霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二七章 太玉松(ふとたままつ)〔四九四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第11巻 霊主体従 戌の巻 篇:第5篇 乾坤清明 よみ(新仮名遣い):けんこんせいめい
章:第27章 太玉松 よみ(新仮名遣い):ふとたままつ 通し章番号:494
口述日:1922(大正11)年03月04日(旧02月06日) 口述場所: 筆録者:岩田久太郎 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年9月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
三組の神前結婚式は、数多の神人を集めて行われた。石凝姥神は神主となって祝詞の言霊を上げた。
神前に天津神籬を立てて、それを撞の御柱に見立てて、太玉命は左から、松代姫は右から歌いながら廻り、娶の儀式を行った。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-08-11 19:56:16 OBC :rm1127
愛善世界社版:251頁 八幡書店版:第2輯 603頁 修補版: 校定版:256頁 普及版:107頁 初版: ページ備考:
001 (あふ)げば(たか)しコーカスの、002(やま)(かがや)(みづ)(みや)003(いらか)(もん)()(どもゑ)004国治立(くにはるたち)大神(おほかみ)や、005金勝要(きんかつかね)大御神(おほみかみ)006(はや)須佐之男(すさのを)三柱(みはしら)の、007(かみ)(しづ)まる顕国(うつしくに)008(みづ)宮居(みやゐ)御標(みしるし)か、009天地人(あめつちひと)(さん)(さい)を、010(きよ)めて(てら)表徴(へうちよう)か、011三葉(みつば)躑躅(つつじ)(あらは)れて、012久方彦(ひさかたひこ)雲路別(くもぢわけ)013大歳神(おほとしがみ)(あらは)れて、014瑞穂(みづほ)(いね)葦原(あしはら)の、015中津(なかつ)御国(みくに)(うゑ)(をは)せ、016太玉彦(ふとたまひこ)松代姫(まつよひめ)017(あめ)児屋根(こやね)梅ケ香姫(うめがかひめ)(うづ)(みこと)北光(きたてる)の、018(あめ)目一箇(まひとつ)神司(かむづかさ)019竹野(たけの)(ひめ)鴛鴦(ゑんあう)の、020(ちぎり)(むす)()布団(ぶとん)021()つの(いは)ひを一時(いつとき)に、022三五(さんご)(つき)御教(みをしへ)の、023(かみ)(まつ)りし(みや)(まへ)024三々(さんさん)九度(くど)(さかづき)も、025(つき)(ゆき)(はな)三柱(みはしら)の、026(こころ)(つく)しの立廻(たちまは)り、027いと(にぎや)かに(さかづき)のクルクル(まは)(かみ)(まへ)028目出度(めでた)かりける次第(しだい)なり。
029 太玉(ふとたまの)(かみ)松代姫(まつよひめ)(めと)り、030(あめの)児屋根(こやねの)(みこと)梅ケ香姫(うめがかひめ)(めと)り、031天之(あめの)目一箇(まひとつの)(かみ)竹野姫(たけのひめ)(めと)り、032ここに三組(みくみ)神前(しんぜん)結婚式(けつこんしき)厳粛(げんしゆく)(おこな)はれたり。033石凝姥(いしこりどめの)(かみ)(みづか)神主(かむぬし)となつて、034天津(あまつ)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)し、035大歳(おほとしの)(かみ)太玉串(ふとたまぐし)(たてまつ)り、036時置師(ときおかしの)(かみ)神饌(しんせん)(けん)じ、037八彦(やつひこ)祓戸(はらひど)(しう)し、038鴨彦(かもひこ)後取(しどり)(やく)(つと)めた。039三五(あななひ)(をしへ)帰順(きじゆん)したる当山(たうざん)家越(やつこす)040ヒツコス、041(クス)(かみ)(たち)(あつ)まり(きた)りて(この)慶事(けいじ)(しゆく)したり。042石凝姥(いしこりどめの)(みこと)神前(しんぜん)(うやうや)しく言霊歌(ことたまうた)奏上(そうじやう)したり。
043石凝姥命豊葦原(とよあしはら)瑞穂国(みづほくに)
044(まも)りの(かみ)()れませる
045金勝要(きんかつかね)大御神(おほみかみ)
046国治立(くにはるたち)大御神(おほみかみ)
047(うつ)()(こと)()れもなく
048()ろし()します須佐之男(すさのを)
049(かみ)(みこと)大前(おほまへ)
050石凝姥(いしこりどめ)神司(かむづかさ)
051(つつし)(いやま)(かしこ)みて
052御食(みけ)御酒(みき)御水(みもひ)(たてまつ)
053海河(うみかは)山野(やまぬ)くさぐさの
054美味物(うましもの)をば大前(おほまへ)
055御机代(みつくゑしろ)()らはして
056横山(よこやま)(ごと)(たてまつ)
057(この)有様(ありさま)(たひら)けく
058いと(やす)らけく(きこ)()
059(かみ)(いさを)太玉(ふとたま)
060(みこと)(めあは)松代姫(まつよひめ)
061天之(あめの)児屋根(こやね)神司(かむづかさ)
062(かを)(ゆか)しき梅ケ香姫(うめがかひめ)
063(うづ)(みこと)(めあ)はしぬ
064(あめ)目一箇(まひとつ)神司(かむづかさ)
065竹野(たけの)(ひめ)(めあ)はして
066()さへ目出度(めでた)三五(あななひ)
067(かみ)(をしへ)四方(よも)(くに)
068()(つた)()神司(かむづかさ)
069夫婦(めをと)(ちぎり)永久(とこしへ)
070鴛鴦(をし)(ふすま)(あたた)かく
071世人(よびと)(ため)真心(まごころ)
072(あさ)(ゆふ)なに筑紫潟(つくしがた)
073(うみ)(そこ)ひも不知火(しらぬひ)
074(たふと)(かみ)御恵(みめぐ)みに
075千代(ちよ)八千代(やちよ)(かは)りなく
076(むつ)(した)しみ永久(とこしへ)
077五六七(みろく)()(まで)霊幸(たまちは)
078(かみ)(めぐ)みに(たま)()
079(いのち)(つづ)かせ(たま)ひつつ
080(わざはひ)(おほ)(うつ)()
081(きよ)(きよ)むる水火(しほ)となり
082(この)()(ひら)(はな)となり
083(ひかり)となりて村肝(むらきも)
084世人(よびと)(こころ)(てら)すべく
085(あま)岩戸(いはと)永久(とこしへ)
086(ひら)きてあれや(かん)ばしく
087一度(いちど)(ひら)(うめ)(はな)
088(もも)(はな)にも(さきがけ)
089(さか)(みじか)桜花(さくらばな)
090(あらし)()かれて()(ごと)
091()かなき(ゆめ)()ざらまし
092堅磐(かきは)常盤(ときは)(まつ)(みどり)
093(みどり)(したた)(うづ)()
094(はま)真砂(まさご)(その)(ごと)
095(かず)(かぎ)りなく()(うへ)
096()みなさしめて葦原(あしはら)
097瑞穂(みづほ)(くに)安国(やすくに)
098(ひら)かせ(たま)()(どもゑ)
099()()躑躅(つつじ)(かみ)(すえ)
100(あま)太玉(ふとたま)(たま)()
101(いのち)永久(とは)(とこ)しへに
102幾久(いくひさ)しかれ(ひさ)しかれ
103久方(ひさかた)(そら)にます(かみ)国津(くにつ)(かみ)
104(まも)(たま)ふはさらなれど
105(この)御殿(みあらか)(しづ)まりし
106(かしこ)三柱(みはしら)大御神(おほみかみ)
107ここに目出度(めでた)三夫婦(みめをと)
108(ちぎり)()きず望月(もちづき)
109家内(やぬち)(まる)(をさ)まりて
110(なみ)(しづか)高砂(たかさご)
111()()(まつ)下蔭(したかげ)
112(じやう)(うば)との()ます(ごと)
113(まも)らせ(たま)石凝姥(いしこりどめ)
114(うづ)(みこと)神司(かむづかさ)
115鵜自物(うじもの)頸根(うなね)()きぬきて
116(たた)への言葉(ことば)()へまつる』
117 ()神前(しんぜん)天津(あまつ)神籬(ひもろぎ)()て、118(これ)(つき)御柱(みはしら)(なぞら)へ、119太玉(ふとたまの)(みこと)(ひだり)より(この)御柱(みはしら)(まは)り、120松代姫(まつよひめ)(みぎ)より(まは)りあひて、121(めあひ)儀式(のり)取行(とりおこな)ひけり。122太玉(ふとたまの)(みこと)は、
123太玉命(あめ)(つち)との神々(かみがみ)
124(をしへ)四方(よも)(ひら)かむと
125霊鷲山(りやうしうざん)()(しの)
126黄金山(わうごんざん)万寿山(まんじゆざん)
127()つの神都(みやこ)往来(ゆきき)して
128(うづ)(をしへ)(ひら)きたる
129三葉(みつば)(ひこ)宣伝使(せんでんし)
130(あめ)(した)をば遠近(をちこち)
131(かみ)(をしへ)()(つた)
132広道別(ひろみちわけ)神司(かむづかさ)
133(あめ)太玉(ふとたま)(かみ)となり
134三柱神(みはしらがみ)御恵(みめぐ)みに
135(とつ)ぎの(みち)(つか)へつつ
136(つき)御柱(みはしら)(めぐ)()
137(をさま)御代(みよ)松代姫(まつよひめ)
138(こころ)(いろ)(みどり)なす
139堅磐(かきは)常盤(ときは)神御霊(かむみたま)
140美哉好(あなにやしえー)少女(をとめ)
141あな(うるは)しき好少女(えーをとめ)
142(かみ)()さしを(かしこ)みて
143天津(あまつ)()(かげ)西山(せいざん)
144(かく)(たま)へば()(われ)
145美斗能(みとの)麻具波比(まぐはい)(とこ)しへに
146鴛鴦(をし)(ちぎり)(むつ)びあひ
147嗚呼(ああ)(うるは)しき好少女(えーをとめ)
148嗚呼(ああ)(うるは)しき好少女(えーをとめ)
149(うた)ひつつ神籬(ひもろぎ)(ひだり)より(まは)る。150松代姫(まつよひめ)(みぎ)より神籬(ひもろぎ)(まは)りながら、
151松代姫(うづ)(みやこ)()れまして
152国治立(くにはるたち)大神(おほかみ)
153御前(みまへ)(つか)へまつりたる
154桃上彦(ももがみひこ)(うづ)御子(みこ)
155松竹梅(まつたけうめ)三柱(みはしら)
156(ひめ)(みこと)(われ)(あね)
157(かみ)(おん)(ため)(くに)(ため)
158世人(よびと)(ため)(あめ)(した)
159四方(よも)国々(くにぐに)()(めぐ)りて
160()さへ目出度(めでた)宣伝使(せんでんし)
161高砂島(たかさごじま)常世国(とこよくに)
162黄泉(よもつ)(しま)(あらは)れて
163桃上彦(ももがみひこ)(みづ)御子(みこ)
164大神津見(おほかむづみ)(あらは)れて
165()出神(でのかみ)()(はな)
166(うづ)(はしら)(つか)へつつ
167黄金山(わうごんざん)参登(まゐのぼ)
168(かみ)御言(みこと)(かしこ)みて
169(こころ)(かる)蓑笠(みのかさ)
170アシの沙漠(さばく)横断(わうだん)
171駱駝(らくだ)(せな)(またが)りて
172(あゆ)みも(はや)きアルタイの
173(やま)(おろし)()かれつつ
174クス野ケ原(のがはら)()()えて
175(まこと)明志(あかし)(うみ)()
176黒野(くろの)(はら)立籠(たてこも)
177白雪(はくせつ)()める(やま)()
178(ちひ)さき屋形(やかた)(かま)へつつ
179孔雀(くじやく)(ひめ)(あらた)めて
180往来(ゆきき)(ひと)(ことごと)
181()言霊(ことたま)(なご)めつつ
182(また)もや此処(ここ)立出(たちいで)
183松嶋(まつしま)竹嶋(たけしま)(うめ)(しま)
184(なみ)(うか)べる琵琶(びは)(うみ)
185梅ケ香姫(うめがかひめ)諸共(もろとも)
186コーカス(ざん)立籠(たてこも)
187ウラルの(ひめ)言向(ことむ)けて
188(かみ)御国(みくに)(ひら)かむと
189(すす)(きた)りし折柄(をりから)
190広道別(ひろみちわけ)宣伝使(せんでんし)
191(あめ)太玉(ふとたま)神司(かむづかさ)
192(みづ)御霊(みたま)御教(みをしへ)
193服従(まつろ)へまつり(いま)此処(ここ)
194(つき)御柱(みはしら)(めぐ)りあひ
195鴛鴦(をし)(ちぎり)(むつ)まじく
196(きよ)(うつ)しき顔色(かんばせ)
197あな(うつく)しき好男子(えーをとこ)
198あな(うつく)しき好男子(えーをとこ)
199(をのこ)(なか)男子神(をのこがみ)
200(をんな)(なか)女神(をんながみ)
201夫婦(めをと)(ちぎり)いや(ふか)
202(まつ)(みどり)のスクスクと
203(さか)(ひさ)しき(かみ)()
204大御祭(おほみまつり)(つか)へつつ
205(あま)岩戸(いはと)(とこ)しへに
206(ふさ)がであれや何時迄(いつまで)
207嗚呼(ああ)好男子(えーをとこ)好男子(えーをとこ)
208(かみ)(めぐ)みの(つゆ)()
209()れて(たの)しき新枕(にひまくら)
210目出度(めでた)かりける次第(しだい)なり
211嗚呼(ああ)頼母敷(たのもし)(わが)宿世(すぐせ)
212嗚呼(ああ)(うるは)しき(なれ)(かほ)
213(はな)(つぼみ)何時迄(いつまで)
214()らであれかし常永(とことは)
215(ひら)(ひら)いて()るとても
216堅磐(かきは)常盤(ときは)()(むす)
217天津(あまつ)御空(みそら)(ほし)(ごと)
218(たがひ)水火(いき)(あは)せつつ
219(うづ)御子(みこ)をば()みなさむ
220(うづ)御子(みこ)をば()みなさむ
221天津(あまつ)(かみ)(たち)国津(くにつ)(かみ)
222(うづ)宮居(みやゐ)()れませる
223(あが)三柱(みはしら)大御神(おほみかみ)
224夫婦(めをと)(ちぎり)何時迄(いつまで)
225(あつ)(まも)らせ(たま)へかし
226(ふか)(めぐ)ませ(たま)へかし』
227(うた)つて結婚(けつこん)(しき)無事(ぶじ)(をは)りける。
228大正一一・三・四 旧二・六 岩田久太郎録)
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