霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第68巻(未の巻)
序文
総説
第1篇 名花移植
01 貞操論
〔1725〕
02 恋盗詞
〔1726〕
03 山出女
〔1727〕
04 茶湯の艶
〔1728〕
第2篇 恋火狼火
05 変装太子
〔1729〕
06 信夫恋
〔1730〕
07 茶火酌
〔1731〕
08 帰鬼逸迫
〔1732〕
第3篇 民声魔声
09 衡平運動
〔1733〕
10 宗匠財
〔1734〕
11 宮山嵐
〔1735〕
12 妻狼の囁
〔1736〕
13 蛙の口
〔1737〕
第4篇 月光徹雲
14 会者浄離
〔1738〕
15 破粋者
〔1739〕
16 戦伝歌
〔1740〕
17 地の岩戸
〔1741〕
第5篇 神風駘蕩
18 救の網
〔1742〕
19 紅の川
〔1743〕
20 破滅
〔1744〕
21 祭政一致
〔1745〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
10月30~31日に旧サイトから新サイトへの移行作業を行う予定です。
実験用サイト
|
サブスク
霊界物語
>
第68巻
> 第4篇 月光徹雲 > 第16章 戦伝歌
<<< 破粋者
(B)
(N)
地の岩戸 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第一六章
戦伝歌
(
せんでんか
)
〔一七四〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第68巻 山河草木 未の巻
篇:
第4篇 月光徹雲
よみ(新仮名遣い):
げっこうてつうん
章:
第16章 戦伝歌
よみ(新仮名遣い):
せんでんか
通し章番号:
1740
口述日:
1925(大正14)年01月30日(旧01月7日)
口述場所:
月光閣
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1926(大正15)年9月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
カーク、サーマンが再び小屋の番をしているところへ、三五教の宣伝歌が聞こえてくる。
二人はデタラメな宣伝歌を歌って対抗しようとするが、怖気づいて水車小屋の地下に逃げ込んでしまう。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2019-05-08 07:42:48
OBC :
rm6816
愛善世界社版:
218頁
八幡書店版:
第12輯 232頁
修補版:
校定版:
221頁
普及版:
69頁
初版:
ページ備考:
001
『
高天原
(
たかあまはら
)
に
宮柱
(
みやばしら
)
002
千木
(
ちぎ
)
高
(
たか
)
知
(
し
)
りて
永久
(
とこしへ
)
に
003
鎮
(
しづ
)
まりゐます
伊都能売
(
いづのめ
)
の
004
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
005
山野
(
さんや
)
河海
(
かかい
)
を
打
(
うち
)
渡
(
わた
)
り
006
照国別
(
てるくにわけ
)
に
従
(
したが
)
ひて
007
河鹿
(
かじか
)
峠
(
たうげ
)
や
懐
(
ふところ
)
の
008
谷間
(
たにま
)
を
越
(
こ
)
えて
漸
(
やうや
)
くに
009
祠
(
ほこら
)
の
森
(
もり
)
に
辿
(
たど
)
りつき
010
山口
(
やまぐち
)
浮木
(
うきき
)
の
森
(
もり
)
を
越
(
こ
)
え
011
ライオン
川
(
がは
)
を
打
(
うち
)
渡
(
わた
)
り
012
葵
(
あふひ
)
の
沼
(
ぬま
)
に
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
る
013
月
(
つき
)
に
心
(
こころ
)
を
清
(
きよ
)
めつつ
014
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
の
山々
(
やまやま
)
に
015
立籠
(
たてこも
)
りつつ
国人
(
くにびと
)
を
016
苦
(
くる
)
しめなやむ
曲神
(
まがかみ
)
を
017
言向和
(
ことむけやは
)
し
梓弓
(
あづさゆみ
)
018
引
(
ひ
)
きて
帰
(
かへ
)
らぬハルの
湖
(
うみ
)
019
玉
(
たま
)
の
御舟
(
みふね
)
に
身
(
み
)
を
任
(
まか
)
せ
020
数多
(
あまた
)
の
人
(
ひと
)
を
救
(
すく
)
ひつつ
021
スガの
港
(
みなと
)
に
上陸
(
じやうりく
)
し
022
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
伝
(
つた
)
へつつ
[
※
第67巻第10章「スガの長者」参照
]
023
又
(
また
)
もや
山野
(
さんや
)
を
打
(
うち
)
渡
(
わた
)
り
024
照国別
(
てるくにわけ
)
の
師
(
し
)
の
君
(
きみ
)
の
025
神
(
かみ
)
の
軍
(
いくさ
)
と
合
(
がつ
)
せむと
026
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
についで
進
(
すす
)
む
折
(
をり
)
027
巽
(
たつみ
)
の
方
(
かた
)
に
鬨
(
とき
)
の
声
(
こゑ
)
028
炎々
(
えんえん
)
天
(
てん
)
を
焦
(
こが
)
しつつ
029
タラハン
城市
(
じやうし
)
の
大火災
(
だいくわさい
)
030
救
(
すく
)
はにやならぬと
雄健
(
をたけ
)
びし
031
歩
(
あゆ
)
みを
運
(
はこ
)
ぶ
折
(
をり
)
もあれ
032
曲神
(
まがかみ
)
共
(
ども
)
に
遮
(
さへぎ
)
られ
033
五日
(
いつか
)
六日
(
むゆか
)
と
徒
(
いたづら
)
に
034
あらぬ
月日
(
つきひ
)
を
過
(
すご
)
しつつ
035
標渺
(
へうぼう
)
千里
(
せんり
)
の
荒野原
(
あらのはら
)
036
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
るこそ
勇
(
いさ
)
ましき
037
天
(
てん
)
に
日月
(
じつげつ
)
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
り
038
下界
(
げかい
)
を
照
(
て
)
らし
玉
(
たま
)
はむと
039
心
(
こころ
)
をなやませ
玉
(
たま
)
へども
040
中津
(
なかつ
)
御空
(
みそら
)
に
黒雲
(
くろくも
)
は
041
十重
(
とへ
)
や
二十重
(
はたへ
)
に
塞
(
ふさ
)
がりて
042
天津
(
あまつ
)
日影
(
ひかげ
)
を
隠
(
かく
)
しつつ
043
初夏
(
しよか
)
の
頃
(
ころ
)
とは
云
(
い
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
044
まだ
肌寒
(
はださむ
)
き
秋心地
(
あきごこち
)
045
田
(
た
)
の
面
(
も
)
に
植
(
うゑ
)
し
稲
(
いね
)
の
苗
(
なへ
)
046
発達
(
はつたつ
)
あしく
赤
(
あか
)
らみて
047
飢饉
(
ききん
)
の
凶兆
(
きようてう
)
を
現
(
あら
)
はせり
048
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
049
御霊
(
みたま
)
幸
(
さちは
)
ひましまして
050
下
(
しも
)
万民
(
ばんみん
)
の
罪科
(
つみとが
)
を
051
許
(
ゆる
)
させ
玉
(
たま
)
へ
又
(
また
)
上
(
かみ
)
に
052
立
(
た
)
ちて
覇張
(
はば
)
れる
曲人
(
まがびと
)
の
053
心
(
こころ
)
を
清
(
きよ
)
め
罪
(
つみ
)
をとり
054
誠
(
まこと
)
の
人
(
ひと
)
となさしめて
055
天
(
あめ
)
の
下
(
した
)
には
仇
(
あだ
)
もなく
056
暗
(
やみ
)
も
汚
(
けが
)
れもなき
迄
(
まで
)
に
057
照
(
て
)
らさせ
玉
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
058
梅公別
(
うめこうわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
059
厳
(
いづ
)
の
霊
(
みたま
)
や
瑞霊
(
みづみたま
)
060
合
(
あは
)
せ
玉
(
たま
)
ひてなりませる
061
伊都能売
(
いづのめ
)
霊
(
みたま
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
062
御前
(
みまへ
)
に
慴伏
(
ひれふ
)
し
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
063
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
064
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
065
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
割
(
わ
)
るるとも
066
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
三五
(
あななひ
)
の
067
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
従
(
したが
)
へば
068
この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
一
(
いつ
)
として
069
怯
(
お
)
ぢ
恐
(
おそ
)
るべきものはなし
070
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
071
神
(
かみ
)
と
鬼
(
おに
)
とを
立別
(
たてわ
)
ける
072
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
073
心
(
こころ
)
も
清
(
きよ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
074
只
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
075
只
(
ただ
)
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
076
広
(
ひろ
)
き
心
(
こころ
)
に
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
077
罪
(
つみ
)
を
見直
(
みなほ
)
し
聞直
(
ききなほ
)
し
078
許
(
ゆる
)
して
通
(
とほ
)
る
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
079
行手
(
ゆくて
)
に
曲
(
まが
)
の
現
(
あら
)
はれて
080
吾
(
わが
)
身
(
み
)
に
如何
(
いか
)
なる
仇
(
あだ
)
なすも
081
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
包
(
つつ
)
まれし
082
誠
(
まこと
)
の
身魂
(
みたま
)
何
(
なに
)
かあらむ
083
襲
(
おそ
)
ひ
来
(
きた
)
れよ
曲津
(
まがつ
)
神
(
かみ
)
084
戦
(
たたか
)
ひ
挑
(
いど
)
めよ
大蛇
(
をろち
)
共
(
ども
)
085
吾
(
われ
)
には
厳
(
いづ
)
の
備
(
そな
)
へあり
086
生言霊
(
いくことたま
)
の
武器
(
ぶき
)
をもて
087
幾億万
(
いくおくまん
)
の
魔軍
(
まいくさ
)
も
088
瞬
(
またた
)
く
中
(
うち
)
にいと
安
(
やす
)
く
089
言向和
(
ことむけやは
)
し
進
(
すす
)
むべし
090
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
091
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
神
(
かみ
)
の
教
(
のり
)
092
開
(
ひら
)
いて
散
(
ち
)
りて
実
(
み
)
を
結
(
むす
)
ぶ
093
月日
(
つきひ
)
と
土
(
つち
)
の
恩
(
おん
)
を
知
(
し
)
れ
094
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
生神
(
いきがみ
)
は
095
高天原
(
たかあまはら
)
に
現
(
あ
)
れませり
096
あゝ
勇
(
いさま
)
しや
勇
(
いさま
)
しや
097
神
(
かみ
)
の
任
(
よさ
)
しの
宣伝使
(
せんでんし
)
098
月
(
つき
)
の
御国
(
みくに
)
に
降
(
くだ
)
り
来
(
き
)
て
099
いろいろ
雑多
(
ざつた
)
の
災
(
わざはひ
)
や
100
百
(
もも
)
の
苦
(
くるし
)
み
甘受
(
かんじゆ
)
しつ
101
無人
(
むじん
)
の
境
(
さかひ
)
を
行
(
ゆ
)
く
如
(
ごと
)
く
102
春野
(
はるの
)
を
風
(
かぜ
)
の
亘
(
わた
)
るごと
103
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
を
開
(
ひら
)
き
行
(
ゆ
)
く
104
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
105
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
106
水車
(
すいしや
)
小屋
(
ごや
)
の
立番
(
たちばん
)
に
雇
(
やと
)
はれてゐたカーク、
107
サーマンの
二人
(
ふたり
)
は
宣伝歌
(
せんでんか
)
の
声
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
いて、
108
少時
(
しばらく
)
耳
(
みみ
)
を
傾
(
かたむ
)
けてゐた。
109
カーク『オイ、
110
サーマン、
111
どうやらあの
声
(
こゑ
)
は
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
の
声
(
こゑ
)
のやうだぞ。
112
何
(
なん
)
とはなしに
心持
(
こころもち
)
が
悪
(
わる
)
くなつて
来
(
き
)
たぢやないか。
113
もしもあんな
奴
(
やつ
)
が
此処
(
ここ
)
へでも、
1131
やつて
来
(
き
)
よつたら
114
忽
(
たちま
)
ち
地下室
(
ちかしつ
)
の
太子
(
たいし
)
の
遭難
(
さうなん
)
を
看破
(
かんぱ
)
し、
115
俺
(
おれ
)
等
(
たち
)
を
霊縛
(
れいばく
)
とやらをかけ
倒
(
たふ
)
しておき、
116
肝心
(
かんじん
)
の
玉
(
たま
)
を
掻
(
かつ
)
攫
(
さら
)
へて、
117
帰
(
かへ
)
るかも
知
(
し
)
れないぞ。
118
幸
(
さいはひ
)
にして
外
(
ほか
)
の
道
(
みち
)
を
通
(
とほ
)
ればいいが、
119
どうやら
馬
(
うま
)
に
乗
(
の
)
つて
此方
(
こちら
)
に
来
(
く
)
るやうな
塩梅
(
あんばい
)
式
(
しき
)
だ。
120
此奴
(
こいつ
)
ア
何
(
なん
)
とか
考
(
かんが
)
へねばなるまいぞ』
121
サーマン『ウン、
122
いかにも、
123
身体
(
からだ
)
がビクビク
慄
(
ふる
)
ひ
出
(
だ
)
して
来
(
き
)
た。
124
金玉寺
(
きんぎよくじ
)
の
和尚
(
おしやう
)
が
上京
(
じやうきやう
)
しさうになつて
来
(
き
)
たよ』
125
カ『
向
(
むか
)
ふも
宣伝使
(
せんでんし
)
だ。
126
宣伝使
(
せんでんし
)
を
追
(
おつ
)
払
(
ぱら
)
ふには、
127
此方
(
こつち
)
も
宣伝使
(
せんでんし
)
の
真似
(
まね
)
をせなくちやなるまい。
128
霊
(
れい
)
を
以
(
もつ
)
て
霊
(
れい
)
に
対
(
たい
)
し、
129
体
(
たい
)
を
以
(
もつ
)
て
体
(
たい
)
に
対
(
たい
)
し、
130
力
(
ちから
)
を
以
(
もつ
)
て
力
(
ちから
)
に
対
(
たい
)
するのが
神軍
(
しんぐん
)
の
兵法
(
へいはふ
)
だからのう』
131
サ『
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
へと
云
(
い
)
つたつて、
132
俺
(
おれ
)
は
不断
(
ふだん
)
から
無信心
(
ぶしんじん
)
だからウラル
教
(
けう
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
なんかチツとも
知
(
し
)
らぬわ。
133
「
飲
(
の
)
めよ
騒
(
さわ
)
げよ
一寸先
(
いつすんさき
)
や
暗
(
やみ
)
よ」
位
(
ぐらゐ
)
は
知
(
し
)
つてるが、
134
それから
先
(
さき
)
はネツカラ
記憶
(
きおく
)
に
存
(
ぞん
)
してゐないからな』
135
カ『ナーニ、
136
そこはいい
加減
(
かげん
)
に
出鱈目
(
でたらめ
)
を
喋
(
しやべ
)
るのだ。
137
声
(
こゑ
)
さへ
さし
ておけばいいのだ。
138
余
(
あま
)
り
明瞭
(
はつきり
)
した
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ふと
アラ
が
見
(
み
)
えて
却
(
かへつ
)
て
威厳
(
ゐげん
)
のないものだ。
139
チツタ
訳
(
わけ
)
の
分
(
わか
)
らぬ
事
(
こと
)
を
囀
(
さへづ
)
る
方
(
はう
)
が、
140
余程
(
よほど
)
奥
(
おく
)
があるやうに
見
(
み
)
えて、
141
敵
(
てき
)
を
退散
(
たいさん
)
させるのに
最善
(
さいぜん
)
の
方法
(
はうはふ
)
だ。
142
マア
貴様
(
きさま
)
から
一
(
ひと
)
つやつて
見
(
み
)
よ。
143
肝心要
(
かんじんかなめ
)
の
正念場
(
しやうねんば
)
になりや、
144
このカークさまが
堂々
(
だうだう
)
と
言霊
(
ことたま
)
を
発射
(
はつしや
)
するから、
145
先
(
ま
)
づ
先陣
(
せんぢん
)
として
貴様
(
きさま
)
が
出鱈目
(
でたらめ
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
をやつて
見
(
み
)
い。
146
まだ
距離
(
きより
)
が
遠
(
とほ
)
いから
何
(
なに
)
をやつてもいい、
147
只
(
ただ
)
歌
(
うた
)
らしく
聞
(
きこ
)
へたらよい。
148
此方
(
こちら
)
の
歌
(
うた
)
が
明瞭
(
はつきり
)
解
(
わか
)
るやうになつたら、
149
俺
(
おれ
)
が
本陣
(
ほんぢん
)
を
承
(
うけたま
)
はるのだ。
150
いいか
一
(
ひと
)
つやつて
見
(
み
)
い』
151
サ『
俺
(
おれ
)
や
貴様
(
きさま
)
の
知
(
し
)
る
通
(
とほ
)
り
牝鶏
(
めんどり
)
だから
到底
(
たうてい
)
歌
(
うた
)
へないよ。
152
どうか
歌
(
うた
)
はお
前
(
まへ
)
の
専門
(
せんもん
)
にしておいてくれ。
153
一生
(
いつしやう
)
の
頼
(
たの
)
みだから』
154
カ『よし、
155
歌
(
うた
)
へなら
俺
(
おれ
)
一人
(
ひとり
)
で
引受
(
ひきう
)
けるが、
156
その
代
(
かは
)
り、
157
此
(
この
)
間
(
あひだ
)
取
(
と
)
つた
百
(
ひやく
)
円
(
ゑん
)
の
中
(
うち
)
二十
(
にじふ
)
円
(
ゑん
)
は
此方
(
こちら
)
へ、
158
歌賃
(
うたちん
)
として
渡
(
わた
)
すだらうな』
159
サ『エー、
160
二十
(
にじふ
)
円
(
ゑん
)
も
出
(
だ
)
さにやならぬなら
俺
(
おれ
)
が
歌
(
うた
)
つて
見
(
み
)
せる。
161
その
代
(
かは
)
り
貴様
(
きさま
)
も
歌
(
うた
)
ふのだぞ。
162
貴様
(
きさま
)
が
歌
(
うた
)
はねば
此方
(
こちら
)
へ
二十
(
にじふ
)
円
(
ゑん
)
貰
(
もら
)
ふのだ』
163
カ『ヨシヨシ
164
もし
俺
(
おれ
)
がよう
唄
(
うた
)
はなんだら
百
(
ひやく
)
円
(
ゑん
)
でもやるわ。
165
サア
歌
(
うた
)
つたり
歌
(
うた
)
つたり、
166
敵
(
てき
)
は
間近
(
まぢか
)
く
押寄
(
おしよ
)
せたりだ、
167
早
(
はや
)
く
早
(
はや
)
く』
168
サ『エー、
169
喧
(
やかま
)
しい
男
(
をとこ
)
だな。
170
何分
(
なにぶん
)
腹
(
はら
)
に
貯蓄
(
ちよちく
)
がないのだから、
171
さう
着々
(
ちやくちやく
)
と
出
(
で
)
るものかい。
172
嬶
(
かか
)
が
子
(
こ
)
を
産
(
へ
)
り
出
(
だ
)
すのは、
173
随分
(
ずいぶん
)
苦
(
くる
)
しいと
云
(
い
)
ふけど、
174
何
(
なに
)
程
(
ほど
)
難産
(
なんざん
)
と
云
(
い
)
つても
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
にあるものを
出
(
だ
)
すのだから
易
(
やす
)
いものだ。
175
俺
(
おれ
)
等
(
たち
)
は
腹
(
はら
)
にないものを
出
(
だ
)
すのだから
苦
(
くる
)
しいものだよ。
176
アーア
二十
(
にじふ
)
円
(
ゑん
)
の
金儲
(
かねまう
)
けは
辛
(
つら
)
いものだな』
177
カ『エー、
178
グヅグヅ
言
(
い
)
はずに
早
(
はや
)
く
歌
(
うた
)
つたり
歌
(
うた
)
つたり』
179
サ『
飲
(
の
)
めよ
騒
(
さわ
)
げよ
一寸先
(
いつすんさき
)
や
暗
(
やみ
)
よ
180
暗
(
やみ
)
の
後
(
あと
)
には
月
(
つき
)
が
出
(
で
)
る
181
つきはつきぢやが
酒
(
さか
)
づき
ぢや
182
俺
(
おれ
)
のお
嬶
(
かか
)
のサカヅキは
183
何処
(
どこ
)
にあるかと
尋
(
たづ
)
ねたら
184
草野
(
くさの
)
ケ
原
(
はら
)
の
谷
(
たに
)
の
底
(
そこ
)
185
お
舟
(
ふね
)
のやうな
形
(
かたち
)
した
186
池
(
いけ
)
の
真中
(
まんなか
)
に
島
(
しま
)
がある』
187
カ『
馬鹿
(
ばか
)
188
そんな
宣伝歌
(
せんでんか
)
が
何
(
なに
)
有難
(
ありがた
)
い。
189
もつとしつかり
言
(
い
)
はぬかい』
190
サ『
生
(
うま
)
れてから
初
(
はじ
)
めての
歌
(
うた
)
だもの、
191
さううまく
行
(
い
)
くものかい。
192
さう
茶々
(
ちやちや
)
を
入
(
い
)
れない。
193
サア
之
(
これ
)
からやり
直
(
なほ
)
しだ。
194
しつかり
聞
(
き
)
け、
195
大宮山
(
おほみややま
)
の
神
(
かみ
)
の
森
(
もり
)
196
千木
(
ちぎ
)
高
(
たか
)
知
(
し
)
りて
永久
(
とこしへ
)
に
197
をさまり
玉
(
たま
)
ふ
神
(
かみ
)
さまは
198
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんのう
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
だ
199
此
(
この
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
はカラピンの
200
大王
(
だいわう
)
様
(
さま
)
の
氏神
(
うぢがみ
)
だ
201
扨
(
さ
)
て
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
は
何
(
なん
)
として
202
あれ
丈
(
だ
)
け
力
(
ちから
)
が
無
(
な
)
いのだらう
203
大切
(
だいじ
)
の
大切
(
だいじ
)
の
氏子
(
うぢこ
)
さま
204
カラピン
王
(
わう
)
のお
城
(
しろ
)
まで
205
飛火
(
とびひ
)
が
致
(
いた
)
して
大切
(
たいせつ
)
な
206
お
宝物
(
たからもの
)
が
焼
(
や
)
けたのは
207
神
(
かみ
)
の
守護
(
しゆご
)
のない
証
(
しるし
)
208
今
(
いま
)
は
洋行
(
やうかう
)
が
流行
(
はや
)
るので
209
神王
(
しんのう
)
様
(
さま
)
も
沢山
(
たくさん
)
な
210
旅費
(
りよひ
)
を
拵
(
こしら
)
へ
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
り
211
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
へ
渡
(
わた
)
つたか
212
お
宮
(
みや
)
の
眷族
(
けんぞく
)
八咫烏
(
やたがらす
)
213
一月前
(
ひとつきまへ
)
から
一匹
(
いつぴき
)
も
214
森
(
もり
)
でカアカア
鳴
(
な
)
きよらぬ
215
只
(
ただ
)
悲
(
かな
)
しげに
杜鵑
(
ほととぎす
)
216
ホヽヽヽヽ
亡
(
ほろ
)
ぶと
鳴
(
な
)
いてゐる
217
右守
(
うもり
)
の
司
(
かみ
)
に
頼
(
たの
)
まれて
218
カラピン
王
(
わう
)
の
太子
(
たいし
)
をば
219
懸賞付
(
けんしやうつき
)
で
縛
(
しば
)
り
上
(
あ
)
げ
220
地底
(
ちてい
)
の
牢獄
(
らうごく
)
に
繋
(
つな
)
いだは
221
皆
(
みな
)
俺
(
おれ
)
等
(
たち
)
の
功名
(
こうみやう
)
だ
222
もし
神
(
かみ
)
さまが
厶
(
ござ
)
るなら
223
氏子
(
うぢこ
)
と
生
(
あ
)
れます
太子
(
たいし
)
をば
224
こんな
酷
(
ひど
)
い
目
(
め
)
に
会
(
あ
)
はしたら
225
必
(
かなら
)
ず
罰
(
ばち
)
をあてるだらう
226
チツとも
祟
(
たたり
)
のないのんは
227
神
(
かみ
)
がお
不在
(
るす
)
の
証
(
しるし
)
ぞや
228
それ それ それ それ
宣伝歌
(
せんでんか
)
229
だんだんだんだん
近
(
ちか
)
うなつた
230
オイオイカーク
用意
(
ようい
)
せよ
231
交代
(
かうたい
)
時間
(
じかん
)
が
迫
(
せま
)
つたぞ
232
俺
(
おれ
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
は
種
(
たね
)
ぎれだ
233
もう
此
(
この
)
上
(
うへ
)
は
逆様
(
さかさま
)
に
234
振
(
ふ
)
つた
処
(
ところ
)
で
虱
(
しらみ
)
さへ
235
こぼれる
気遣
(
きづか
)
ひない
程
(
ほど
)
に
236
どうやら
鼻血
(
はなぢ
)
が
落
(
お
)
ちさうだ
237
胸
(
むね
)
と
腹
(
はら
)
とはガラガラと
238
大騒擾
(
だいさうぜう
)
が
勃発
(
ぼつぱつ
)
し
239
地震
(
ぢしん
)
雷
(
かみなり
)
火
(
ひ
)
の
車
(
くるま
)
240
臍
(
へそ
)
の
辺
(
あた
)
りが
熱
(
あつ
)
うなつた
241
お
臍
(
へそ
)
が
茶
(
ちや
)
でも
沸
(
わ
)
かすのか
242
暑
(
あつ
)
くて
苦
(
くる
)
しうて
堪
(
たま
)
らない
243
これこの
通
(
とほ
)
り
汗
(
あせ
)
が
出
(
で
)
る
244
こら こら こら こらカーク
奴
(
め
)
245
早
(
はや
)
く
代
(
かは
)
つて
歌
(
うた
)
はぬか
246
白馬
(
はくば
)
の
姿
(
すがた
)
が
見
(
み
)
え
出
(
だ
)
した
247
どうやら
立派
(
りつぱ
)
な
宣伝使
(
せんでんし
)
248
此方
(
こちら
)
に
向
(
むか
)
つて
来
(
く
)
るやうだ
249
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんのう
)
塩長彦
(
しほながひこ
)
の
250
不在
(
るす
)
の
神
(
かみ
)
さまシツかりと
251
私
(
わたし
)
の
願
(
ねがひ
)
を
聞
(
き
)
きなされ
252
いよいよ
歌
(
うた
)
の
種
(
たね
)
ぎれだ
253
あゝ
叶
(
かな
)
はぬ
叶
(
かな
)
はない
254
目玉
(
めだま
)
が
飛
(
と
)
び
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るやうだ
255
オイ、
256
カーク
之
(
これ
)
で
二十
(
にじふ
)
円
(
ゑん
)
の
価値
(
ねうち
)
はあるだらう。
257
サア
早
(
はや
)
く
貴様
(
きさま
)
もやらぬかい。
258
敵
(
てき
)
は
間近
(
まぢか
)
に
押寄
(
おしよ
)
せたぢやないか』
259
カ『よーし、
260
俺
(
おれ
)
の
武者振
(
むしやぶり
)
を
見
(
み
)
て
居
(
を
)
れ、
261
立派
(
りつぱ
)
な
歌
(
うた
)
だぞ、
262
ヘン、
263
右守
(
うもり
)
の
司
(
かみ
)
に
仕
(
つか
)
へたる
264
俺
(
おれ
)
は
誠
(
まこと
)
のカークさま
265
頭
(
あたま
)
をカーク
恥
(
はぢ
)
をカーク
266
終
(
しま
)
ひの
果
(
はて
)
には
疥癬
(
ひぜん
)
カク
267
人
(
ひと
)
に
礼儀
(
れいぎ
)
をカク
奴
(
やつ
)
は
268
俺
(
おれ
)
ではないぞや
今
(
いま
)
ここに
269
吠面
(
ほえづら
)
かわいて
慄
(
ふる
)
うてゐる
270
小童
(
こわつぱ
)
野郎
(
やらう
)
のサーマンだ
271
カークの
如
(
ごと
)
き
腰抜
(
こしぬけ
)
を
272
俺
(
おれ
)
の
相棒
(
あひぼう
)
にした
奴
(
やつ
)
は
273
サツパリ
向
(
むか
)
ふの
見
(
み
)
えぬ
奴
(
やつ
)
274
右守
(
うもり
)
の
司
(
かみ
)
も
気
(
き
)
がきかぬ
275
どことはなしに
気
(
き
)
がおくれ
276
向
(
むか
)
ふ
猪
(
じし
)
には
矢
(
や
)
が
立
(
た
)
たず
277
近
(
ちか
)
く
聞
(
きこ
)
ゆる
宣伝歌
(
せんでんか
)
278
胸
(
むね
)
に
響
(
ひび
)
いて
せつろ
しい
279
いやいやまてまて
之
(
これ
)
からだ
280
捻鉢巻
(
ねぢはちまき
)
をリンとしめ
281
二
(
ふた
)
つの
腕
(
うで
)
に
撚
(
より
)
をかけ
282
ドンドンドンと
四股
(
しこ
)
をふみ
283
三十六
(
さんじふろく
)
俵
(
ぺう
)
の
真中
(
まんなか
)
を
284
俺
(
おれ
)
が
陣屋
(
ぢんや
)
と
定
(
さだ
)
めつつ
285
いかなる
強
(
つよ
)
き
敵軍
(
てきぐん
)
が
286
押
(
おし
)
よせ
来
(
く
)
るも
追
(
おつ
)
散
(
ち
)
らし
287
殴
(
なぐ
)
り
倒
(
たふ
)
して
吼面
(
ほえづら
)
を
288
かわかせやるは
目
(
ま
)
のあたり
289
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんのう
)
塩長彦
(
しほながひこ
)
の
290
貴
(
うづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
守
(
まも
)
りませ
291
あゝあ
益々
(
ますます
)
近
(
ちか
)
よつた
292
こんな
処
(
ところ
)
へ
宣伝使
(
せんでんし
)
293
やつて
来
(
き
)
たならなんとせう
294
どうか
彼方
(
あちら
)
の
方角
(
はうがく
)
へ
295
迷
(
まよ
)
うて
行
(
ゆ
)
くやうにして
欲
(
ほ
)
しい
296
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
があるならば
297
俺
(
わし
)
の
願
(
ねがひ
)
を
聞
(
き
)
くだらう
298
こりやこりやサーマン
地下室
(
ちかしつ
)
に
299
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
れよ
油断
(
ゆだん
)
すな
300
大切
(
だいじ
)
の
玉
(
たま
)
を
奪
(
と
)
られては
301
後
(
あと
)
で
言訳
(
いひわけ
)
ない
程
(
ほど
)
に
302
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
303
かうなる
上
(
うへ
)
は
地下室
(
ちかしつ
)
に
304
隠
(
かく
)
れて
厶
(
ござ
)
る
太子
(
たいし
)
こそ
305
却
(
かへ
)
つて
俺
(
おれ
)
より
幸福
(
しあはせ
)
だ
306
ほんとに
怪体
(
けたい
)
な
声
(
こゑ
)
がする
307
彼奴
(
あいつ
)
の
歌
(
うた
)
を
聞
(
き
)
く
度
(
たび
)
に
308
腹
(
はら
)
はグレグレグレついて
309
胸元
(
むなもと
)
苦
(
くるし
)
く
嘔
(
あ
)
げさうだ
310
俄
(
にはか
)
に
頭
(
あたま
)
が
痛
(
いた
)
み
出
(
だ
)
す
311
胸
(
むね
)
はつかへる
腹
(
はら
)
痛
(
いた
)
む
312
足
(
あし
)
の
付根
(
つけね
)
がガクガクと
313
遠慮
(
ゑんりよ
)
もなしに
慄
(
ふる
)
ひ
出
(
だ
)
す
314
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
315
僅
(
わづ
)
か
百
(
ひやく
)
両
(
りやう
)
の
金
(
かね
)
貰
(
もら
)
うて
316
こんな
辛
(
つら
)
い
目
(
め
)
をさせられちや
317
ほんとに
誠
(
まこと
)
につまらない
318
あの
百
(
ひやく
)
両
(
りやう
)
は
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
319
命
(
いのち
)
一
(
ひと
)
つと
掛替
(
かけがへ
)
だ
320
思
(
おも
)
へば
思
(
おも
)
へば
俺
(
おれ
)
等
(
たち
)
の
321
命
(
いのち
)
はお
安
(
やす
)
いものだな
322
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
323
叶
(
かな
)
はぬ
叶
(
かな
)
はぬ、
324
到底
(
たうてい
)
俺
(
おれ
)
等
(
たち
)
の
挺
(
てこ
)
にも
棒
(
ぼう
)
にも
会
(
あ
)
ふ
代物
(
しろもの
)
ではないわ。
325
一層
(
いつそう
)
地下室
(
ちかしつ
)
に
潜
(
もぐ
)
り
込
(
こ
)
まうか。
326
却
(
かへ
)
つてこんな
処
(
ところ
)
におると
宣伝使
(
せんでんし
)
の
目
(
め
)
につき、
327
首
(
くび
)
つ
玉
(
たま
)
でも
引抜
(
ひきぬ
)
かれちや
大変
(
たいへん
)
だ。
328
三十六
(
さんじふろく
)
計
(
けい
)
逃
(
に
)
ぐるが
奥
(
おく
)
の
手
(
て
)
、
329
サーマンだつて
地下室
(
ちかしつ
)
に
潜
(
もぐ
)
り
込
(
こ
)
んで
土竜
(
むぐらもち
)
の
真似
(
まね
)
をしてゐやがる。
330
ナーニ
俺
(
おれ
)
一人
(
ひとり
)
頑張
(
ぐわんば
)
る
必要
(
ひつえう
)
があらうか』
331
と
云
(
い
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
水車
(
すいしや
)
小屋
(
ごや
)
の
中
(
なか
)
に
慌
(
あわただ
)
しく
走
(
はし
)
り
込
(
こ
)
み
332
ドンドンドンと
地下室
(
ちかしつ
)
さして
降
(
くだ
)
り
行
(
ゆ
)
く。
333
(
大正一四・一・七
新一・三〇
於月光閣
北村隆光
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 破粋者
(B)
(N)
地の岩戸 >>>
霊界物語
>
第68巻
> 第4篇 月光徹雲 > 第16章 戦伝歌
Tweet
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【16 戦伝歌|第68巻(未の巻)|霊界物語/rm6816】
合言葉「みろく」を入力して下さい→