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第11巻(戌の巻)
言霊反
凡例
信天翁(二)
総説歌
第1篇 長駆進撃
01 クス野ケ原
〔468〕
02 一目お化
〔469〕
03 死生観
〔470〕
04 梅の花
〔471〕
05 大風呂敷
〔472〕
06 奇の都
〔473〕
07 露の宿
〔474〕
第2篇 意気揚々
08 明志丸
〔475〕
09 虎猫
〔476〕
10 立聞
〔477〕
11 表教
〔478〕
12 松と梅
〔479〕
13 転腹
〔480〕
14 鏡丸
〔481〕
第3篇 言霊解
15 大気津姫の段(一)
〔482〕
16 大気津姫の段(二)
〔483〕
17 大気津姫の段(三)
〔484〕
第4篇 満目荒寥
18 琵琶の湖
〔485〕
19 汐干丸
〔486〕
20 醜の窟
〔487〕
21 俄改心
〔488〕
22 征矢の雨
〔489〕
23 保食神
〔490〕
第5篇 乾坤清明
24 顕国宮
〔491〕
25 巫の舞
〔492〕
26 橘の舞
〔493〕
27 太玉松
〔494〕
28 二夫婦
〔495〕
29 千秋楽
〔496〕
余白歌
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> 第1篇 長駆進撃 > 第2章 一目お化
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第二章
一目
(
ひとつめ
)
お
化
(
ばけ
)
〔四六九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第11巻 霊主体従 戌の巻
篇:
第1篇 長駆進撃
よみ(新仮名遣い):
ちょうくしんげき
章:
第2章 一目お化
よみ(新仮名遣い):
ひとつめおばけ
通し章番号:
469
口述日:
1922(大正11)年02月28日(旧02月02日)
口述場所:
筆録者:
藤津久子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年9月10日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
東彦(本当は高彦)は時公とともにアーメニヤに通じる野を進んで行く。時公ははかない命の人間だから、ちょっと休憩しましょう、と宣伝使に話しかけるが、東彦は人間は千万年も生き通しだから心配するな、と取り合わない。
時公は、人間は死なないなどというのは化け物だ、と本気で東彦を疑い出す。その様を見て東彦は面白がりつつ、これが神の教えだと時公をたしなめた。
そうしているうちに、芳香が四辺に満ち、美しい音楽がどこからともなく響いてきた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-10-07 18:47:42
OBC :
rm1102
愛善世界社版:
18頁
八幡書店版:
第2輯 520頁
修補版:
校定版:
18頁
普及版:
7頁
初版:
ページ備考:
001
東彦
(
あづまひこ
)
の
神
(
かみ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は
時公
(
ときこう
)
を
伴
(
ともな
)
ひ、
002
果
(
は
)
てしもなきクス
野ケ原
(
のがはら
)
を
進
(
すす
)
みつつ
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ひ
行
(
ゆ
)
く。
003
東彦(本当は高彦)
『
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
004
天津
(
あまつ
)
御神
(
みかみ
)
の
神言
(
かみごと
)
に
005
八十
(
やそ
)
の
曲津
(
まがつ
)
の
許々多久
(
ここたく
)
の
006
醜女
(
しこめ
)
探女
(
さぐめ
)
を
言向
(
ことむ
)
けて
007
百八十
(
ももやそ
)
神
(
がみ
)
や
八十人
(
やそびと
)
を
008
神
(
かみ
)
の
誠
(
まこと
)
の
大道
(
おほみち
)
に
009
救
(
すく
)
はんものと
海山
(
うみやま
)
を
010
越
(
こ
)
えてやうやうクスの
原
(
はら
)
011
北光彦
(
きたてるひこ
)
の
神
(
かみ
)
ならで
012
一目
(
ひとめ
)
の
曲
(
まが
)
におどかされ
013
円
(
まど
)
かな
夢
(
ゆめ
)
を
破
(
やぶ
)
られて
014
起
(
お
)
き
出
(
い
)
で
四方
(
よも
)
を
眺
(
なが
)
むれば
015
虎
(
とら
)
狼
(
おほかみ
)
の
叫
(
さけ
)
び
声
(
ごゑ
)
016
枯野
(
かれの
)
を
渡
(
わた
)
る
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
017
寒
(
さむ
)
さに
顫
(
ふる
)
ふ
其
(
その
)
時
(
とき
)
に
018
思
(
おも
)
ひもよらぬ
時
(
とき
)
さんの
019
時
(
とき
)
に
取
(
と
)
つての
御
(
ご
)
愛嬌
(
あいけう
)
020
大
(
おほ
)
きな
法螺
(
ほら
)
を
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
に
021
又
(
また
)
もや
眠
(
ねむ
)
りを
醒
(
さ
)
ましつつ
022
茲
(
ここ
)
に
二人
(
ふたり
)
は
転
(
ころ
)
び
寝
(
ね
)
の
023
水
(
みづ
)
も
漏
(
も
)
らさぬ
三五
(
あななひ
)
の
024
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
友
(
とも
)
となり
025
寂
(
さび
)
しき
野辺
(
のべ
)
を
賑
(
にぎは
)
しく
026
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
くこそ
楽
(
たの
)
しけれ
027
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
028
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
029
風
(
かぜ
)
も
荒野
(
あれの
)
の
狼
(
おほかみ
)
や
030
獅子
(
しし
)
や
大蛇
(
をろち
)
の
千万
(
ちよろづ
)
の
031
曲
(
まが
)
の
一度
(
いちど
)
に
迫
(
せま
)
るとも
032
などか
怖
(
おそ
)
れむ
敷島
(
しきしま
)
の
033
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
034
神
(
かみ
)
の
御水火
(
みいき
)
に
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ひ
035
我
(
わ
)
が
言霊
(
ことたま
)
に
追
(
お
)
ひ
散
(
ち
)
らし
036
誠
(
まこと
)
明志
(
あかし
)
の
湖
(
みづうみ
)
を
037
渡
(
わた
)
りて
又
(
また
)
もや
荒野原
(
あれのはら
)
038
虎
(
とら
)
伏
(
ふ
)
す
野辺
(
のべ
)
の
膝栗毛
(
ひざくりげ
)
039
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
に
鞭
(
むち
)
うちて
040
鏡
(
かがみ
)
の
如
(
ごと
)
き
琵琶
(
びは
)
の
海
(
うみ
)
041
神
(
かみ
)
の
救
(
すく
)
ひの
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
り
042
心
(
こころ
)
は
堅
(
かた
)
き
磐樟
(
いはくす
)
の
043
船
(
ふね
)
を
力
(
ちから
)
にアーメニヤ
044
曲
(
まが
)
の
都
(
みやこ
)
に
立
(
た
)
ち
向
(
むか
)
ふ
045
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
046
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
047
直日
(
なほひ
)
の
御霊
(
みたま
)
伊都能売
(
いづのめ
)
の
048
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
や
木
(
こ
)
の
花
(
はな
)
の
049
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
杖
(
つゑ
)
として
050
道奥
(
みちのく
)
までも
恙
(
つつが
)
なく
051
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
くこそ
楽
(
たの
)
しけれ』
052
時公
(
ときこう
)
『
宣伝使
(
せんでんし
)
様
(
さま
)
の
御
(
お
)
蔭
(
かげ
)
で、
053
人
(
ひと
)
の
通
(
とほ
)
つた
事
(
こと
)
のない
様
(
やう
)
なこの
曠原
(
かうげん
)
を、
054
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らずの
間
(
あひだ
)
に
進
(
すす
)
んで
来
(
き
)
ました。
055
然
(
しか
)
し
大分
(
だいぶ
)
に
膝栗毛
(
ひざくりげ
)
が
草臥
(
くたび
)
れた
様
(
やう
)
ですから
一杯
(
いつぱい
)
水
(
みづ
)
でも
飲
(
の
)
ましてやりませうか』
056
東彦
(
あづまひこ
)
(本当は高彦)
『マア、
057
行
(
ゆ
)
かうぢやないか。
058
一足
(
ひとあし
)
々々
(
ひとあし
)
アーメニヤに
近寄
(
ちかよ
)
るのだからな。
059
日天
(
につてん
)
様
(
さま
)
でも
一
(
いつ
)
分間
(
ぷんかん
)
も
御
(
お
)
休
(
やす
)
みにならぬのだから、
060
休
(
やす
)
むのは
勿体
(
もつたい
)
ない』
061
時公
(
ときこう
)
『
一息
(
ひといき
)
々々
(
ひといき
)
アーメニヤに
近
(
ちか
)
づくのは
結構
(
けつこう
)
だが、
062
この
間
(
あひだ
)
も
石凝姥
(
いしこりどめ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
の
言葉
(
ことば
)
に、
063
吾々
(
われわれ
)
は
斯
(
か
)
うして
天下
(
てんか
)
の
為
(
た
)
めに
活動
(
くわつどう
)
して
居
(
を
)
るのは、
064
一息
(
ひといき
)
々々
(
ひといき
)
墓場
(
はかば
)
に
近
(
ちか
)
づいて
行
(
ゆ
)
くのだと
云
(
い
)
はれました。
065
そんなことを
聞
(
き
)
くと
人間
(
にんげん
)
も
頼
(
たよ
)
りなくて
足
(
あし
)
が
倦
(
だる
)
くて
行
(
ゆ
)
く
気
(
き
)
になりませぬわ。
066
長
(
なが
)
い
月日
(
つきひ
)
に
短
(
みじか
)
い
命
(
いのち
)
だ。
067
一寸
(
ちよつと
)
一服
(
いつぷく
)
しませうかい』
068
東彦
(
あづまひこ
)
(本当は高彦)
『
人間
(
にんげん
)
は
一息
(
ひといき
)
々々
(
ひといき
)
墓場
(
はかば
)
へ
近
(
ちか
)
づいて、
069
それから
墓場
(
はかば
)
の
向
(
むか
)
ふの
国
(
くに
)
へ
行
(
ゆ
)
くのだ。
070
吾々
(
われわれ
)
の
目的
(
もくてき
)
は
墓場
(
はかば
)
を
越
(
こ
)
えるのだよ』
071
時公
(
ときこう
)
『
墓
(
はか
)
へ
近
(
ちか
)
づくなぞと、
072
ハカない
浮世
(
うきよ
)
か、
073
ハカある
浮世
(
うきよ
)
か、
074
根
(
ね
)
つから
葉
(
は
)
つから
はか
ばかしうないわ。
075
馬鹿
(
ばか
)
々々
(
ばか
)
しい
様
(
やう
)
な
気
(
き
)
がします』
076
東彦
(
あづまひこ
)
(本当は高彦)
『
人生
(
じんせい
)
の
目的
(
もくてき
)
はそこにあるのだ。
077
人
(
ひと
)
は
生
(
い
)
き
変
(
かは
)
り
死
(
し
)
に
変
(
かは
)
り、
078
若返
(
わかがへ
)
り
若返
(
わかがへ
)
り
幽界
(
いうかい
)
現界
(
げんかい
)
に
出入
(
しゆつにふ
)
して、
079
永遠
(
ゑいゑん
)
無窮
(
むきう
)
の
命
(
いのち
)
をつないで
行
(
ゆ
)
くものだ。
080
千
(
せん
)
年
(
ねん
)
も
万
(
まん
)
年
(
ねん
)
も
不老
(
ふらう
)
不死
(
ふし
)
だよ。
081
お
前
(
まへ
)
たちもこの
世
(
よ
)
へ
生
(
うま
)
れて、
082
時
(
とき
)
さまと
云
(
い
)
うて
威張
(
ゐば
)
り
散
(
ち
)
らして
居
(
ゐ
)
るのは
僅
(
わづ
)
かに
四十
(
しじふ
)
年
(
ねん
)
許
(
ばか
)
りだが、
083
お
前
(
まへ
)
の
御
(
ご
)
本体
(
ほんたい
)
は
何万年
(
なんまんねん
)
前
(
まへ
)
から
生
(
うま
)
れて
居
(
ゐ
)
るのだ』
084
時公
(
ときこう
)
『
一寸
(
ちよつと
)
待
(
ま
)
つて
下
(
くだ
)
さい』
085
と
云
(
い
)
ひながら
道
(
みち
)
ばたの
草
(
くさ
)
の
上
(
うへ
)
にドツカと
腰
(
こし
)
を
下
(
おろ
)
し、
086
眉毛
(
まゆげ
)
に
唾
(
つば
)
をつけ、
087
時公
(
ときこう
)
『オイオイ
化
(
ばけ
)
さま、
088
御
(
お
)
交際
(
つきあい
)
に
一服
(
いつぷく
)
せぬか。
089
化物
(
ばけもの
)
やアクマは
吐
(
ぬか
)
す
事
(
こと
)
が
通録
(
つうろく
)
せぬと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
だが、
090
矢張
(
やつぱ
)
り
貴様
(
きさま
)
は
尻尾
(
しつぽ
)
を
出
(
だ
)
しやがつた』
091
東彦
(
あづまひこ
)
(本当は高彦)
『お
前
(
まへ
)
また
遽
(
にはか
)
に
汚
(
きた
)
なげにものを
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
したな』
092
時公
(
ときこう
)
『
定
(
きま
)
つた
事
(
こと
)
だ。
093
化物
(
ばけもの
)
のアクマ
彦
(
ひこ
)
に
叮嚀
(
ていねい
)
なことを
云
(
い
)
つて
関係
(
かかりあ
)
つて
居
(
ゐ
)
ようものなら、
094
どんな
目
(
め
)
に
会
(
あ
)
はしやがるか
分
(
わか
)
るものぢやない。
095
そろそろ
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れかかつたものだから
本性
(
ほんしやう
)
を
現
(
あら
)
はしやがつた』
096
東彦
(
あづまひこ
)
(本当は高彦)
『アハヽヽヽヽ』
097
時公
(
ときこう
)
は、
098
時公
『
分
(
わか
)
らぬ
奴
(
やつ
)
だな』
099
と
首
(
くび
)
を
傾
(
かたむ
)
けてゐる。
100
時公
『
人間
(
にんげん
)
は
一度
(
いちど
)
死
(
し
)
んだら
二度
(
にど
)
と
死
(
し
)
なん
代
(
かは
)
りに、
101
一度
(
いちど
)
生
(
うま
)
れたら
二度
(
にど
)
と
生
(
うま
)
れるものか。
102
生
(
い
)
きたり
死
(
し
)
んだりする
奴
(
やつ
)
は
狐
(
きつね
)
か
狸
(
たぬき
)
だ。
103
狐
(
きつね
)
の
七化
(
ななば
)
け
狸
(
たぬき
)
の
八化
(
やば
)
け、
104
化
(
ばけ
)
の
皮
(
かは
)
を
現
(
あら
)
はし
呉
(
く
)
れむ』
105
と
東彦
(
あづまひこ
)
の
尻
(
しり
)
を
半信
(
はんしん
)
半疑
(
はんぎ
)
で
一寸
(
ちよつと
)
突
(
つ
)
いて
見
(
み
)
ながら、
106
時公
『やつてやろか、
107
然
(
しか
)
し
本物
(
ほんもの
)
だつたら
俺
(
おれ
)
に
罰
(
ばち
)
が
当
(
あた
)
るから
困
(
こま
)
るし、
108
なんともかとも
正体
(
しやうたい
)
の
分
(
わか
)
らぬ
奴
(
やつ
)
ぢや。
109
俺
(
おれ
)
は
日
(
ひ
)
の
暮
(
くれ
)
になると
朝
(
あさ
)
の
元気
(
げんき
)
に
引換
(
ひきか
)
へて
歩
(
ある
)
き
草臥
(
くたび
)
れて
足
(
あし
)
が
棒
(
ぼう
)
になつて、
110
如何
(
いか
)
に
我慢
(
がまん
)
な
時公
(
ときこう
)
さまでも
一服
(
いつぷく
)
したい
様
(
やう
)
になつて
来
(
く
)
るのに、
111
日
(
ひ
)
の
暮
(
くれ
)
になるほど
元気
(
げんき
)
付
(
づ
)
きやがるのが
一
(
ひと
)
つの
不思議
(
ふしぎ
)
だ。
112
化物
(
ばけもの
)
といふ
奴
(
やつ
)
は
夜
(
よ
)
さりになつたらはしやぐ
奴
(
やつ
)
だ』
113
と
鉄棒
(
てつぼう
)
を
地
(
ち
)
に
突立
(
つきた
)
てながら、
114
東彦
(
あづまひこ
)
の
顔
(
かほ
)
をイヤらしきほど
睨
(
にら
)
みつける。
115
東彦
『ハヽア
十分
(
じふぶん
)
に
目
(
め
)
を
光
(
ひか
)
らして
私
(
わし
)
の
顔
(
かほ
)
を
調
(
しら
)
べて
置
(
お
)
くが
宜
(
よ
)
い。
116
夜分
(
やぶん
)
になつてから
誤解
(
ごかい
)
されては
困
(
こま
)
るからな』
117
時公
(
ときこう
)
は
少
(
すこ
)
し
頭
(
あたま
)
を
傾
(
かたむ
)
け、
118
時公
『
人間
(
にんげん
)
が
三分
(
さんぶ
)
に
化物
(
ばけもの
)
が
七分
(
しちぶ
)
か、
119
人三
(
にんさん
)
化七
(
ばけしち
)
、
120
夜分
(
やぶん
)
になると、
121
人一
(
にんいち
)
化九
(
ばけきう
)
になるのだらう。
122
死
(
し
)
んでは
生
(
うま
)
れ、
123
生
(
うま
)
れては
死
(
し
)
ぬなんて
手品師
(
てじなし
)
か
役者
(
やくしや
)
のやうな
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ひやがつて、
124
真面目
(
まじめ
)
に
白状
(
はくじやう
)
せんと
時
(
とき
)
さまの
腕
(
うで
)
には
骨
(
ほね
)
があるぞ。
125
斯
(
か
)
う
之
(
これ
)
を
見
(
み
)
い』
126
と
左
(
ひだり
)
の
手
(
て
)
をニユーと
延
(
の
)
ばし、
127
節
(
ふし
)
くれ
立
(
だ
)
つたり
気張
(
きば
)
つたりといふ
力瘤
(
ちからこぶ
)
だらけの
腕
(
うで
)
を
捲
(
まく
)
り、
128
右
(
みぎ
)
の
手
(
て
)
にて
左
(
ひだり
)
の
腕
(
うで
)
をたたいて
見
(
み
)
せる。
129
東彦
(
あづまひこ
)
(本当は高彦)
『アハヽヽヽ、
130
面白
(
おもしろ
)
いおもしろい。
131
こんな
寂
(
さび
)
しい
処
(
ところ
)
で
結構
(
けつこう
)
な
俳優
(
わざおぎ
)
を
見
(
み
)
せて
貰
(
もら
)
つて、
132
旅
(
たび
)
の
疲
(
つか
)
れも
忘
(
わす
)
れて
了
(
しま
)
つた。
133
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
へば
又
(
また
)
日
(
ひ
)
の
暮
(
くれ
)
に
はしやぐ
化物
(
ばけもの
)
といふか
知
(
し
)
らんが、
134
本当
(
ほんたう
)
に
生
(
い
)
き
返
(
かへ
)
つた
様
(
やう
)
な
気
(
き
)
がして
元気
(
げんき
)
ますます
旺盛
(
わうせい
)
だ』
135
時公
(
ときこう
)
『
賢
(
かしこ
)
い
様
(
やう
)
でも
流石
(
さすが
)
は
曲津
(
まがつ
)
神
(
かみ
)
だ。
136
到頭
(
たうとう
)
白状
(
はくじやう
)
しやがつた。
137
貴様
(
きさま
)
は
鬼
(
おに
)
の
亡者
(
まうじや
)
だらう。
138
死
(
し
)
んで
居
(
ゐ
)
やがる
証拠
(
せうこ
)
には、
139
今
(
いま
)
生
(
い
)
き
返
(
かへ
)
つた
様
(
やう
)
な
気
(
き
)
がすると
吐
(
ぬか
)
したではないか。
140
サアどうぢや。
141
もう
斯
(
か
)
うなる
上
(
うへ
)
は
貴様
(
きさま
)
の
方
(
はう
)
から
白状
(
はくじやう
)
したのだから
逃
(
に
)
げ
道
(
みち
)
はあるまい。
142
執念深
(
しふねんぶか
)
くこの
世
(
よ
)
へ
迷
(
まよ
)
うて
来
(
き
)
よつて……
一
(
ひと
)
つ
目
(
め
)
の
化物
(
ばけもの
)
奴
(
め
)
が』
143
東彦
(
あづまひこ
)
(本当は高彦)
『アハヽヽヽヽ』
144
時公
(
ときこう
)
『
亡者
(
まうじや
)
と
思
(
おも
)
へば
何
(
なん
)
だか
其処
(
そこ
)
らが、
145
もじやもじやして
気分
(
きぶん
)
が
悪
(
わる
)
くなつて
来
(
き
)
た』
146
東彦
(
あづまひこ
)
(本当は高彦)
『お
前
(
まへ
)
の
目
(
め
)
の
帳
(
とばり
)
をサラリと
上
(
あ
)
げて、
147
耳
(
みみ
)
の
蓋
(
ふた
)
を
取
(
と
)
つて
私
(
わし
)
の
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
良
(
よ
)
く
聞
(
き
)
くのだ、
148
見違
(
みちが
)
ひ
聞違
(
ききちが
)
ひをするな。
149
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
し
聞直
(
ききなほ
)
しといふ
事
(
こと
)
がある。
150
さうしたら、
151
今
(
いま
)
までお
前
(
まへ
)
の
ほざ
いた
悪言
(
あくげん
)
暴語
(
ばうご
)
も
発根
(
ほつこん
)
と
善言
(
ぜんげん
)
美詞
(
びし
)
に
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
す
様
(
やう
)
になる』
152
時公
(
ときこう
)
『ヘン、
153
馬鹿
(
ばか
)
にするない。
154
一
(
ひと
)
つ
目
(
め
)
の
化物
(
ばけもの
)
ぢやあるまいし、
155
二
(
ふた
)
ツ
目
(
め
)
の
兄
(
にい
)
さまだぞ。
156
化物
(
ばけもの
)
のやうに
眼
(
め
)
に
帳
(
とばり
)
を
下
(
おろ
)
したり、
157
耳
(
みみ
)
に
蓋
(
ふた
)
をして
堪
(
たま
)
るか。
158
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
をみん
事
(
ごと
)
聞
(
き
)
き
はつ
りやがつて、
159
見直
(
みなほ
)
せ
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
せなぞと
莫迦
(
ばか
)
にするない』
160
この
時
(
とき
)
得
(
え
)
も
云
(
い
)
はれぬ
芳香
(
はうかう
)
四辺
(
しへん
)
に
満
(
み
)
ち、
161
錚々
(
そうそう
)
たる
音楽
(
おんがく
)
が
何処
(
いづこ
)
ともなく
聞
(
きこ
)
え
来
(
き
)
たる。
162
(
大正一一・二・二八
旧二・二
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