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信教の自由
インフォメーション
題名:
信教の自由
著者:
出口王仁三郎
ページ:
100
概要:
備考:
月鏡所収「意志想念の儘なる天地」と同じ
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B123900c031
001
人間は天から降つたのか、
002
それとも土から生れたのか。
003
天から降つたものなら、
004
必ず天国へ昇り帰る筈だ。
005
地から生れたものなら、
006
再び地底に堕ちて行くだらう。
007
生れない先と死んだ後は、
008
最早人間ではない。
009
人間を論ずるならば人生で沢山だ、
010
死なむが為に生れたものは死んだがよい。
011
寂滅為楽の宗門の好きな人間なら誰にも遠慮は要らぬ。
012
ドシドシ寂滅して楽と為すがよい。
013
アダム、
014
イヴを人間の祖先と信じ、
015
祖先の罪を引つ被ることの好きな人間は、
016
自分を罪の子として、
017
何処までも謝罪し、
018
一生罪人で暮し、
019
十字架を負うたがよい。
020
神の分身分霊と信じ、
021
神の子神の宮と自分を信ずるものは、
022
何処までも永遠無窮の生命を保ち、
023
天国に復活して、
024
第二の自分の世界に華やかに活動するがよい。
025
人間はどうせ裸体で生れて裸体で天国に復活するのだ。
026
その間の人間の行路は中々面白いものだ、
027
そこに人生の真価があるのだ。
028
永遠に生きむとするには第一に信仰の力が要る。
029
その力は神に依れる力が最も強く、
030
その言霊は大きくなくてはならぬ。
031
人生に宗教のあるのは凡ての樹草に花のあるやうなものだ。
032
花が咲いてそして立派な実がみのるのである。
033
何れにしても信教は自由だ。
034
意志想念のままになる天地だ。
035
天国に堕つるも昇るも、
036
地獄に楽しむも苦しむも、
037
自ら罪人となつて歓ぶも泣くも、
038
意志の自由だ。
039
人間は各自勝手に宗教を選択するがよい、
040
それがいはゆる信教の自由といふものかも知れぬ。
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