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惟神の道
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[11]世界に範を示せ
[12]天災と人震
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[15]自主的精神に基け
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神秘荘厳の国
インフォメーション
題名:
神秘荘厳の国
著者:
出口王仁三郎
ページ:
158
概要:
備考:
「東北日記第八巻」(昭和三年一一月七日)所収「神秘の国」を再編したものと思われる
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B123900c051
001
神典や宗教や言霊学の方面から考へて見ると、
002
古代日本の思想や文化の程度は、
003
その時代々々における世界の文化より非常に早く進んで居たものである。
004
そしてまた種々の思想や宗教や丈化が移入されて居るが、
005
世界の宗主国と云はるるだけあつて、
006
凡ての物を抱擁してこれを能く消化し、
007
日本化し、
008
攻伐征戦の厄を見ずして行はれた事は人類史上未だかつて類例のない事実である。
009
しかも外来の思想や宗教や文化が全然淘汰訂正されて日本思想となり、
010
日本文化となつて完全に発達を遂げ、
011
今やその粋は世界思想を指導せむとする人類愛善運動となつて現れたのである。
012
そればかりでなく、
013
美術や文芸史の語る所においても、
014
更に近代文明思想の根基となつて居る科学思想を辿つても、
015
古代の日本には既に西欧文化を凌駕する所の科学をもつて居た事は、
016
神典古事記の明文において明かな事実である。
017
神代の日本文化は現代文明国の進歩に比し数万年の昔において既にすでに超越してゐた。
018
これを立証する我が国の史実は余り多きに苦しむほどである。
019
かく見来る時は、
020
我が国は実に神秘荘厳なる天立神国である事が明白である。
021
石器時代から昭和の今日に至るまで、
022
一つの民族として惟神的に国是を創建し、
023
国家建設第一の日の
高御座
(
たかみくら
)
を現代までそのままに保持して、
024
国家の元首は
現津御神
(
あきつみかみ
)
として一刻たりとも岩戸篭りを遊ばされた事の無い神秘荘厳の国体である。
025
即ち我々の奉仕する天皇は天照大御神そのままの神におはしまし、
026
主師親
(
しゅししん
)
の三徳を具有し玉ひ、
027
無始無終の
高御座
(
たかみくら
)
に居らせらるるのである。
028
かかる有難き御恩沢に浴して居る万邦無比の国民は、
029
一国一族であつて、
030
全国、
031
主従、
032
師弟、
033
親子のままに朝日の
豊栄
(
とよさか
)
昇りと共に弥栄えに栄え、
034
何ら衰退の事実無く、
035
剛健質実、
036
地球の極から極まで発展して
窮
(
きはま
)
りない
現津御神
(
あきつみかみ
)
の国を建て拡げつつあるのである。
037
このやうな神秘が他の
何国
(
どこ
)
の歴史にあらうか、
038
かくの如き荘厳が何国の何処にあるだらうか、
039
かくの如き剛健な民族が地球の何処にあつたであらうか、
040
と吾人は常に誇って来たのである。
041
かかる歴史的日本と現在の国状とを思ひ比べてを、
042
深夜密かに涙の
腮辺
(
しへん
)
に伝ふるものあるは、
043
あへて王仁一人のみではあるまい。
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