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第64巻(卯の巻)上
序
総説
第1篇 日下開山
01 橄欖山
〔1630〕
02 宣伝使
〔1631〕
03 聖地夜
〔1632〕
04 訪問客
〔1633〕
05 至聖団
〔1634〕
第2篇 聖地巡拝
06 偶像都
〔1635〕
07 巡礼者
〔1636〕
08 自動車
〔1637〕
09 膝栗毛
〔1638〕
10 追懐念
〔1639〕
第3篇 花笑蝶舞
11 公憤私憤
〔1640〕
12 誘惑
〔1641〕
13 試練
〔1642〕
14 荒武事
〔1643〕
15 大相撲
〔1644〕
16 天消地滅
〔1645〕
第4篇 遠近不二
17 強請
〔1646〕
18 新聞種
〔1647〕
19 祭誤
〔1648〕
20 福命
〔1649〕
21 遍路
〔1650〕
22 妖行
〔1651〕
第5篇 山河異涯
23 暗着
〔1652〕
24 妖蝕
〔1653〕
25 地図面
〔1654〕
26 置去
〔1655〕
27 再転
〔1656〕
余白歌
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第一章
橄欖山
(
かんらんざん
)
〔一六三〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第64巻上 山河草木 卯の巻上
篇:
第1篇 日下開山
よみ(新仮名遣い):
ひのしたかいさん
章:
第1章 橄欖山
よみ(新仮名遣い):
かんらんざん
通し章番号:
1630
口述日:
1923(大正12)年07月10日(旧05月27日)
口述場所:
筆録者:
出口鮮月
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年10月16日
概要:
舞台:
アメリカン・コロニー
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2017-11-25 17:24:46
OBC :
rm64a01
愛善世界社版:
7頁
八幡書店版:
第11輯 379頁
修補版:
校定版:
7頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
エルサレムの
郊外
(
かうぐわい
)
にアメリカン・コロニーと
云
(
い
)
ふ
宏壮
(
くわうさう
)
な
建築物
(
けんちくぶつ
)
があつて、
002
雲
(
くも
)
を
圧
(
あつ
)
して
聳
(
そび
)
え
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
003
今
(
いま
)
より
四十
(
しじふ
)
年
(
ねん
)
ばかり
以前
(
いぜん
)
に、
004
アメリカからスバツフオードと
云
(
い
)
ふ
猶太人
(
ユダヤじん
)
が、
005
基督
(
キリスト
)
の
再臨
(
さいりん
)
が
近
(
ちか
)
づいて、
006
その
場所
(
ばしよ
)
は
橄欖山
(
かんらんざん
)
の
頂上
(
ちやうじやう
)
だといつて
基督
(
キリスト
)
を
迎
(
むか
)
へる
準備
(
じゆんび
)
のために
来
(
き
)
て
居
(
を
)
つたのが
抑
(
そもそも
)
の
始
(
はじま
)
りで、
007
其
(
その
)
後
(
ご
)
は
国籍
(
こくせき
)
や
人種
(
じんしゆ
)
の
異同
(
いどう
)
を
問
(
と
)
はず、
008
基督
(
キリスト
)
再臨
(
さいりん
)
を
信
(
しん
)
ずる
人々
(
ひとびと
)
が
是
(
これ
)
に
加
(
くは
)
はつて、
009
自分
(
じぶん
)
等
(
ら
)
の
財産
(
ざいさん
)
を
全部
(
ぜんぶ
)
提出
(
ていしゆつ
)
して
共同
(
きようどう
)
生活
(
せいくわつ
)
を
行
(
や
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
010
各自
(
かくじ
)
がその
分
(
ぶん
)
に
相応
(
さうおう
)
して
働
(
はたら
)
いて
得
(
え
)
た
利益
(
りえき
)
は、
011
之
(
これ
)
を
共同
(
きようどう
)
生活
(
せいくわつ
)
の
為
(
ため
)
に
使用
(
しよう
)
すると
云
(
い
)
ふ
基督教
(
キリストけう
)
的
(
てき
)
の
精神
(
せいしん
)
に
基
(
もとづ
)
く
一
(
ひと
)
つの
団体
(
だんたい
)
が
組織
(
そしき
)
さるるに
致
(
いた
)
つた。
012
その
創立
(
さうりつ
)
の
最初
(
さいしよ
)
には、
013
人々
(
ひとびと
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
狂信
(
きやうしん
)
的
(
てき
)
で、
014
自分
(
じぶん
)
の
年頃
(
としごろ
)
になつた
時
(
とき
)
も
結婚
(
けつこん
)
さへしなかつたものだが、
015
現時
(
げんじ
)
は
人々
(
ひとびと
)
の
考
(
かんが
)
へ
方
(
かた
)
が
余程
(
よほど
)
自由
(
じいう
)
になり、
016
団体員
(
だんたいゐん
)
の
中
(
なか
)
で
結婚
(
けつこん
)
をする
様
(
やう
)
になり、
017
幾組
(
いくくみ
)
かの
家庭
(
かてい
)
が
出来
(
でき
)
て
今
(
いま
)
の
団体員
(
だんたいゐん
)
は
第二
(
だいに
)
の
時代
(
じだい
)
の
人々
(
ひとびと
)
である。
018
全体
(
ぜんたい
)
で
約
(
やく
)
壱百
(
いつぴやく
)
人
(
にん
)
ばかりで、
019
互
(
たがひ
)
に
兄妹
(
きやうだい
)
と
呼
(
よ
)
び
合
(
あ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
020
国籍
(
こくせき
)
は
種々
(
いろいろ
)
で、
021
一番
(
いちばん
)
に
多
(
おほ
)
いのがスエーデン
人
(
じん
)
である。
022
そしてアメリカンコロニーと
云
(
い
)
ふ
名称
(
めいしよう
)
が
附
(
ふ
)
されてある。
023
創立者
(
さうりつしや
)
が
亜米利加
(
アメリカ
)
人
(
じん
)
であつたから
此
(
この
)
名
(
な
)
を
附
(
ふ
)
すことになつた。
024
現今
(
げんこん
)
ではアメリカ
人
(
じん
)
は
数名
(
すうめい
)
に
過
(
す
)
ぎない。
025
ユダヤ
人
(
じん
)
は
十数
(
じふすう
)
名
(
めい
)
集
(
あつま
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
026
創立者
(
さうりつしや
)
の
子息
(
しそく
)
スバツフオードは
熱烈
(
ねつれつ
)
な
信仰者
(
しんかうしや
)
で、
027
マグダラのマリヤと
云
(
い
)
ふ
猶太人
(
ユダヤじん
)
の
婦人
(
ふじん
)
が
加
(
くは
)
はつて
居
(
ゐ
)
る。
028
この
婦人
(
ふじん
)
は、
029
殆
(
ほとん
)
どスバツフオードと
相並
(
あひなら
)
びて、
030
アメリカンコロニーの
牛耳
(
ぎうじ
)
を
採
(
と
)
り
大活動
(
だいくわつどう
)
を
続
(
つづ
)
けて
居
(
ゐ
)
る。
031
そして
三十
(
さんじつ
)
歳
(
さい
)
を
過
(
す
)
ぎたるにも
拘
(
かかは
)
らず
独身
(
セリバシー
)
生活
(
せいくわつ
)
をやつて
居
(
ゐ
)
る。
032
この
団体員
(
だんたいゐん
)
は、
033
何
(
いづ
)
れも
身
(
み
)
の
一切
(
いつさい
)
を
主
(
す
)
の
神
(
かみ
)
に
任
(
まか
)
せ
切
(
き
)
つて
居
(
ゐ
)
る
態度
(
たいど
)
と
云
(
い
)
ひ、
034
人類
(
じんるゐ
)
に
対
(
たい
)
する
愛
(
あい
)
の
発現
(
はつげん
)
と
云
(
い
)
ひ、
035
到底
(
たうてい
)
他
(
た
)
で
見
(
み
)
る
事
(
こと
)
の
出来
(
でき
)
ない
美
(
うつく
)
しさである。
036
凡
(
すべ
)
ての
猶太人
(
ユダヤじん
)
は、
037
この
神
(
かみ
)
の
広
(
ひろ
)
い
教旨
(
けうし
)
を
聞
(
き
)
いて
居
(
ゐ
)
るに
関
(
かか
)
はらず、
038
民族
(
みんぞく
)
的
(
てき
)
偏見
(
へんけん
)
に
囚
(
とら
)
はれ、
039
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
は
特有
(
とくいう
)
な、
040
いい
意味
(
いみ
)
のヂレツタント
的
(
てき
)
の
性質
(
せいしつ
)
から
此
(
こ
)
の
域
(
ゐき
)
まで
深
(
ふか
)
く
達
(
たつ
)
し
得
(
う
)
る
者
(
もの
)
の
少
(
すくな
)
いのに、
041
彼
(
かれ
)
団体員
(
だんたいゐん
)
は
神意
(
しんい
)
を
克
(
よ
)
くも
体得
(
たいとく
)
し、
042
抱擁
(
はうよう
)
帰一
(
きいつ
)
博愛
(
はくあい
)
平等
(
べうどう
)
の
大精神
(
だいせいしん
)
を
有
(
いう
)
して
居
(
ゐ
)
る
公平
(
こうへい
)
無私
(
むし
)
な
態度
(
たいど
)
には、
043
感歎
(
かんたん
)
せざるを
得
(
え
)
ないのである。
044
○
045
スバツフオードは
朝
(
あさ
)
早
(
はや
)
くから、
046
一間
(
ひとま
)
に
立籠
(
たてこも
)
り
熱心
(
ねつしん
)
に
神
(
かみ
)
の
宣示
(
せんじ
)
を
祈
(
いの
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
047
そこへマグダラのマリヤが、
048
少
(
すこ
)
し
顔色
(
かほいろ
)
を
赤
(
あか
)
らめながら
忙
(
いそが
)
しげに
走
(
はし
)
り
来
(
き
)
たり、
049
両手
(
りやうて
)
を
突
(
つ
)
いて、
050
マリヤ
『
聖師
(
せいし
)
様
(
さま
)
、
051
妾
(
わたし
)
は
何
(
なん
)
だか
昨夕
(
ゆうべ
)
から
身体
(
からだ
)
の
様子
(
やうす
)
が
変
(
かは
)
つて
来
(
き
)
た
様
(
やう
)
で
御座
(
ござ
)
いますが、
052
一
(
ひと
)
つ
何神
(
なにがみ
)
の
帰神
(
かむがかり
)
なりや、
053
ただしはサタンの
襲来
(
しふらい
)
なりや、
054
厳重
(
げんぢう
)
なる
審判神
(
さには
)
をして
戴
(
いただ
)
き
度
(
た
)
う
御座
(
ござ
)
います』
055
聖師
(
せいし
)
はマリヤを
一瞥
(
いちべつ
)
して、
056
眉
(
まゆ
)
をひそめながら、
057
スバッフォード
『
成程
(
なるほど
)
、
058
貴女
(
あなた
)
は
御
(
ご
)
様子
(
やうす
)
が
変
(
へん
)
ですよ。
059
どうれ、
060
私
(
わたくし
)
が
及
(
およ
)
ばず
乍
(
なが
)
ら
審神者
(
さには
)
を
勤
(
つと
)
めさして
頂
(
いただ
)
きませう。
061
随分
(
ずゐぶん
)
強烈
(
きやうれつ
)
な
感
(
かん
)
じ
方
(
かた
)
ですわ』
062
マリヤは、
063
マリヤ
『
何分
(
なにぶん
)
よろしく
御
(
お
)
願
(
ねが
)
ひ
申上
(
まをしあ
)
げます』
064
と
言
(
い
)
つた
限
(
き
)
り、
065
聖師
(
せいし
)
の
前
(
まへ
)
に
座
(
ざ
)
を
占
(
し
)
め
両手
(
りやうて
)
をキチンと
胸
(
むね
)
のあたりに
組合
(
くみあは
)
せ、
066
マリヤの憑霊
『この
方
(
はう
)
は
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
神
(
かみ
)
、
067
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
の
守護神
(
しゆごじん
)
であるぞよ。
068
汝
(
なんぢ
)
スバツフオードよつく
聞
(
き
)
け、
069
メシヤの
再臨
(
さいりん
)
を
夢想
(
むさう
)
して、
070
今日
(
こんにち
)
まで
殆
(
ほとん
)
ど
四十
(
しじふ
)
年間
(
ねんかん
)
数多
(
あまた
)
の
愚人
(
ぐじん
)
を
誑惑
(
けうわく
)
し
来
(
きた
)
つた
横道者
(
わうだうもの
)
奴
(
め
)
、
071
メシヤなぞがこの
聖地
(
せいち
)
に
降
(
くだ
)
つて
何
(
なに
)
になるか』
072
スバッフォード
『
是
(
これ
)
は
怪
(
け
)
しからぬ。
073
汝
(
なんぢ
)
は
今
(
いま
)
自白
(
じはく
)
いたした
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
の
化神
(
けしん
)
悪神
(
あくがみ
)
の
張本
(
ちやうほん
)
、
074
吾
(
わ
)
が
言霊
(
ことたま
)
の
神剣
(
しんけん
)
の
威力
(
ゐりよく
)
を
知
(
し
)
らぬか』
075
マリヤの憑霊
『アハヽヽヽ、
076
今
(
いま
)
此
(
この
)
方
(
はう
)
が
憑依
(
ひようい
)
して
居
(
ゐ
)
るマリヤなるものは、
077
汝
(
なんぢ
)
と
同様
(
どうやう
)
に
無智
(
むち
)
迷矇
(
めいもう
)
の
婦人
(
をんな
)
到底
(
たうてい
)
度
(
ど
)
し
難
(
がた
)
き
代物
(
しろもの
)
なれ
共
(
ども
)
、
078
憑
(
うつ
)
るべき
身魂
(
みたま
)
なき
故
(
ゆゑ
)
に、
079
不満足
(
ふまんぞく
)
ながらも
此
(
この
)
方
(
はう
)
が
御用
(
ごよう
)
に
使
(
つか
)
つたのだ。
080
この
婦人
(
をんな
)
はユダヤの
生
(
うま
)
れ、
081
神
(
かみ
)
の
選民
(
せんみん
)
と
申
(
まを
)
して
威張
(
ゐば
)
つて
居
(
ゐ
)
るに
由
(
よ
)
つて、
082
懲
(
こら
)
しめの
為
(
ため
)
この
肉体
(
にくたい
)
を
臨時
(
りんじ
)
苦
(
くる
)
しい
用
(
よう
)
に
使
(
つか
)
つたのだ。
083
其
(
その
)
方
(
はう
)
も
東方
(
とうはう
)
の
星
(
ほし
)
とか、
084
メシヤが
日出島
(
ひのでじま
)
より
再臨
(
さいりん
)
するとか
申
(
まを
)
して、
085
夢幻
(
むげん
)
の
境遇
(
きやうぐう
)
にさまよふ
馬鹿者
(
ばかもの
)
、
086
この
方
(
はう
)
の
託宣
(
たくせん
)
を
耳
(
みみ
)
を
洗
(
あら
)
つて
謹
(
つつし
)
みて
承
(
うけたま
)
はれ。
087
今
(
いま
)
より
三千
(
さんぜん
)
年
(
ねん
)
以前
(
いぜん
)
に、
088
パレスチナの
本国
(
ほんごく
)
を
他民族
(
たみんぞく
)
に
奪
(
うば
)
はれ、
089
世界
(
せかい
)
到
(
いた
)
る
処
(
ところ
)
に
於
(
おい
)
て
虐
(
しひた
)
げ
苦
(
くる
)
しめられ、
090
無籍者
(
むせきもの
)
の
癖
(
くせ
)
に
吾々
(
われわれ
)
は
天
(
てん
)
の
選民
(
せんみん
)
なりと
主張
(
しゆちやう
)
し、
091
メシヤを
待
(
ま
)
ち
望
(
のぞ
)
みて
居
(
ゐ
)
るではないか。
092
左様
(
さやう
)
な
根拠
(
こんきよ
)
もなき
妄想
(
もうさう
)
に
耽
(
ふけ
)
るよりも、
093
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
めてこの
方
(
はう
)
の
言葉
(
ことば
)
を
承
(
うけたま
)
はり、
094
汝
(
なんぢ
)
ら
民族
(
みんぞく
)
のために
全力
(
ぜんりよく
)
を
尽
(
つく
)
す
心
(
こころ
)
はなきや』
095
スバッフォード
『
現代
(
げんだい
)
の
如
(
ごと
)
き
常闇
(
とこやみ
)
の
世
(
よ
)
となれば、
096
到底
(
たうてい
)
今日
(
こんにち
)
までの
宗教
(
しうけう
)
や
政治
(
せいぢ
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
では
駄目
(
だめ
)
だから、
097
吾々
(
われわれ
)
は
大聖主
(
だいせいしゆ
)
メシヤの
再臨
(
さいりん
)
を
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
るのだ。
098
聖書
(
せいしよ
)
の
中
(
なか
)
にも、
099
吾々
(
われわれ
)
猶太
(
ユダヤ
)
民族
(
みんぞく
)
が
天下
(
てんか
)
を
支配
(
しはい
)
すべき
神権
(
しんけん
)
を
保有
(
ほいう
)
することは
明
(
あきら
)
かに
示
(
しめ
)
されてある。
100
故
(
ゆゑ
)
に
吾々
(
われわれ
)
はこの
予言
(
よげん
)
の
実現
(
じつげん
)
すべきことは
確信
(
かくしん
)
して
居
(
ゐ
)
る。
101
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら、
102
この
世界
(
せかい
)
は
神
(
かみ
)
の
保護
(
ほご
)
を
離
(
はな
)
れては
無事
(
ぶじ
)
泰平
(
たいへい
)
なることは
出来得
(
できえ
)
ない。
103
就
(
つい
)
ては
超人間
(
てうにんげん
)
的
(
てき
)
の
大偉人
(
だいゐじん
)
即
(
すなは
)
ちメシヤが
現
(
あら
)
はれなくては
如何
(
いかん
)
とも
成
(
な
)
すことは
出来
(
でき
)
ない。
104
それ
故
(
ゆゑ
)
に
吾々
(
われわれ
)
は
神
(
かみ
)
を
信
(
しん
)
じ
神
(
かみ
)
を
愛
(
あい
)
し、
105
何事
(
なにごと
)
も
惟神
(
かむながら
)
に
任
(
まか
)
せて
行動
(
かうどう
)
して
居
(
ゐ
)
るのだ。
106
汝
(
なんぢ
)
何
(
いづ
)
れの
魔神
(
まがみ
)
かは
知
(
し
)
らねども、
107
吾々
(
われわれ
)
の
信仰
(
しんかう
)
に
対
(
たい
)
して
妨害
(
ばうがい
)
を
加
(
くは
)
へむとするか。
108
悪神
(
あくがみ
)
の
覇張
(
はば
)
つた
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
今迄
(
いままで
)
の
事
(
こと
)
だ。
109
今日
(
こんにち
)
は
最早
(
もはや
)
メシヤ
再臨
(
さいりん
)
の
時期
(
じき
)
に
近
(
ちか
)
づいたのだから、
110
悪神
(
あくがみ
)
の
出
(
で
)
て
威張
(
ゐば
)
る
時
(
とき
)
ではない。
111
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
くマリヤの
肉体
(
にくたい
)
より
退出
(
たいしゆつ
)
いたせ』
112
と
威丈高
(
ゐたけだか
)
に
詰問
(
きつもん
)
すれば、
113
マリヤの
憑霊
(
ひようれい
)
は
大口
(
おほぐち
)
開
(
あ
)
けて
高笑
(
かうせう
)
し、
114
マリヤの憑霊
『アハヽヽヽ
愚
(
ぐ
)
なり
汝
(
なんぢ
)
スバツフオード、
115
汝
(
なんぢ
)
の
四十
(
しじふ
)
年来
(
ねんらい
)
待
(
ま
)
ち
焦
(
こが
)
れて
居
(
ゐ
)
るメシヤと
称
(
しよう
)
するものは、
116
無抵抗
(
むていかう
)
主義
(
しゆぎ
)
を
標榜
(
へうぼう
)
せる
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
申
(
まを
)
す
腰抜
(
こしぬけ
)
人物
(
じんぶつ
)
だ。
117
この
方
(
はう
)
の
幕下
(
ばくか
)
の
神
(
かみ
)
のために
散々
(
さんざん
)
に
苦
(
くる
)
しめられ、
118
聖場
(
せいぢやう
)
を
破壊
(
はくわい
)
され、
119
身
(
み
)
の
置
(
お
)
き
所
(
どころ
)
を
失
(
うしな
)
つて
仕方
(
しかた
)
なしに、
120
此
(
この
)
パレスチナの
国
(
くに
)
へ
逃
(
に
)
げ
来
(
き
)
たらむとして
居
(
ゐ
)
る
狼狽
(
うろた
)
へものだ。
121
手具脛
(
てぐすね
)
曳
(
ひ
)
いて
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
る
大黒主
(
おほくろぬし
)
山田颪
(
やまたのをろち
)
の
此
(
この
)
方
(
はう
)
の
縄張内
(
なはばりない
)
へウカウカ
来
(
きた
)
る
大馬鹿
(
おほばか
)
ものだ。
122
左様
(
さやう
)
なものをメシヤと
称
(
しよう
)
して
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
る
其
(
その
)
方
(
はう
)
等
(
ら
)
の
心根
(
こころね
)
が
可憐
(
いぢら
)
しいわい。
123
アハヽヽヽ、
124
兎角
(
とかく
)
現世
(
げんせ
)
は
権力
(
けんりよく
)
と
金
(
かね
)
の
世界
(
せかい
)
だ。
125
黄金
(
わうごん
)
万能
(
ばんのう
)
主義
(
しゆぎ
)
だ。
126
世界
(
せかい
)
の
富
(
とみ
)
を
七分
(
しちぶ
)
まで
占領
(
せんりやう
)
いたして
居
(
ゐ
)
るユダヤ
人
(
じん
)
は
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
何
(
いづ
)
れも
幕下
(
ばくか
)
だ。
127
汝
(
なんぢ
)
は
同
(
おな
)
じユダヤに
生
(
せい
)
を
享
(
う
)
けながら
不心得
(
ふこころえ
)
千万
(
せんばん
)
、
128
高砂島
(
たかさごじま
)
のメシヤを
待望
(
たいばう
)
するとは
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
真正
(
しんせい
)
のメシヤはこの
方
(
はう
)
山田颪
(
やまたのをろち
)
様
(
さま
)
だ。
129
世界
(
せかい
)
の
所在
(
あらゆる
)
強大国
(
きやうだいこく
)
を
片端
(
かたつぱし
)
から
崩壊
(
ほうくわい
)
させたのは、
130
皆
(
みな
)
この
方
(
はう
)
の
三千年
(
さんぜんねん
)
来
(
らい
)
の
経綸
(
けいりん
)
の
賜
(
たまもの
)
だ。
131
今
(
いま
)
にモ
一
(
ひと
)
つの
高砂島
(
たかさごじま
)
を
崩壊
(
ほうくわい
)
すれば、
132
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
は
大黒主
(
おほくろぬし
)
山田颪
(
やまたのをろち
)
の
意
(
い
)
の
儘
(
まま
)
だ。
133
諺
(
ことわざ
)
にも
時
(
とき
)
の
天下
(
てんか
)
に
従
(
したが
)
へ、
134
長
(
なが
)
いものには
巻
(
ま
)
かれよと
申
(
まを
)
すではないか。
135
三千
(
さんぜん
)
年
(
ねん
)
以来
(
いらい
)
結構
(
けつこう
)
な
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
をキリスト
教国
(
けうこく
)
に
占領
(
せんりやう
)
せられ、
136
神
(
かみ
)
の
選民
(
せんみん
)
は
所在
(
あらゆる
)
軽蔑
(
けいべつ
)
と
迫害
(
はくがい
)
とを
蒙
(
かうむ
)
つて
来
(
き
)
たユダヤの
元
(
もと
)
の
聖地
(
せいち
)
を
取返
(
とりかへ
)
したのも
皆
(
みな
)
此
(
この
)
方
(
はう
)
が
経綸
(
けいりん
)
の
現
(
あら
)
はれ
口
(
ぐち
)
、
137
サア
是
(
これ
)
よりは
山田颪
(
やまたのをろち
)
様
(
さま
)
の
天下
(
てんか
)
だ。
138
汝
(
なんぢ
)
等
(
ら
)
も
今
(
いま
)
の
間
(
あひだ
)
に
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
してメシヤ
再臨
(
さいりん
)
の
妄想
(
もうさう
)
を
止
(
や
)
めないと、
139
軈
(
やが
)
ては
呑噬
(
どんぜい
)
の
悔
(
くい
)
を
遺
(
のこ
)
すであらう』
140
スバッフォード
『
吾々
(
われわれ
)
は
国籍
(
こくせき
)
は
仮令
(
たとへ
)
ユダヤに
置
(
お
)
くとも、
141
真
(
しん
)
の
神
(
かみ
)
の
選民
(
せんみん
)
である。
142
汝
(
なんぢ
)
等
(
ら
)
の
如
(
ごと
)
き
悪神
(
あくがみ
)
の
選民
(
せんみん
)
では
無
(
な
)
い。
143
今日
(
こんにち
)
のユダヤ
人
(
じん
)
は
真
(
しん
)
の
神
(
かみ
)
を
忘
(
わす
)
れ
汝
(
なんぢ
)
如
(
ごと
)
き
邪神
(
じやしん
)
の
幕下
(
ばくか
)
となり、
144
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじう
)
的
(
てき
)
行動
(
かうどう
)
を
以
(
もつ
)
て、
145
九分
(
くぶ
)
九厘
(
くりん
)
まで
世界
(
せかい
)
を
惑乱
(
わくらん
)
いたして
来
(
き
)
よつたが、
146
モハヤ
悪神
(
あくがみ
)
の
運
(
うん
)
の
尽
(
つ
)
きだ
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
したが
良
(
よ
)
からうぞ』
147
マリヤの憑霊
『テモ
扨
(
さ
)
ても
愚鈍
(
ぐどん
)
な
奴
(
やつ
)
だなア。
148
汝
(
なんぢ
)
は
愛国心
(
あいこくしん
)
のない
大痴漢
(
だいちかん
)
だ。
149
汝
(
なんぢ
)
等
(
ら
)
の
祖先
(
そせん
)
は
何
(
いづ
)
れもキリスト
教国
(
けうこく
)
に
圧迫
(
あつぱく
)
され、
150
アラビヤの
荒野
(
くわうや
)
に
四十
(
しじふ
)
年
(
ねん
)
の
艱苦
(
かんく
)
を
嘗
(
な
)
めた
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
らぬか。
151
今迄
(
いままで
)
は
彼
(
か
)
のキリスト
教国
(
けうこく
)
の
天下
(
てんか
)
であつたが、
152
世
(
よ
)
は
廻
(
まは
)
り
持
(
も
)
ちだ。
153
何時
(
いつ
)
までも
持
(
も
)
ち
切
(
き
)
りには
為
(
さ
)
せられないぞ。
154
今
(
いま
)
に
山田颪
(
やまたのをろち
)
の
守
(
まも
)
るユダヤ
民族
(
みんぞく
)
が
全世界
(
ぜんせかい
)
を
支配
(
しはい
)
いたすのだ。
155
丑寅
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
なぞが
種々
(
いろいろ
)
と
此
(
この
)
方
(
はう
)
の
仕組
(
しぐみ
)
の
邪魔
(
じやま
)
を
致
(
いた
)
したるに
由
(
よ
)
つて、
156
高砂島
(
たかさごじま
)
へ
追
(
お
)
ひやつたのも
一
(
ひと
)
つの
仕組
(
しぐみ
)
だ。
157
大江山
(
おほえやま
)
の
酒呑
(
しゆてん
)
童子
(
どうじ
)
と
現
(
あら
)
はれて、
158
一
(
いち
)
時
(
じ
)
活動
(
くわつどう
)
を
続
(
つづ
)
けたのも
矢張
(
やは
)
り
此
(
この
)
方
(
はう
)
大黒主
(
おほくろぬし
)
山田颪
(
やまたのをろち
)
様
(
さま
)
だ。
159
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
時期
(
じき
)
未
(
いま
)
だ
来
(
きた
)
らずと
感
(
かん
)
じ、
160
一旦
(
いつたん
)
引揚
(
ひきあ
)
げ、
161
このパレスチナに
於
(
おい
)
て
万事
(
ばんじ
)
抜目
(
ぬけめ
)
なき
計画
(
けいくわく
)
を
廻
(
めぐ
)
らし、
162
漸
(
やうや
)
くパレスチナの
本国
(
ほんごく
)
を
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れた
以上
(
いじやう
)
は、
163
如何
(
いか
)
に
天下
(
てんか
)
広
(
ひろ
)
しと
雖
(
いへど
)
も、
164
モハヤ
此
(
この
)
方
(
はう
)
の
自由
(
じいう
)
だ。
165
シオン
団
(
だん
)
の
活動
(
くわつどう
)
も、
166
ユダヤ
民族
(
みんぞく
)
の
熱烈
(
ねつれつ
)
なる
信仰力
(
しんかうりよく
)
も
皆
(
みな
)
この
方
(
はう
)
の
守護
(
しゆご
)
のためだ。
167
アハヽヽヽ』
168
スバッフォード
『シオンとは
日
(
ひ
)
の
下
(
もと
)
又
(
また
)
は
日向
(
ひむか
)
と
云
(
い
)
ふ
意味
(
いみ
)
では
無
(
な
)
いか。
169
日
(
ひ
)
の
下
(
もと
)
は
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
だ。
170
その
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
は
高砂島
(
たかさごじま
)
だ。
171
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
よりメシヤを
迎
(
むか
)
へるのは
当然
(
たうぜん
)
ぢやないか。
172
其
(
その
)
方
(
はう
)
の
言葉
(
ことば
)
は
実
(
じつ
)
に
自家
(
じか
)
撞着
(
どうちやく
)
の
甚
(
はなは
)
だしきものだ。
173
最早
(
もはや
)
吾々
(
われわれ
)
に
用
(
よう
)
は
無
(
な
)
い。
174
早
(
はや
)
くマリヤの
肉体
(
にくたい
)
より
脱出
(
だつしゆつ
)
いたさぬか』
175
マリヤの憑霊
『アハヽヽヽ
日
(
ひ
)
の
下
(
もと
)
とは
即
(
すなは
)
ちパレスチナの
事
(
こと
)
だ。
176
太陽
(
たいやう
)
は
東
(
ひがし
)
より
昇
(
のぼ
)
り、
177
中天
(
ちうてん
)
に
来
(
き
)
た
所
(
ところ
)
を
日
(
ひ
)
の
下
(
もと
)
といふではないか。
178
高砂島
(
たかさごじま
)
は
東
(
ひがし
)
の
国
(
くに
)
即
(
すなは
)
ち
日
(
ひ
)
の
出島
(
でじま
)
だ。
179
世界
(
せかい
)
の
中心
(
ちうしん
)
は
太陽
(
たいやう
)
の
真下
(
ました
)
だ。
180
試
(
こころ
)
みにパレスチナを
中心
(
ちうしん
)
として、
181
約
(
やく
)
七千
(
しちせん
)
哩
(
マイル
)
、
182
八千
(
はつせん
)
哩
(
マイル
)
の
半径
(
はんけい
)
を
以
(
もつ
)
て
大
(
おほ
)
きな
円環
(
ゑんくわん
)
を
引廻
(
ひきまは
)
して
見
(
み
)
よ。
183
八千
(
はつせん
)
哩
(
マイル
)
東
(
ひがし
)
に
当
(
あた
)
つて
高砂島
(
たかさごじま
)
がある。
184
西
(
にし
)
八千
(
はつせん
)
哩
(
マイル
)
にメキシコあり、
185
北
(
きた
)
六千
(
ろくせん
)
八百
(
はつぴやく
)
哩
(
マイル
)
に、
186
ナウルエーが
皆
(
みな
)
這入
(
はい
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
187
世界
(
せかい
)
に
於
(
お
)
ける
国
(
くに
)
と
云
(
い
)
ふ
国
(
くに
)
は
皆
(
みな
)
この
円環
(
ゑんくわん
)
の
内
(
うち
)
に
這入
(
はい
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
188
斯
(
かか
)
る
尊
(
たふと
)
きパレスチナこそ
世界
(
せかい
)
の
中心
(
ちうしん
)
だ、
189
日
(
ひ
)
の
下
(
もと
)
だ、
190
日向
(
ひむか
)
の
国
(
くに
)
だ。
191
爰
(
ここ
)
に
国
(
くに
)
を
建
(
た
)
てたのは
即
(
すなは
)
ち
此
(
この
)
方
(
はう
)
の
仕組
(
しぐみ
)
だ。
192
何
(
なに
)
を
苦
(
くるし
)
みて、
193
高砂島
(
たかさごじま
)
から
雲
(
くも
)
に
乗
(
の
)
つて
来
(
く
)
るとかいふキリスト
教
(
けう
)
の
神
(
かみ
)
を
待
(
ま
)
つ
必要
(
ひつえう
)
があるか。
194
馬鹿
(
ばか
)
だのう』
195
と
怒鳴
(
どな
)
り
立
(
た
)
てる。
196
聖師
(
せいし
)
は
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
大神
(
おほかみ
)
に
祈願
(
きぐわん
)
をなし、
197
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
するや、
198
流石
(
さすが
)
の
大黒主
(
おほくろぬし
)
山田颪
(
やまたのをろち
)
も
聖師
(
せいし
)
の
言霊
(
ことたま
)
の
威力
(
ゐりよく
)
に
打
(
う
)
たれマリヤの
肉体
(
にくたい
)
を
其
(
その
)
場
(
ば
)
に
倒
(
たふ
)
して
逃
(
に
)
げ
去
(
さ
)
つて
了
(
しま
)
つた。
199
マリヤは
初
(
はじ
)
めて
正気
(
しやうき
)
になり、
200
マリヤ
『
聖師
(
せいし
)
様
(
さま
)
、
201
妾
(
わたし
)
には
何
(
なん
)
だか
憑依
(
ひようい
)
して
居
(
ゐ
)
たやうで
御座
(
ござ
)
いましたなア。
202
善神
(
ぜんしん
)
でせうか
邪神
(
じやしん
)
でせうかなア』
203
スバッフォード
『イヤ
最
(
も
)
う、
204
大変
(
たいへん
)
な
元気
(
げんき
)
な
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ふ
神
(
かみ
)
で
御座
(
ござ
)
いましたが、
205
私
(
わたし
)
の
祈願
(
きぐわん
)
に
依
(
よ
)
つて
漸
(
やうや
)
く
貴女
(
あなた
)
の
体
(
たい
)
を
退却
(
たいきやく
)
しました。
206
油断
(
ゆだん
)
のならぬことに
成
(
な
)
つて
来
(
き
)
ました。
207
悪神
(
あくがみ
)
の
仕組
(
しぐみ
)
も
余程
(
よほど
)
進
(
すす
)
みて
居
(
を
)
りますから、
208
吾々
(
われわれ
)
団員
(
だんゐん
)
は
余程
(
よほど
)
しつかり
致
(
いた
)
さねばなりませぬ。
209
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
誠
(
まこと
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
が
邪神
(
じやしん
)
と
化
(
な
)
つて、
210
吾々
(
われわれ
)
の
信仰
(
しんかう
)
をお
試
(
ため
)
しになつたのでは
有
(
あ
)
るまいかと
俄
(
にはか
)
にソンナ
気分
(
きぶん
)
になつて
来
(
き
)
ました』
211
マリヤ
『
吾々
(
われわれ
)
は
何処
(
どこ
)
までもメシヤの
再臨
(
さいりん
)
を
信
(
しん
)
じて
父祖
(
ふそ
)
以来
(
いらい
)
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
るのですから、
212
今
(
いま
)
になつて
心
(
こころ
)
を
変
(
か
)
へることは
到底
(
たうてい
)
出来
(
でき
)
ませぬからなア』
213
スバッフォード
『
左様
(
さやう
)
です。
214
お
互
(
たがひ
)
にその
心
(
こころ
)
で
居
(
を
)
りませう』
215
マリヤ
『
聖師
(
せいし
)
様
(
さま
)
、
216
妾
(
わたし
)
は
何
(
なん
)
だか
俄
(
にはか
)
に
橄欖山
(
かんらんざん
)
へ
登
(
のぼ
)
りたくなりましたから、
217
一寸
(
ちよつと
)
参拝
(
さんぱい
)
して
参
(
まゐ
)
ります。
218
何
(
なん
)
だかメシヤ
様
(
さま
)
に
遇
(
あ
)
はれる
様
(
やう
)
な
心持
(
こころもち
)
がいたしますから』
219
スバッフォード
『
貴女
(
あなた
)
は
平素
(
へいそ
)
から
立派
(
りつぱ
)
な
霊感者
(
れいかんしや
)
だから、
220
何
(
なに
)
か
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
都合
(
つがふ
)
があるのかも
知
(
し
)
れませぬ。
221
早
(
はや
)
く
参
(
まゐ
)
つてお
出
(
い
)
でなさいませ』
222
マリヤ
『ハイ
有難
(
ありがた
)
う。
223
後
(
あと
)
は
宜敷
(
よろし
)
くお
願
(
ねが
)
ひいたします』
224
といそいそとして
軽装
(
けいさう
)
の
儘
(
まま
)
、
225
エルサレムの
停車場
(
ていしやぢやう
)
へと
知
(
し
)
らず
知
(
し
)
らず
何
(
なに
)
ものにか
引
(
ひ
)
かるる
心地
(
ここち
)
して
駅前
(
えきまへ
)
に
着
(
つ
)
きける。
226
(
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