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皇道の本義

インフォメーション
題名:皇道の本義 著者:出口王仁三郎
ページ:119
概要: 備考:「神霊界」大正八年四月一五日号所収「皇道我観(二)皇道の本義」の抜萃 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2017-11-24 23:03:58 OBC :B123900c039
001 皇道の本義は畏くも万世一系の皇統を継承し給ひて日本神国に君臨し、002地球上における主、003師、004親の三徳を具備し給ふ天津日継天皇が天下を安国と平けく知食し給ひ、005乾霊授国(けんれいじゅこく)の御本旨を達し給ふ御経綸の神法神則を皇道と称ヘ奉るなり。
006 我が臣民たるものはただただ皇道の大精神、007大本元を会得し、008以て上御一人(かみごいちにん)の御天職を(かたじけ)なみ、009神国臣民たるの本分を尽し、010神と皇上との洪恩に報い、011天津誠の神教を遵奉し、012麻柱(あななひ)の大道を守り、013忠良の臣民と成るの心掛けを片時も忘却すべからざるなり。014要するに皇道とは、015畏くも天津日継天皇が天下を治め給ふ御政道の意義なり。
016 謹んで皇道の根本、017皇祖の御遺訓、018皇典古事記の内容を按ずるに、019古事記上巻、020
021(これ)を以て(まを)したまふ(まにま)に、022日子番能邇々芸命(ひこほのににぎのみこと)詔科(おほ)せて此の豊葦原水穂国(全地球の総称)は(いまし)(しら)さむ国なりと言依(ことよさ)し賜ふ。023(かれ)命の随に天降りますべしと()りたまひき。024(ここ)に日子番能邇々芸命、025天降りまさむとする時に、026天の八衢(やちまた)に居りて、027(かみ)は高天原を(てら)(しも)は葦原中津国を光す神(ここ)に有り。028(かれ)爾に天照大御神、029高木の神の命以ちて、030天之宇受売神に詔りたまはく、031(いまし)手弱女(たをやめ)なれども伊向ふ神と面勝神(おもかつかみ)なり。032(もは)ら汝往きて問はむは、033()が御子の天降りまさむとする道を、034誰ぞ如此(かく)て居ると問へと詔りたまひき。035故問はせ賜ふ時に答へ白さく、036(あれ)は国つ神、037名は猿田毘古神なり。038()で居る所以は天津神の御子天降りますと聞きつる故に、039御前(みさき)に仕へ奉らむとして参向(まゐりむか)(はべ)るぞと白したまひき。040爾に天之児屋命、041布刀玉命、042天宇受売命、043伊斯許理度売命、044玉祖命、045併せて五伴緒を(くま)り加へて、046天降りまさしめたまひき』
047 以上古事記の御遺訓は、048万世一系の天津日継天皇が、049世界万国を平けく安らけく知召させ給ふ、050天理(教育)人道(政治)の要義、051即ち皇道の大本源を示し給へる神勅にして、052幽遠微妙の神理あり。053普通文章的の解釈にては容易にその内容の本義を窺知すること難く、054ひとへに我が皇国に幸はひ助け、055天照り生ける、056言霊の真解に依らざるべらざる神文(しんもん)なり。
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