霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第9巻(申の巻)
序歌
凡例
総説歌
第1篇 長途の旅
01 都落
〔394〕
02 エデンの渡
〔395〕
03 三笠丸
〔396〕
04 大足彦
〔397〕
05 海上の神姿
〔398〕
06 刹那信心
〔399〕
07 地獄の沙汰
〔400〕
第2篇 一陽来復
08 再生の思
〔401〕
09 鴛鴦の衾
〔402〕
10 言葉の車
〔403〕
11 蓬莱山
〔404〕
第3篇 天涯万里
12 鹿島立
〔405〕
13 訣別の歌
〔406〕
14 闇の谷底
〔407〕
15 団子理屈
〔408〕
16 蛸釣られ
〔409〕
17 甦生
〔410〕
第4篇 千山万水
18 初陣
〔411〕
19 悔悟の涙
〔412〕
20 心の鏡
〔413〕
21 志芸山祇
〔414〕
22 晩夏の風
〔415〕
23 高照山
〔416〕
24 玉川の滝
〔417〕
25 窟の宿替
〔418〕
26 巴の舞
〔419〕
第5篇 百花爛漫
27 月光照梅
〔420〕
28 窟の邂逅
〔421〕
29 九人娘
〔422〕
30 救の神
〔423〕
31 七人の女
〔424〕
32 一絃琴
〔425〕
33 栗毛の駒
〔426〕
34 森林の囁
〔427〕
35 秋の月
〔428〕
36 偽神憑
〔429〕
37 凱歌
〔430〕
附録 第三回高熊山参拝紀行歌(二)
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
10月30~31日に旧サイトから新サイトへの移行作業を行う予定です。
実験用サイト
|
サブスク
霊界物語
>
第9巻
> 第1篇 長途の旅 > 第1章 都落
<<< 総説歌
(B)
(N)
エデンの渡 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第一章
都落
(
みやこおち
)
〔三九四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第9巻 霊主体従 申の巻
篇:
第1篇 長途の旅
よみ(新仮名遣い):
ちょうとのたび
章:
第1章 都落
よみ(新仮名遣い):
みやこおち
通し章番号:
394
口述日:
1922(大正11)年02月12日(旧01月16日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年7月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
エルサレムの都で、かつての天使長・桃上彦の三人の娘・松代姫、竹野姫、梅ケ香姫は暮らしていた。ある日梅ケ香姫は、父は珍の国にいると霊夢に感じた。姉妹は密かに屋敷を出て、父の行方を尋ねる旅に出た。
姫たちが屋敷を出たことに気づいた従者の照彦は、急いで後を追って出た。
エデンの渡し場にやってくると、船着場の男たちは遠目に姫たちを見て、その美しさをネタに雑談している。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2017-11-16 08:21:30
OBC :
rm0901
愛善世界社版:
5頁
八幡書店版:
第2輯 277頁
修補版:
校定版:
7頁
普及版:
2頁
初版:
ページ備考:
001
春霞
(
はるがすみ
)
靉靆
(
たなび
)
き
初
(
そ
)
めて
山々
(
やまやま
)
の
002
花
(
はな
)
は
匂
(
にほ
)
へど
百鳥
(
ももどり
)
の
003
声
(
こゑ
)
は
長閑
(
のどか
)
に
歌
(
うた
)
へども
004
父
(
ちち
)
と
母
(
はは
)
とに
別
(
わか
)
れたる
005
その
悲
(
かな
)
しさに
掻雲
(
かきくも
)
る
006
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
も
烏羽玉
(
うばたま
)
の
007
闇夜
(
やみよ
)
を
辿
(
たど
)
る
思
(
おも
)
ひなり
008
世
(
よ
)
は
紫陽花
(
あぢさゐ
)
の
七変
(
ななかは
)
り
009
昨日
(
きのふ
)
や
今日
(
けふ
)
と
飛鳥川
(
あすかがは
)
010
淵瀬
(
ふちせ
)
とかはる
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
の
011
誰
(
たれ
)
にかよらむヨルダンの
012
水
(
みづ
)
永久
(
とこしへ
)
に
流
(
なが
)
るれど
013
長
(
なが
)
き
憂
(
うれ
)
ひに
沈
(
しづ
)
みつつ
014
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
憂
(
うき
)
をみはしらの
015
姫
(
ひめ
)
の
心
(
こころ
)
ぞいぢらしき
016
父
(
ちち
)
と
母
(
はは
)
との
懐
(
ふところ
)
を
017
浮世
(
うきよ
)
の
風
(
かぜ
)
に
煽
(
あふ
)
られて
018
いたいけ
盛
(
ざか
)
りの
女子
(
をみなご
)
が
019
淋
(
さび
)
しき
冬
(
ふゆ
)
の
心地
(
ここち
)
して
020
父
(
ちち
)
に
会
(
あ
)
ふ
日
(
ひ
)
を
松代姫
(
まつよひめ
)
021
松
(
まつ
)
の
緑
(
みどり
)
のすくすくと
022
栄
(
さか
)
えて
春
(
はる
)
も
呉竹
(
くれたけ
)
の
023
直
(
す
)
ぐなる
心
(
こころ
)
の
竹野姫
(
たけのひめ
)
024
露
(
つゆ
)
に
綻
(
ほころ
)
ぶ
梅ケ香
(
うめがか
)
の
025
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
の
唇
(
くちびる
)
を
026
開
(
ひら
)
いて
語
(
かた
)
る
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
は
027
降
(
ふ
)
る
春雨
(
はるさめ
)
の
湿
(
しめ
)
り
声
(
ごゑ
)
028
恵
(
めぐみ
)
も
深
(
ふか
)
き
垂乳根
(
たらちね
)
の
029
母
(
はは
)
は
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
後
(
あと
)
にして
030
黄泉路
(
よみぢ
)
の
旅
(
たび
)
に
出
(
い
)
でましぬ
031
娘心
(
むすめごころ
)
の
淋
(
さび
)
しさに
032
色
(
いろ
)
も
香
(
か
)
もある
桃上彦
(
ももがみひこ
)
の
033
父
(
ちち
)
の
命
(
みこと
)
の
只
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
034
国
(
くに
)
の
八十国
(
やそくに
)
八十島
(
やそしま
)
の
035
何処
(
いづく
)
の
果
(
は
)
てにいますとも
036
恋
(
こひ
)
しき
父
(
ちち
)
に
廻
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
ひ
037
探
(
たづ
)
ねむものと
三柱
(
みはしら
)
の
038
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
を
祀
(
まつ
)
りたる
039
名残
(
なごり
)
も
惜
(
を
)
しきヱルサレム
040
都
(
みやこ
)
を
後
(
あと
)
に
旅衣
(
たびごろも
)
041
草鞋
(
わらぢ
)
に
足
(
あし
)
をくはれつつ
042
山野
(
さんや
)
を
越
(
こ
)
えて
遥々
(
はるばる
)
と
043
目
(
め
)
あてもなつの
空
(
そら
)
かけて
044
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
くこそ
哀
(
あは
)
れなり
045
主人
(
あるじ
)
の
君
(
きみ
)
によく
仕
(
つか
)
へ
046
忠実
(
まめやか
)
なりし
下男
(
しもをとこ
)
047
心
(
こころ
)
も
清
(
きよ
)
き
照彦
(
てるひこ
)
は
048
姫
(
ひめ
)
の
姿
(
すがた
)
の
何時
(
いつ
)
となく
049
珍
(
うづ
)
の
館
(
やかた
)
に
消
(
き
)
えしより
050
心
(
こころ
)
も
騒
(
さわ
)
ぎ
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
に
051
桜
(
さくら
)
の
花
(
はな
)
の
散
(
ち
)
る
如
(
ごと
)
く
052
右
(
みぎ
)
や
左
(
ひだり
)
や
北南
(
きたみなみ
)
053
探
(
たづ
)
ね
廻
(
まは
)
れど
音沙汰
(
おとさた
)
も
054
なくなく
通
(
かよ
)
ふ
松風
(
まつかぜ
)
の
055
雨戸
(
あまど
)
を
叩
(
たた
)
くばかりなり
056
月
(
つき
)
にも
紛
(
まが
)
ふ
顔
(
かんばせ
)
の
057
常磐
(
ときは
)
の
松
(
まつ
)
に
宿
(
やど
)
りたる
058
心
(
こころ
)
も
清
(
きよ
)
き
松代姫
(
まつよひめ
)
059
雪
(
ゆき
)
に
撓
(
たわ
)
みし
なよ
竹
(
たけ
)
の
060
繊弱
(
かよわ
)
き
姿
(
すがた
)
の
竹野姫
(
たけのひめ
)
061
何処
(
いづこ
)
をあてとゆきの
肌
(
はだ
)
062
出
(
い
)
でましぬるか
照彦
(
てるひこ
)
の
063
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
も
掻曇
(
かきくも
)
る
064
浮世
(
うきよ
)
の
暗
(
やみ
)
に
芳
(
かん
)
ばしき
065
只
(
ただ
)
一輪
(
いちりん
)
の
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
の
066
行方
(
ゆくへ
)
を
探
(
さが
)
し
求
(
もと
)
めむと
067
ホーホケキヨーの
鶯
(
うぐひす
)
の
068
声
(
こゑ
)
に
送
(
おく
)
られ
山河
(
やまかは
)
を
069
徒歩
(
とぼ
)
々々
(
とぼ
)
渡
(
わた
)
る
手弱女
(
たをやめ
)
の
070
杖
(
つゑ
)
や
柱
(
はしら
)
と
頼
(
たの
)
みてし
071
頼
(
たの
)
みの
綱
(
つな
)
も
夢
(
ゆめ
)
の
間
(
ま
)
の
072
夢
(
ゆめ
)
か
現
(
うつつ
)
か
五月空
(
さつきぞら
)
073
暗
(
やみ
)
に
紛
(
まぎ
)
れてわが
父
(
ちち
)
の
074
行方
(
ゆくへ
)
は
何処
(
どこ
)
か
白浪
(
しらなみ
)
の
075
大海原
(
おほうなばら
)
を
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
076
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
に
出
(
い
)
でますか
077
嗚呼
(
ああ
)
いかにせむ
雛鳥
(
ひなどり
)
の
078
尋
(
たづ
)
ぬる
由
(
よし
)
もなくばかり
079
昔
(
むかし
)
はときめく
天使長
(
てんしちやう
)
080
高天原
(
たかあまはら
)
の
守護神
(
まもりがみ
)
081
勢
(
いきほひ
)
並
(
なら
)
ぶものもなく
082
空
(
そら
)
行
(
ゆ
)
く
雲
(
くも
)
もはばかりし
083
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
貴
(
うづ
)
の
子
(
こ
)
の
084
蝶
(
てふ
)
よ
花
(
はな
)
よと
育
(
はぐ
)
くまれ
085
隙間
(
すきま
)
の
風
(
かぜ
)
にもあてられぬ
086
繊弱
(
かよわ
)
き
娘
(
むすめ
)
の
三人
(
みたり
)
連
(
づ
)
れ
087
黄金山
(
わうごんざん
)
を
後
(
あと
)
にして
088
踏
(
ふ
)
みも
慣
(
なら
)
はぬ
旅
(
たび
)
の
空
(
そら
)
089
何処
(
いづく
)
の
果
(
は
)
てか
白雲
(
しらくも
)
の
090
靉靆
(
たなび
)
き
渡
(
わた
)
るウヅの
国
(
くに
)
091
父
(
ちち
)
の
命
(
みこと
)
のましますと
092
夢
(
ゆめ
)
に
夢
(
ゆめ
)
みし
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
093
花
(
はな
)
をたづぬる
鶯
(
うぐひす
)
の
094
ほう
法華経
(
ほけきやう
)
のくちびるを
095
初
(
はじ
)
めて
開
(
ひら
)
く
白梅
(
しらうめ
)
の
096
二八
(
にはち
)
の
春
(
はる
)
の
やさ
姿
(
すがた
)
097
二九
(
にく
)
十八
(
じふはち
)
の
竹野姫
(
たけのひめ
)
098
よ
はたち
昇
(
のぼ
)
る
月影
(
つきかげ
)
の
099
梢
(
こずゑ
)
に
澄
(
す
)
める
松代姫
(
まつよひめ
)
100
松
(
まつ
)
のミロクの
御代
(
みよ
)
までも
101
恋
(
こひ
)
しき
父
(
ちち
)
に
淡路島
(
あはぢしま
)
102
つたひ
つたひて
三柱
(
みはしら
)
の
103
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ふ
104
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
ぞ
哀
(
あは
)
れなり
105
心
(
こころ
)
の
色
(
いろ
)
ぞ
麗
(
うるは
)
しき。
106
松
(
まつ
)
、
107
竹
(
たけ
)
、
108
梅
(
うめ
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
娘
(
むすめ
)
は、
109
やうやうエデンの
渡場
(
わたしば
)
に
辿
(
たど
)
りつきぬ。
110
此処
(
ここ
)
に
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
里人
(
さとびと
)
は、
111
月
(
つき
)
雪
(
ゆき
)
花
(
はな
)
にも
勝
(
まさ
)
る
手弱女
(
たをやめ
)
の、
112
此方
(
こなた
)
に
向
(
むか
)
つて
徐々
(
しづしづ
)
と
歩
(
あゆ
)
み
来
(
きた
)
る
姿
(
すがた
)
を
眺
(
なが
)
めて
囁
(
ささや
)
き
合
(
あ
)
へり。
113
甲
(
かふ
)
『オイ、
114
来
(
き
)
たぞ
来
(
き
)
たぞ、
115
お
出
(
い
)
でたぞ』
116
乙
(
おつ
)
『
何
(
なに
)
がお
出
(
い
)
でたのだ』
117
甲
(
かふ
)
『
此
(
この
)
エデンの
河
(
かは
)
は
本当
(
ほんたう
)
に
妙
(
めう
)
な
河
(
かは
)
だよ。
118
昔
(
むかし
)
は
南天王
(
なんてんわう
)
様
(
さま
)
が、
119
此
(
この
)
河上
(
かはかみ
)
から
大
(
おほ
)
きな
亀
(
かめ
)
に
乗
(
の
)
つてお
出
(
い
)
でになつたのだ。
120
此
(
この
)
河
(
かは
)
をどんどん
上
(
のぼ
)
つて
行
(
ゆ
)
くと
天
(
あま
)
の
川
(
がは
)
に
連絡
(
れんらく
)
して
居
(
ゐ
)
るのだ。
121
南天王
(
なんてんわう
)
様
(
さま
)
は
其
(
その
)
後
(
ご
)
は
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
さまとかになつて、
122
吾々
(
われわれ
)
共
(
ども
)
を
捨
(
す
)
てて
鬼武彦
(
おにたけひこ
)
さまを
後
(
あと
)
に
置
(
お
)
いて
天
(
てん
)
に
帰
(
かへ
)
られたと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
貴様
(
きさま
)
も
聞
(
き
)
いて
居
(
ゐ
)
るだらう。
123
その
時
(
とき
)
にも
八島姫
(
やしまひめ
)
、
124
春日姫
(
かすがひめ
)
と
云
(
い
)
ふ、
125
それはそれは
綺麗
(
きれい
)
な
天女
(
てんによ
)
が
降
(
ふ
)
つて
来
(
き
)
たよ。
126
世界
(
せかい
)
の
洪水
(
こうずゐ
)
があつてから、
127
この
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
のものは
方舟
(
はこぶね
)
に
乗
(
の
)
つて、
128
誰
(
たれ
)
も
彼
(
かれ
)
も
地教
(
ちけう
)
の
山
(
やま
)
に
救
(
すく
)
はれた。
129
其
(
その
)
時
(
とき
)
だつて
地教
(
ちけう
)
の
山
(
やま
)
には
高照姫
(
たかてるひめ
)
、
130
言霊姫
(
ことたまひめ
)
、
131
竜世姫
(
たつよひめ
)
、
132
真澄姫
(
ますみひめ
)
、
133
其
(
その
)
他
(
ほか
)
沢山
(
たくさん
)
の、
134
それはそれは
美
(
うつく
)
しい
雨後
(
うご
)
の
海棠
(
かいだう
)
のやうな
艶
(
つや
)
つぽい
女神
(
めがみ
)
たちに
会
(
あ
)
うた
事
(
こと
)
がある。
135
あれを
見
(
み
)
い、
136
今
(
いま
)
其処
(
そこ
)
へお
出
(
い
)
でになる
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
姫神
(
ひめがみ
)
様
(
さま
)
は、
137
地教
(
ちけう
)
の
山
(
やま
)
から、
138
天
(
あま
)
の
河原
(
かはら
)
に
棹
(
さを
)
さしてお
降
(
くだ
)
り
遊
(
あそ
)
ばした
天女
(
てんによ
)
だらうよ。
139
早
(
はや
)
く
船
(
ふね
)
の
用意
(
ようい
)
をして
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
へ
寄
(
よ
)
つて
貰
(
もら
)
つたらどうだ』
140
丙
(
へい
)
『
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
男
(
をとこ
)
に
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
姫
(
ひめ
)
様
(
さま
)
とは、
141
ちと
勘定
(
かんぢやう
)
が
合
(
あ
)
はぬじやないか。
142
もう
二人
(
ふたり
)
あると
恰度
(
ちやうど
)
都合
(
つがふ
)
がよいのだがなあ』
143
乙
(
おつ
)
『また
貴様
(
きさま
)
デレ
て
居
(
ゐ
)
よるなあ。
144
貴様
(
きさま
)
の
顔
(
かほ
)
は
何
(
なん
)
だ。
145
すつくり
紐
(
ひも
)
が
解
(
と
)
けて
仕舞
(
しま
)
つて
居
(
ゐ
)
るよ。
146
嫌
(
いや
)
らしい
目遣
(
めつか
)
ひをしよつて、
147
貴様
(
きさま
)
のやうな
蟹面
(
かにづら
)
に、
148
アンナ
立派
(
りつぱ
)
な
女神
(
めがみ
)
がどうして
見
(
み
)
かへつて
呉
(
く
)
れるものか。
149
あまり
高望
(
たかのぞ
)
みをするな。
150
とぼけ
ない、
151
貴様
(
きさま
)
、
152
春
(
はる
)
の
日永
(
ひなが
)
に
夢
(
ゆめ
)
でも
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
よるのだな』
153
丙
(
へい
)
『
夢
(
ゆめ
)
ぢやなからうかい。
154
開闢
(
かいびやく
)
以来
(
いらい
)
アンナ
美
(
うつく
)
しい
女神
(
めがみ
)
は
見
(
み
)
た
事
(
こと
)
がないからなあ』
155
甲
(
かふ
)
『
決
(
きま
)
つた
事
(
こと
)
だ。
156
お
前
(
まへ
)
達
(
たち
)
には
分
(
わか
)
らぬが、
157
あの
御
(
お
)
方
(
かた
)
は
棚機姫
(
たなばたひめ
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
だ。
158
一
(
いち
)
年
(
ねん
)
に
一度
(
いちど
)
夫
(
をつと
)
に
御
(
ご
)
面会
(
めんくわい
)
をなさると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
だが、
159
其
(
その
)
お
婿
(
むこ
)
さまの
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
様
(
さま
)
が、
160
あまりお
気
(
き
)
が
多
(
おほ
)
いので、
161
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
また、
162
天
(
あま
)
の
川
(
がは
)
を
下
(
くだ
)
つて
世界中
(
せかいぢう
)
を
宣伝歌
(
せんでんか
)
とやらを
歌
(
うた
)
つて
廻
(
まは
)
られたと
云
(
い
)
ふ
噂
(
うはさ
)
だから、
163
大方
(
おほかた
)
この
辺
(
あたり
)
を
探
(
さが
)
したら
会
(
あ
)
へるかも
知
(
し
)
れないと
思
(
おも
)
つてお
出
(
い
)
でになつたのだよ』
164
乙
(
おつ
)
『
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
さまも
余程
(
よほど
)
の、
165
目カ一
(
めかいち
)
ゝ
(
ちよん
)
ゝ
(
ちよん
)
の
十
(
じゆう
)
(
助平
(
すけべい
)
)だな。
166
欲
(
よく
)
の
深
(
ふか
)
い、
167
三
(
さん
)
人
(
にん
)
もあのやうな
奥
(
おく
)
さまを
持
(
も
)
つてゐらつしやるのか。
168
俺
(
おれ
)
だつたら
一人
(
ひとり
)
でも
辛抱
(
しんばう
)
するがなあ』
169
かく
雑談
(
ざつだん
)
に
耽
(
ふけ
)
る
折
(
をり
)
しも、
170
眉目
(
びもく
)
清秀
(
せいしう
)
なる
二十四五
(
にじふしご
)
歳
(
さい
)
と
覚
(
おぼ
)
しき
男
(
をとこ
)
、
171
浅黄
(
あさぎ
)
の
被布
(
ひふ
)
を
纏
(
まと
)
ひ、
172
襷
(
たすき
)
を
十字
(
じふじ
)
に
綾取
(
あやど
)
り、
173
息
(
いき
)
急
(
せ
)
ききつて
此方
(
こなた
)
に
向
(
むか
)
つて「オーイ、
174
オーイ」と
呼
(
よ
)
ばはりながら
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
る。
175
(
大正一一・二・一二
旧一・一六
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 総説歌
(B)
(N)
エデンの渡 >>>
霊界物語
>
第9巻
> 第1篇 長途の旅 > 第1章 都落
Tweet
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【01 都落|第9巻(申の巻)|霊界物語/rm0901】
合言葉「みろく」を入力して下さい→