霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第8巻(未の巻)
序文
凡例
総説
第1篇 智利の都
01 朝日丸
〔351〕
02 五十韻
〔352〕
03 身魂相応
〔353〕
04 烏の妻
〔354〕
05 三人世の元
〔355〕
06 火の玉
〔356〕
第2篇 四十八文字
07 蛸入道
〔357〕
08 改心祈願
〔358〕
09 鏡の池
〔359〕
10 仮名手本
〔360〕
第3篇 秘露より巴留へ
11 海の竜宮
〔361〕
12 身代り
〔362〕
13 修羅場
〔363〕
14 秘露の邂逅
〔364〕
15 ブラジル峠
〔365〕
16 霊縛
〔366〕
17 敵味方
〔367〕
18 巴留の関守
〔368〕
第4篇 巴留の国
19 刹那心
〔369〕
20 張子の虎
〔370〕
21 滝の村
〔371〕
22 五月姫
〔372〕
23 黒頭巾
〔373〕
24 盲目審神
〔374〕
25 火の車
〔375〕
26 讃嘆
〔376〕
27 沙漠
〔377〕
28 玉詩異
〔378〕
29 原山祇
〔379〕
第5篇 宇都の国
30 珍山峠
〔380〕
31 谷間の温泉
〔381〕
32 朝の紅顔
〔382〕
33 天上眉毛
〔383〕
34 烏天狗
〔384〕
35 一二三世
〔385〕
36 大蛇の背
〔386〕
37 珍山彦
〔387〕
38 華燭の典
〔388〕
第6篇 黄泉比良坂
39 言霊解一
〔389〕
40 言霊解二
〔390〕
41 言霊解三
〔391〕
42 言霊解四
〔392〕
43 言霊解五
〔393〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスクのお知らせ
霊界物語
>
第8巻
> 第4篇 巴留の国 > 第21章 滝の村
<<< 張子の虎
(B)
(N)
五月姫 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第二一章
滝
(
たき
)
の
村
(
むら
)
〔三七一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第8巻 霊主体従 未の巻
篇:
第4篇 巴留の国
よみ(新仮名遣い):
はるのくに
章:
第21章 滝の村
よみ(新仮名遣い):
たきのむら
通し章番号:
371
口述日:
1922(大正11)年02月08日(旧01月12日)
口述場所:
筆録者:
土井靖都
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年6月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
蚊々虎は喧嘩虎に殴られながら、平然として宣伝歌を歌っていた。群衆の中から喧嘩芳という男が現れ、喧嘩虎の加勢をして、蚊々虎に打ってかかった。
しかし酔いどれの喧嘩芳の棒切れは、間違えて喧嘩虎の頭に命中した。それが元で虎と芳は激しい喧嘩を始めてしまった。
蚊々虎は二人の間に割って入ったが、二人は再び蚊々虎に殴りかかる。蚊々虎はやはり平然として二人のなすがままにされている。群集は蚊々虎の忍耐強さを見て、三五教を口々に褒めたたえた。
そこへ淤縢山津見が高彦(荒熊)を従えて、宣伝歌を歌いながらやってきた。淤縢山津見は蚊々虎が血を流しているのを見て心配して声をかけるが、蚊々虎は『血をもって世界を洗うのだ』とにこにこしている。
高彦(荒熊)は声を張り上げて、自分の改心を引き合いに、群集たちに三五教への改心を呼びかけた。
群衆は悪名高い関守だった荒熊が三五教に改心して力ある言葉で人々に語りかけるのを聞き、三五教を褒めたたえるのであった。
淤縢山津見は中央の高座に登って三五教の教理を説き始めた。これよりこの群集の七、八分は一度に三五教の信者となった。たくさんの駱駝を宣伝使に送り、巴留の都行きを助けた。この村は滝の村という。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-06-07 14:40:48
OBC :
rm0821
愛善世界社版:
142頁
八幡書店版:
第2輯 202頁
修補版:
校定版:
144頁
普及版:
63頁
初版:
ページ備考:
001
蚊々虎
(
かがとら
)
は
喧嘩虎
(
けんくわとら
)
に、
002
蠑螺
(
さざえ
)
の
如
(
ごと
)
き
拳
(
こぶし
)
を
以
(
もつ
)
て、
003
頭
(
あたま
)
といはず
顔
(
かほ
)
と
云
(
い
)
はず、
004
身体
(
からだ
)
一面
(
いちめん
)
、
005
嫌
(
いや
)
といふ
程
(
ほど
)
打擲
(
ちやうちやく
)
せられ、
006
平気
(
へいき
)
の
平左
(
へいざ
)
で
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
謠
(
うた
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
007
群衆
(
ぐんしう
)
の
中
(
なか
)
より
又
(
また
)
もや
一人
(
ひとり
)
の
泥酔者
(
よひどれ
)
現
(
あら
)
はれきたり、
008
泥酔者(芳公)
『おい
虎公
(
とらこう
)
、
009
そんな
手緩
(
てぬる
)
い
事
(
こと
)
で
あく
かい。
010
俺
(
おれ
)
が
手伝
(
てつだ
)
うてやらう』
011
と
云
(
い
)
ひながら、
012
脚
(
あし
)
もひよろひよろと
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
り、
013
棒千切
(
ぼうちぎれ
)
を
以
(
もつ
)
て、
014
泥酔者(芳公)
『こうやるのだ』
015
と
云
(
い
)
ひつつ、
016
ポンと
喰
(
くら
)
はしたり。
017
酒
(
さけ
)
に
酔
(
ゑ
)
ひ
潰
(
つぶ
)
れて
眼
(
め
)
も
碌
(
ろく
)
に
見
(
み
)
えない
泥酔者
(
よひどれ
)
は、
018
蚊々虎
(
かがとら
)
と
間違
(
まちが
)
へて、
019
喧嘩虎
(
けんくわとら
)
の
頭
(
あたま
)
を
嫌
(
いや
)
といふ
程
(
ほど
)
打
(
う
)
ちのめす。
020
喧嘩虎
(
けんくわとら
)
は、
021
虎公
『コラ、
022
何
(
なに
)
をしよるのだ、
023
喧嘩芳
(
けんくわよし
)
。
024
貴様
(
きさま
)
は
蚊々虎
(
かがとら
)
の
贔屓
(
ひいき
)
をしよつて、
025
何
(
なん
)
だ。
026
こんな
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
むなと
云
(
い
)
ふやうな
馬鹿
(
ばか
)
な
奴
(
やつ
)
に、
027
味方
(
みかた
)
をすると
云
(
い
)
ふことがあるかい。
028
喧嘩
(
けんくわ
)
なら
負
(
ま
)
けはせぬぞ』
029
と
云
(
い
)
ふより
早
(
はや
)
く
鉄拳
(
てつけん
)
を
振
(
ふ
)
り
上
(
あ
)
げて、
030
芳公
(
よしこう
)
の
頭
(
あたま
)
を
打擲
(
ぶんなぐ
)
る。
031
芳公
(
よしこう
)
は
矢庭
(
やには
)
に
棒千切
(
ぼうちぎ
)
を
以
(
もつ
)
て、
032
虎
(
とら
)
の
頭
(
あたま
)
を
打
(
ぶ
)
つ。
033
虎公
(
とらこう
)
はますます
怒
(
おこ
)
つて、
034
芳公
(
よしこう
)
の
髪
(
かみ
)
を
掴
(
つか
)
んで
引摺
(
ひきず
)
り
廻
(
まは
)
す。
035
芳公
(
よしこう
)
は
悲鳴
(
ひめい
)
を
挙
(
あ
)
げて
泣
(
な
)
き
叫
(
さけ
)
ぶ。
036
群衆
(
ぐんしう
)
の
中
(
なか
)
より
口々
(
くちぐち
)
に、
037
『オイオイ、
038
誰
(
たれ
)
か
這入
(
はい
)
らぬか
這入
(
はい
)
らぬか』
039
『
這入
(
はい
)
れと
言
(
い
)
つたつて
彼様
(
あんな
)
酒癖
(
さけくせ
)
の
悪
(
わる
)
い
奴
(
やつ
)
の
中
(
なか
)
に、
040
誰
(
たれ
)
が
仲裁
(
ちゆうさい
)
に
這入
(
はい
)
る
奴
(
やつ
)
があるものか、
041
放
(
ほ
)
つとけ
放
(
ほ
)
つとけ』
042
二人
(
ふたり
)
は
組
(
く
)
んづ
組
(
く
)
まれつ、
043
血塗
(
ちみどろ
)
になつて、
044
死物狂
(
しにものぐるひ
)
に
闘
(
たたか
)
ひ
出
(
だ
)
したるを、
045
蚊々虎
(
かがとら
)
は
二人
(
ふたり
)
の
中
(
なか
)
に
分
(
わ
)
け
入
(
い
)
り、
046
蚊々虎
『マアマア
待
(
ま
)
つた
待
(
ま
)
つた。
047
喧嘩
(
けんくわ
)
は
止
(
や
)
めた
止
(
や
)
めた。
048
オイ
虎公
(
とらこう
)
、
049
芳公
(
よしこう
)
、
050
貴様
(
きさま
)
らが
喧嘩
(
けんくわ
)
してるのではない。
051
酒
(
さけ
)
が
喧嘩
(
けんくわ
)
をしてるのだ。
052
それだから
俺
(
おれ
)
が
酒
(
さけ
)
を
止
(
や
)
めろと
云
(
い
)
ふのだ。
053
どうだ
止
(
や
)
めるか』
054
芳公
『ヤア
何
(
なん
)
だい。
055
貴様
(
きさま
)
だと
思
(
おも
)
つて
喧嘩
(
けんくわ
)
して
居
(
を
)
つたのに、
056
俺
(
おれ
)
の
友達
(
ともだち
)
の
虎公
(
とらこう
)
だつたのかい、
057
此奴
(
こやつ
)
あ、
058
的
(
あて
)
が
外
(
はづ
)
れた。
059
虎公
(
とらこう
)
勘忍
(
かんにん
)
せ。
060
是
(
これ
)
からこの
宣伝使
(
せんでんし
)
に
掛
(
かか
)
るのだ』
061
芳公
(
よしこう
)
と
虎公
(
とらこう
)
は
両方
(
りやうはう
)
より、
062
蚊々虎
(
かがとら
)
に
向
(
むか
)
つて、
063
頭
(
あたま
)
にポカポカと
鉄拳
(
てつけん
)
を
加
(
くは
)
へる。
064
蚊々虎
(
かがとら
)
は
泰然
(
たいぜん
)
自若
(
じじやく
)
として
打
(
う
)
たれて
居
(
ゐ
)
る。
065
群衆
(
ぐんしう
)
は
口々
(
くちぐち
)
に、
066
『
何
(
なん
)
と
豪
(
えら
)
いものだな。
067
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は
本当
(
ほんたう
)
に
忍耐力
(
にんたいりよく
)
が
強
(
つよ
)
い。
068
吾々
(
われわれ
)
も
彼
(
あ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
に
見倣
(
みなら
)
つて、
069
何事
(
なにごと
)
も
辛抱
(
しんばう
)
するのだ。
070
さうすれば
喧嘩
(
けんくわ
)
も
何
(
なに
)
もいりはしない。
071
立派
(
りつぱ
)
な
教
(
をしへ
)
だ。
072
ウラル
教
(
けう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
の
様
(
やう
)
に
口
(
くち
)
ばつかりと
違
(
ちが
)
ふ。
073
本当
(
ほんたう
)
に
立派
(
りつぱ
)
な
行
(
おこな
)
ひだ。
074
我々
(
われわれ
)
も
三五教
(
あななひけう
)
が
俄
(
にはか
)
に
好
(
す
)
きになつたよ』
075
この
時
(
とき
)
又
(
また
)
もや
暗中
(
あんちう
)
より、
076
(淤縢山津見の声)
『
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
077
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
078
たとへ
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
079
誠
(
まこと
)
の
力
(
ちから
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ』
080
と
云
(
い
)
ふ
宣伝歌
(
せんでんか
)
が
聞
(
きこ
)
えて
来
(
き
)
た。
081
群衆
(
ぐんしう
)
は
耳
(
みみ
)
を
澄
(
す
)
まして、
082
声
(
こゑ
)
する
方
(
はう
)
に
向
(
む
)
き
直
(
なほ
)
る。
083
松明
(
たいまつ
)
の
火
(
ひ
)
はドンドン
燃
(
も
)
え
立
(
た
)
つて、
084
周囲
(
あたり
)
は
昼
(
ひる
)
の
如
(
ごと
)
く
明
(
あきら
)
かである。
085
そこへ
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ひながら
淤縢山津見
(
おどやまづみ
)
は、
086
荒熊
(
あらくま
)
の
高彦
(
たかひこ
)
を
従
(
したが
)
へて、
087
悠々
(
いういう
)
と
出
(
い
)
で
来
(
き
)
たる。
088
淤縢山津見
『ヤア
蚊々虎
(
かがとら
)
か。
089
お
前
(
まへ
)
その
頭
(
あたま
)
はどうした。
090
ひどく
血
(
ち
)
が
流
(
なが
)
れて
居
(
ゐ
)
るではないか』
091
蚊々虎
『
血
(
ち
)
ぐらゐ
流
(
なが
)
れたつて、
092
血
(
ち
)
つとも
応
(
こた
)
へぬ。
093
誠
(
まこと
)
の
力
(
ちから
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ。
094
血
(
ち
)
を
以
(
もつ
)
て
世界
(
せかい
)
を
洗
(
あら
)
ふのです。
095
血
(
ち
)
つとも
心配
(
しんぱい
)
はいりませぬ。
096
力
(
ちから
)
とするは
神
(
かみ
)
ばかりです』
097
とニコニコ
笑
(
わら
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
098
荒熊
(
あらくま
)
は
大音声
(
だいおんじやう
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げて、
099
荒熊(高彦)
『
我
(
われ
)
こそはブラジル
山
(
やま
)
の
関所
(
せきしよ
)
を
守
(
まも
)
る
荒熊
(
あらくま
)
である。
100
今迄
(
いままで
)
の
悪
(
あく
)
を
改
(
あらた
)
め、
101
善
(
ぜん
)
に
立
(
た
)
ち
帰
(
かへ
)
り、
102
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
に
従
(
したが
)
つて、
103
此処
(
ここ
)
まで
来
(
き
)
たのだ。
104
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
居
(
を
)
る
蚊々虎
(
かがとら
)
は、
105
宣伝使
(
せんでんし
)
のお
供
(
とも
)
だ。
106
供
(
とも
)
でさへも、
107
これほどの
忍耐力
(
にんたいりよく
)
を
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
108
人間
(
にんげん
)
は
忍耐力
(
にんたいりよく
)
がなくては、
109
何事
(
なにごと
)
も
成就
(
じやうじゆ
)
せないぞ。
110
七転
(
ななころび
)
八起
(
やおき
)
は
世
(
よ
)
の
習
(
なら
)
ひとはいふものの、
111
転
(
ころ
)
ぶは
易
(
やす
)
い、
112
亡
(
ほろ
)
ぶのは
容易
(
ようい
)
だ。
113
されど
起
(
お
)
き
上
(
あが
)
るのは
却々
(
なかなか
)
六ケ敷
(
むつかし
)
い、
114
是
(
これ
)
には
堪
(
こら
)
へ
忍
(
しのび
)
が
肝腎
(
かんじん
)
だ。
115
皆
(
みな
)
の
人
(
ひと
)
たちよ、
116
三五教
(
あななひけう
)
の
教
(
をしへ
)
を
聞
(
き
)
いて
心
(
こころ
)
のドン
底
(
ぞこ
)
から
霊魂
(
みたま
)
の
洗
(
あら
)
ひ
替
(
かへ
)
をなさるがよからう。
117
この
世
(
よ
)
はウラル
教
(
けう
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
ぢやないが、
118
一寸先
(
いつすんさき
)
は
闇
(
やみ
)
の
世
(
よ
)
だ。
119
弱
(
よわ
)
い
人間
(
にんげん
)
の
力
(
ちから
)
で、
120
この
世
(
よ
)
が
渡
(
わた
)
れさうな
事
(
こと
)
はない。
121
俺
(
わし
)
も
今
(
いま
)
までの
我慢
(
がまん
)
や
悪
(
あく
)
を
止
(
や
)
めて、
122
三五教
(
あななひけう
)
に
入信
(
にふしん
)
したのだ。
123
皆
(
みな
)
の
人々
(
ひとびと
)
よ。
124
俺
(
わし
)
が
鏡
(
かがみ
)
だ。
125
皆
(
みな
)
揃
(
そろ
)
うて
改心
(
かいしん
)
して
下
(
くだ
)
さい』
126
と
呶鳴
(
どな
)
り
立
(
た
)
てる。
127
群衆
(
ぐんしう
)
は
各
(
おのおの
)
小声
(
こごゑ
)
になつて
荒熊
(
あらくま
)
の
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
き、
128
『アヽ、
129
人間
(
にんげん
)
も
変
(
かは
)
れば
変
(
かは
)
るものだ。
130
彼奴
(
あいつ
)
の
口
(
くち
)
から、
131
どうして、
132
あんな
言葉
(
ことば
)
が
出
(
で
)
るのだらう。
133
きつと
好
(
い
)
い
教
(
をしへ
)
に
違
(
ちが
)
ひない』
134
と
口々
(
くちぐち
)
に
誉
(
ほ
)
め
称
(
たた
)
へて
居
(
を
)
る。
135
淤縢山津見
(
おどやまづみ
)
は
中央
(
ちうあう
)
の
高座
(
かうざ
)
に
登
(
のぼ
)
り、
136
諄々
(
じゆんじゆん
)
として
三五教
(
あななひけう
)
の
教理
(
けうり
)
を
説
(
と
)
き
初
(
はじ
)
めたり。
137
是
(
これ
)
よりこの
群衆
(
ぐんしう
)
の
七八分
(
しちはちぶ
)
は
一度
(
いちど
)
に
三五教
(
あななひけう
)
の
信者
(
しんじや
)
となり、
138
沢山
(
たくさん
)
の
駱駝
(
らくだ
)
を
宣伝使
(
せんでんし
)
に
贈
(
おく
)
つて、
139
巴留
(
はる
)
の
都
(
みやこ
)
行
(
ゆ
)
きを
助
(
たす
)
けたり。
140
この
村
(
むら
)
は
滝
(
たき
)
の
村
(
むら
)
と
云
(
い
)
ふなり。
141
(
大正一一・二・八
旧一・一二
土井靖都
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 張子の虎
(B)
(N)
五月姫 >>>
霊界物語
>
第8巻
> 第4篇 巴留の国 > 第21章 滝の村
Tweet
絶賛発売中『超訳霊界物語2/出口王仁三郎の「身魂磨き」実践書/一人旅するスサノオの宣伝使たち』
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【21 滝の村|第8巻(未の巻)|霊界物語/rm0821】
合言葉「みろく」を入力して下さい→