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惟神の道
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[1]壬申所感
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[6]青年の意気を持て
[7]世界よ何処へ行く
[8]愛善道の根本義
[9]救世主義
[10]現代と天の岩戸隠れ
[11]世界に範を示せ
[12]天災と人震
[13]世界の大神楽
[14]社会の改善と国民性
[15]自主的精神に基け
[16]神人の心
[17]永遠の生命
[18]神国に報ずるの覚悟
[19]敬神と愛国
[20]日本国民の本性に復れ
[21]神国と太古の文明
[22]言霊の活用
[23]真の宗教
[24]天地神明の恩恵
[25]挙国更生
[26]大自然と人間
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[28]昭和八年を語る
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[30]善悪の標準
[31]信教の自由
[32]国防について
[33]非常時の覚悟
[34]日本と満州国
[35]戦争と神意発動
[36]神と皇上の殊恩
[37]軽挙妄動を慎め
[38]精神的訓練の必要
[39]皇道の本義
[40]天神地祇の佑護
[41]教育の大本
[42]信仰の異同
[43]神剣の発動
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軽挙妄動を慎め
インフォメーション
題名:
軽挙妄動を慎め
著者:
出口王仁三郎
ページ:
114
概要:
備考:
出典不明
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B123900c037
001
日本はいよいよ正式に国際連盟を脱退の手続をとる事になったが、
002
その次に来たるものは何であるか、
003
世間では二つの見方をしてゐる。
004
その一つは、
005
日支の関係がこれによって一層険悪の度を加へ、
006
ここに世界大戦の端を発するだらうと云ふ観察。
007
その二は、
008
いま全世界は経済的な悩みのために、
009
よその事などには関係してゐられない、
010
露国はまだ国力充実の一歩も二歩も手前にあるし、
011
米国は自身が破産に瀕してゐる。
012
独仏は微妙な関係にあって、
013
一歩を
謬
(
あやま
)
るとき、
014
武力に訴へねばならぬところへ来てゐる。
015
だから日本が極東において何をしようと干渉することは出来ないと云ふのである。
016
これはどの見方にも相当の理由と真理があるが、
017
なぜ日本の言ひ分が寿府
[
※
ジュネーブ
]
において四十二対一で否定されたかと云ふことを知れば、
018
今後、
019
日本がいかなる艱難の道を行かねばならぬかに思ひ至るであらう。
020
世界の人間の頭には、
021
物質以外に何物も無い。
022
黄金の力が総てを解決すると信じてゐる。
023
しかるに日本は皇道を宣揚し、
024
精神の力で世界を統一しようと考へてゐる。
025
ここにユダヤ人の文明と日本人の文明との衝突が必然のものとなって来る。
026
日本、
027
満州国以外の国では、
028
ユダヤ人の黄金万能に中毒し皇道を唱へる日満を目の敵と考へてゐる。
029
ここで日本をやってしまはねば、
030
十年百年の後に、
031
世界は日本主義に征服されぬとも限らぬと心配しはじめたのだ。
032
したがって露、
033
米、
034
英、
035
仏などが一体となって、
036
日本に攻め寄るであらうことは想像に難くない。
037
それは明治二十五年から、
038
神諭に明らかに示されてある。
039
そしてその後もしばしば警告されてゐる。
040
世界が、
041
満州国を承認するのしないのと云ってゐるのは、
042
泥酔者
(
よひどれ
)
の寝言にすぎないと同時に、
043
実を云ふと満州を承認するとしないが大問題でなく、
044
日本精神文化の威力に脅え、
045
満州問題にケチをつけて、
046
そこから騒動を惹き起し、
047
日本の立場を悪くしようとしてゐるにすぎないのである。
048
世界は
一腹
(
ひとはら
)
になりて来ると云ふ神諭の通りの日は遠からず来るであらう。
049
しかも世界各国は、
050
すぐれた兵器を完備させてゐるから、
051
日本も、
052
日清、
053
日露の戦争に勝った夢をいつまでも見てゐることは出来ない、
054
充分の覚悟を必要とする。
055
が、
056
いつも云ふ如く日本は神国である。
057
神の御心に
副
(
そ
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る精神を体した国民が滅びては、
058
世界はつひに浄められぬであらうから、
059
最後に日本が勝つのが神の御心である、
060
軽挙妄動をなさず、
061
どこまでも神の大御心にまかせ奉って、
062
静かに時の去来にまかせるべきだと思ふ。
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