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惟神の道
序
[1]壬申所感
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[8]愛善道の根本義
[9]救世主義
[10]現代と天の岩戸隠れ
[11]世界に範を示せ
[12]天災と人震
[13]世界の大神楽
[14]社会の改善と国民性
[15]自主的精神に基け
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[22]言霊の活用
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[25]挙国更生
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[29]学者の態度
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[34]日本と満州国
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[36]神と皇上の殊恩
[37]軽挙妄動を慎め
[38]精神的訓練の必要
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天立君主立憲国
インフォメーション
題名:
天立君主立憲国
著者:
出口王仁三郎
ページ:
281
概要:
備考:
「神聖」昭和一〇年四月号所収「皇国日本は天立君主立憲国なり」とほぼ同じ
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B123900c087
001
国民がその国家の一大事に向つて誠心誠意憂慮奉公すれば、
002
その国は健全に発達し、
003
国の生命が弥栄に栄え行くけれども、
004
国民が国家の一大事に対して憂慮しないやうなことがあれば、
005
その国は必ず滅亡の淵にのぞむものである。
006
現在日本の一大事とは何ぞ、
007
云ふまでもなく日本精神たる皇道を忘れ欧米思想に惑溺せることである。
008
これが為めに政治も宗教も教育も経済も外交も芸術も、
009
何もかも行き詰つて来たのである。
010
しかるに為政者らも支配階級の人々も、
011
この根本問題を解決せずしていたづらに枝葉にのみ走り、
012
国家百年の経綸を論ずるが如きものはほとんど皆無と言つてよいほど情ない状態である。
013
現今の憲法学者らが、
014
日本の国家について種々の議論を立ててゐるやうであるが、
015
皇道を体得しないで日本の国家組織を説いたり、
016
皇道を知らないで君主を説いたりするから「天皇機関説」が出て来たり、
017
統帥権まで云々する者が出て来るのである。
018
皇国の憲法は畏くも天祖より出でたる神典の示すがまにまに規定せられたもので、
019
政治も経済も宗教も教育も、
020
その他一切が同一の精神で統一され、
021
渾然一体となつて栄え行くやうになつてゐるのである。
022
学者をはじめ多くの人々は、
023
日本を立憲君主国のやうに思つてゐるが、
024
これが重大な間違ひである。
025
そもそも我が皇国は万世一系の天皇が現人神として永遠に統治し給ふ世界無比の神聖皇道国であつて、
026
帝道国(立憲君主国)でもなく、
027
王道国(専制君主国)、
028
覇道国(弱肉強食国)では勿論なく、
029
実に地上唯一の天立君主立憲国なのである。
030
この根本義を知らないが為めに総てが間違ひだらけになつて来て、
031
つひに今日の如く立往生の形になつて来たのである。
032
これが即ち我が皇国の一大事なのである。
033
前にも述べた如く日本は神国であり皇道国である。
034
人間の考へた欧米の学理や学説は、
035
皇道の前には何らの権威もない。
036
そんなものを守り本尊として政治や教育をしてゐるのだから、
037
日本の国がますます
紊
(
みだ
)
れ、
038
国民が日に日に困窮のドン底へ沈んで行くのは当然のことである。
039
もし日本がこの調子で進み行くならば果してどんな結果が生れて来るであらうか、
040
何人
(
なんぴと
)
にも容易に想像出来得るだらう。
041
これはどうしても一時も早く皇道に照らして一切の間違つたところを正す必要がある。
042
これは
上
(
かみ
)
陛下に対する吾々皇国民当然の責務であると信ずるものである。
043
ここにおいて予は昭和神聖運動を起して全国を遊説し、
044
広く国民に皇国のこの一大事を告げ、
045
一刻も早く皇道精神に目覚めしむるやう努力してゐるのである。
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