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言霊の活用
インフォメーション
題名:
言霊の活用
著者:
出口王仁三郎
ページ:
74
概要:
備考:
霊界物語第四巻第五〇章「神示の宇宙 その五」の後半部とほぼ同じ
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B123900c022
001
人間は宇宙の縮図であつて天地の移写である。
002
故に人体一切の組織と活用が判れば、
003
宇宙の真相が明瞭になつて来るのである。
004
諺に曰ふ『燈台下暗し』と、
005
吾人の体内にて間断なく天の御柱なる五大父音と、
006
国の御柱なる九大母音が声音を発して生理作用を営んでゐる如く、
007
宇宙にもまた、
008
無限絶大の声音が鳴り鳴りて鳴り余りつつある。
009
しかして大空は主として、
010
五大父音を発声し、
011
地上及び地中は主として九大母音が鳴り鳴りて、
012
鳴り足らざる部分は天空の五大父音を以てこれを補ひ、
013
生成化育の神業を完成しつつある。
014
天空もまた大地の九大母音の補ひによつて克く安静を保ち、
015
光温を生成化育しつつあるのである。
016
またこの天地父母の十四大音声の言霊力によつてキシチニヒミイリヰの火の言霊を生成し、
017
またケセテネヘメエレヱの水の言霊と、
018
コソトノホモヨロヲの地の言霊と、
019
クスツヌフムユルウの
結
(
むすび
)
(即ち神霊)の言霊とを生成し、
020
天地間の森羅万象を活き働かしめつつ、
021
造化の神業が永遠無窮に行はれてゐるのである。
022
試みに天空の声を聞かむとすれば、
023
深夜心を鎮めて左右の人指を左右の耳に堅く当てて見ると、
024
たしかにアオウエイの五大父音を歴然と聞くことが出来るのである。
025
私がこんなことを言つても、
026
現代の学者は迂遠極まる愚論と一笑に附し去るであらうが、
027
身体を循環する呼吸器音や血液や食道管や腸胃の
蠕動音
(
ぜんどうおん
)
がそれである。
028
しかるにその音声を以て宇宙の音響と見做すなど、
029
実に呆れて物が云へぬと笑はれるであらう。
030
安
(
いづく
)
くんぞ知らむ、
031
人間の体内に発生する音響そのものは、
032
宇宙の神音霊声なることを。
033
今医家の使用する聴診器を応用して、
034
心臓部より上半身の体内の音響は、
035
五大父音が主として鳴り轟き、
036
以下の内臓部の音響は九大母音鳴り渡り、
037
その火水地結の音声の互ひに交叉運動せる模様を聞くことが出来るのである。
038
人体にしてこれらの音声休止する時は、
039
生活作用の廃絶した時である。
040
宇宙もまたこの大音声休止せば、
041
宇宙はここに潰滅してしまふのである。
042
地中の神音は人間下体部の音響と同一である。
043
ただ宇宙と人体とは大小の区別あるを以て、
044
その音声にも大小あるまでである。
045
大声耳裡に入らず、
046
故に天眼通、
047
いはゆる透視を為すに瞑目する如く、
048
宇宙の大声を聞かむとすれば、
049
第一に
閉耳
(
へいじ
)
するの必要があるのである。
050
神典にいふ、
051
「鳴り鳴りて鳴り余れるところ
一所
(
ひとところ
)
あり、
052
鳴り鳴りて鳴り足らざるところ一所あり」と、
053
これ大空及び大地の音声活用の神理を示されたものである。
054
聖書にいふ「
太初
(
はじめ
)
に
道
(
ことば
)
あり云々」と、
055
これによりて宇宙言霊のいかなる活用あるかを窺知すべきである。
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