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日本と世界の縮図
インフォメーション
題名:
日本と世界の縮図
著者:
出口王仁三郎
ページ:
205
概要:
備考:
「神霊界」大正七年五月一日号所収「宗教と政治(二)四 蜻蛉のトナメの真意義」の抜萃・再編
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B123900c069
001
日本人が日本国を讃美するのは、
002
お国自慢の例の癖からであると云ふものがある。
003
日本国は天国の移写であると云へば、
004
少しばかり似て居たとて、
005
直ちに移写とは早計であると云ふ者がある。
006
天地初発の時において、
007
天地の父母の神は、
008
大地球国土を産み給うたが、
009
特に御心を傾けて産み給うたのは、
010
豊秋津洲
(
とよあきつしま
)
であった。
011
この豊秋津洲にはその核とも称すベき、
012
同形小型の国が成立してゐて、
013
これを「
根別
(
ねわけ
)
の国」というたのである。
014
豊秋津洲は地球である。
015
根別の国は我が日本国である。
016
大祓詞に豊葦原瑞穂国とあるは
豊秋津地球
(
とよあきつしま
)
の別名で、
017
大倭日高見
(
おほやまとひだかみ
)
とは
根別日本国
(
ねわけのくに
)
の別名である。
018
試みに世界地図を披いて、
019
世界各国の地形と、
020
日本国の地形とを比較研究せられよ。
021
その如何に類似しその同一典型に出でたるかの
俤
(
おもかげ
)
を認むるに難くないであらう。
022
世界の各大洲には、
023
古来幾多の変遷があったに相違ない。
024
日本の地形にも幾多の変遷があったのである。
025
かく双方に幾多の変遷を重ねた大小の秋津洲は、
026
今やその形容をはなはだしく変化せしめては居るが、
027
神誓神約の太古の趣きは今なほ
髣髴
(
はうふつ
)
として認むるに
難
(
かた
)
からざる次第である。
028
即ち
029
濠洲==四国
030
アフリカ==九州
031
北アメリカ==北海道
032
南アメリカ==台湾
033
欧亜本土==本州
034
である。
035
右の対照を地図の上において精査したならば、
036
何人も思ひ半ばに過ぐるものがあるであらう。
037
神武天皇が
腋上嗛間丘
(
わきのかみのははまのをか
)
に登りまして国状を廻望し給ひ、
038
039
「
妍哉乎
(
あなにゑや
)
。
040
国之獲矣
(
くにみえつ
)
。
041
雖内木綿之真迮國
(
うつゆふのまさきくにといへども
)
。
042
猶如蜻蛉之臋呫焉
(
なほあきつのとなめのごとくもあるか
)
」
043
と仰せられたのは、
044
この大小秋津洲の環物状を為して、
045
互ひに密接の関係のあるを示させ給うたのである。
046
要するに日本は地の中枢である。
047
文芸、
048
宗教、
049
教育、
050
その他あらゆるものの枢府である。
051
寒帯に枕し熱帯に脚を延ばし、
052
あらゆる気候、
053
あらゆる土質風土の
凝聚地
(
ぎようしうち
)
である。
054
即ち世界一切の小縮写である。
055
否、
056
世界万邦の中つ国として、
057
万国統治の中府である。
058
霊域である。
059
地球が天球の縮図であり、
060
日本国が地球の縮図である以上、
061
歴史が変遷して大小秋津洲が、
062
今や相疎隔してゐるが、
063
すべてのものは必ずその根本に立ち還るベきであるから、
064
皇典古事記の光が世に出て、
065
日本国内の整理が充分に行はれ、
066
本来の面目に復帰した時には、
067
必ずや世界の大統一が実現して、
068
天国本来の寂光土がこの世に発現すべきは何ら疑ひなき事である。
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