霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第12巻(亥の巻)
序文
凡例
総説歌
第1篇 天岩戸開(一)
01 正神邪霊
〔497〕
02 直会宴
〔498〕
03 蚊取別
〔499〕
04 初蚊斧
〔500〕
05 初貫徹
〔501〕
06 招待
〔502〕
07 覚醒
〔503〕
第2篇 天岩戸開(二)
08 思出の歌
〔504〕
09 正夢
〔505〕
10 深夜の琴
〔506〕
11 十二支
〔507〕
12 化身
〔508〕
13 秋月滝
〔509〕
14 大蛇ケ原
〔510〕
15 宣直し
〔511〕
16 国武丸
〔512〕
第3篇 天岩戸開(三)
17 雲の戸開
〔513〕
18 水牛
〔514〕
19 呉の海原
〔515〕
20 救ひ舟
〔516〕
21 立花島
〔517〕
22 一島攻撃
〔518〕
23 短兵急
〔519〕
24 言霊の徳
〔520〕
25 琴平丸
〔521〕
26 秋月皎々
〔522〕
27 航空船
〔523〕
第4篇 古事記略解
28 三柱の貴子
〔524〕
29 子生の誓
〔525〕
30 天の岩戸
〔526〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
10月30~31日に旧サイトから新サイトへの移行作業を行う予定です。
実験用サイト
|
サブスク
霊界物語
>
第12巻
> 第2篇 天岩戸開(二) > 第12章 化身
<<< 十二支
(B)
(N)
秋月滝 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第一二章
化身
(
けしん
)
〔五〇八〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第12巻 霊主体従 亥の巻
篇:
第2篇 天岩戸開(二)
よみ(新仮名遣い):
あまのいわとびらき(二)
章:
第12章 化身
よみ(新仮名遣い):
けしん
通し章番号:
508
口述日:
1922(大正11)年03月09日(旧02月11日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年9月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
祝姫は宣伝使一同に挨拶し、蚊取別にも夫に対する挨拶をした。
蚊取別は厳然と威儀を正し、祝姫に向かって突然、離縁を申し渡した。そして、自分は実は女房を持てない因縁があるのだ、と明かした。
蚊取別は、自分は大自在天の部下・蚊取別の姿に化けているのだが、実はある尊い神様の命によって、宣伝使の養成に力を注ぐ使命を持った神である、と明かした。
そして、蚊取別は夏山彦と祝姫の結婚を仲人した。
その後宣伝使一行と祝姫は、白瀬川の滝の魔神を言向け和すために出発した。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-11-12 00:37:23
OBC :
rm1212
愛善世界社版:
105頁
八幡書店版:
第2輯 664頁
修補版:
校定版:
110頁
普及版:
45頁
初版:
ページ備考:
001
夏山彦
(
なつやまひこ
)
と
共
(
とも
)
に
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あら
)
はれた
祝姫
(
はふりひめ
)
は、
002
轟
(
とどろ
)
く
胸
(
むね
)
を
撫
(
な
)
で
擦
(
さす
)
り
乍
(
なが
)
ら、
003
祝姫
(
はふりひめ
)
『これはこれは
御
(
ご
)
一同
(
いちどう
)
様
(
さま
)
、
004
御
(
ご
)
苦労
(
くらう
)
様
(
さま
)
で
御座
(
ござ
)
いました。
005
妾
(
わらは
)
は
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
祝姫
(
はふりひめ
)
と
申
(
まを
)
すもの、
006
白瀬川
(
しらせがは
)
の
魔神
(
まがみ
)
を
言向和
(
ことむけやは
)
さむと
難処
(
なんしよ
)
を
伝
(
つた
)
ひ
漸
(
やうや
)
く
秋月
(
あきづき
)
の
滝
(
たき
)
に
着
(
つ
)
く
折
(
をり
)
しも、
007
魔神
(
まがみ
)
の
為
(
た
)
めに
悩
(
なや
)
まされ
生命
(
いのち
)
危
(
あやふ
)
き
折柄
(
をりから
)
、
008
イホの
酋長
(
しうちやう
)
即
(
すなは
)
ち
此処
(
ここ
)
に
在
(
ま
)
します
夏山彦
(
なつやまひこ
)
様
(
さま
)
に
助
(
たす
)
けられ
救
(
すく
)
はれて
当家
(
たうけ
)
にお
世話
(
せわ
)
となり、
009
漸
(
やうや
)
く
病労
(
いたつき
)
の
身
(
み
)
を
元
(
もと
)
に
復
(
かへ
)
し、
010
これより
世
(
よ
)
の
為
(
た
)
めに
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御用
(
ごよう
)
に
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でむと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
た
処
(
ところ
)
で
御座
(
ござ
)
います。
011
アヽ
貴神
(
あなた
)
は
我
(
わが
)
夫
(
つま
)
、
012
蚊取別
(
かとりわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
、
013
ようマア
御
(
ご
)
無事
(
ぶじ
)
で
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
さいました』
014
と
涙
(
なみだ
)
と
共
(
とも
)
に
語
(
かた
)
る。
015
蚊取別
(
かとりわけ
)
は
儼然
(
げんぜん
)
として
容
(
かたち
)
を
更
(
あらた
)
め
襟
(
えり
)
を
正
(
ただ
)
し、
016
祝姫
(
はふりひめ
)
をグツと
睨
(
にら
)
み
乍
(
なが
)
ら、
017
蚊取別
『
今日
(
けふ
)
より
都合
(
つがふ
)
によつて
汝
(
なんぢ
)
を
離縁
(
りえん
)
する』
018
祝姫
(
はふりひめ
)
『エ、
019
それは
又
(
また
)
、
020
如何
(
どう
)
した
理由
(
わけ
)
』
021
蚊取別
(
かとりわけ
)
『
我
(
われ
)
は
女房
(
にようばう
)
を
持
(
も
)
てぬ
因縁
(
いんねん
)
があるのだ。
022
夫
(
それ
)
故
(
ゆゑ
)
汝
(
なんぢ
)
と
結婚
(
けつこん
)
の
約
(
やく
)
を
結
(
むす
)
ぶは
結
(
むす
)
んだものの、
023
未
(
いま
)
だ
一度
(
いちど
)
も
枕
(
まくら
)
を
共
(
とも
)
にした
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
い。
024
実
(
じつ
)
に
二人
(
ふたり
)
の
仲
(
なか
)
は
清浄
(
せいじやう
)
潔白
(
けつぱく
)
、
025
汚
(
けが
)
しも
穢
(
けが
)
されもせぬ
仲
(
なか
)
、
026
今日
(
けふ
)
限
(
かぎ
)
り
離縁
(
りえん
)
を
致
(
いた
)
す。
027
斯
(
か
)
くなる
上
(
うへ
)
は
従前
(
じうぜん
)
の
通
(
とほ
)
り
押
(
お
)
しも
押
(
お
)
されもせぬ
互
(
たがひ
)
に
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
だ。
028
サア
祝姫
(
はふりひめ
)
さま、
029
その
覚悟
(
かくご
)
で
交際
(
つきあ
)
つて
下
(
くだ
)
さい』
030
祝姫
(
はふりひめ
)
『これは
心得
(
こころえ
)
ぬ
貴方
(
あなた
)
の
御
(
お
)
言葉
(
ことば
)
、
031
妾
(
わらは
)
が
貞操
(
みさを
)
の
点
(
てん
)
について
何
(
なに
)
か
御
(
お
)
心
(
こころ
)
に
触
(
さ
)
へられたるには
非
(
あら
)
ざるか、
032
心許
(
こころもと
)
なし、
033
包
(
つつ
)
まず
隠
(
かく
)
さず
宣
(
の
)
らせ
玉
(
たま
)
へ』
034
と
涙
(
なみだ
)
を
袖
(
そで
)
に
拭
(
ぬぐ
)
ひつつ
其
(
その
)
場
(
ば
)
にワツと
倒
(
たふ
)
れ
伏
(
ふ
)
しける。
035
蚊取別
(
かとりわけ
)
『
祝姫
(
はふりひめ
)
殿
(
どの
)
、
036
切
(
せつ
)
なるお
心
(
こころ
)
はお
察
(
さつ
)
しする。
037
貴女
(
あなた
)
の
潔白
(
けつぱく
)
なる
心
(
こころ
)
は
私
(
わたくし
)
は
十分
(
じふぶん
)
諒解
(
りやうかい
)
して
居
(
ゐ
)
る。
038
この
蚊取別
(
かとりわけ
)
は、
039
もと
大自在天
(
だいじざいてん
)
の
臣下
(
しんか
)
たりし
蚊取別
(
かとりわけ
)
に
姿
(
すがた
)
を
変
(
へん
)
じ
居
(
を
)
れ
共
(
ども
)
、
040
実
(
じつ
)
は
贋物
(
にせもの
)
である。
041
我
(
われ
)
はある
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
命
(
めい
)
を
受
(
う
)
け、
042
宣伝使
(
せんでんし
)
の
養成
(
やうせい
)
に
全力
(
ぜんりよく
)
を
注
(
そそ
)
いで
居
(
を
)
るもの、
043
実際
(
じつさい
)
の
処
(
ところ
)
を
言
(
い
)
へば
大化物
(
おほばけもの
)
だ。
044
安心
(
あんしん
)
して
何卒
(
どうか
)
夏山彦
(
なつやまひこ
)
と
結婚
(
けつこん
)
して
下
(
くだ
)
さい』
045
祝姫
(
はふりひめ
)
『エ、
046
貴神
(
あなた
)
は
何
(
いづ
)
れの
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
』
047
蚊取別
(
かとりわけ
)
『それを
明
(
あ
)
かす
事
(
こと
)
丈
(
だけ
)
は
待
(
ま
)
つて
貰
(
もら
)
ひ
度
(
た
)
い』
048
初公
(
はつこう
)
『ヤア
蚊取別
(
かとりわけ
)
、
049
なヽヽヽ
何
(
なん
)
だ、
050
ばヽヽヽ
化物
(
ばけもの
)
見
(
み
)
た
様
(
やう
)
な
男
(
をとこ
)
だな。
051
夜前
(
やぜん
)
お
前
(
まへ
)
が
忍
(
しの
)
び
足
(
あし
)
に
聞
(
き
)
きに
行
(
ゆ
)
きよつたのが、
052
不思議
(
ふしぎ
)
だと
思
(
おも
)
つて
居
(
を
)
つたら、
053
天
(
てん
)
にも
地
(
ち
)
にも
無
(
な
)
い
最愛
(
さいあい
)
の
女房
(
にようばう
)
だつたのだな。
054
それは
無理
(
むり
)
もない、
055
尤
(
もつと
)
もだ。
056
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
今
(
いま
)
聞
(
き
)
けば
一回
(
いつくわい
)
も
枕
(
まくら
)
を
並
(
なら
)
べた
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
いと
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
だが、
057
随分
(
ずゐぶん
)
素気
(
すげ
)
ない
男
(
をとこ
)
だなア。
058
さうして
夏山彦
(
なつやまひこ
)
の
酋長
(
しうちやう
)
の
女房
(
にようばう
)
になれとは
何
(
なに
)
が
何
(
なに
)
やら
訳
(
わけ
)
が
分
(
わか
)
らぬ。
059
オイ、
060
も
一遍
(
いつぺん
)
俺
(
おれ
)
の
鼻
(
はな
)
を
捻
(
ねじ
)
つて
見
(
み
)
て
呉
(
く
)
れないか。
061
根
(
ね
)
つから
葉
(
は
)
つから
目
(
め
)
から
口
(
くち
)
から
鼻
(
はな
)
から
合点
(
がてん
)
の
虫
(
むし
)
が
承知
(
しようち
)
せぬワイ』
062
蚊取別
(
かとりわけ
)
『アハヽヽヽヽ』
063
高光彦
(
たかてるひこ
)
は
蚊取別
(
かとりわけ
)
の
顔
(
かほ
)
を
穴
(
あな
)
のあく
程
(
ほど
)
ながめ
乍
(
なが
)
ら、
064
高光彦
『
貴神
(
あなた
)
は
初
(
はじ
)
めてお
目
(
め
)
にかかつた
時
(
とき
)
から、
065
何
(
なん
)
だか
不思議
(
ふしぎ
)
な
宣伝使
(
せんでんし
)
だと
思
(
おも
)
つてゐました。
066
いやもう
感心
(
かんしん
)
致
(
いた
)
しました。
067
夏山彦
(
なつやまひこ
)
さま、
068
蚊取別
(
かとりわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
はこれや
屹度
(
きつと
)
三十三
(
さんじふさん
)
相
(
さう
)
に
身
(
み
)
を
変
(
へん
)
じて
御座
(
ござ
)
る
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
ですよ、
069
仰
(
おほせ
)
の
通
(
とほ
)
り
祝姫
(
はふりひめ
)
さまと
御
(
ご
)
結婚
(
けつこん
)
を
遊
(
あそ
)
ばしませ。
070
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
結
(
むす
)
むだ
結構
(
けつこう
)
な
縁
(
えん
)
だから
祝姫
(
はふりひめ
)
さまも
決心
(
けつしん
)
をして、
071
此
(
この
)
方
(
かた
)
の
仰有
(
おつしや
)
る
通
(
とほ
)
りなさるが
宜
(
よろ
)
しからう。
072
夏山彦
(
なつやまひこ
)
さまもよもや
嫌
(
きら
)
ひな
仲
(
なか
)
ではありますまい。
073
是
(
これ
)
で
貴神
(
あなた
)
の
心
(
こころ
)
の
暗
(
やみ
)
も
杜鵑
(
ほととぎす
)
もをさまりませう』
074
夏山彦
(
なつやまひこ
)
『アヽ
勿体
(
もつたい
)
ない、
075
如何
(
どう
)
してどうして
祝姫
(
はふりひめ
)
さまを
女房
(
にようばう
)
に
持
(
も
)
つことが
出来
(
でき
)
ませうか。
076
今
(
いま
)
承
(
うけたま
)
はれば
蚊取別
(
かとりわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
の
奥
(
おく
)
さまとやら、
077
聞
(
き
)
いて
驚愕
(
びつくり
)
致
(
いた
)
しました。
078
私
(
わたくし
)
の
今迄
(
いままで
)
の
心
(
こころ
)
を
打
(
う
)
ち
割
(
わ
)
つて
申
(
まを
)
せば、
079
初
(
はじ
)
めは
三五
(
あななひ
)
の
教
(
をしへ
)
に
帰依
(
きえ
)
し
次
(
つぎ
)
に
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
帰依
(
きえ
)
し、
080
遂
(
つひ
)
には
宣伝使
(
せんでんし
)
に
帰依
(
きえ
)
する
様
(
やう
)
になり、
081
それが
重
(
かさ
)
なつて
恋
(
こひ
)
の
病
(
やまひ
)
におち、
082
煩悶
(
はんもん
)
苦悩
(
くなう
)
を
続
(
つづ
)
けて
居
(
を
)
りました。
083
人民
(
じんみん
)
の
頭
(
かしら
)
となり
乍
(
なが
)
ら
実
(
じつ
)
にお
恥
(
はづか
)
しい
心
(
こころ
)
で
御座
(
ござ
)
います。
084
私
(
わたくし
)
も
因縁
(
いんねん
)
が
恐
(
おそ
)
ろしくなつて
来
(
き
)
ました。
085
何卒
(
どうぞ
)
このこと
計
(
ばか
)
りは
許
(
ゆる
)
して
下
(
くだ
)
さいませ、
086
今迄
(
いままで
)
の
恋愛心
(
れんあいしん
)
をスツカリ
捨
(
す
)
てて
仕舞
(
しま
)
ひますから』
087
蚊取別
(
かとりわけ
)
『それはいけませぬ。
088
帰依
(
きえ
)
した
宣伝使
(
せんでんし
)
を
忘
(
わす
)
るれば
従
(
したが
)
つて
道
(
みち
)
を
忘
(
わす
)
れ、
089
神
(
かみ
)
を
忘
(
わす
)
れる
事
(
こと
)
になつて
来
(
く
)
る。
090
帰依心
(
きえしん
)
、
091
帰依道
(
きえだう
)
、
092
帰依師
(
きえし
)
だ。
093
凡
(
すべ
)
て
信仰
(
しんかう
)
は
恋慕
(
れんぼ
)
の
心
(
こころ
)
を
持
(
も
)
たねばならぬ。
094
サアサ、
095
私
(
わたくし
)
がこれから
媒酌
(
なかうど
)
を
致
(
いた
)
しますから、
096
御
(
ご
)
心配
(
しんぱい
)
なく
結婚
(
けつこん
)
の
式
(
しき
)
を
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
挙
(
あ
)
げて
下
(
くだ
)
さい。
097
神
(
かみ
)
が
許
(
ゆる
)
した
夫婦
(
ふうふ
)
の
縁
(
えん
)
、
098
誰
(
たれ
)
に
憚
(
はばか
)
る
事
(
こと
)
もない、
099
御
(
ご
)
両人
(
りやうにん
)
共
(
とも
)
、
100
少
(
すこ
)
しも
蚊取別
(
かとりわけ
)
に
遠慮
(
ゑんりよ
)
して
貰
(
もら
)
つては
困
(
こま
)
る』
101
玉光彦
(
たまてるひこ
)
『ヤア、
102
これで
私
(
わたくし
)
の
夢
(
ゆめ
)
も
実現
(
じつげん
)
した。
103
矢張
(
やつぱり
)
正夢
(
まさゆめ
)
であつたか』
104
国光彦
(
くにてるひこ
)
『
不思議
(
ふしぎ
)
な
事
(
こと
)
ですな。
105
兄
(
にい
)
さまの
夢
(
ゆめ
)
に
迄
(
まで
)
チヤンと
分
(
わか
)
つて
居
(
ゐ
)
るのだから、
106
これや
屹度
(
きつと
)
神
(
かみ
)
の
許
(
ゆる
)
された
縁
(
えん
)
でせう。
107
御
(
ご
)
主人
(
しゆじん
)
様
(
さま
)
、
108
蚊取別
(
かとりわけ
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
仰
(
おつ
)
しやる
通
(
とほ
)
り、
109
素直
(
すなほ
)
に
結婚
(
けつこん
)
の
式
(
しき
)
を
挙
(
あ
)
げたが
宜
(
よろ
)
しからう』
110
初公
(
はつこう
)
『イヤ、
111
もう
昨晩
(
ゆうべ
)
の
夢
(
ゆめ
)
と
言
(
い
)
ひトンと
訳
(
わけ
)
が
分
(
わか
)
らぬ
様
(
やう
)
になつて
来
(
き
)
たワイ。
112
斯
(
こ
)
う
百
(
ひやく
)
日
(
にち
)
も
月日
(
つきひ
)
の
御
(
お
)
光
(
ひかり
)
が
拝
(
をが
)
めぬ
様
(
やう
)
になつた
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
だから、
113
何
(
いづ
)
れ
種々
(
いろいろ
)
の
化物
(
ばけもの
)
が
現
(
あら
)
はれるのだらう。
114
こいつは
矢張
(
やつぱり
)
怪
(
あや
)
しいものだ』
115
蚊取別
(
かとりわけ
)
の
媒酌
(
なかうど
)
によつて
此処
(
ここ
)
に
二人
(
ふたり
)
は
結婚
(
けつこん
)
の
式
(
しき
)
を
挙
(
あ
)
げ、
116
祝姫
(
はふりひめ
)
は
一行
(
いつかう
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
と
共
(
とも
)
に
白瀬川
(
しらせがは
)
の
魔神
(
まがみ
)
を
言向和
(
ことむけやは
)
すべく、
117
館
(
やかた
)
を
後
(
あと
)
に
六
(
ろく
)
人
(
にん
)
連
(
づ
)
れ
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ひ
乍
(
なが
)
ら、
118
朧月夜
(
おぼろづきよ
)
の
如
(
ごと
)
き
春
(
はる
)
の
日
(
ひ
)
をシナイ
山
(
ざん
)
の
山麓
(
さんろく
)
指
(
さ
)
して
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
119
(
大正一一・三・九
旧二・一一
北村隆光
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 十二支
(B)
(N)
秋月滝 >>>
霊界物語
>
第12巻
> 第2篇 天岩戸開(二) > 第12章 化身
Tweet
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【12 化身|第12巻(亥の巻)|霊界物語/rm1212】
合言葉「みろく」を入力して下さい→