霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第64巻(卯の巻)上
序
総説
第1篇 日下開山
01 橄欖山
〔1630〕
02 宣伝使
〔1631〕
03 聖地夜
〔1632〕
04 訪問客
〔1633〕
05 至聖団
〔1634〕
第2篇 聖地巡拝
06 偶像都
〔1635〕
07 巡礼者
〔1636〕
08 自動車
〔1637〕
09 膝栗毛
〔1638〕
10 追懐念
〔1639〕
第3篇 花笑蝶舞
11 公憤私憤
〔1640〕
12 誘惑
〔1641〕
13 試練
〔1642〕
14 荒武事
〔1643〕
15 大相撲
〔1644〕
16 天消地滅
〔1645〕
第4篇 遠近不二
17 強請
〔1646〕
18 新聞種
〔1647〕
19 祭誤
〔1648〕
20 福命
〔1649〕
21 遍路
〔1650〕
22 妖行
〔1651〕
第5篇 山河異涯
23 暗着
〔1652〕
24 妖蝕
〔1653〕
25 地図面
〔1654〕
26 置去
〔1655〕
27 再転
〔1656〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
10月30~31日に旧サイトから新サイトへの移行作業を行う予定です。
実験用サイト
|
サブスク
霊界物語
>
第64巻上
> 第4篇 遠近不二 > 第22章 妖行
<<< 遍路
(B)
(N)
暗着 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第二二章
妖行
(
えうかう
)
〔一六五一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第64巻上 山河草木 卯の巻上
篇:
第4篇 遠近不二
よみ(新仮名遣い):
えんきんふじ
章:
第22章 妖行
よみ(新仮名遣い):
ようこう
通し章番号:
1651
口述日:
1923(大正12)年07月13日(旧05月30日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年10月16日
概要:
舞台:
小北山のユラリ教
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2017-12-06 17:03:19
OBC :
rm64a22
愛善世界社版:
242頁
八幡書店版:
第11輯 467頁
修補版:
校定版:
243頁
普及版:
62頁
初版:
ページ備考:
001
守宮別
(
やもりわけ
)
は、
002
竹彦
(
たけひこ
)
の
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
て
嬉
(
うれ
)
しさうに、
003
守宮別
『ヤア
竹彦
(
たけひこ
)
さま、
004
よう
来
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さいました。
005
相変
(
あひかは
)
らず
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
崇拝
(
すうはい
)
をやつて
居
(
を
)
られますかな』
006
竹彦
『ハイ、
007
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
崇拝
(
すうはい
)
は
層一層
(
そういつそう
)
熱烈
(
ねつれつ
)
にやつて
居
(
ゐ
)
ます。
008
併
(
しか
)
し
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
にもいろいろありましてねえ、
009
私
(
わたくし
)
は
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
真
(
しん
)
の
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
を
発見
(
はつけん
)
しましたので
大道会
(
おほみちくわい
)
と
云
(
い
)
ふのを
開
(
ひら
)
きパンフレツト
宣伝
(
せんでん
)
をやつて
居
(
ゐ
)
ます』
010
守宮別
『
成程
(
なるほど
)
そいつは
今日
(
こんにち
)
の
時代
(
じだい
)
に
適
(
てき
)
した
適当
(
てきたう
)
のやり
方
(
かた
)
でせう。
011
些
(
ちつ
)
と
売
(
う
)
れますかな』
012
竹彦
『ハイ、
013
地黙社
(
ちもくしや
)
で
毎号
(
まいがう
)
一千部
(
いつせんぶ
)
ばかり
印刷
(
いんさつ
)
して
居
(
ゐ
)
ますが、
014
羽根
(
はね
)
が
生
(
は
)
えて
飛
(
と
)
んで
行
(
ゆ
)
きますよ。
015
お
寅
(
とら
)
さまのお
筆先
(
ふでさき
)
とは
余程
(
よほど
)
効力
(
かうりよく
)
があるやうですわ。
016
アハヽヽヽ』
017
守宮別
『どうか
私
(
わたくし
)
も
一
(
ひと
)
つ
使
(
つか
)
つて
頂
(
いただ
)
き
度
(
た
)
いものですなア。
018
実
(
じつ
)
の
所
(
ところ
)
はこんな
古
(
ふる
)
めかしい
宣伝法
(
せんでんはふ
)
はお
寅
(
とら
)
さまの
前
(
まへ
)
だが
嫌
(
いや
)
になつたのですよ。
019
目先
(
めさき
)
の
見
(
み
)
えぬ
盲滅法
(
めくらめつぱふ
)
のやり
方
(
かた
)
では
労
(
ろう
)
して
効
(
かう
)
なく
時勢
(
じせい
)
におくれるばかりで
約
(
つま
)
りませぬもの』
020
お
寅
(
とら
)
は
面
(
つら
)
膨
(
ふく
)
らし、
021
かつか
になつて
声
(
こゑ
)
せわしく、
022
お寅
『これ
竹
(
たけ
)
さま、
023
横田
(
よこた
)
はりもの
奴
(
め
)
、
024
守宮別
(
やもりわけ
)
さまを
喰
(
くは
)
へて
往
(
い
)
のうと
思
(
おも
)
つても、
025
いつかないつかな
此
(
この
)
お
寅
(
とら
)
が
離
(
はな
)
しませぬぞや。
026
お
前
(
まへ
)
さまは
精
(
せい
)
出
(
だ
)
して
勝手
(
かつて
)
にパンなと
売
(
う
)
りなさい。
027
これ
守宮別
(
やもりわけ
)
さま、
028
取違
(
とりちがひ
)
してはいけませぬよ。
029
悪神
(
わるがみ
)
が、
030
お
蔭
(
かげ
)
を
落
(
おと
)
させやうと
思
(
おも
)
つて、
031
いろいろと
化
(
ば
)
けて
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
系統
(
ひつぽう
)
が
来
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
るのですよ。
032
グヅグヅして
居
(
ゐ
)
ると、
033
尻
(
しり
)
の
毛
(
け
)
迄
(
まで
)
ぬかれて
了
(
しま
)
ひますよ。
034
お
前
(
まへ
)
さまはそんなに
移
(
うつ
)
り
気
(
ぎ
)
だから
困
(
こま
)
るのだ』
035
守宮別
『これお
寅
(
とら
)
さま、
036
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
ふ
開
(
ひら
)
けない
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ふのだい。
037
お
前
(
まへ
)
さまも
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
ぢやないか。
038
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
日
(
ひ
)
流
(
なが
)
れ
月
(
つき
)
行
(
ゆ
)
き
星
(
ほし
)
移
(
うつ
)
ると
云
(
い
)
ふぢやないか、
039
天地
(
てんち
)
惟神
(
かむながら
)
に
移
(
うつ
)
つて
往
(
ゆ
)
くのが
天地
(
てんち
)
の
教
(
をしへ
)
ぢやないか。
040
守宮別
(
やもりわけ
)
の
自由
(
じいう
)
意志
(
いし
)
迄
(
まで
)
束縛
(
そくばく
)
して
貰
(
もら
)
つちや
困
(
こま
)
りますよ』
041
竹彦
『お
寅
(
とら
)
さまも
守宮別
(
やもりわけ
)
さまがをられなくなつたので、
042
些
(
ちつ
)
とは
我
(
が
)
が
折
(
を
)
れただらうと
思
(
おも
)
つて
居
(
を
)
つたのに、
043
矢張
(
やつぱ
)
り、
044
ちつとも
動
(
うご
)
いて
居
(
を
)
りませぬなア。
045
水
(
みづ
)
でも
余
(
あま
)
り
一所
(
ひとところ
)
に
停滞
(
ていたい
)
して
居
(
ゐ
)
ると
ぼうふら
がわきますよ』
046
お寅
『こりや
横田
(
よこた
)
はり
者
(
もの
)
の
竹公
(
たけこう
)
、
047
何
(
なに
)
を
つべこべ
と
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
に
向
(
むか
)
つて
小言
(
こごと
)
を
吐
(
ほざ
)
くのだ。
048
人民
(
じんみん
)
の
知
(
し
)
つた
事
(
こと
)
かい。
049
パン
屋
(
や
)
がこんな
所
(
ところ
)
へ
来
(
く
)
る
所
(
ところ
)
ぢやない。
050
雑誌
(
ざつし
)
も
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ふと
御
(
ご
)
神業
(
しんげふ
)
の
邪魔
(
じやま
)
になるからトツトと
去
(
い
)
んで
下
(
くだ
)
さい』
051
竹彦
『
私
(
わたし
)
は
守宮別
(
やもりわけ
)
さまに
用
(
よう
)
があつて
来
(
き
)
たのだ。
052
上海
(
シヤンハイ
)
から
手紙
(
てがみ
)
を
貰
(
もら
)
つたので
今
(
いま
)
か
今
(
いま
)
かと
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
たのだ。
053
構
(
かま
)
うて
下
(
くだ
)
さるな。
054
私
(
わたし
)
は
守宮別
(
やもりわけ
)
さまに
会
(
あ
)
ひさへすればよいのだ』
055
お寅
『これ
守宮別
(
やもりわけ
)
さま、
056
お
前
(
まへ
)
さまは
横田
(
よこた
)
はり
者
(
もの
)
の
竹公
(
たけこう
)
の
所
(
ところ
)
へ
行
(
ゆ
)
く
気
(
き
)
か。
057
これお
花
(
はな
)
さま、
058
お
前
(
まへ
)
も
何
(
なん
)
とかして
加勢
(
かせい
)
をせぬかいな。
059
竹公
(
たけこう
)
の
奴
(
やつ
)
、
060
喰
(
くは
)
へて
行
(
ゆ
)
かうとしよるだないか』
061
お花
『
横田
(
よこた
)
、
062
おつとどつこい
竹彦
(
たけひこ
)
さま、
063
ちつと
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
さまの
仰有
(
おつしや
)
る
事
(
こと
)
も
聞
(
き
)
いて
置
(
お
)
きなさるがよからうぞえ、
064
後
(
あと
)
で
後悔
(
こうくわい
)
してもお
花
(
はな
)
は
知
(
し
)
りませぬからなア』
065
竹彦
『ヘン、
066
構
(
かま
)
うて
下
(
くだ
)
さいますな。
067
どうせ
横役
(
よこやく
)
の
先走
(
さきばし
)
りを
勤
(
つと
)
めて
居
(
ゐ
)
る
横田
(
よこた
)
はり
者
(
もの
)
だから、
068
お
寅
(
とら
)
さまの
気
(
き
)
に
入
(
い
)
りさうな
事
(
こと
)
はありませぬわい。
069
又
(
また
)
お
寅
(
とら
)
さまの
乾児
(
こぶん
)
になつた
所
(
ところ
)
で
末
(
すゑ
)
の
見込
(
みこみ
)
が
無
(
な
)
いから
約
(
つま
)
りませぬでなア。
070
それよりも
守宮別
(
やもりわけ
)
さま、
071
貴方
(
あなた
)
は
永
(
なが
)
らく
世界
(
せかい
)
漫遊
(
まんいう
)
をして
居
(
を
)
られたのだから、
072
何
(
なに
)
か
珍
(
めづら
)
しい
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
かして
下
(
くだ
)
さい。
073
パンフレツトの
材料
(
ざいれう
)
にしたいのですからなア』
074
守宮別
『ハイ、
075
是非
(
ぜひ
)
聞
(
き
)
いて
貰
(
もら
)
はなければならない
事
(
こと
)
が
御座
(
ござ
)
いますよ』
076
と
云
(
い
)
はうとするのを、
077
お
寅
(
とら
)
は
守宮別
(
やもりわけ
)
の
口
(
くち
)
に
手
(
て
)
を
当
(
あ
)
て、
078
お寅
『これはしたり、
079
さうズケズケとこんな
奴
(
やつ
)
に
喋
(
しやべ
)
るぢやありませぬぞ。
080
秘密
(
ひみつ
)
はどこ
迄
(
まで
)
も
秘密
(
ひみつ
)
です。
081
これ
竹公
(
たけこう
)
さま、
082
守宮別
(
やもりわけ
)
さまをパンの
材料
(
ざいれう
)
にせうとは
余
(
あま
)
り
虫
(
むし
)
がよ
過
(
す
)
ぎるぢやありませぬか。
083
お
前
(
まへ
)
さまが
此処
(
ここ
)
に
居
(
を
)
ると
空気
(
くうき
)
迄
(
まで
)
が
汚
(
けが
)
れる。
084
此処
(
ここ
)
を
何
(
なん
)
と
思
(
おも
)
ふて
御座
(
ござ
)
る。
085
誠生粋
(
まこときつすゐ
)
の
水晶
(
すいしやう
)
身魂
(
みたま
)
の
居
(
を
)
る
小北山
(
こぎたやま
)
の
霊地
(
れいち
)
で
御座
(
ござ
)
るぞ。
086
四足
(
よつあし
)
身魂
(
みたま
)
の
来
(
く
)
る
所
(
ところ
)
では
御座
(
ござ
)
いませぬぞや』
087
守宮別
『アハヽヽヽ、
088
此奴
(
こいつ
)
は
面白
(
おもしろ
)
い、
089
ま
一杯
(
いつぱい
)
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
んで、
090
此
(
この
)
活劇
(
くわつげき
)
を
見
(
み
)
たら
甘
(
うま
)
からうなア。
091
時
(
とき
)
に
竹彦
(
たけひこ
)
さま、
092
上海
(
シヤンハイ
)
で
新聞
(
しんぶん
)
を
見
(
み
)
た
所
(
ところ
)
、
093
小
(
せう
)
アジアのエルサレムにはキリストの
再臨
(
さいりん
)
が
近
(
ちか
)
づいた。
094
日出島
(
ひのでじま
)
から
救世主
(
きうせいしゆ
)
が
現
(
あら
)
はれるとか
云
(
い
)
つて、
095
大変
(
たいへん
)
騒
(
さわ
)
いで
居
(
ゐ
)
るさうですよ。
096
斯
(
か
)
ういふ
事
(
こと
)
をパンフレツトにお
出
(
だ
)
しになれば、
097
ずいぶん
売
(
う
)
れるでせう』
098
竹彦
『ヤ、
099
そいつはよい
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
かして
貰
(
もら
)
ひました。
100
どうか
詳
(
くは
)
しく
原稿
(
げんかう
)
を
書
(
か
)
いて
下
(
くだ
)
さいな、
101
酒手
(
さかて
)
位
(
ぐらゐ
)
は
出
(
だ
)
しますから』
102
守宮別
『
承知
(
しようち
)
致
(
いた
)
しました。
103
二三
(
にさん
)
日中
(
にちぢう
)
に
書
(
か
)
いて
郵送
(
ゆうそう
)
致
(
いた
)
しませう』
104
お
寅
(
とら
)
は
聞耳
(
ききみみ
)
たてて、
105
お寅
『
何
(
なに
)
、
106
救世主
(
きうせいしゆ
)
が
聖地
(
せいち
)
へ
下
(
くだ
)
るとな。
107
そして
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
が
現
(
あら
)
はれるとな。
108
そしてそれはどこの
国
(
くに
)
から
現
(
あら
)
はれると
云
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
ましたか』
109
守宮別
『
何
(
なん
)
でも
上海
(
シヤンハイ
)
で
見
(
み
)
た、
110
ロンドンタイムスの
記事
(
きじ
)
によると、
111
日出島
(
ひのでじま
)
の
桶伏山
(
をけぶせやま
)
が
東
(
ひがし
)
のお
宮
(
みや
)
、
112
パレスチナのエルサレムが
西
(
にし
)
の
宮
(
みや
)
だと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
です。
113
そして
其
(
その
)
西
(
にし
)
の
宮
(
みや
)
に
救世主
(
きうせいしゆ
)
が
御
(
ご
)
降臨
(
かうりん
)
になると
云
(
い
)
つて
大変
(
たいへん
)
騒
(
さわ
)
いで
居
(
ゐ
)
ます。
114
ミロクの
世
(
よ
)
も
余程
(
よほど
)
接近
(
せつきん
)
したと
見
(
み
)
えますわい』
115
お寅
『そして
其
(
その
)
救世主
(
きうせいしゆ
)
の
名
(
な
)
は
分
(
わか
)
つて
居
(
ゐ
)
るのかい』
116
守宮別
『
分
(
わか
)
つて
居
(
を
)
ります。
117
その
先走
(
さきばし
)
りとして
聖地
(
せいち
)
からブラバーサが
疾
(
と
)
うの
昔
(
むかし
)
に
往
(
い
)
つて
居
(
を
)
るさうです。
118
やがてウヅンバラチヤンダーさまが
救世主
(
きうせいしゆ
)
として
現
(
あら
)
はれるのでせう』
119
お寅
『ヤアそれは
大変
(
たいへん
)
だ。
120
アンナ
者
(
もの
)
が
救世主
(
きうせいしゆ
)
にならうものなら
世界
(
せかい
)
は
闇
(
やみ
)
だ。
121
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の
救世主
(
きうせいしゆ
)
は
底津
(
そこつ
)
岩根
(
いはね
)
の
大
(
おほ
)
ミロク
様
(
さま
)
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
より
無
(
な
)
いのだ。
122
エヽ
気
(
き
)
が
利
(
き
)
かぬ
人
(
ひと
)
だなア。
123
上海
(
シヤンハイ
)
迄
(
まで
)
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
るのなら、
124
モウ
一歩
(
ひとあし
)
だ。
125
一歩先
(
ひとあしさき
)
に
行
(
い
)
つて
救世主
(
きうせいしゆ
)
は、
126
小北山
(
こぎたやま
)
に
現
(
あら
)
はれて
居
(
ゐ
)
るとなぜ
演説
(
えんぜつ
)
をして
来
(
こ
)
なかつたのかい。
127
酒
(
さけ
)
ばかり
喰
(
くら
)
つて
女
(
をんな
)
に
呆
(
はう
)
けて
居
(
を
)
るからこんな
事
(
こと
)
になるのだ。
128
アヽ
大事
(
だいじ
)
の
事
(
こと
)
は
矢張
(
やつぱ
)
り
人任
(
ひとまか
)
せではいけない。
129
サア
是
(
これ
)
から、
130
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
が
救世主
(
きうせいしゆ
)
として
現
(
あら
)
はれませう。
131
お
花
(
はな
)
さま、
132
曲彦
(
まがひこ
)
さま、
133
守宮別
(
やもりわけ
)
さま、
134
サア
私
(
わたくし
)
に
従
(
つ
)
いて
来
(
き
)
なさい。
135
馬関
(
ばくわん
)
から
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
り
朝鮮
(
てうせん
)
、
136
支那
(
しな
)
を
通
(
とほ
)
りシベリヤを
横断
(
わうだん
)
して
早
(
はや
)
く
参
(
まゐ
)
りませう。
137
グヅグヅして
居
(
を
)
ると
又
(
また
)
横役
(
よこやく
)
にアフンとする
様
(
やう
)
な
目
(
め
)
に
遭
(
あ
)
はされますよ。
138
エヽ
気
(
き
)
の
揉
(
も
)
める
事
(
こと
)
だわい』
139
竹彦
『どうか
私
(
わたし
)
も
連
(
つ
)
れて
往
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さい』
140
守宮別
『
御
(
ご
)
同道
(
どうだう
)
を
願
(
ねが
)
へば
結構
(
けつこう
)
ですな』
141
お寅
『これ
守宮別
(
やもりわけ
)
さま、
142
コンナ
奴
(
やつ
)
を
連
(
つ
)
れていつてどうなりますか。
143
絶対
(
ぜつたい
)
にお
伴
(
とも
)
はなりませぬ』
144
竹彦
『ハヽヽヽ、
145
済
(
す
)
まんけれど
吾々
(
われわれ
)
の
兄弟分
(
きやうだいぶん
)
がチヤンと
先
(
さき
)
に
行
(
い
)
つて
居
(
を
)
るのだから、
146
別
(
べつ
)
につれて
往
(
い
)
つて
貰
(
もら
)
はなくてもよろしい。
147
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
のお
供
(
とも
)
して
堂々
(
だうだう
)
と
乗
(
の
)
り
込
(
こ
)
みませうかい。
148
お
寅
(
とら
)
さま、
149
エルサレム
迄
(
まで
)
行
(
い
)
つて
赤恥
(
あかはぢ
)
を
掻
(
か
)
いて
来
(
き
)
なさい。
150
我
(
が
)
もそこ
迄
(
まで
)
張
(
は
)
ると
徹底
(
てつてい
)
して
面白
(
おもしろ
)
い。
151
滑稽味
(
こつけいみ
)
があつて
面白
(
おもしろ
)
い。
152
ウフヽヽヽ』
153
お
寅
(
とら
)
は
夜叉
(
やしや
)
の
如
(
ごと
)
くになり、
154
お寅
『エヽ
横田
(
よこた
)
はり
者
(
もの
)
の
曲竹
(
まがたけ
)
奴
(
め
)
、
155
汚
(
けが
)
らはしいわい』
156
と
云
(
い
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
棕櫚箒
(
しゆろばうき
)
で
掃
(
は
)
き
出
(
だ
)
しプツプツと
唾
(
つば
)
を
吐
(
は
)
きかける
真似
(
まね
)
をする。
157
竹彦
(
たけひこ
)
は
余
(
あま
)
りの
事
(
こと
)
に
開
(
あ
)
いた
口
(
くち
)
もすぼまらず、
158
クツクツ
笑
(
わら
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
深編笠
(
ふかあみがさ
)
を
被
(
かぶ
)
つて
聖地
(
せいち
)
に
参
(
まゐ
)
るべく
小北山
(
こぎたやま
)
の
停車場
(
ていしやぢやう
)
へと
歩
(
ほ
)
を
急
(
いそ
)
いだ。
159
後
(
あと
)
にお
寅
(
とら
)
は
不用
(
ふよう
)
の
衣類
(
いるゐ
)
や
道具
(
だうぐ
)
や、
160
世界
(
せかい
)
の
大門
(
おほもん
)
と
誌
(
しる
)
した
鋳物
(
いもの
)
の
大火鉢
(
おほひばち
)
迄
(
まで
)
売飛
(
うりと
)
ばし、
161
兵站部
(
へいたんぶ
)
を
勤
(
つと
)
めて
居
(
ゐ
)
る
高山某
(
たかやまぼう
)
から
若干
(
じやくかん
)
の
旅費
(
りよひ
)
を
受取
(
うけと
)
り、
162
漸
(
やうや
)
く
旅費
(
りよひ
)
を
調
(
ととの
)
へてお
寅
(
とら
)
、
163
お
花
(
はな
)
、
164
守宮別
(
やもりわけ
)
、
165
曲彦
(
まがひこ
)
の
四
(
よ
)
人
(
にん
)
は
小北山
(
こぎたやま
)
の
停車場
(
ていしやぢやう
)
へと
急
(
いそ
)
ぎける。
166
(
大正一二・七・一三
旧五・三〇
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 遍路
(B)
(N)
暗着 >>>
霊界物語
>
第64巻上
> 第4篇 遠近不二 > 第22章 妖行
Tweet
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【22 妖行|第64巻(卯の巻)上|霊界物語/rm64a22】
合言葉「みろく」を入力して下さい→