆる
所
(
ところ
)
迄
(
まで
)
進
(
すす
)
んで
来
(
き
)
た。
120
スマナーは
後
(
あと
)
振
(
ふ
)
り
返
(
かへ
)
り、
121
スマナー『もし
宣伝使
(
せんでんし
)
様
(
さま
)
、
122
あの
山
(
やま
)
の
麓
(
ふもと
)
にバラバラと
家棟
(
やむね
)
が
見
(
み
)
えるで
厶
(
ござ
)
いませう。
123
そして
一番
(
いちばん
)
高
(
たか
)
い
所
(
ところ
)
の
山
(
やま
)
の
ほでら
に
可
(
か
)
なり
大
(
おほ
)
きな
家
(
いへ
)
が
見
(
み
)
えるで
厶
(
ござ
)
いませう。
124
あれが
妾
(
わたし
)
の
住家
(
すみか
)
で
厶
(
ござ
)
います』
125
三千
(
みち
)
『
成程
(
なるほど
)
126
黄昏
(
たそがれ
)
の
事
(
こと
)
とてハツキリは
分
(
わか
)
りませぬが、
127
余程
(
よほど
)
大家
(
たいけ
)
と
見
(
み
)
えますな』
128
スマナー『イエイエ
129
お
恥
(
はづ
)
かしい、
1291
破屋
(
あばらや
)
で
厶
(
ござ
)
います。
130
サアもう
一息
(
ひといき
)
で
厶
(
ござ
)
いますが、
131
貴方
(
あなた
)
も
随分
(
ずいぶん
)
お
疲
(
つか
)
れのやうで
厶
(
ござ
)
いますから、
132
此処
(
ここ
)
で
一休
(
ひとやす
)
みして
帰
(
かへ
)
る
事
(
こと
)
に
致
(
いた
)
しませうか。
133
何
(
いづ
)
れ
心
(
こころ
)
の
悪
(
わる
)
いテーラが
頑張
(
ぐわんば
)
つて
居
(
を
)
りませうから、
134
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れてからの
方
(
はう
)
が
様子
(
やうす
)
を
考
(
かんが
)
へるに
都合
(
つがふ
)
がよいかも
知
(
し
)
れませぬからなア』
135
三千
(
みち
)
『
成程
(
なるほど
)
なア、
136
夫
(
それ
)
がいいでせう。
137
都合
(
つがふ
)
によつては
一
(
ひと
)
つ
面白
(
おもしろ
)
い
芝居
(
しばゐ
)
が
出来
(
でき
)
るかも
知
(
し
)
れませぬからなア』
138
茲
(
ここ
)
に
二人
(
ふたり
)
は
半時
(
はんとき
)
許
(
ばか
)
り
雑談
(
ざつだん
)
に
耽
(
ふけ
)
り、
139
黄昏
(
たそがれ
)
の
暗
(
やみ
)
を
幸
(
さいは
)
ひ、
140
村中
(
むらぢう
)
で
一番
(
いちばん
)
高
(
たか
)
い
屋敷
(
やしき
)
に
建
(
た
)
つた、
141
スマナーの
館
(
やかた
)
をさし
帰
(
かへ
)
り
往
(
ゆ
)
く。
142
(
大正一二・七・一七
旧六・四
於祥雲閣
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 白骨堂
(B)
(N)
熊鷹 >>>
霊界物語
>
第65巻
> 第4篇 神仙魔境 > 第19章 谿の途
Tweet
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【19 谿の途|第65巻(辰の巻)|霊界物語/rm6519】
合言葉「みろく」を入力して下さい→