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惟神の道
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[7]世界よ何処へ行く
[8]愛善道の根本義
[9]救世主義
[10]現代と天の岩戸隠れ
[11]世界に範を示せ
[12]天災と人震
[13]世界の大神楽
[14]社会の改善と国民性
[15]自主的精神に基け
[16]神人の心
[17]永遠の生命
[18]神国に報ずるの覚悟
[19]敬神と愛国
[20]日本国民の本性に復れ
[21]神国と太古の文明
[22]言霊の活用
[23]真の宗教
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[30]善悪の標準
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[35]戦争と神意発動
[36]神と皇上の殊恩
[37]軽挙妄動を慎め
[38]精神的訓練の必要
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神人の心
インフォメーション
題名:
神人の心
著者:
出口王仁三郎
ページ:
44
概要:
備考:
霊界物語第二二巻総説の抜萃
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B123900c016
001
真心とは天地の先祖の大神の大精神に合致したる清浄心である。
002
至仁至愛にして万事に心を配り意を注ぎ、
003
善事に会ふも凶事に遇ふも、
004
大山
(
たいざん
)
の泰然として動かざるが如く、
005
びくつかず、
006
あせらず、
007
物質欲に
淡泊
(
あは
)
く、
008
心神を安静に保ち、
009
何事も天意を以て
本
(
もと
)
となし、
010
人と争はず、
011
よく耐へ忍び、
012
宇宙万有一切を我が
身魂
(
しんこん
)
の所有となし、
013
春夏秋冬昼夜、
014
風雨雷電霜雪、
015
何れも言霊の御稜威に服従するまでに到らば、
016
始めて神心を発揚し得たのである。
017
また小三災の飢病戦、
018
大三災の風水火に攻められ、
019
如何なる艱苦の淵に沈む時ありとも介意せず、
020
幸運に向ふも油断せず、
021
生死一如と心得、
022
生死に対しては昼夜の往来を見るが如く、
023
世事一切を神明の御心に任せ、
024
好みなく憎しみなく、
025
義を見ては進み、
026
利を見て心を悩まさず、
027
心魂常に安静にして人事を見ること流水の如く、
028
天地の自然を楽しみ、
029
小我を棄て大我に合し、
030
才智に頼らず、
031
天の時に応じ、
032
神意に随ひ、
033
天下公共のために捨身の活動を為し、
034
万難にたゆまず屈せず、
035
善を思ひ、
036
善を云ひ、
037
善を行ひ、
038
奇魂
(
くしみたま
)
の真智を照らして
大人
(
たいじん
)
の行ひを備へ、
039
物を以て物を見極め、
040
他人の
自己
(
おのれ
)
に等しからむことを欲せず、
041
心中常に蒼空の如く、
042
海洋の如く、
043
二六時中意志内にのみ向ひ、
044
自己
(
おのれ
)
の独り知る所を慎み、
045
その力量才覚を人に知られむことを望まず、
046
天地の大道に従って世に処し、
047
善言美辞を用ひ、
048
光風霽月
(
こうふうせいげつ
)
少しの遅滞なく、
049
神明の代表者たる品位を保ち、
050
自然にして世界を輝かし、
051
心神虚しくして一点の私心なき時は、
052
その胸中に永遠無窮の神国あり。
053
至善至美至真の行動を励み、
054
善者または老者を友とし、
055
これを尊み敬ひ、
056
悪人愚者劣者を憐れみ、
057
精神上にはたまた物質上に恵み救ひ、
058
富貴を羨まず貧賤を厭はず侮らず、
059
天分に安んじ、
060
社会のために焦慮して最善をつくし、
061
富貴に処しては神国のために心魂を傾け、
062
貧に処しては簡易なる生活に感謝し、
063
我欲貪欲心を戒め、
064
他を害せず傷つけず、
065
失敗来たるも自暴自棄せず、
066
天命を楽しみ、
067
人たるの天職を尽し生業を励み、
068
天下修斎の大神業に参加する時といへども、
069
頭脳を冷静に治めて
周章
(
あわ
)
てず騒がず、
070
心魂洋々として大海の如く、
071
天の空しうして百鳥の飛翔するに任せ、
072
海の広大にして魚族の
遊踊
(
いうよう
)
するに任するが如く、
073
不動にして
寛仁大度
(
かんじんたいど
)
の精神を養ひ、
074
神政成就の神業を輔佐し、
075
たとへ善事と見るも神界の律法に
照合
(
てら
)
して、
076
悪しければ断じてこれを為さず、
077
天意に従って一々最善の行動を採り、
078
昆虫といへどもみだりに傷害せず、
079
至仁至愛の
真情
(
まごころ
)
を以て万有を守る。
080
また乱世に乗じて野望を起こさず、
081
至公至平の精神を持するの人格そなはりたる時は、
082
すなはち
神人
(
しんじん
)
にして、
083
その心魂は即ち真心であり神心である。
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