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皇道経済の確立
インフォメーション
題名:
皇道経済の確立
著者:
出口王仁三郎
ページ:
223
概要:
備考:
出典不明。ただし後半の歌は「人類愛善新聞」昭和九年八月中・下旬・九月上旬号に連載された「皇道経済我観」に同様の歌がある
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B123900c076
001
世界には国を為すものが数多あって、
002
その政治的状態にも種々の区別がある。
003
これは水土自然の致す所であって、
004
人類の如何ともすべからざるものである。
005
しかしてこれらの国々には、
006
皇道国あり、
007
帝道国あり、
008
王道国あり、
009
また覇道国あり、
010
共和国等々に分別されてゐる。
011
中にも我が皇国日本は皇道国であって、
012
天祖天神の
肇
(
はじ
)
め給ひし神聖なる神国である。
013
この至尊至貴なる皇国日本の真の使命が了解された時は、
014
日本は世界の主権国となり、
015
地上一切を平安に、
016
幸福に、
017
永遠に治むる事は
易々
(
いい
)
たる業である。
018
この世界は天立の君主たる天津日嗣天皇の食し召す国であって天皇は三種の神器たる、
019
主師親
(
しゅししん
)
の三大徳を惟神に具有し給ふが故に、
020
地上の世界を、
021
精神的にも政治的にも、
022
経済的にも救助し給ふ御天職を保有し給ふのである。
023
故に我が神国日本が、
024
真に皇道の大精神に大悟徹底する時は、
025
一切の苦難も不景気も払ひ清めて、
026
至治太平の祥代を来たすことが出来るのである。
027
吾人は三十七年の長きに亘りて皇道政治や皇道経済の神聖無比にして、
028
寸毫の違背なき事由を詳説しつつ、
029
国家の為に尽しつつあるのである。
030
皇道が真に天下に行はるるに到らば、
031
僅々
(
きんきん
)
二十億や三十億の歳出に煩悶したり、
032
富士山を潰して太平洋を埋めるやうな方法を用ゐずとも、
033
上下一致、
034
貧富共栄共存の神政に浴する事が
易々
(
いい
)
として出来る事を確信するのである。
035
○
036
経済は極度に乱れ国民の思想の安定なき世はさびしき
037
経済の根本革正なさざれば地上の国は亡びゆくべし
038
宗教を知らざる者は宗教家よ経済知らぬは経済学者よ
039
経済の真意を知らぬ為政家の上に立つ世は浮ぶ瀬もなし
040
会計と経済学とを混同し不景気風になやむ政治家
041
金銀為本の国家経済を根底より立直すべき時とはなれり
042
我が国の経済根本革正は土地為本より良法はなし
043
皇国の政治経済思想問題新たに打開すべき時なり
044
日本には只
一人
(
いちにん
)
の経済学者現はれずして行き詰りたり
045
合法的に政治経済を改むる神策知らぬ学者のみなり
046
財政を根本的に立直す道は日本を措きて他になし
047
皇道の本義に徹底する時は経済などに
艱
(
なや
)
まざる国よ
048
経済を根本的に立直す本義を知らぬ
国人
(
くにびと
)
憐れ
049
皇道の本義を知らぬその為に経済などに苦しむ日本よ
050
国々の経済界を掻き乱し
猶太
(
ゆだや
)
の邪神は
微笑
(
ほくそゑ
)
みつつ
051
国といふ国は悉くマツソンの経済戦に
艱
(
なや
)
まされ居り
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