霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第12巻(亥の巻)
序文
凡例
総説歌
第1篇 天岩戸開(一)
01 正神邪霊
〔497〕
02 直会宴
〔498〕
03 蚊取別
〔499〕
04 初蚊斧
〔500〕
05 初貫徹
〔501〕
06 招待
〔502〕
07 覚醒
〔503〕
第2篇 天岩戸開(二)
08 思出の歌
〔504〕
09 正夢
〔505〕
10 深夜の琴
〔506〕
11 十二支
〔507〕
12 化身
〔508〕
13 秋月滝
〔509〕
14 大蛇ケ原
〔510〕
15 宣直し
〔511〕
16 国武丸
〔512〕
第3篇 天岩戸開(三)
17 雲の戸開
〔513〕
18 水牛
〔514〕
19 呉の海原
〔515〕
20 救ひ舟
〔516〕
21 立花島
〔517〕
22 一島攻撃
〔518〕
23 短兵急
〔519〕
24 言霊の徳
〔520〕
25 琴平丸
〔521〕
26 秋月皎々
〔522〕
27 航空船
〔523〕
第4篇 古事記略解
28 三柱の貴子
〔524〕
29 子生の誓
〔525〕
30 天の岩戸
〔526〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスクのお知らせ
霊界物語
>
第12巻
> 第1篇 天岩戸開(一) > 第3章 蚊取別
<<< 直会宴
(B)
(N)
初蚊斧 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第三章
蚊取別
(
かとりわけ
)
〔四九九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第12巻 霊主体従 亥の巻
篇:
第1篇 天岩戸開(一)
よみ(新仮名遣い):
あまのいわとびらき(一)
章:
第3章 蚊取別
よみ(新仮名遣い):
かとりわけ
通し章番号:
499
口述日:
1922(大正11)年03月06日(旧02月08日)
口述場所:
筆録者:
岩田久太郎
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年9月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
イホの都の町外れの国魂神の祠の前で、初公を始め群衆は、直会の席で酔いに任せて酋長と春公に棍棒で襲い掛かった。
そのとき、闇を透かして宣伝歌が聞こえてきた。三五教の宣伝歌を歌いながら現れた宣伝使は、群集の中をゆうゆうとやってきた。茹蛸のような赤い顔をかがり火に照らされて、おかしな腰つきで人々の前に現れると、宣伝歌を繰り返すのだった。
初公は大いに怒り、宣伝使につきかかった。宣伝使は体をかわして、初公に酒を飲むな、と諭すと、宣伝歌を歌い始めた。宣伝歌は酒を戒め、自分の過去の罪悪を懺悔して、村人たちに悔い改めを促すものであった。
初公は、教えは気に食わないが声は気に入った、と酒を蚊取別に勧める。しかし蚊取別はお神酒以外は飲めない、と言って断る。初公はまた大いに怒るが、蚊取別は贅沢を戒める。
騒ぎのうちに、群集は酋長と春公が逃げてしまったことに気づいた。そして、酋長の家に押しかけようとする。蚊取別は、止めても聴かないので、霊縛をかけて群集をその場に金縛りにしてしまった。
このとき、祠の後ろで事態を見守っていた三兄弟は宣伝歌を歌いながら蚊取別の前に現れた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-11-11 23:10:52
OBC :
rm1203
愛善世界社版:
21頁
八幡書店版:
第2輯 633頁
修補版:
校定版:
21頁
普及版:
8頁
初版:
ページ備考:
001
イホの
都
(
みやこ
)
の
町
(
まち
)
外
(
はづ
)
れ、
002
国魂
(
くにたま
)
の
祠
(
ほこら
)
の
森
(
もり
)
に
集
(
あつ
)
まりたる
群集
(
ぐんしふ
)
は、
003
直会
(
なほらひ
)
の
神酒
(
みき
)
に
酔
(
よ
)
ひ、
004
終
(
つひ
)
に
酋長
(
しうちやう
)
および
春公
(
はるこう
)
に
向
(
むか
)
つて、
005
棍棒
(
こんぼう
)
を
振
(
ふ
)
つて
四方
(
しはう
)
より
飛
(
と
)
びかからむとする
其
(
その
)
時
(
とき
)
しも、
006
闇
(
やみ
)
を
透
(
す
)
かして
宣伝歌
(
せんでんか
)
聞
(
きこ
)
え
来
(
き
)
たる。
007
(蚊取別)
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
008
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立別
(
たてわ
)
ける
009
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
010
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
011
唯
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
012
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
せ
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
せ
013
身
(
み
)
の
過
(
あやまち
)
は
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
せ』
014
と
声
(
こゑ
)
も
朗
(
ほがら
)
かに
唄
(
うた
)
ひながら、
015
群集
(
ぐんしふ
)
の
中
(
なか
)
に
悠々
(
いういう
)
として
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
る
一人
(
ひとり
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
、
016
篝火
(
かがりび
)
に
照
(
てら
)
されて、
017
茹章魚
(
ゆでだこ
)
の
様
(
やう
)
な
赭
(
あか
)
い
顔
(
かほ
)
に
禿頭
(
はげあたま
)
、
018
腰
(
こし
)
つき
可笑
(
をか
)
しく
其
(
その
)
前
(
まへ
)
に
現
(
あら
)
はれ、
019
又
(
また
)
もや
以前
(
いぜん
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
繰返
(
くりかへ
)
すのであつた。
020
初公
(
はつこう
)
は
大
(
おほい
)
に
怒
(
いか
)
り、
021
初公
(
はつこう
)
『コラ、
022
何処
(
どこ
)
の
奴
(
やつ
)
か
知
(
し
)
らぬが、
023
善
(
ぜん
)
も
悪
(
あく
)
も
有
(
あ
)
つたものかい。
024
章魚
(
たこ
)
の
様
(
やう
)
な
面付
(
つらつき
)
しやがつて
何
(
なん
)
だツ。
025
折角
(
せつかく
)
の
我々
(
われわれ
)
の
面白
(
おもしろ
)
い
酒宴
(
さかもり
)
に
茶々
(
ちやちや
)
入
(
い
)
れるのか。
026
サア、
027
マ
一遍
(
いつぺん
)
吐
(
ほざ
)
いて
見
(
み
)
ろ、
028
量見
(
りやうけん
)
ならぬぞ』
029
と
右
(
みぎ
)
の
肩
(
かた
)
を
無理
(
むり
)
に
聳
(
そび
)
やかし、
030
凹目
(
おちめ
)
をギロツカセ、
031
ヒヨロリ、
032
ヒヨロリと
宣伝使
(
せんでんし
)
の
前
(
まへ
)
に
現
(
あらは
)
れ、
033
ウンと
許
(
ばか
)
りに
突
(
つ
)
き
当
(
あた
)
つた。
034
宣伝使
(
せんでんし
)
は
体
(
たい
)
を
躱
(
かは
)
し、
035
宣伝使
(
せんでんし
)
『ヤア、
036
お
前
(
まへ
)
さんは
此
(
この
)
町
(
まち
)
のお
方
(
かた
)
と
見
(
み
)
えるが、
037
お
酒
(
さけ
)
は
余
(
あま
)
り
上
(
あが
)
らぬが
良
(
よ
)
からう』
038
初公
(
はつこう
)
『ナヽ
何
(
なん
)
だツ。
039
お
酒
(
さけ
)
を
上
(
あが
)
ろと
上
(
あが
)
るまいと、
040
放
(
ほ
)
つときやがれ。
041
何
(
なに
)
も
貴様
(
きさま
)
の
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
むだのでもなし、
042
俺
(
おれ
)
の
酒
(
さけ
)
を
俺
(
おれ
)
が
勝手
(
かつて
)
に
飲
(
の
)
むだのだ。
043
此
(
この
)
辛
(
から
)
い
時節
(
じせつ
)
に、
044
自分
(
じぶん
)
の
酒
(
さけ
)
迄
(
まで
)
かれこれ
云
(
い
)
はれてたまるかい。
045
貴様
(
きさま
)
は
何処
(
どこ
)
の
馬鹿者
(
ばかもの
)
だ。
046
オイオイ
皆
(
みな
)
の
奴
(
やつ
)
、
047
此奴
(
こいつ
)
は
三五教
(
あななひけう
)
だぞ。
048
酋長
(
しうちやう
)
も
春公
(
はるこう
)
も
同腹
(
どうはら
)
だ。
049
二人
(
ふたり
)
叩
(
たた
)
くも
三
(
さん
)
人
(
にん
)
叩
(
たた
)
くも
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
だ。
050
此奴
(
こいつ
)
が
親分
(
おやぶん
)
らしい。
051
是
(
これ
)
から
先
(
さき
)
へ、
052
畳
(
たた
)
ンだ、
053
畳
(
たた
)
ンだ』
054
宣伝使
(
せんでんし
)
(蚊取別)
『
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
055
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
056
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
057
誠
(
まこと
)
の
力
(
ちから
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
058
救
(
すく
)
ひの
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
に
059
心
(
こころ
)
を
覚
(
さま
)
せ
目
(
め
)
を
醒
(
さま
)
せ
060
黒雲
(
くろくも
)
四方
(
よも
)
に
塞
(
ふさ
)
がりて
061
黒白
(
あやめ
)
も
分
(
わか
)
ぬ
闇
(
やみ
)
の
夜
(
よ
)
に
062
人
(
ひと
)
の
心
(
こころ
)
を
照
(
てら
)
さむと
063
神
(
かみ
)
の
御言
(
みこと
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
064
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
山河
(
やまかは
)
を
065
渡
(
わた
)
りて
此処
(
ここ
)
にイホの
森
(
もり
)
066
人声
(
ひとごゑ
)
高
(
たか
)
しと
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
067
初
(
はじ
)
めて
会
(
あ
)
つた
初彦
(
はつひこ
)
が
068
酒
(
さけ
)
の
機嫌
(
きげん
)
で
熱
(
ねつ
)
を
吹
(
ふ
)
く
069
吹
(
ふ
)
くは
吹
(
ふ
)
くは
法螺
(
ほら
)
の
貝
(
かひ
)
070
二百十
(
にひやくとを
)
日
(
か
)
ぢやなけれども
071
吹
(
ふ
)
いたる
後
(
あと
)
は
良
(
よ
)
くないぞ
072
早
(
はや
)
く
静
(
しづ
)
まれ
風
(
かぜ
)
の
神
(
かみ
)
073
弱
(
よわ
)
い
奴
(
やつ
)
ぢやと
附
(
つ
)
け
込
(
こ
)
みて
074
肩臂
(
かたひぢ
)
怒
(
いか
)
らす
可笑
(
をか
)
しさよ
075
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
むのはよけれども
076
酒
(
さけ
)
に
飲
(
の
)
まれた
初公
(
はつこう
)
の
077
その
足附
(
あしつき
)
は
何事
(
なにごと
)
ぞ
078
恰
(
あたか
)
も
家鴨
(
ひる
)
の
火事
(
くわじ
)
見舞
(
みまひ
)
079
腰
(
こし
)
はフナフナ
目
(
め
)
クルクル
080
今
(
いま
)
に
心
(
こころ
)
を
直
(
なほ
)
さねば
081
天地
(
てんち
)
は
暗
(
くら
)
く
揺
(
ゆ
)
り
動
(
うご
)
き
082
五穀
(
ごこく
)
実
(
みの
)
らず
果物
(
くだもの
)
も
083
残
(
のこ
)
らず
虫
(
むし
)
に
落
(
おと
)
されて
084
眩暈
(
めまひ
)
が
来
(
く
)
るは
目
(
ま
)
の
当
(
あた
)
り
085
頭
(
あたま
)
を
土
(
つち
)
に
足上
(
あしうへ
)
に
086
のたくり
苦
(
くるし
)
む
憐
(
あは
)
れさを
087
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
は
見捨
(
みす
)
て
兼
(
か
)
ね
088
コーカス
山
(
ざん
)
に
現
(
あらは
)
れて
089
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
照
(
てら
)
す
朝日子
(
あさひこ
)
の
090
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
091
天地
(
あめつち
)
四方
(
よも
)
に
宣
(
の
)
べ
玉
(
たま
)
ふ
092
アヽ
人々
(
ひとびと
)
よ
人々
(
ひとびと
)
よ
093
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
速
(
すむや
)
けく
094
酒
(
さけ
)
に
腐
(
くさ
)
りし
腸
(
はらわた
)
を
095
天
(
あめ
)
の
真奈井
(
まなゐ
)
の
玉水
(
たまみづ
)
に
096
洗
(
あら
)
つて
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
為
(
ため
)
に
097
誠
(
まこと
)
を
尽
(
つく
)
せ
皆
(
みな
)
尽
(
つく
)
せ
098
三五教
(
あななひけう
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
099
救
(
すく
)
ひの
船
(
ふね
)
は
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
100
我
(
われ
)
も
昔
(
むかし
)
は
自在天
(
じざいてん
)
101
大国彦
(
おほくにひこ
)
に
使
(
つか
)
はれて
102
あらぬ
罪
(
つみ
)
をば
作
(
つく
)
りたる
103
曲津
(
まがつ
)
の
神
(
かみ
)
の
住
(
すみ
)
の
家
(
いへ
)
104
腸
(
はら
)
を
腐
(
くさ
)
らす
酒
(
さけ
)
好
(
この
)
み
105
瓢
(
ひさご
)
を
腰
(
こし
)
にブラ
下
(
さ
)
げて
106
ウラルの
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
きつつ
107
生血
(
なまち
)
を
絞
(
しぼ
)
りし
蚊取別
(
かとりわけ
)
108
わけて
尊
(
たふと
)
き
朝日子
(
あさひこ
)
の
109
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
に
救
(
すく
)
はれて
110
心
(
こころ
)
も
魂
(
たま
)
も
澄
(
す
)
み
渡
(
わた
)
り
111
筑紫
(
つくし
)
の
島
(
しま
)
の
守
(
まも
)
り
神
(
がみ
)
112
純世
(
すみよ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
神使
(
かむづかひ
)
113
悪
(
あく
)
を
退
(
しりぞ
)
け
善
(
ぜん
)
に
附
(
つ
)
き
114
身
(
み
)
の
罪科
(
つみとが
)
を
天地
(
あめつち
)
に
115
謝罪
(
あやま
)
り
悔
(
く
)
いて
元津祖
(
もとつおや
)
116
神
(
かみ
)
の
賜
(
たま
)
ひし
真心
(
まごころ
)
に
117
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
帰
(
かへ
)
れかし
118
畏
(
かしこ
)
き
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
は
119
水
(
みづ
)
を
洩
(
も
)
らさぬ
三五教
(
あななひけう
)
120
あな
有難
(
ありがた
)
や
尊
(
たふと
)
しと
121
共
(
とも
)
に
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
ち
皇神
(
すめかみ
)
を
122
称
(
たた
)
へまつれよ
百人
(
ももびと
)
よ』
123
初公
(
はつこう
)
『
何
(
なん
)
だ、
124
ベラベラと
気楽
(
きらく
)
さうに、
125
訳
(
わけ
)
も
分
(
わか
)
らぬ
事
(
こと
)
を
吐
(
ほざ
)
きやがつて、
126
それほど
酒
(
さけ
)
が
喰
(
くら
)
ひたいのか、
127
喰
(
くら
)
ひたければ
此処
(
ここ
)
に
燗冷
(
かんざま
)
しがある。
128
是
(
これ
)
でも
一杯
(
いつぱい
)
喰
(
くら
)
つて、
129
もう
一切
(
ひとき
)
り
歌
(
うた
)
つて
呉
(
く
)
れ。
130
貴様
(
きさま
)
の
姿
(
すがた
)
は
気
(
き
)
に
入
(
い
)
らぬが、
131
声
(
こゑ
)
と
歌
(
うた
)
が
気
(
き
)
に
入
(
い
)
つた。
132
サア、
133
この
燗冷
(
かんざま
)
しでもグツと
飲
(
の
)
むで、
134
もう
一切
(
ひとき
)
り
歌
(
うた
)
つたり
歌
(
うた
)
つたり』
135
蚊取別
(
かとりわけ
)
『イヤ、
136
私
(
わたくし
)
は
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
、
137
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
神酒
(
おみき
)
は
戴
(
いただ
)
きますが、
138
皆様
(
みなさま
)
の
飲
(
の
)
みふるした
余
(
あま
)
り
酒
(
ざけ
)
は、
139
平
(
ひら
)
に
御免
(
ごめん
)
を
蒙
(
かうむ
)
ります』
140
初公
(
はつこう
)
『ナヽ
何
(
なに
)
を
吐
(
ぬか
)
しやがるのだ。
141
ド
乞食
(
こじき
)
奴
(
め
)
が、
142
贅沢
(
ぜいたく
)
を
云
(
い
)
ふな。
143
貴様
(
きさま
)
の
様
(
やう
)
な
贅沢
(
ぜいたく
)
な
奴
(
やつ
)
が、
144
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
にうろつくものだから、
145
春公
(
はるこう
)
の
奴
(
やつ
)
、
146
沢山
(
たくさん
)
に
米
(
こめ
)
や
酒
(
さけ
)
を
倉
(
くら
)
にウンと
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
やがつて、
147
まだ
御
(
お
)
前
(
まへ
)
らは
贅沢
(
ぜいたく
)
なとか、
148
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
其処
(
そこ
)
まで
行詰
(
ゆきつ
)
まつて
居
(
を
)
らぬから、
149
倉
(
くら
)
を
開
(
ひら
)
くは
早
(
はや
)
いとか
吐
(
ほざ
)
きやがるのだ。
150
悪
(
わる
)
い
智慧
(
ちゑ
)
をつけよつて、
151
量見
(
りやうけん
)
ならぬぞ』
152
蚊取別
(
かとりわけ
)
『それは
大変
(
たいへん
)
な
間違
(
まちがひ
)
です。
153
我々
(
われわれ
)
は
贅沢
(
ぜいたく
)
を
戒
(
いまし
)
めに
歩
(
ある
)
いて
居
(
を
)
るもの、
154
聞
(
き
)
き
違
(
ちが
)
つて
貰
(
もら
)
つては
困
(
こま
)
りますよ』
155
群集
(
ぐんしふ
)
の
中
(
なか
)
より
又
(
また
)
もや
一人
(
ひとり
)
の
泥酔者
(
よひどれ
)
が、
156
行歩
(
かうほ
)
蹣跚
(
まんさん
)
として
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あらは
)
れ
来
(
きた
)
り、
157
男
(
をとこ
)
『コラコラ、
158
初公
(
はつこう
)
、
159
コンナ
奴
(
やつ
)
に
相手
(
あひて
)
になつて
居
(
を
)
るものだから、
160
肝腎
(
かんじん
)
の
酋長
(
しうちやう
)
や
春公
(
はるこう
)
の
奴
(
やつ
)
、
161
知
(
し
)
らぬ
間
(
ま
)
に
逃
(
に
)
げて
仕舞
(
しま
)
ひよつたぢやないか』
162
初公
(
はつこう
)
『ヨウさうだ。
163
風
(
かぜ
)
を
喰
(
くら
)
つて
逃
(
に
)
げ
失
(
う
)
せたか。
164
イヤ、
165
ナニ、
166
彼奴
(
あいつ
)
の
家
(
うち
)
へこれから
押
(
お
)
しかけて
行
(
い
)
かう。
167
小
(
ちひ
)
さくなつて、
168
倉
(
くら
)
の
中
(
なか
)
へ
逃込
(
にげこ
)
むで、
169
鼠
(
ねずみ
)
の
様
(
やう
)
に
俵
(
たはら
)
に
喰
(
く
)
ひ
附
(
つ
)
いて
居
(
ゐ
)
やがるだらう。
170
サアサア
是
(
これ
)
から
春公
(
はるこう
)
征伐
(
せいばつ
)
だ。
171
酋長
(
しうちやう
)
も
巻添
(
まきぞへ
)
だ』
172
蚊取別
(
かとりわけ
)
声
(
こゑ
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げて、
173
蚊取別
『ヤア、
174
皆
(
みな
)
の
方々
(
かたがた
)
しばらく
御
(
お
)
待
(
ま
)
ちなされ。
175
我々
(
われわれ
)
が
申上
(
まをしあ
)
げたい
事
(
こと
)
がある。
176
キツト
悪
(
わる
)
い
事
(
こと
)
は
云
(
い
)
はぬ。
177
御
(
お
)
聞
(
き
)
きになつたが
皆様
(
みなさま
)
の
為
(
ため
)
だらう』
178
初公
(
はつこう
)
『エー、
179
何
(
なに
)
を
愚図
(
ぐづ
)
々々
(
ぐづ
)
云
(
い
)
やがるのだ。
180
此
(
この
)
棒
(
ぼう
)
で
貴様
(
きさま
)
の
頭
(
どたま
)
を
蚊取別
(
かんとりわけ
)
と
胴突
(
どうづ
)
いてやらうか、
181
貴様
(
きさま
)
は
燗冷
(
かんざま
)
しは
嫌
(
きら
)
ひだと
吐
(
ほざ
)
きやがつた。
182
何
(
なん
)
ぼ
燗取酒
(
かんとりざけ
)
でも、
183
こンな
処
(
とこ
)
で
立派
(
りつぱ
)
な
燗酒
(
かんざけ
)
が
飲
(
の
)
めると
思
(
おも
)
ふか。
184
冷酒
(
ひやざけ
)
でも
結構
(
けつこう
)
だのに、
185
何
(
なに
)
を
不足
(
ふそく
)
さうに
愚図
(
ぐづ
)
々々
(
ぐづ
)
云
(
い
)
ふのだい。
186
オイオイ
皆
(
みな
)
の
連中
(
れんちう
)
、
187
行
(
ゆ
)
け
行
(
ゆ
)
け、
188
春公
(
はるこう
)
の
家
(
うち
)
へ』
189
蚊取別
(
かとりわけ
)
は
声
(
こゑ
)
も
涼
(
すず
)
しく
天
(
あま
)
の
数歌
(
かずうた
)
を
歌
(
うた
)
ひ、
190
最後
(
さいご
)
にウンと
群集
(
ぐんしふ
)
に
向
(
むか
)
つて
霊
(
れい
)
を
送
(
おく
)
つた。
191
初公
(
はつこう
)
、
192
斧公
(
をのこう
)
の
二人
(
ふたり
)
は
化石
(
くわせき
)
の
様
(
やう
)
になつて、
193
其
(
その
)
場
(
ば
)
でピタリと
倒
(
たふ
)
れた。
194
群集
(
ぐんしふ
)
は
口
(
くち
)
を
開
(
あ
)
けたまま、
195
手
(
て
)
を
振
(
ふ
)
り
上
(
あ
)
げたまま、
196
足
(
あし
)
を
踏
(
ふ
)
んばつたまま、
197
立
(
たち
)
かけたまま、
198
千種
(
せんしゆ
)
万態
(
ばんたい
)
、
199
化石
(
くわせき
)
の
様
(
やう
)
になつて、
200
目
(
め
)
ばかりギロギロと
動
(
うご
)
かし
居
(
ゐ
)
る。
201
此
(
この
)
時
(
とき
)
祠
(
ほこら
)
の
後
(
うしろ
)
より、
202
(三光の宣伝使)
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
203
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
た
)
て
別
(
わけ
)
る
204
家
(
いへ
)
を
破
(
やぶ
)
るも
酒
(
さけ
)
のため
205
喧嘩
(
けんくわ
)
をするも
酒
(
さけ
)
のため
206
泣
(
な
)
くも
怒
(
おこ
)
るも
酒
(
さけ
)
の
為
(
ため
)
207
酒
(
さけ
)
程
(
ほど
)
悪
(
わる
)
い
奴
(
やつ
)
は
無
(
な
)
い
208
蚊取
(
かとり
)
の
別
(
わけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
209
今
(
いま
)
や
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あらは
)
れて
210
酒
(
さけ
)
に
狂
(
くる
)
へる
里人
(
さとびと
)
を
211
各々
(
おのもおのも
)
に
霊
(
たま
)
縛
(
しば
)
り
212
アヽ
勇
(
いさ
)
ましや
勇
(
いさ
)
ましや
213
神
(
かみ
)
の
力
(
ちから
)
はまのあたり
214
四辺
(
あたり
)
輝
(
かがや
)
く
篝火
(
かがりび
)
に
215
照
(
てら
)
して
見
(
み
)
れば
三五
(
あななひ
)
の
216
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
伝
(
つた
)
へ
行
(
ゆ
)
く
217
雄々
(
をを
)
しき
姿
(
すがた
)
の
一人旅
(
ひとりたび
)
218
心
(
こころ
)
も
堅
(
かた
)
き
磐樟彦
(
いはくすひこ
)
の
219
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
三柱
(
みはしら
)
御子
(
みこ
)
の
220
高光彦
(
たかてるひこ
)
や
玉光彦
(
たまてるひこ
)
221
国光彦
(
くにてるひこ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
222
君
(
きみ
)
の
勲
(
いさを
)
を
覗
(
すか
)
し
見
(
み
)
て
223
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
より
愛
(
め
)
でまつる
224
アヽ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
225
御霊
(
みたま
)
幸
(
さちは
)
ひましませよ』
226
と
歌
(
うた
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は
蚊取別
(
かとりわけ
)
の
前
(
まへ
)
へ
粛々
(
しゆくしゆく
)
として
現
(
あらは
)
れ
来
(
き
)
たる。
227
(
大正一一・三・六
旧二・八
岩田久太郎
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 直会宴
(B)
(N)
初蚊斧 >>>
霊界物語
>
第12巻
> 第1篇 天岩戸開(一) > 第3章 蚊取別
Tweet
文芸社文庫『あらすじで読む霊界物語』絶賛発売中!
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【03 蚊取別|第12巻(亥の巻)|霊界物語/rm1203】
合言葉「みろく」を入力して下さい→