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惟神の道
序
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[8]愛善道の根本義
[9]救世主義
[10]現代と天の岩戸隠れ
[11]世界に範を示せ
[12]天災と人震
[13]世界の大神楽
[14]社会の改善と国民性
[15]自主的精神に基け
[16]神人の心
[17]永遠の生命
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[19]敬神と愛国
[20]日本国民の本性に復れ
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自主的精神に基け
インフォメーション
題名:
自主的精神に基け
著者:
出口王仁三郎
ページ:
42
概要:
備考:
水鏡所収「自主的精神」とほぼ同じ
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B123900c015
001
我が国は開闢の初めより、
002
神様が世界の宗主国として造られた自主的神国であります。
003
故に地上一切の中心となって世界万国を指導すべき神国であります。
004
一切のものには総て中心があります。
005
地球上国を樹つるものその数幾十にあまる有様であるが、
006
我が国のやうに神代から皇統連綿として天壌無窮なる国家はありませぬ。
007
故に我が国民は政治、
008
宗教、
009
教育、
010
一切自主的精神を持ってあくまでも我が
国風
(
くにぶり
)
を発揮しなくてはならない使命を持ってゐるのであります。
011
しかるに現代の日本人は外尊内卑的精神に習慣づけられ、
012
依頼心のみ旺盛になって来たやうであります。
013
子弟を教育するにも莫大な学資を投じ、
014
やっと高等学府を卒業さした目的は、
015
大商店の支配人になるとか、
016
或は米搗きバッタの変化たる代議士になるか、
017
蓄音機の化けものたる教育家になるか、
018
人の褌で相撲をとる伴食大臣や地方長官になる位が、
019
最大高級の目的であります。
020
一つの事業をなすにも自主的精神が欠けてゐるから、
021
現代に時めきわたる政治家や、
022
代議士の古手、
023
博士、
024
大実業家などの名を並べさへすれば、
025
如何なる事業でも成功するやうに思ってゐる。
026
初めから如何なる事業といへども人の援助を受けたり、
027
賛成を得てやろうといったやうな薄弱な意志では決して成功するものではありませぬ。
028
一つの事業を完成しようと思へば、
029
少なくとも十年間の自主的刻苦経営を経なくてはなりませぬ。
030
その上信仰、
031
忍耐、
032
正直の三つのものを活用しなくては結局駄目であります。
033
現代人のやることを見てゐると、
034
政治家や華族や博士などの名を並べたてて主義や綱領の立派な事は、
035
大政治家も聖人君子も裸足で逃げるほどである。
036
しかしそれはただ単に売薬屋の効能書きに過ぎない。
037
我々は真の日本人である以上、
038
名望家の応援を受けたり、
039
補助などを仰いで事業をやりたくはないのであります。
040
さう云ふやうな薄弱な意志では、
041
有終の美果を収めることは出来ないものであります。
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