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斯ノ道

インフォメーション
題名：斯ノ道 著者：出口王仁三郎
ページ：169
概要： 備考：出典不明 タグ： データ凡例： データ最終更新日： OBC ：B123900c056
001　畏くも教育勅語によって吾ら国民は、002国民としての地位と資格とを悟らしていただくことが出来るのである。003御勅語の中に、004
005「我カ皇祖皇宗国ヲ肇(はじ)ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ」
006と詔らせ玉ひし聖語は、007実にその眼目骨子である。008即ち御勅語は肇国宏遠、009樹徳深厚の大文字と「斯ノ道」の文字に集中されてゐると奉察せらるるのである。
010　そもそも我が大日本皇国は君民祖先を共にし、011上下一致、012億兆心を一にする尊い国、013地上の世界に比類なき国であって、014吾ら日本人は重大なる使命を天神地祇より受けて、015その神慮を奉体してきた為に、016国体の基礎は確固不抜、017牢固として未だ一度も動揺を来した事のない有難い国である。018そして吾らの上に君臨し給へる万世一系天津日嗣天皇は皇祖天照皇大神の貴の御子に坐まし、019八百万の神たちの子孫を民として大日本の国を平けく安らけく知食し給ひ、020君徳いや高く、021人類の平和と幸福を御代々計らせ給ひつつ今日の昭代(みよ)に到れる事は国民のよく知るところである。022また吾ら日本人の祖先は何れも神の種であり、023惟神の道即ち「斯ノ道」をいや継々(つぎつぎ)に継ぎ守りつつ、024祭祀には克く孝を宣べ、025政事には克く忠を尽し、026祭政一致、027忠孝一途、028政教の大本源をここになしつつ細矛千足国、029瑞穂の国として平和と幸福に育てられて来たのである。
030　天津日嗣と大八洲国知食す天皇の大権は赫々として日星の輝く如く、031神器の宝座は永久不変に、032聖典炳乎として明治天皇の大御心を伝へてゐる幸福と仁慈に浴せる日本国である。033心の誠湧き出でては君に忠となり、034父母に孝となり、035兄(けい)に悌(てい)となり、036友に信となり、037瓏々(ろうろう)と流るるものみな「斯ノ道」即ち「皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所」と詔らせ玉ひし惟神の大道である。038「之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其ノ徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ」と詔らせ玉ひし大御心に報ふべく吾らは奉公至誠の道に尽すべきであると奉察するのである。
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