霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二四章 顕国宮(うつしくにのみや)〔四九一〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第11巻 霊主体従 戌の巻 篇:第5篇 乾坤清明 よみ(新仮名遣い):けんこんせいめい
章:第24章 顕国宮 よみ(新仮名遣い):うつしくにのみや 通し章番号:491
口述日:1922(大正11)年03月04日(旧02月06日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年9月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
コーカス山の宮に主として現われたもうた神須佐之男大神は、瑞の御魂である三つ葉彦(=広道別、のちに太玉命)を松代姫とめあわせた。そして卜部の神として顕国の宮の宮司に任命した。
青雲別命を天之児屋根命と名を改めて、梅ケ香姫にめあわせ、大宮の祝の神に任命した。
白雲別宣伝使(=北光神)を天之目一箇神と改めて、竹野姫とめあわした。そして石凝姥神をアルプス山に遣わして、鏡や剣を鍛えさせた。
雲路別命を大歳神司とし、五穀の種を四方の国々に広めた。高倉や旭の白狐たちは、それらの田畑や作物を守った。
神須佐之男命は地教山を後にして、コーカス山の顕国の宮に入った。邪神たちの武器製造の根拠地であったアルプス山に天之目一箇神・竹野姫、石凝姥神らを派遣して銅・鋼鉄を掘らせ、邪神の来襲に備えて十柄の剣を作らせた。
縢山津見神、正鹿山津見神、月雪花の三姉妹の宣伝使らは、大神の命によってアーメニヤの神都に進んでいった。
後にこのことが天照皇大神の嫌疑を招き、須佐之男命が追放される悲境を招くことになったのである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-05-05 14:38:55 OBC :rm1124
愛善世界社版:233頁 八幡書店版:第2輯 597頁 修補版: 校定版:237頁 普及版:101頁 初版: ページ備考:
001 春霞(はるがすみ)棚引(たなび)()めてコーカスの、002(やま)()()(もも)(たに)003大峡(おほがひ)小峡(をがひ)樹々(きぎ)(えだ)004(くわう)(こう)(はく)()色々(いろいろ)と、005()(みだ)れたる顕国(うつしくに)006(たま)御舎(みあらか)雲表(うんぺう)に、007千木高(ちぎたか)()りて(そび)()ち、008黄金(こがね)(いらか)()(どもゑ)009(かがや)旭日(あさひ)反射(はんしや)して、010(とほ)(ちか)きに()(わた)る、011(かむ)須佐之男(すさのを)大神(おほかみ)は、012(みや)(あるじ)()れまして、013堅磐(かきは)常盤(ときは)(しづ)まりて、014大海原(おほうなばら)(ただよ)へる、015秋津(あきつ)島根(しまね)心安(うらやす)の、016(うつ)しき神世(かみよ)(ひら)かむと、017(みづ)御霊(みたま)三葉彦(みつばひこ)018(かみ)(をしへ)広道別(ひろみちわけ)御校正本・愛世版では「広国別」だが、校定版・八幡版では「広道別」に修正している。太玉命と名を変へたのは広道別であり、広国別は別人である。したがって霊界物語ネットでも広道別に修正した。の、019三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)020太玉(ふとたま)(みこと)()()へて、021(さか)芽出度(めでた)松代姫(まつよひめ)022妹背(いもせ)(みち)(むす)ばせつ、023天津(あまつ)御神(みかみ)国津(くにつ)(かみ)024八百万(やほよろづ)()(かみ)(たち)に、025太玉串(ふとたまぐし)(たてまつ)る、026卜部(うらべ)(かみ)()(たま)ひ、027顕国玉(うつしくにたま)(みや)(つかさ)となし(たま)ふ。028青雲別(あをくもわけ)(その)御稜威(みいづ)029高彦神(たかひこがみ)宣伝使(せんでんし)030(あめ)児屋根(こやね)(あらた)めて、031天津(あまつ)祝詞(のりと)神嘉言(かむよごと)032()言霊(ことたま)守護神(まもりがみ)033顕国玉(うつしくにたま)大宮(おほみや)の、034(はふり)(かみ)()(たま)ひ、035梅ケ香姫(うめがかひめ)(いも)()の、036(ちぎり)(むす)ばせ(たま)ひけり。037白雲別(しらくもわけ)宣伝使(せんでんし)038(をしへ)(ひら)北光(きたてる)の、039(かみ)(つかさ)(また)御名(みな)040(あめ)目一(まひと)神司(かむつかさ)041竹野(たけの)(ひめ)(めあ)はして、042アルプス(さん)(つか)はしつ、043石凝姥(いしこりどめ)諸共(もろとも)に、044(かがみ)045(つるぎ)(きた)はしめ、046(くに)御柱(みはしら)()(たま)ふ、047神縁(しんえん)微妙(びめう)神業(かむわざ)を、048四方(よも)(かみ)(たち)人草(ひとぐさ)の、049(ゆめ)にも()らぬ久方(ひさかた)(ひこ)(みこと)雲道別(くもぢわけ)050()大歳(おほとし)神司(かむづかさ)051五穀(ごこく)(たね)葦原(あしはら)の、052四方(よも)国々(くにぐに)()(ひろ)め、053(かみ)(めぐ)みも高倉(たかくら)や、054月日(つきひ)(きよ)朝日子(あさひこ)の、055白狐(びやくこ)(かみ)此処(ここ)彼処(かしこ)056生命(いのち)(なへ)(まくば)りて、057青人草(あをひとぐさ)()(よる)に、058()ひて()くべき水田種子(たなつもの)059(まも)(たま)ふぞ(たふと)けれ。
060 コーカス(ざん)山上(さんじやう)にウラル(ひこ)061ウラル(ひめ)(ぜい)(つく)()(つく)して建造(けんざう)したる顕国(うつしくに)宮殿(きうでん)には大地(だいち)神霊(しんれい)たる金勝要(きんかつかねの)(かみ)062大地(だいち)霊力(れいりよく)たる国治立(くにはるたちの)(みこと)(およ)大地(だいち)霊体(れいたい)守護神(しゆごじん)(かむ)須佐之男(すさのをの)大神(おほかみ)(しづ)(まつ)り、063荘厳(さうごん)なる祭典(さいてん)(おこな)三柱(みはしら)(かみ)神力(しんりき)()つて、064天ケ下(あめがした)統御(とうぎよ)せむと体主(たいしゆ)霊従(れいじう)根本神(こんぽんしん)たる天足彦(あだるひこ)065胞場姫(えばひめ)再来(さいらい)066八岐(やまた)大蛇(をろち)悪狐(あくこ)067(その)()邪鬼(じやき)妖魅(えうみ)天授(てんじゆ)精魂(せいこん)誑惑(けうわく)されて、068ウラル(ひこ)069ウラル(ひめ)以下(いか)曲神(まがかみ)は、070最後(さいご)経綸場(けいりんぢやう)としてコーカス(ざん)(えら)み、071宮殿(きうでん)(つく)八王神(やつこすがみ)数多(あまた)(つど)へて、072アーメニヤにも(おと)らざる神都(しんと)(ひら)きつつありける。
073 ()かる(ところ)石凝姥(いしこりどめの)(みこと)074天之(あめの)目一箇(まひとつの)(かみ)075天之(あめの)児屋根(こやねの)(みこと)076正鹿(まさか)山津見(やまづみの)(かみ)(むすめ)大神津見(おほかむづみ)(あら)はれたる松代姫(まつよひめ)077竹野姫(たけのひめ)078梅ケ香姫(うめがかひめ)079時置師(ときおかしの)(かみ)080八彦(やつひこ)081鴨彦(かもひこ)(など)(かみ)(あら)はれて、082天津誠(あまつまこと)神言(かみごと)奏上(そうじやう)宣伝歌(せんでんか)(とな)へたれば、083流石(さすが)のウラル(ひめ)以下(いか)神々(かみがみ)天津誠(あまつまこと)言霊(ことたま)(きも)をうたれ、084(むね)(ひし)がれ、085全力(ぜんりよく)集注(しふちう)して経営(けいえい)したる可惜(あたら)コーカス(ざん)見捨(みす)てて、086生命(いのち)からがらウラル(さん)087アーメニヤの根拠地(こんきよち)(むか)つて遁走(とんそう)し、088コーカス(ざん)(いま)(まつた)三五教(あななひけう)管掌(くわんしやう)する(ところ)となりにける。
089 (ここ)(かむ)須佐之男(すさのをの)(みこと)地教(ちけう)(やま)(あと)にして顕国(うつしくに)(みや)()らせ(たま)ひ、090天之(あめの)目一箇(まひとつの)(かみ)をして十握(とつか)(つるぎ)(きた)へしめ顕国(うつしくに)(みや)神実(かむざね)となし、091天下(てんか)曲神(まがかみ)掃蕩(さうたう)すべく天之(あめの)児屋根(こやねの)(みこと)092太玉(ふとたまの)(みこと)をして昼夜(ちうや)祭祀(さいし)(みち)鞅掌(あうしやう)せしめ(たま)ひぬ。093(かむ)須佐之男(すさのをの)大神(おほかみ)十握(とつか)(つるぎ)数多(あまた)(つく)(そな)へて、094曲神(まがかみ)襲来(しふらい)(そな)へむため天之(あめの)目一箇(まひとつの)(かみ)をアルプス(さん)(つか)はし、095鋼鉄(まがね)()らしめ数多(あまた)武器(ぶき)(つく)(こと)(めい)(たま)へり。096アルプス(さん)はウラル(ひこ)097ウラル(ひめ)一派(いつぱ)武器(ぶき)製造(せいざう)原料(げんれう)(もと)めつつありし重要(ぢゆうえう)鉱山(くわうざん)なりき。098これより天之(あめの)目一箇(まひとつの)(かみ)竹野姫(たけのひめ)(とも)にアルプス(さん)(むか)(こと)となり、099淤縢山(おどやま)津見(づみの)(かみ)100正鹿(まさか)山津見(やまづみの)(かみ)101(つき)(ゆき)(はな)宣伝使(せんでんし)はアーメニヤの神都(しんと)(むか)つて魔神(まがみ)征服(せいふく)すべく、102(かむ)須佐之男(すさのをの)大神(おほかみ)(めい)(ほう)じてアーメニヤに(むか)ひける。103(また)アルプス(さん)には石凝姥(いしこりどめの)(かみ)()へて、104天之(あめの)目一箇(まひとつの)(かみ)105竹野姫(たけのひめ)(とも)銅鉄(どうてつ)(もと)めしむべく出発(しゆつぱつ)せしめ(たま)ひける。
106 (この)(こと)(たちま)天上(てんじやう)()天照皇(あまてらす)大神(おほかみ)()(うたが)ひを(いだ)かせ(たま)(たね)となり、107(つい)須佐之男(すさのをの)(みこと)は、108姉神(あねがみ)嫌疑(けんぎ)()神追(かむやら)ひに(やら)はれ(たま)悲境(ひきやう)(おちい)(たま)ひたるなり。
109大正一一・三・四 旧二・六 北村隆光録)
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
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