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惟神の道
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[10]現代と天の岩戸隠れ
[11]世界に範を示せ
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神の正道
インフォメーション
題名:
神の正道
著者:
出口王仁三郎
ページ:
171
概要:
備考:
「神の国」大正一四年九月八日号所収「道の栞第一巻下(二)」の抜萃・再編と思われる
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B123900c057
001
いよいよ天からの時節が
廻
(
めぐ
)
り来て、
002
世界の大戦が近づいた事は、
003
国祖の神示によりても明かなことである。
004
この大戦は、
005
この世始まつてから未だ無いやうな激しい大戦ひであるが、
006
天帝は如何なる国に勝を与へ給ふだらうか、
007
必ずや「誠の強き国」へ最後の勝利を給ふのである。
008
日本は神国、
009
神ある国であるから、
010
神が日本を必ず勝たせ給はむと云ふものがあるが、
011
日本の強いのは、
012
正義が相手の国よりも優つてゐるからである。
013
だから、
014
いくら神国であっても、
015
悪が勝ってゐるやうなことがあった場合は、
016
公平無私な天帝は、
017
必ず誠の強い国に勝を与へ給ふのである。
018
即ち国の強弱はその国民の行ひの善悪によるのである。
019
国民の行ひ正しき時は、
020
その風俗
美
(
うる
)
はしく、
021
風俗美はしき時は、
022
一国和合を来す、
023
和合して国民が一致したほど強いものはない。
024
風俗
紊
(
みだ
)
れ、
025
国民の心一致せぬ時は幾千万の兵ありとて、
026
直ちに破れ亡ぶるものである。
027
故に兵士や兵器ばかりでは、
028
いざと云ふ場合何の役にも立たぬ。
029
国民の神を篤く信ずる心とその品行の美はしさが国の繁栄を来すのである。
030
神の道を信ぜざる国は遂に亡び、
031
神を信ぜざる家は断滅するのである。
032
神の畏るべきを知り、
033
誠の心を持つて善を行ふ、
034
一人かくの如く、
035
一家またかくの如く、
036
一国またかくの如くするにおいては、
037
天下泰平にして、
038
穏かなる風、
039
慈
(
いつくし
)
みの雨、
040
時を
違
(
たが
)
へず降りそそぎ、
041
喜びの雲、
042
清涼の気、
043
天地四方に充ちて、
044
目出度きことのみ世界に起るのである。
045
しかして天に二つの日なきが如く、
046
地にも一つの王者でなければ、
047
断じて治まるものではない。
048
わが日の本の現人神は、
049
この世界の司宰に
坐
(
まし
)
まして、
050
地上二十億生民の親であらせられる。
051
これは天帝よりのお定めである。
052
わが国
一度
(
ひとたび
)
戦端を切る時は、
053
神の正道によって進むべきである。
054
かくすれば如何なる悪魔も恐るる事なし、
055
神は正道を進むものに道づれとなりて守り給ふからである。
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