霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第64巻(卯の巻)上
序
総説
第1篇 日下開山
01 橄欖山
〔1630〕
02 宣伝使
〔1631〕
03 聖地夜
〔1632〕
04 訪問客
〔1633〕
05 至聖団
〔1634〕
第2篇 聖地巡拝
06 偶像都
〔1635〕
07 巡礼者
〔1636〕
08 自動車
〔1637〕
09 膝栗毛
〔1638〕
10 追懐念
〔1639〕
第3篇 花笑蝶舞
11 公憤私憤
〔1640〕
12 誘惑
〔1641〕
13 試練
〔1642〕
14 荒武事
〔1643〕
15 大相撲
〔1644〕
16 天消地滅
〔1645〕
第4篇 遠近不二
17 強請
〔1646〕
18 新聞種
〔1647〕
19 祭誤
〔1648〕
20 福命
〔1649〕
21 遍路
〔1650〕
22 妖行
〔1651〕
第5篇 山河異涯
23 暗着
〔1652〕
24 妖蝕
〔1653〕
25 地図面
〔1654〕
26 置去
〔1655〕
27 再転
〔1656〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
10月30~31日に旧サイトから新サイトへの移行作業を行う予定です。
実験用サイト
|
サブスク
霊界物語
>
第64巻上
> 第1篇 日下開山 > 第5章 至聖団
<<< 訪問客
(B)
(N)
偶像都 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第五章
至聖団
(
しせいだん
)
〔一六三四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第64巻上 山河草木 卯の巻上
篇:
第1篇 日下開山
よみ(新仮名遣い):
ひのしたかいさん
章:
第5章 至聖団
よみ(新仮名遣い):
しせいだん
通し章番号:
1634
口述日:
1923(大正12)年07月10日(旧05月27日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年10月16日
概要:
舞台:
アメリカン・コロニー
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2017-11-25 18:15:30
OBC :
rm64a05
愛善世界社版:
59頁
八幡書店版:
第11輯 398頁
修補版:
校定版:
58頁
普及版:
62頁
初版:
ページ備考:
派生
[?]
この文献を底本として書かれたと思われる文献です。
[×閉じる]
:
出口王仁三郎著作集 > 第二巻「変革と平和」 > 第三部 『霊界物語』の思想 > 至聖団
001
ブラバーサはスバツフオードに
伴
(
ともな
)
はれて、
002
アメリカンコロニーへと
歩
(
ほ
)
を
運
(
はこ
)
んだ。
003
百
(
ひやく
)
人
(
にん
)
ばかりの
信者
(
しんじや
)
が、
004
祭壇
(
さいだん
)
の
前
(
まへ
)
で
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
になつて
祈願
(
きぐわん
)
を
凝
(
こ
)
らす
最中
(
さいちう
)
であつたので、
005
老紳士
(
らうしんし
)
と
共
(
とも
)
に
末席
(
まつせき
)
の
方
(
はう
)
から
礼拝
(
れいはい
)
をなし、
006
天下
(
てんか
)
万民
(
ばんみん
)
の
為
(
ため
)
に
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
早
(
はや
)
く
聖主
(
せいしゆ
)
の
降臨
(
かうりん
)
されて
神業
(
しんげふ
)
を
開
(
ひら
)
きたまふ
日
(
ひ
)
の
来
(
きた
)
れかしと
祈
(
いの
)
りつつありけり。
007
一同
(
いちどう
)
礼拝
(
れいはい
)
を
終
(
をは
)
つて、
008
珍
(
めづ
)
らしき
客
(
きやく
)
のスバツフオードの
傍
(
かたはら
)
に
端座
(
たんざ
)
せるを
見
(
み
)
て
不思議
(
ふしぎ
)
の
眉
(
まゆ
)
を
潜
(
ひそ
)
めて
眺
(
なが
)
めて
居
(
ゐ
)
る。
009
スバツフオードは
一同
(
いちどう
)
に
向
(
むか
)
ひ、
010
言葉
(
ことば
)
静
(
しづか
)
に、
011
スバッフォード
『
皆
(
みな
)
さま、
012
此
(
この
)
御
(
お
)
方
(
かた
)
は
高砂島
(
たかさごじま
)
から
神命
(
しんめい
)
を
奉
(
ほう
)
じて
遥々
(
はるばる
)
お
越
(
こ
)
しになつたブラバーサと
云
(
い
)
ふ
聖師
(
せいし
)
ですよ。
013
僧院
(
そうゐん
)
ホテルに
御
(
ご
)
宿泊
(
しゆくはく
)
の
方
(
かた
)
だが、
014
メシヤ
再臨
(
さいりん
)
の
先駆
(
せんく
)
として
御
(
ご
)
出張
(
しゆつちやう
)
になつたのですから、
015
お
互
(
たがひ
)
に
親
(
した
)
しく
交際
(
かうさい
)
をさして
戴
(
いただ
)
かうぢやありませぬか』
016
一同
(
いちどう
)
はこの
言葉
(
ことば
)
に
生
(
い
)
き
復
(
かへ
)
つた
様
(
やう
)
な
面色
(
かほいろ
)
を
浮
(
うか
)
べて、
017
異口
(
いく
)
同音
(
どうおん
)
に『サンキウサンキウ』と
連呼
(
れんこ
)
するのであつた。
018
ブラバーサは
一同
(
いちどう
)
に
向
(
む
)
かひ
厚
(
あつ
)
く
礼
(
れい
)
を
復
(
かへ
)
し、
019
且
(
か
)
つ
一場
(
いちぢやう
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
的
(
てき
)
演説
(
えんぜつ
)
を
始
(
はじ
)
めかけた。
020
ブラバーサ
『
御
(
ご
)
一同
(
いちどう
)
様
(
さま
)
、
021
私
(
わたくし
)
は
最前
(
さいぜん
)
聖師
(
せいし
)
の
御
(
ご
)
紹介
(
せうかい
)
下
(
くだ
)
さつた
如
(
ごと
)
く、
022
高砂島
(
たかさごじま
)
から
神命
(
しんめい
)
を
帯
(
お
)
びてメシヤ
再臨
(
さいりん
)
の
先駆
(
せんく
)
として
派遣
(
はけん
)
されましたルート・バハー
団
(
だん
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
ブラバーサと
申
(
まを
)
す
者
(
もの
)
で
御座
(
ござ
)
います。
023
八千
(
はつせん
)
哩
(
まいる
)
の
海洋
(
かいやう
)
を
渡
(
わた
)
り
漸
(
やうや
)
く
昨日
(
きのふ
)
の
夕方
(
ゆふがた
)
、
024
尊
(
たふと
)
きエルサレムの
停車場
(
ていしやぢやう
)
へと
安着
(
あんちやく
)
いたしました
処
(
ところ
)
が、
025
初
(
はじ
)
めての
当地
(
たうち
)
の
到着
(
たうちやく
)
にて
土地
(
とち
)
の
勝手
(
かつて
)
も
分
(
わか
)
らず、
026
如何
(
いか
)
にして
橄欖山
(
かんらんざん
)
へ
行
(
ゆ
)
かうかと
心配
(
しんぱい
)
しながら、
027
夕暮
(
ゆふぐ
)
れの
大道
(
だいだう
)
を
歩
(
あゆ
)
んで
居
(
を
)
りますと、
028
貴団
(
きだん
)
の
信者
(
しんじや
)
マリヤ
様
(
さま
)
に
図
(
はか
)
らずも
途中
(
とちう
)
に
御
(
お
)
目
(
め
)
に
掛
(
かか
)
り、
029
カトリックの
僧院
(
そうゐん
)
ホテルへ
案内
(
あんない
)
して
頂
(
いただ
)
きました
上
(
うへ
)
、
030
夜分
(
やぶん
)
にも
拘
(
かか
)
はらず
市中
(
しちう
)
の
案内
(
あんない
)
までして
頂
(
いただ
)
き、
031
慕
(
した
)
はしき
橄欖山
(
かんらんざん
)
まで
参拝
(
さんぱい
)
さして
貰
(
もら
)
ひましたのは、
032
全
(
まつた
)
く
貴団
(
きだん
)
の
公平
(
こうへい
)
無私
(
むし
)
にして
克
(
よ
)
く
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
大御心
(
おほみこころ
)
を
体得
(
たいとく
)
し
遊
(
あそ
)
ばしたその
賜
(
たまもの
)
と、
033
深
(
ふか
)
く
深
(
ふか
)
く
感謝
(
かんしや
)
いたした
次第
(
しだい
)
で
御座
(
ござ
)
います。
034
加
(
くは
)
ふるに
御
(
ご
)
親切
(
しんせつ
)
なるスバツフオード
聖師
(
せいし
)
までが、
035
態々
(
わざわざ
)
ホテルまで
御
(
ご
)
訪問
(
はうもん
)
下
(
くだ
)
さいまして、
036
種々
(
いろいろ
)
と
結構
(
けつこう
)
な
御
(
ご
)
教訓
(
けうくん
)
を
承
(
うけたま
)
はり、
037
貴団
(
きだん
)
の
純
(
じゆん
)
なる
信仰
(
しんかう
)
の
模様
(
もやう
)
と
愛
(
あい
)
の
結晶
(
けつしやう
)
とも
云
(
い
)
ふべき
美
(
うる
)
はしき
生活
(
せいくわつ
)
の
有様
(
ありさま
)
を
拝聴
(
はいちやう
)
しまして、
038
感涙
(
かんるい
)
に
咽
(
むせ
)
びました。
039
悪魔
(
あくま
)
横行
(
わうかう
)
の
暗黒
(
あんこく
)
なる
世界
(
せかい
)
にも、
040
貴団
(
きだん
)
の
如
(
ごと
)
き
真善
(
しんぜん
)
美愛
(
びあい
)
の
聖
(
せい
)
なる
団体
(
だんたい
)
が
造
(
つく
)
られてあるかと
思
(
おも
)
へば、
041
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
仁慈
(
じんじ
)
の
大御心
(
おほみこころ
)
と
周到
(
しうたう
)
なる
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
とには
感謝
(
かんしや
)
せざるを
得
(
え
)
なく
成
(
な
)
つて
参
(
まゐ
)
りました。
042
私
(
わたくし
)
も
今日
(
けふ
)
は
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
仁愛
(
じんあい
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
て
)
らされまして、
043
大神
(
おほかみ
)
の
愛
(
あい
)
の
深
(
ふか
)
く
尊
(
たふと
)
き
事
(
こと
)
を
悟
(
さと
)
りましたが、
044
世界
(
せかい
)
の
人類
(
じんるゐ
)
はイザ
知
(
し
)
らず、
045
私
(
わたくし
)
の
出生
(
しゆつせい
)
した
高砂島
(
たかさごじま
)
などは
今
(
いま
)
より
五十
(
ごじふ
)
年前
(
ねんぜん
)
までは、
046
御
(
お
)
話
(
はなし
)
するさへも
恥
(
はづ
)
かしい
様
(
やう
)
な
状態
(
じやうたい
)
で
御座
(
ござ
)
いました。
047
基督
(
キリスト
)
の
愛
(
あい
)
、
048
孔子
(
こうし
)
の
仁
(
じん
)
、
049
仏陀
(
ぶつだ
)
の
慈悲
(
じひ
)
なぞ
申
(
まを
)
す
事
(
こと
)
は、
050
私
(
わたくし
)
共
(
ども
)
に
取
(
と
)
つては
非常
(
ひじやう
)
に
神秘
(
しんぴ
)
的
(
てき
)
な
了解
(
れうかい
)
し
難
(
がた
)
い、
051
到底
(
たうてい
)
凡人
(
ただびと
)
の
手
(
て
)
の
届
(
とど
)
かぬ
高遠
(
かうゑん
)
なものの
様
(
やう
)
に
教
(
をし
)
へられて
来
(
き
)
たもので
御座
(
ござ
)
います。
052
各宗
(
かくしう
)
各教
(
かくけう
)
の
宣教者
(
せんけうしや
)
が
余
(
あま
)
りに
神仏
(
しんぶつ
)
の
教
(
をしへ
)
に
勿体
(
もつたい
)
を
付
(
つ
)
け
過
(
す
)
ぎて、
053
仁
(
じん
)
だの
愛
(
あい
)
だの
慈悲
(
じひ
)
なぞの
神理
(
しんり
)
を
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
外
(
ほか
)
のものの
様
(
やう
)
に
仕
(
し
)
て
了
(
しま
)
つたのです。
054
然
(
しか
)
るに
天運
(
てんうん
)
循環
(
じゆんくわん
)
の
神律
(
しんりつ
)
に
由
(
よ
)
つて、
055
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
と
称
(
とな
)
へられた
極東
(
きよくとう
)
の
高砂島
(
たかさごじま
)
に
厳瑞
(
げんずゐ
)
二柱
(
ふたはしら
)
の
救世主
(
きうせいしゆ
)
あらはれ
玉
(
たま
)
ひて、
056
高大
(
かうだい
)
博遠
(
はくゑん
)
なる
愛
(
あい
)
は
私
(
わたくし
)
共
(
ども
)
に
極
(
きは
)
めて
手近
(
てぢか
)
いもの
親
(
した
)
しきものにして、
057
日々
(
にちにち
)
の
生活
(
せいくわつ
)
から
放
(
はな
)
さうとしても
放
(
はな
)
され
得
(
え
)
ないものと
成
(
な
)
つたのです。
058
何
(
なん
)
と
有難
(
ありがた
)
い
尊
(
たふと
)
いことで
御座
(
ござ
)
いませう。
059
御
(
ご
)
一同
(
いちどう
)
様
(
さま
)
も、
060
又
(
また
)
愛
(
あい
)
の
真諦
(
しんたい
)
を
能
(
よ
)
く
体得
(
たいとく
)
遊
(
あそ
)
ばされ、
061
キリストの
再臨
(
さいりん
)
を
誠心
(
せいしん
)
誠意
(
せいい
)
待望
(
たいばう
)
されつつ
国籍
(
こくせき
)
と
宗教
(
しうけう
)
の
障壁
(
しやうへき
)
を
脱却
(
だつきやく
)
して
聖団
(
せいだん
)
を
創立
(
さうりつ
)
されました
事
(
こと
)
は、
062
天下
(
てんか
)
万民
(
ばんみん
)
のために
実
(
じつ
)
に
洪大
(
こうだい
)
無限
(
むげん
)
の
大神業
(
だいしんげふ
)
だと
考
(
かんが
)
へまして、
063
貴団
(
きだん
)
の
御
(
ご
)
精神
(
せいしん
)
のある
事
(
こと
)
に
感謝
(
かんしや
)
措
(
お
)
かない
次第
(
しだい
)
で
御座
(
ござ
)
います。
064
自国
(
じこく
)
の
恥
(
はぢ
)
を
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げるではありませぬが、
065
今日
(
こんにち
)
は
国籍
(
こくせき
)
や
宗教
(
しうけう
)
の
如何
(
いかん
)
に
関係
(
くわんけい
)
なく、
066
世界
(
せかい
)
人類愛
(
じんるゐあい
)
の
上
(
うへ
)
より
御
(
ご
)
参考
(
さんかう
)
の
為
(
ため
)
一言
(
いちごん
)
申上
(
まうしあ
)
げ
度
(
た
)
いと
思
(
おも
)
ひます。
067
貴団
(
きだん
)
の
方々
(
かたがた
)
や
現今
(
げんこん
)
の
若
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
達
(
たち
)
には、
068
殆
(
ほとん
)
ど
想像
(
さうざう
)
も
出来
(
でき
)
ない
程
(
ほど
)
に
我
(
わが
)
生国
(
せいこく
)
高砂島
(
たかさごじま
)
は、
069
三百
(
さんびやく
)
諸侯
(
しよこう
)
の
小
(
ちひ
)
さい
敵国
(
てきこく
)
に
分割
(
ぶんかつ
)
されて
居
(
を
)
りましたのが、
070
今
(
いま
)
より
僅
(
わづ
)
かに
五十
(
ごじふ
)
年
(
ねん
)
以前
(
いぜん
)
の
状態
(
じやうたい
)
でありました。
071
甲州
(
かふしう
)
と
乙州
(
おつしう
)
とはおろか、
072
同
(
おな
)
じ
乙州
(
おつしう
)
でもアールとセンダーに
於
(
おい
)
ても、
073
シエルとアンターとの
間
(
あひだ
)
に
於
(
おい
)
ても、
074
全
(
まつた
)
く
敵国
(
てきこく
)
の
状態
(
じやうたい
)
で、
075
所謂
(
いはゆる
)
郷関
(
きやうくわん
)
を
一歩
(
いつぽ
)
出
(
い
)
づるが
最後
(
さいご
)
、
076
生命
(
せいめい
)
の
保証
(
ほしよう
)
が
出来
(
でき
)
ないやうな
実状
(
じつじやう
)
で
御座
(
ござ
)
いました。
077
そればかりか、
078
各自
(
かくじ
)
腰
(
こし
)
に
秋水
(
しうすゐ
)
を
帯
(
お
)
び
家
(
いへ
)
を
出
(
い
)
づれば
男子
(
だんし
)
は
七
(
しち
)
人
(
にん
)
の
敵
(
てき
)
ありと
覚悟
(
かくご
)
して
居
(
ゐ
)
るのが
武士道
(
ぶしだう
)
の
尊
(
たふと
)
い
所
(
ところ
)
と
謂
(
ゐ
)
はれ、
079
神国魂
(
しんこくみたま
)
の
精華
(
せいくわ
)
としられて
居
(
を
)
りました。
080
又
(
また
)
武士
(
ぶし
)
は
切捨
(
きりすて
)
御免
(
ごめん
)
と
言
(
い
)
つて、
081
平民
(
へいみん
)
を
切
(
き
)
り
殺
(
ころ
)
す
位
(
ぐらゐ
)
なことは
武士
(
ぶし
)
の
普通
(
ふつう
)
の
特権
(
とくけん
)
とさへ
見
(
み
)
られて
居
(
を
)
つたのです。
082
現
(
げん
)
に
今
(
いま
)
より
三十
(
さんじふ
)
年前
(
ねんぜん
)
に
有
(
あ
)
つても、
083
甲州人
(
かふしうじん
)
とか
乙州人
(
おつしうじん
)
とか
言
(
い
)
ふ
言語
(
げんご
)
には、
084
如何
(
いか
)
にもヨソヨソしい
意味
(
いみ
)
を
以
(
もつ
)
て
居
(
を
)
つたのです。
085
又
(
また
)
今日
(
こんにち
)
と
雖
(
いへど
)
も
官吏
(
くわんり
)
とか、
086
平民
(
へいみん
)
とか
云
(
い
)
ふ
言葉
(
ことば
)
には、
087
一種
(
いつしゆ
)
の
強固
(
きやうこ
)
な
障壁
(
しやうへき
)
が
築
(
きづ
)
かれてある
様
(
やう
)
な
感
(
かん
)
じを
与
(
あた
)
へて
居
(
を
)
ります。
088
私共
(
わたくしども
)
の
父
(
ちち
)
即
(
すなは
)
ち
維新
(
ゐしん
)
の
戦
(
たたか
)
ひに
参加
(
さんか
)
した
人
(
ひと
)
達
(
たち
)
は、
089
常
(
つね
)
に
私共
(
わたくしども
)
の
子供
(
こども
)
の
時代
(
じだい
)
を
見
(
み
)
て、
090
今日
(
こんにち
)
の
青年
(
せいねん
)
や
子供
(
こども
)
は
大変
(
たいへん
)
に
柔順
(
じうじゆん
)
になつたと
言
(
い
)
つて
驚
(
おどろ
)
いた
位
(
くらゐ
)
です。
091
私共
(
わたくしども
)
の
子供
(
こども
)
の
時分
(
じぶん
)
はそれでも
他
(
た
)
の
町村内
(
ちやうそんない
)
の
子供
(
こども
)
に
対
(
たい
)
しては
一種
(
いつしゆ
)
の
敵意
(
てきい
)
を
持
(
も
)
つて
町村
(
ちやうそん
)
と
町村
(
ちやうそん
)
との
子供
(
こども
)
の
喧嘩
(
けんくわ
)
は
余
(
あま
)
り
珍
(
めづ
)
らしいものではありませぬでした。
092
他町村
(
たちやうそん
)
の
子供
(
こども
)
を
見
(
み
)
て
石瓦
(
いしかはら
)
を
投
(
な
)
げ
付
(
つ
)
け、
093
怪我
(
けが
)
をさせて
快哉
(
くわいさい
)
を
叫
(
さけ
)
ぶ
事
(
こと
)
なぞは
普通
(
ふつう
)
の
事
(
こと
)
としられて
居
(
を
)
りました。
094
それ
位
(
ぐらゐ
)
だから、
095
維新前
(
ゐしんぜん
)
即
(
すなは
)
ち
三百
(
さんびやく
)
諸侯
(
しよこう
)
の
各地
(
かくち
)
に
割拠
(
かつきよ
)
して
絶
(
た
)
えず
争
(
あらそ
)
つて
居
(
ゐ
)
た
時代
(
じだい
)
は、
096
中々
(
なかなか
)
殺伐
(
さつばつ
)
なもので
有
(
あ
)
つた
事
(
こと
)
は、
097
古老
(
こらう
)
の
談話
(
だんわ
)
を
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
れば
驚
(
おどろ
)
かされる
位
(
くらゐ
)
であります。
098
それが
今日
(
こんにち
)
では
子供
(
こども
)
の
喧嘩
(
けんくわ
)
でさへ
頗
(
すこぶ
)
る
珍
(
めづ
)
らしくなつて
来
(
き
)
ました。
099
町村
(
ちやうそん
)
の
子供
(
こども
)
と
町村
(
ちやうそん
)
の
子供
(
こども
)
とが
互
(
たがひ
)
に
敵視
(
てきし
)
する
様
(
やう
)
なことは、
100
今日
(
こんにち
)
の
子供
(
こども
)
には
想像
(
さうざう
)
が
付
(
つ
)
かない
様
(
やう
)
になりました。
101
是
(
これ
)
は
何
(
なん
)
の
為
(
ため
)
かと
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
れば、
102
高砂島
(
たかさごじま
)
の
三百
(
さんびやく
)
諸侯
(
しよこう
)
の
我利
(
がり
)
我利
(
がり
)
連
(
れん
)
が
一天
(
いつてん
)
万乗
(
ばんじやう
)
の
大君
(
おほぎみ
)
の
思召
(
おぼしめし
)
によつて
何
(
いづ
)
れも
前非
(
ぜんぴ
)
を
悔
(
く
)
い、
103
帰順
(
きじゆん
)
の
誠
(
まこと
)
を
輸
(
いた
)
して
大君
(
おほぎみ
)
の
下
(
もと
)
に
畏服
(
ゐふく
)
し、
104
一切
(
いつさい
)
を
投
(
な
)
げ
出
(
だ
)
して
了
(
しま
)
つたからでありませう。
105
それが
為
(
ため
)
に
人心
(
じんしん
)
大
(
おほい
)
に
和
(
やは
)
らぎ、
106
四方
(
しはう
)
平等
(
べうどう
)
的
(
てき
)
の
精神
(
せいしん
)
が
国民
(
こくみん
)
の
間
(
あひだ
)
に
貫流
(
くわんりう
)
する
様
(
やう
)
になつたので
御座
(
ござ
)
います。
107
何
(
なに
)
が
野蛮
(
やばん
)
だと
言
(
い
)
つても、
108
互
(
たがひ
)
に
敵意
(
てきい
)
を
持
(
も
)
つて
争
(
あらそ
)
ふ
程
(
ほど
)
野蛮
(
やばん
)
なことは
有
(
あ
)
りますまい。
109
故
(
ゆゑ
)
に
野蛮人
(
やばんじん
)
とは
其
(
その
)
親愛
(
しんあい
)
の
範囲
(
はんゐ
)
の
極
(
きは
)
めて
狭小
(
けふせう
)
なるものを
意味
(
いみ
)
し、
110
文明人
(
ぶんめいじん
)
とは
親愛
(
しんあい
)
の
範囲
(
はんゐ
)
の
極
(
きは
)
めて
広大
(
くわうだい
)
なるを
意味
(
いみ
)
するものとすれば、
111
貴団
(
きだん
)
の
如
(
ごと
)
きは
実
(
じつ
)
に
世界
(
せかい
)
に
先
(
さき
)
んじて
文明
(
ぶんめい
)
の
中
(
なか
)
の
大文明
(
だいぶんめい
)
の
花
(
はな
)
を
開
(
ひら
)
かせ
玉
(
たま
)
ふたものと、
112
衷心
(
ちうしん
)
より
感謝
(
かんしや
)
に
堪
(
た
)
へない
次第
(
しだい
)
で
御座
(
ござ
)
います。
113
大慈
(
だいじ
)
大悲
(
だいひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
は
全地上
(
ぜんちじやう
)
の
世界
(
せかい
)
をして、
114
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
と
為
(
な
)
し、
115
万民
(
ばんみん
)
に
安息
(
あんそく
)
と
栄光
(
えいくわう
)
を
与
(
あた
)
へむが
為
(
ため
)
に
三千
(
さんぜん
)
年
(
ねん
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
を
遊
(
あそ
)
ばして、
116
今
(
いま
)
や
高砂島
(
たかさごじま
)
に
聖跡
(
せいせき
)
を
垂
(
た
)
れ
玉
(
たま
)
ひました。
117
そして
大神
(
おほかみ
)
の
元
(
もと
)
の
御
(
お
)
屋敷
(
やしき
)
たる
此
(
この
)
エルサレムに
御
(
ご
)
降臨
(
かうりん
)
遊
(
あそ
)
ばす、
118
その
準備
(
じゆんび
)
として
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
聖主
(
せいしゆ
)
を
下
(
くだ
)
し、
119
万民
(
ばんみん
)
の
罪
(
つみ
)
を
贖
(
あがな
)
ひたまふこととなつたので
御座
(
ござ
)
います。
120
又
(
また
)
神
(
かみ
)
の
選民
(
せんみん
)
たるイスラエル
民族
(
みんぞく
)
の
方々
(
かたがた
)
が
主唱者
(
しゆしやうしや
)
となつて
各国
(
かくこく
)
の
人々
(
ひとびと
)
をこの
聖地
(
せいち
)
に
集
(
あつ
)
め、
121
メシヤの
再臨
(
さいりん
)
を
信
(
しん
)
じてアメリカンコロニーの
如
(
ごと
)
き
立派
(
りつぱ
)
な
殿堂
(
でんだう
)
を
作
(
つく
)
られて
居
(
を
)
られる
事
(
こと
)
は、
122
私
(
わたくし
)
に
採
(
と
)
りまして
実
(
じつ
)
に
何
(
なん
)
とも
言
(
い
)
へぬ
有難
(
ありがた
)
い
嬉
(
うれ
)
しい
頼
(
たの
)
もしい
事
(
こと
)
だか
判
(
わか
)
りませぬ。
123
願
(
ねが
)
はくは
私
(
わたくし
)
もこの
聖団員
(
せいだんゐん
)
の
一人
(
ひとり
)
に
加
(
くは
)
へて
頂
(
いただ
)
きますれば、
124
身
(
み
)
の
光栄
(
くわうえい
)
是
(
これ
)
に
過
(
す
)
ぎませぬ。
125
アヽ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
』
126
と
拍手
(
はくしゆ
)
の
内
(
うち
)
に
勇
(
いさ
)
まし
気
(
げ
)
に
降壇
(
かうだん
)
した。
127
老紳士
(
らうしんし
)
は
直
(
ただち
)
に
登壇
(
とうだん
)
して、
128
スバッフォード
『
只今
(
ただいま
)
聖師
(
せいし
)
のお
話
(
はなし
)
によつて、
129
今回
(
こんくわい
)
の
聖地
(
せいち
)
御
(
ご
)
出向
(
しゆつかう
)
も
了解
(
れうかい
)
いたしました。
130
この
団員
(
だんゐん
)
も
定
(
さだ
)
めて
私
(
わたくし
)
と
同
(
おな
)
じ
御
(
ご
)
意見
(
いけん
)
だと
思
(
おも
)
ひます。
131
個々
(
ここ
)
分立
(
ぶんりつ
)
して
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
に
争闘
(
さうとう
)
の
絶間
(
たえま
)
が
無
(
な
)
かつたと
云
(
い
)
ふ
高砂島
(
たかさごじま
)
が、
132
今
(
いま
)
より
五十
(
ごじふ
)
年
(
ねん
)
以前
(
いぜん
)
に
於
(
おい
)
て
統一
(
とういつ
)
せられ、
133
又
(
また
)
厳瑞
(
げんずゐ
)
二柱
(
ふたはしら
)
の
救世主
(
きうせいしゆ
)
が
現
(
あら
)
はれたまふたのも、
134
メシヤ
再臨
(
さいりん
)
世界
(
せかい
)
一体
(
いつたい
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
深遠
(
しんゑん
)
なる
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
で
御座
(
ござ
)
いませう。
135
国内
(
こくない
)
の
凡
(
すべ
)
ての
障壁
(
しやうへき
)
が
取
(
と
)
り
除
(
のぞ
)
かるる
事
(
こと
)
によつて、
136
今日
(
こんにち
)
の
向上
(
かうじやう
)
と
繁栄
(
はんゑい
)
を
来
(
き
)
たす
事
(
こと
)
になつた
以上
(
いじやう
)
は、
137
猶
(
なほ
)
も
進
(
すす
)
んで
世界中
(
せかいぢう
)
が
争闘
(
そうとう
)
を
止
(
や
)
めて
相親愛
(
あひしんあい
)
し、
138
各国
(
かくこく
)
各人種
(
かくじんしゆ
)
などと
云
(
い
)
ふ
根本
(
こんぽん
)
的
(
てき
)
敵愾心
(
てきがいしん
)
を
取
(
と
)
り
去
(
さ
)
る
事
(
こと
)
によつて、
139
人類
(
じんるゐ
)
の
文化
(
ぶんくわ
)
は
神聖
(
しんせい
)
なものとなり
之
(
これ
)
と
同時
(
どうじ
)
にその
福利
(
ふくり
)
の
程度
(
ていど
)
も
大変
(
たいへん
)
に
高
(
たか
)
めらるること
疑
(
うたがひ
)
なき
真理
(
しんり
)
であります。
140
要
(
えう
)
するに
吾々
(
われわれ
)
お
互
(
たがひ
)
の
親愛
(
しんあい
)
の
範囲
(
はんゐ
)
の
大小
(
だいせう
)
によつて、
141
野蛮
(
やばん
)
ともなり
文明
(
ぶんめい
)
ともなるのです。
142
世界
(
せかい
)
の
平和
(
へいわ
)
を
来
(
きた
)
さむがため、
143
即
(
すなは
)
ち
五六七
(
みろく
)
の
神政
(
しんせい
)
出現
(
しゆつげん
)
のためには、
144
各国
(
かくこく
)
国民間
(
こくみんかん
)
の
有形
(
いうけい
)
と
無形
(
むけい
)
の
大障壁
(
だいしやうへき
)
を
第一着
(
だいいちちやく
)
に
取
(
と
)
り
除
(
のぞ
)
かねば
駄目
(
だめ
)
です。
145
この
挙
(
きよ
)
に
出
(
いで
)
ずして
世界
(
せかい
)
の
平和
(
へいわ
)
、
146
五六七
(
みろく
)
神政
(
しんせい
)
の
成就
(
じやうじゆ
)
を
夢
(
ゆめ
)
みるは
恰
(
あたか
)
も
器具
(
きぐ
)
を
別々
(
べつべつ
)
にして、
147
水
(
みづ
)
の
融合
(
ゆうがふ
)
を
来
(
きた
)
さうとするものと
同様
(
どうやう
)
の
愚挙
(
ぐきよ
)
では
有
(
あ
)
りますまいか。
148
それ
故
(
ゆゑ
)
、
149
吾々
(
われわれ
)
団体員
(
だんたいゐん
)
は
世界
(
せかい
)
に
率先
(
そつせん
)
して
平和
(
へいわ
)
の
真諦
(
しんたい
)
を
示
(
しめ
)
し、
150
メシヤ
再臨
(
さいりん
)
の
準備
(
じゆんび
)
に
従事
(
じゆうじ
)
して
居
(
を
)
るもので
御座
(
ござ
)
います。
151
今日
(
こんにち
)
は
高砂島
(
たかさごじま
)
の
聖師
(
せいし
)
の
御
(
ご
)
来着
(
らいちやく
)
によつて、
152
私
(
わたくし
)
は
神界
(
しんかい
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
の
洪大
(
こうだい
)
無辺
(
むへん
)
なるに
感喜
(
かんき
)
の
余
(
あま
)
り、
153
茲
(
ここ
)
に
一言
(
いちごん
)
蕪辞
(
ぶじ
)
を
述
(
の
)
べ
御
(
ご
)
挨拶
(
あいさつ
)
に
代
(
か
)
へました。
154
何
(
ど
)
うか
団員
(
だんゐん
)
諸氏
(
しよし
)
もこの
聖師
(
せいし
)
と
共
(
とも
)
に
空前
(
くうぜん
)
絶後
(
ぜつご
)
の
大神業
(
だいしんげふ
)
の
完成
(
くわんせい
)
に
尽
(
つく
)
されむ
事
(
こと
)
を
希望
(
きばう
)
いたします』
155
と
悠然
(
いうぜん
)
として
演壇
(
えんだん
)
を
下
(
くだ
)
つた。
156
団員
(
だんゐん
)
一同
(
いちどう
)
は
拍手
(
はくしゆ
)
してスバツフオード
聖師
(
せいし
)
の
説
(
せつ
)
に
賛同
(
さんどう
)
し
和気
(
わき
)
藹々
(
あいあい
)
として
堂
(
だう
)
に
溢
(
あふ
)
るるばかりであつた。
157
今迄
(
いままで
)
うつむき
勝
(
がち
)
で
感涙
(
かんるい
)
に
咽
(
むせ
)
んで
居
(
ゐ
)
たマグダラのマリヤは、
158
やをら
身
(
み
)
を
起
(
おこ
)
してツカツカと
演壇
(
えんだん
)
の
上
(
うへ
)
に
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
159
謹厳
(
きんげん
)
な
態度
(
たいど
)
を
以
(
もつ
)
て
一場
(
いちぢやう
)
の
演説
(
えんぜつ
)
を
始
(
はじ
)
めかけた。
160
一同
(
いちどう
)
は
拍手
(
はくしゆ
)
してマリヤの
講演
(
かうえん
)
を
迎
(
むか
)
へた。
161
マリヤ
『
妾
(
わたし
)
は
只今
(
ただいま
)
両
(
りやう
)
聖師
(
せいし
)
の
御
(
ご
)
演説
(
えんぜつ
)
を
承
(
うけたま
)
はりまして、
162
大
(
おほい
)
に
心強
(
こころづよ
)
く
感
(
かん
)
じました。
163
海洋
(
かいやう
)
万里
(
ばんり
)
の
遠方
(
ゑんぱう
)
から
遥々
(
はるばる
)
御
(
お
)
越
(
こ
)
しになり、
164
エルサレムの
停車場
(
ていしやぢやう
)
前
(
まへ
)
の
街路
(
がいろ
)
に
於
(
おい
)
て
妾
(
わたし
)
と
会合
(
くわいがふ
)
されました
事
(
こと
)
は
実
(
じつ
)
に
奇蹟中
(
きせきちう
)
の
奇蹟
(
きせき
)
だと
考
(
かんが
)
へます。
165
ブラバーサ
様
(
さま
)
は
全
(
まつた
)
く
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
使命
(
しめい
)
を
帯
(
お
)
び、
166
メシヤ
再臨
(
さいりん
)
の
先駆
(
せんく
)
として
御
(
ご
)
光来
(
くわうらい
)
になつた
事
(
こと
)
は
寸毫
(
すんがう
)
も
疑
(
うたが
)
ふ
余地
(
よち
)
は
御座
(
ござ
)
いませぬ。
167
妾
(
わたし
)
は
皆
(
みな
)
さまと
共
(
とも
)
に
世界
(
せかい
)
万民
(
ばんみん
)
の
為
(
ため
)
に、
168
聖師
(
せいし
)
の
光臨
(
くわうりん
)
を
祝
(
しゆく
)
し
且
(
か
)
つ
満腔
(
まんこう
)
の
喜悦
(
きえつ
)
に
堪
(
た
)
へないので
御座
(
ござ
)
います。
169
メシヤの
降臨
(
かうりん
)
キリストの
再臨
(
さいりん
)
、
170
五六七
(
みろく
)
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじゆ
)
とは
名称
(
めいしよう
)
こそ
変
(
かは
)
つて
居
(
を
)
りますが、
171
要
(
えう
)
するに
同
(
おな
)
じ
意味
(
いみ
)
だと
考
(
かんが
)
へます。
172
斯
(
かか
)
る
目出度
(
めでた
)
き
世界
(
せかい
)
になるのも
全
(
まつた
)
く
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
で
御座
(
ござ
)
いますが、
173
その
神業
(
しんげふ
)
に
奉仕
(
ほうし
)
する
生宮
(
いきみや
)
が
現
(
あら
)
はれなくては
成
(
な
)
りませぬ。
174
先
(
ま
)
づ
第一
(
だいいち
)
に
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
たる
吾々
(
われわれ
)
は、
175
世界
(
せかい
)
にあらゆる
有形
(
いうけい
)
無形
(
むけい
)
この
二
(
ふた
)
つの
大
(
だい
)
なる
障壁
(
しやうへき
)
を
取
(
と
)
り
除
(
のぞ
)
かねばなりませぬ。
176
有形
(
いうけい
)
的
(
てき
)
障害
(
しやうがい
)
の
最大
(
さいだい
)
なるものは
対外
(
たいぐわい
)
的
(
てき
)
戦備
(
せんび
)
≪
警察
(
けいさつ
)
的
(
てき
)
武備
(
ぶび
)
は
別
(
べつ
)
≫と
国家
(
こくか
)
的
(
てき
)
領土
(
りやうど
)
の
閉鎖
(
へいさ
)
とであります。
177
又
(
また
)
無形
(
むけい
)
の
障壁
(
しやうへき
)
の
最大
(
さいだい
)
なるものとは、
178
即
(
すなは
)
ち
国民
(
こくみん
)
及
(
およ
)
び
人種間
(
じんしゆかん
)
の
敵愾心
(
てきがいしん
)
だと
思
(
おも
)
ひます。
179
又
(
また
)
宗教団
(
しうけうだん
)
と
宗教団
(
しうけうだん
)
との
間
(
あひだ
)
の
敵愾心
(
てきがいしん
)
だと
思
(
おも
)
ひます。
180
此
(
この
)
世界
(
せかい
)
的
(
てき
)
の
有形
(
いうけい
)
の
大障壁
(
だいしやうへき
)
を
除
(
のぞ
)
く
為
(
ため
)
には
先
(
ま
)
づ
無形
(
むけい
)
の
障壁
(
しやうへき
)
から
取
(
と
)
り
除
(
のぞ
)
いて
掛
(
かか
)
らねば
成
(
な
)
らないと
思
(
おも
)
ひます。
181
聖
(
せい
)
キリストは
天国
(
てんごく
)
は
爾曹
(
なんぢら
)
の
内
(
うち
)
に
在
(
あ
)
りと
言
(
い
)
はれて
居
(
ゐ
)
ます。
182
聖
(
せい
)
アブデユル・バハーは
世界
(
せかい
)
の
平和
(
へいわ
)
の
人々
(
ひとびと
)
の
心
(
こころ
)
の
内
(
うち
)
に
建
(
た
)
てられねば
成
(
な
)
らぬと
教
(
をし
)
へられて
居
(
ゐ
)
ます。
183
仏陀
(
ぶつだ
)
は
慈悲
(
じひ
)
の
心
(
こころ
)
を
十方
(
じつぱう
)
世界
(
せかい
)
に
拡
(
ひろ
)
めて
限界
(
げんかい
)
を
設
(
まう
)
けるなと
教
(
をし
)
へられて
居
(
ゐ
)
ます。
184
ツルク
聖主
(
せいしゆ
)
の
御
(
ご
)
示教
(
じけう
)
も
先
(
ま
)
づ
第一
(
だいいち
)
に
世界
(
せかい
)
人類
(
じんるゐ
)
の
和合
(
わがふ
)
を
以
(
もつ
)
て
五六七
(
みろく
)
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
絶対
(
ぜつたい
)
条件
(
でうけん
)
として
居
(
を
)
られます。
185
神聖
(
しんせい
)
とか
精神
(
せいしん
)
とか
霊的
(
れいてき
)
とか
申
(
まを
)
すことは、
186
別
(
べつ
)
に
不可思議
(
ふかしぎ
)
な
神秘
(
しんぴ
)
なものでは
無
(
な
)
く、
187
人類愛
(
じんるゐあい
)
の
心
(
こころ
)
即
(
すなは
)
ち
他
(
た
)
の
国民
(
こくみん
)
や
人種
(
じんしゆ
)
に
対
(
たい
)
して
少
(
すこ
)
しの
障壁
(
しやうへき
)
も
築
(
きづ
)
かず、
188
胸襟
(
きようきん
)
を
披
(
ひら
)
いて
自分
(
じぶん
)
の
友人
(
いうじん
)
に
対
(
たい
)
すると
同様
(
どうやう
)
に
友愛
(
いうあい
)
の
心
(
こころ
)
を
持
(
も
)
つ
事
(
こと
)
で
御座
(
ござ
)
います。
189
この
障壁
(
しやうへき
)
をなす
唯一
(
ゆゐいつ
)
の
根元
(
こんげん
)
は
自己心
(
じこしん
)
と
自我心
(
じがしん
)
です。
190
幸
(
さいはひ
)
に
我
(
わが
)
聖団
(
せいだん
)
は
自己
(
じこ
)
自愛
(
じあい
)
の
心
(
こころ
)
を
脱却
(
だつきやく
)
し、
191
唯
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
御心
(
みこころ
)
に
任
(
まか
)
す
人々
(
ひとびと
)
の
集
(
あつ
)
まりで
御座
(
ござ
)
いますから、
192
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
も
御
(
ご
)
嘉賞
(
かしやう
)
遊
(
あそ
)
ばして
遥々
(
はるばる
)
と
高砂島
(
たかさごじま
)
から
聖師
(
せいし
)
を
招
(
まね
)
き、
193
我々
(
われわれ
)
の
聖団
(
せいだん
)
に
与
(
あた
)
へて
下
(
くだ
)
さつたものと
厚
(
あつ
)
く
深
(
ふか
)
く
感謝
(
かんしや
)
する
次第
(
しだい
)
であります。
194
アーメン』
195
マリヤは
茲
(
ここ
)
まで
演
(
えん
)
じ
了
(
をは
)
り、
196
一同
(
いちどう
)
に
向
(
むか
)
つて
軽
(
かる
)
く
一礼
(
いちれい
)
しながら
壇
(
だん
)
を
降
(
くだ
)
る。
197
拍手
(
はくしゆ
)
の
声
(
こゑ
)
は
急霰
(
きふさん
)
の
如
(
ごと
)
く
場
(
ぢやう
)
の
外
(
そと
)
まで
響
(
ひび
)
き
渡
(
わた
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
198
アヽ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
199
(
大正一二・七・一〇
旧五・二七
北村隆光
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 訪問客
(B)
(N)
偶像都 >>>
霊界物語
>
第64巻上
> 第1篇 日下開山 > 第5章 至聖団
Tweet
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
逆リンク(このページにリンクが張られているページ)
世界を統一する「奥の大勢力」とは? | 飯塚弘明.com
世界を統一する「奥の大勢力」とは? | 飯塚弘明.com
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【05 至聖団|第64巻(卯の巻)上|霊界物語/rm64a05】
合言葉「みろく」を入力して下さい→