救世主日出島をあとにして降りますかも日の下の国〈序(初版)〉
瑞御霊日出島の事をへて常世の空に光かがやく〈序(初版)〉
日の本の神の御為人のため降り行く身にさやる曲なし〈総説(初版)〉
高千穂の峰より降る神人の行途に匂ふ白梅の花〈第1章(初版)〉
皇神の教のまにまに進む身は醜の曲霊もさやる術なし〈第1章(初版)〉
赤心の限り尽して世の中にしひたげられし神の御使〈第3章(初版)〉
醜神の威猛り狂ふ世の中は誠の人を容るるもの無し〈第3章(初版)〉
君のため御国のために真心をつくして後は津見に問はるる〈第3章(初版)〉
白雲の空打ちながめ思ふかな聖の居ます国は何処と〈第4章(初版)〉
大空を仰ぎてまつも救世主は活動なくして如何で降らむ〈第4章(初版)〉
三五の月の再び世に出づる足世を松の心ながきも〈第6章(初版)〉
三五の月は何処にかくれたる諸木茂れる探き谷間に〈第7章(初版)〉
夢を見たりき 夢を見し
真昼 夢のまぼろしに
美しき乙女が黒ばらの 咲く花園にしくしくとすすりなけると
いづこよりか 老婆の現はれて 何やらむ神文を唱ふと見るや あはれ美くしき乙女は束の間に 黒き胡蝶となりにけり はて遠く はて知らず 黒き胡蝶はヒラヒラと 黒きばらの咲く園に いつの日までか悲しまむ
夢を見たりき 白日の真昼の夢の悲しかり〈第10章(初版)〉
入蒙に際して
天国に吾がたましひの上りなばさぞや嘆かむ数多の信徒は〈第10章(初版)〉
信徒の心知らぬにあらねども神の教に曳かされ行くなり〈第10章(初版)〉
世は如何にうつりかはるも驚くな瑞の御魂の世にある限りは〈第10章(初版)〉
皇神の恵みの露のしたたれる野路に潤ふ道行く吾は〈第11章(初版)〉
三五の月西山にかたむきて草葉にかほる露の御恵〈第11章(初版)〉
曲津見は誠の道を破らむと顔柔らげて忍び来るなり〈第12章(初版)〉
色々の餌を作りて曲津見は神の柱を切りはふらむとねらふ〈第12章(初版)〉
選まれし神の柱も白蟻の入らぬためしは無きものと知れ〈第12章(初版)〉
蛍雪の苦を積み上げた現代の学者も蛍の光さへなし〈第15章(初版)〉
暗の夜は蛍の光見ゆれども真昼になれば消えて跡なし〈第15章(初版)〉
三五の月より見れば蛍火は草葉の露にまがふなるらむ〈第15章(初版)〉
光り暗行き交ふこれの現し世は常夜の暗にも春は来たらむ〈第16章(初版)〉
三五の月日の光あらはれてたちまち消ゆる蛍の光よ〈第16章(初版)〉
霜おきし野辺には一入大空の月の光もさやかなるらむ〈第16章(初版)〉
蒙古にて
海山を遠く隔つる我魂の光届かむ真人の上に〈第17章(初版)〉
入蒙について
神徳も桶伏山の頂上に手あとのこして月は隠るる〈第18章(初版)〉
西に入る月の姿は見えずともいつか日の出の御代に輝かむ〈第18章(初版)〉
三五の月もかくれてひむがしの空曇るらむ暫時の間は〈第19章(初版)〉
吾行きしあと白浪の猛るとも近く出でなむ救ひの船は〈第19章(初版)〉
三ツ御魂や直霊の魂を破らむと伊猛り狂ふ夜根の曲神〈第21章(初版)〉
高姫や黒姫その他の精霊が神の大道にさやるは忌々しも〈第22章(初版)〉
瑞々し月の光をかくさむと常夜の邪神猛び狂へる〈第22章(初版)〉
村雲の往来いかほど烈しとも月の鏡は汚れざらまし〈第22章(初版)〉
大神の教の仇よと言さやぎ吾苦しめし人ぞ忌々しき〈第24章(初版)〉
神様の御用御用と言ひながら皆神様の脛かぢりするも〈第25章(初版)〉
神様の御用の出来る身魂ならばどこに居りても光るなるべし〈第25章(初版)〉
酒ばかりあふる曲霊の言さやぐ声は高天の風を汚しつ〈第26章(初版)〉
天地を清めて救ふ神柱の所在たづぬる人のおろかさ〈巻末(初版)〉
目の前に神の御柱いや太く建ちてあれども認むるを得ず〈巻末(初版)〉
赤心の限りつくして世柱の太く世にたつ時をこそ待て〈巻末(初版)〉
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に他の資料と付き合わせて作成しました]